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かたゆでマック
ハードボイルドをこよなく愛する一匹狼の運び屋、だったはずが…? 宇宙には、ハードボイルドな男がよく似合う……。おれの名はマキシン・グレンディー。戦域での仕事を得意とする、一匹狼の運び屋だ。今回おれが引き受けたのは、内戦中の惑星から王女を運び出すという、実におれ好みの仕事だった……のだが、現役女子高生のカイリがパートナーとして押しかけてきてから、おれの世界がボロボロと崩れ始めていく。畜生、おれの明日はどっちなんだ!? ●藤原征矢(ふじわら・せいや) 1960年東京都生まれ。東京大学法学部卒。著書に『かたゆでマック』シリーズ、『クールフェイス』シリーズ(以上、朝日ソノラマ)、『電子恐慌』(ケイエスエス出版)、『ドル・ハンターズ』(祥伝社)、『鳴弦の巫女』(HJ文庫)など。小説の他、ゲーム・アニメ等の脚本も手がけ、また経済ライターとして別名で取材・執筆活動を行っている。 -
放射能獣-X
巨大獣が眠りから覚めた時、都市はパニックに! 海面下八千メートルの深い闇で、二億年の眠りにつく生命体があった。現代人の欲望はその海底に放射能廃棄物を沈め、「彼」に巨大な目覚めを呼びおこしてしまう。人類への復讐を誓う「彼」は、地を震わせ大気を裂いて、列島に襲いかかった! 人も大地も食いつくされる! 文明社会への警鐘、長編パニックの傑作が「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
傭兵グランド
“死にぞこないのグランド”…不死身の傭兵を、人はそう呼んだ 権力者の娘レミアが、悪魔が棲むと噂のあるエリアQ付近で誘拐された。救出のため派遣された傭兵部隊は、姿なき敵の前に、一瞬にして壊滅させられる。ただひとり生き残ったのは“死にぞこない”のグランドだった。 平和な戦後社会で壊れゆく体の痛みを鎮める薬を買う金にも事欠く生活を送ってはいても、幾度も死地から生還した元特殊傭兵部隊員の腕は鈍ってはいない。グランドは単身、エリアQへの潜入を開始した。 ハードボイルド・タッチの痛快スペースアクション第1弾! 電子版あとがきを収録。 ●岡本賢一(おかもと・けんいち) 1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。 -
獣革命 首都圏大パニック
殺せ、犯せ、破壊せよ! 首都圏に無政府革命勃発! 朝のラッシュで混雑する高田馬場駅構内に、突如十数輌の自衛隊・歩兵戦闘車が出現、ホームに溢れる通勤客に向かって発砲した。同時刻、首都圏の数ヵ所でも、自衛隊が武装蜂起、民間人の大量虐殺を開始し、首都圏は大パニックに陥った。獣の凌辱、血の殺戮、そして果てしなき破壊…。民間人のみならず、自衛隊同士でも殺し合いは行われ、首都圏はしだいにその姿を廃墟と化していく。自衛隊の目的はいったい何なのか。スローガンに揚げられた“限りない自由”とは? 超近代都市を舞台に繰り広げられる狂気の戦闘を描く、長篇スプラッタパニック小説の問題作。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
殺戮魔幻楼
血が飛沫き、肉が弾ける超常空間に挑む特別工作隊! 世田谷の高級住宅街を、突如連続通り魔が襲った。犯人は〈キング・キラー〉。7人の男女を素手で惨殺したキラーは、高層マンション〈シャトー成城〉にたてこもった。マンションを警備する警備会社は、重武装の特別工作隊(コマンド)を送り込み、人質救出にむかう。凶悪犯罪が爆発的に増えた首都圏では、珍しくもない事件で終わるはずだった。だが、コマンドが潜入したマンションの内部は、壁が溶け爛れ、天井から人間の体液が流れる異空間と化していたのだ…。血が飛沫き、人間が内臓から弾け飛ぶ! つぎつぎと起こる超現象を前に、人肉地獄の戦闘が今、火ぶたを切った! 鬼才が書下ろす長篇スプラッタ・アクション。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
死神のいる街角
