松沢弘陽の作品一覧

「松沢弘陽」の「文明論之概略」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 文明論之概略
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    国の独立は目的なり.今の我が文明はこの目的に達するの術なり-西洋心酔と保守主義の相確執する明治初期,文明の本質を論じ,文明は文明自らに意味があるとした上で,今,最も優先すべき課題は日本国の独立であり,西洋文明を学ぶのもそのためであると説く.『学問のすゝめ』と共に,時代の展開に大きな影響を与えた福沢の代表的著作.

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ユーザーレビュー

  • 文明論之概略

    Posted by ブクログ

    全編を通じて、権力の偏重と行政の無責任さ、学者の見識外れ、民衆の政治的関心の低さなどを嘆じる義憤が、通奏低音のように流れている。やむにやまれぬ思いで、一気に書かれたものであろうと推察する。
    今から1世紀半近くの昔に書かれたものであるが、その訴えるところはいささかも古びてはいない。つまりは、この国の基本的なところは、明治の初め頃と何も変わってはいないということなのである。

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    2022年01月08日
  • 文明論之概略

    Posted by ブクログ

    現代語ではないので
    読み辛いといえばそうなのだけど
    著者に出来る限り近い言葉に触れた方が
    真意が伝わり易いと感じる。

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    2017年12月05日
  • 文明論之概略

    Posted by ブクログ

    福沢諭吉の主著。ギゾー、バックルなどの文明史論を取り入れつつ、西洋文明と日本文明を対照させ、西洋文明に学ぶ必要を説く。明治8(1875)年刊。

    本書の主張は明白である。西洋文明を目的とすべし、というのがそれだ。はたして今日の日本は、様々な点で西洋化された国となった。では、福沢の願いは叶ったといえるか。否であろう。本書刊行の70年後に日本は独立を失うことになったし、また現在の日本にしたって、福沢が指摘した問題点をどれほど克服したといえるだろうか。そもそも福沢が西洋に学ぶべしとしたその第一は精神(気風)である。が、現実の西洋化はもっぱら文物・技術・制度の面で行われてきた。今日、日本が直面している

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    2017年01月14日
  • 文明論之概略

    Posted by ブクログ

    昔の人がどんなに真剣にDevelopmentというものを考えていたかわかる本。福沢諭吉は脱亜欧論とかいろいろ色眼鏡でみられているが、じっくり読んでみると、現在の日本にもつながる名著だと思う。

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    2013年02月11日
  • 文明論之概略

    Posted by ブクログ

    福沢は一国の発展段階をその国民一般の持つ学問的知識の水準により決まるとし,一国が野蛮の状態からより文明化された状態に移行するために,国民一人ひとりが学問を修め知識を増し組織から独立し自分の足で立つことを説きました.

    この本は現代においても我々一人ひとりがいかにして生きるべきかを示してくれています.

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    2013年03月21日

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