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Posted by ブクログ 2022年01月08日
全編を通じて、権力の偏重と行政の無責任さ、学者の見識外れ、民衆の政治的関心の低さなどを嘆じる義憤が、通奏低音のように流れている。やむにやまれぬ思いで、一気に書かれたものであろうと推察する。
今から1世紀半近くの昔に書かれたものであるが、その訴えるところはいささかも古びてはいない。つまりは、この国の基...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月14日
福沢諭吉の主著。ギゾー、バックルなどの文明史論を取り入れつつ、西洋文明と日本文明を対照させ、西洋文明に学ぶ必要を説く。明治8(1875)年刊。
本書の主張は明白である。西洋文明を目的とすべし、というのがそれだ。はたして今日の日本は、様々な点で西洋化された国となった。では、福沢の願いは叶ったといえる...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月28日
日本に足りないのは実学。数理学や近代科学。人は生まれながらの貴賎の差はないが、実学を学べば地位の高い人・金持ちになる。実学を学ばなければ、地位の低い人・貧しい人になる。▼国を守る。国のために命を捨てる。自由独立を守る。国民のわずかがこうした気概を持っているだけでは独立は守れない。国民ひとりひとりが独...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月20日
幕末から明治にかけて世界の中の日本の置かれた状況を冷徹に分析し、日本の植民地化を防ぎ国の独立を守るためにこそ西洋の文明を取り入れる必要があることを、論理的、体系的に、かつ相当の危機感をもって書かれた警醒の書。福沢は、内に憂国の思いを持ちながらも決して原理主義、絶対主義に堕することなく、全ての物事を相...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月04日
言わずと知れた福沢諭吉の代表作。
本書の内容は多岐に渡るが、彼がもっとも言いたかったことは「国体を保持するために、国民一人ひとりが合理的な思考(文明)を獲得しなければならない」というシンプルなものであるように思う。
すでに効用(実)がなくなっているのに古い習慣(名)に囚われ、思考停止に陥っている...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月30日
消費増税先伸ばしのニュースをみて、日本の政治が理解できなくなったので、文明開化の時代に遡って政治、社会の思想や背景を知ろうと手に取った。
実学の祖として有名な福沢諭吉だが、彼の思想は、今のグローバリストを量産すべしという胡散臭い議論とは全く別だった。
何のために外に目を向けるのか。
その目的は、新...続きを読む
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