うそのバスに乗り込むと、別世界に連れ去られる…? ぼくは急いでいた。約束の時刻にすでに遅れていたのだ。タクシーが来たら乗るつもりだったが、タクシーも一台も通らない。苛々しながら、バスを待ちつづけた。三十分以上経って、ようやくバスの姿が見えた。ああ、やれやれ、ようやく来た、とぼくは思った。思った直後、ぼくは目を剥いていた。それはうそのバスだったのだ。〈うそのバス〉行先表示板にそう書いてあった。(「うそのバス」より) 短篇の名手が趣向を凝らして描く、世にも不思議な世界。傑作短篇集。 ・葬式 ・元気でやってるかな ・怪我 ・寝ぐせの男 ・うそのバス ・車刑(くるまけい) ・挽肉の味 ・やめられない楽しみ ・鮫 ・獣がいる ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。 -
クー
未来世界を舞台に繰り広げられる、血と凌辱に彩られた過酷な戦い 父親によって強制的に私設戦闘訓練所に入れられたクー。父の死後、訓練所から解放された彼女の部屋が何者かに荒らされる。彼女を追う謎の敵が姿を現した時、父の隠された過去とクー自身の秘密が明らかになるのだが、それは衰亡の一途を辿る人類にとっても重大な意味を持つものだった。悲劇のヒロイン・クーの孤独な戦いを描くSFバイオレンス。 ●竹本健治(たけもと・けんじ) 1954年、兵庫県生まれ。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を「幻影城」に連載し、1978年に幻影城より刊行。日本ミステリ界に衝撃を与えた。1999年には『入神』で漫画家としてデビュー。ミステリ、漫画、SF、ホラーと幅広く活躍し、ファンからの熱狂的支持を受けている。著書に『匣の中の失楽』(講談社)、『囲碁殺人事件』(東京創元社)など多数。 -
ここほれONE-ONE!
工事現場で時折掘り出される「鉄床石」に隠された謎を解け! 丘のふもとに住む竹葉要平は、友人の渡拓丸とともに物理探査会社・山水ジオテクノを訪れる。屋根裏で見つけた先祖が残した古地図を調べてもらうためだ。ところが二人の前に現れたのは、ジオテクノの社長を名乗る山水備絵という少女。不審な目を向ける拓丸をよそに、古地図は本物で「鉄床石(かなとこいし)」が埋まっているという。さっそく探査が始まった。地中に点在する鉄床石とはいったい…。 ●小川一水(おがわ・いっすい) 1975年生まれ、愛知県在住。SF作家。『群青神殿』『こちら郵政省特配課』『不全世界の創造手』(朝日ソノラマ/朝日新聞出版)、『導きの星』(角川春樹事務所)、『妙なる技の乙女たち』(ポプラ社)、『トネイロ会の非殺人事件』(光文社)、『コロロギ岳から木星トロヤへ』『天冥の標』(早川書房、続刊中)などの著作がある。 -
アーバン・ヘラクレス
警察公認の《賞金稼ぎ》が走る! 最高級ノンストップ近未来アクション! 時は21世紀中庸。東京湾に浮かぶ未来的人工都市《TOKYO I.E.C.》に、犯罪者を狩る《賞金稼ぎ》と、かつてその手に囚われ復讐の鬼と化したテロリストの、意地と命をかけたゲームが始まった! 街に仕掛けられた爆弾は4つ、立ちふさがる壁は無数。限界まで体を痛めつけながらも、《賞金稼ぎ》九条隼人はなお走る! 大作アクション映画のスピード感を、そのまま文字で繰り広げた近未来サスペンス・アクション。全面的な改稿を経て、電子書籍で復刊! ●久保田弥代(くぼた・やしろ) 1970年生まれ。2000年に、第3回ソノラマ文庫大賞佳作受賞作である本作によりデビュー。その後ソノラマ文庫より長編二本を出版、またホラー小説アンソロジー『異形コレクション20 玩具館』(光文社刊)にも短編一本を寄稿。以後は活動を停止するが、今回の電子版復刊にあたり十数年ぶりに改稿の筆を執った。 -
星狩人
東京近郊に落ちてきた謎の寄生生命体と人間の死闘! “何か”が秩父の山奥に落下した。現場に残された正体不明の獣骨と黒い結晶……それらを目撃したサイエンス・ライター清水浩太の身辺で、奇怪な事件が続発する。姿なき、呪われた寄生生命体は、数限りない死と恐怖の軌跡を描きながら、魔都・東京の夜を駆け巡る! 果たして……狩られるのは、どちらなのか? 傑作SFサスペンス「星狩人」シリーズ、第1弾。 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。 -
夢魔城
成長する彫像「イヴの卵」の謎をめぐって、謎の王国インキュバリアへ 孵化する彫刻と謎の夢魔記号に導かれ、考古学者・真壁は中央ヨーロッパへと赴く。ハンガリーと国境を接するオーストリアの東端に位置するインキュバリア。時空間の神秘を啓示する城で、彼を待っていたものとは? そして、ロックフェラーと並ぶアメリカの世界的大富豪・ザウエル一族の運命が明らかになる。絢爛たる幻語で紡がれる錬金術的物語。 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。 -
