やさしそうな見た目とは裏腹になかなか読み応えのある難しさの本でした。
かつて、数学とは何かを数値化するために使うものでありましたが、現在、さまざまなことが自動化されたおかげで、使うものではなくなってきています。
例えば、お釣りの計算はレジでやってくれますし、目的地の最短ルートはわざわざ地図と睨
...続きを読むめっこする必要もなくなりました。
数学はこうして使うのではなく、「欠かせないもの」として変化していった、と冒頭で述べられています。
また、数学は、作られた当初の目的とは思いもよらない形で利用されていることが多く、この本においても、そんな数学が主に取り扱われております。
何か新しいものを生み出すとき、予想もしていない使われ方をすることはよくあります。もちろん悪用も含まれています。
しかし、技術を自分のものだけとせず(ただし、誰が作ったか、は明確に残す必要はあります。)誰もが使えるようにすることで、驚くほど快適に過ごす環境づくりの役に立つかもしれません。
…ただし、この本はやはり難解で、読み終わりましたが消化不良に陥りました。時間をおいて再トライしてみようかと思います。