最後の新人類
彼等……新人類と名付けられた種族は、誕生して間もない、未成、未完の存在だった。 現人類を母体とする幼児だった。 しかし、ただの幼児ではなかった。 そのことに―― 現人類の一部支配階級は、すでに気付いていた。 そして、怯え、怖れ、その存在を、ひたすら嫌悪した。 だから……彼等は秘密の協定を地球上に張り巡らし、その新たなる存在を抹殺すべく活動を開始していたのだ。(「最後の新人類」より) 人類の終焉・後を継ぐ者との交代、その不可避のドラマを幻視する多彩な物語群。商業作家デビュー以前の作品である「舌」や「魚」を含め、全10本の短篇を収録。 ・時の岸辺 ・魚 ・家守家の滅亡 ・フルカネルリの館 ・スプーン ・銀河倶楽部 ・十夜 ・最後の新人類 ・仮面舞踏会 ・舌 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。 -
パーミリオンのネコ
美貌のスナイパー・ネコと相棒ノイズに突如襲いかかる、姿なき死の竜巻 銀河スナイパー・百万分の一(パーミリオン)のネコ。死と隣り合わせの困難な任務を確実に成功させる彼女は、畏敬と嫌悪の混じった通り名を持つ。彼女の任務とは、存在自体が極秘扱いとされる“D種犯罪者”たちを狩り出し、仕留めることであった。今回のターゲットは、プレノリアで数々のテロ事件を起こし惑星クラビアに逃亡した“大鎌(サイス)”である。クラビアで知り合った元情報局員・ノイズとコンビを組んだ戦いが今、始まる! ●竹本健治(たけもと・けんじ) 1954年、兵庫県生まれ。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を「幻影城」に連載し、1978年に幻影城より刊行。日本ミステリ界に衝撃を与えた。1999年には『入神』で漫画家としてデビュー。ミステリ、漫画、SF、ホラーと幅広く活躍し、ファンからの熱狂的支持を受けている。著書に『匣の中の失楽』(講談社)、『囲碁殺人事件』(東京創元社)など多数。 -
星の綿毛
砂漠を耕し、種子を播きながら移動する巨大装置「ハハ」はなぜ生まれたのか どことも知らぬ砂漠の惑星。そこでは「ハハ」と呼ばれる銀色の巨大な装置が、荒れた大地を耕し、さまざまな種子を播きながら移動を続けていた。「ハハ」に寄生する人々のムラで、少年ニジダマは暮らしていた。どこかに存在するというトシに憧れる彼は、ある日、トシからの交易人を名乗る男ツキカゲを迎える。それは、世界に隠された大いなる秘密と、ささやかな約束へとみちびく出会いであった…。 植物育種家にして叙情SFの名手が描く、とある世界の発芽と収穫の物語。 ●藤田雅矢(ふじた・まさや) 1961年、京都市生まれ。農学博士。1995年、第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。同年、「月当番」で第26回JOMO童話賞佳作。2007年、「ダーフの島」でSFマガジン読者賞受賞。著書に『星の綿毛』など小説のほか、『捨てるな、うまいタネNEO』などの園芸書もある。 -
妖鬼特捜官
歪められた歴史の裂け目から顔を覗かせる、おぞましき魔界 伽蘭堂馬、39歳。もとグリーン・ベレー及びフランス外人部隊の傭兵。戦功十字章七度。今はグアムでしがない射場のマスターである。 去年の夏、日本人夫婦が訪れてから急に身辺がキナ臭くなってきた。幻の蛇に襲われたり、甲胄姿の侍に斬りかけられたり…。そして、謎を追い日本に帰った堂馬の行き着いた先は、現代のミステリー・ゾーン、平家の落人の里だった! ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。 -
切り裂き街のジャック
人工的に造られた倫敦(ロンドン)で切り裂きジャックを追う 1888年8月31日、イースト・エンドの片隅の路上で女が喉をかききられて、死んだ。ロンドンを恐怖の底につきおとす切り裂きジャックの兇行のはじまりだった。 ……そして、2105年、気象コントロール衛星の誤動作から、世界は海水で満たされていた。だが、ひとりの男の妄執は、逆流するテームズ河を塞き止め、歴史そのままのロンドンを創りあげた。 煉瓦造りの町並みにけぶるガス灯、道をゆく二輪馬車、街角で声をはりあげる靴磨きの少年や新聞売りたち、19世紀末のロンドンそっくりの街。そしてまた、切り裂きジャックもあらたな兇行を繰り返す! ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。 -
銀河聖船記
敵の包囲網をかいくぐり、少女は巨大戦艦復活を目指す 長屋の屋根を突き破って飛び込んで、猫種のバイオハーフであるアドラの平和な眠りを破り、思いもよらぬ帝国軍相手の大冒険に引き込んだのは、永眠カプセルに入った美しい少女だった。200年前の独立戦争の英雄バルトの孫娘で、戦後封印されたままだった巨大戦艦ディアス復活のキーとなる使命をおわされていたリナ。彼女は、帝国の皇太子レオンに追われていたのだ。 ディアスを利用しようとする帝国の陰謀を阻止するため、アドル達はディアスに潜入する…! 猫とネズミと美少女が大活躍する、冒険スペースオペラ第1弾! 電子版あとがきを収録。 ●岡本賢一(おかもと・けんいち) 1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。 -
火星甲殻団
人間と機械の共生社会、火星に復讐の炎が燃え上がる! 24世紀後半の火星。地球文明の疲弊によって頓挫した惑星改造計画により、火星に取り残された植民団の末裔たちは機械との共生社会を築き上げていた。人間と人工知性/自動機械……両者は支え合うことで火星に適応していった。そして知性ある機械生物ともいえるそれは〈ヴィートル〉と呼ばれ、人間と互いに助け合い、深く結びついて生きていた…。 〈ヴィートル〉ローテ・ブリッツは不注意のために、共生関係にあった人間の相棒を盗賊団に殺されてしまう。ブリッツは復讐を誓い、新たな相棒ノルド・ヴェストとともに盗賊団に攻撃を開始する。 オブジェ製作・横山宏、ジオラマ撮影・高瀬ゆうじ。国産SF小説の名作が電子書籍でついに復刊! ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。 -
山の上の交響楽
全宇宙でたった一度だけ演奏するために作られた曲 山頂の奏楽堂で演奏に一万年もかかる交響楽を演奏し続ける楽団は、演奏開始三百年のいま、最大の難所「八百人楽章」を迎えていた。前代未聞の楽器製作や大量の写譜に大わらわの楽団員の姿を描き、第19回星雲賞日本短編部門受賞した表題作ほか、書き下ろし中篇「電線世界」など奇想天外で優しい物語6篇を収録。 ・忘れえぬ人 ・見果てぬ風 ・山の上の交響楽 ・昼寝をしているよ ・駅は遠い ・電線世界 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。 -
シュレディンガーのチョコパフェ
科学と奇想と語りの饗宴! 珠玉のSF短篇集 キャラグッズの買い物につきあってくれる裕美子は、俺にとって最高の彼女。でも、今日のデートはどうにも気分が乗らない。久々に再会した旧友の科学者、溝呂木がこの世界の破壊を企んでいるらしいのだ……。 アキバ系恋愛に危機が迫る表題作の他、SFマガジン読者賞受賞の言語SF『メデューサの呪文』、孤独なサイボーグの見えざる激闘を描く『奥歯のスイッチを入れろ』など7篇を収録。また、文庫刊行時のあとがきに加え、電子版のためのあとがきを追記している。 ・シュレディンガーのチョコパフェ ・奥歯のスイッチを入れろ ・バイオシップ・ハンター ・メデューサの呪文 ・まだ見ぬ冬の悲しみも ・七パーセントのテンムー ・闇からの衝動 ●山本 弘(やまもと・ひろし) 作家。「と学会」会長。日本SF作家クラブ会員。1956年京都府生まれ。1978年『スタンピード!』で第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選。1987年ゲーム創作集団「グループSNE」に参加。作家、ゲームデザイナーとしてデビュー。2003年発表の『神は沈黙せず』が第25回日本SF大賞候補に。2006年の『アイの物語』は第28回吉川英治文学新人賞ほか複数の賞の候補に挙がるなど、日本SFの気鋭として注目を集める。 -
ウエスタン武芸帳
パラレルワールドの“幕末”期に沖田総司の必殺剣が閃く! 1875年。新撰組が京都・池田屋に勤皇の志士を襲ってから、10年が過ぎた。その間各地で幕府軍は圧倒的な勝利を収め、土佐・長州はすでに降伏し、鳥羽伏見で西郷が重傷を負った薩摩も、幕府に屈するのは時間の問題となっていた。勝利の要因が機械人間(オートマン・ソルジャー)等の科学王国フランスが貸与した最新兵器にあったとはいえ、時の大勢はほぼ決していたのである。 ただ唯一幕閣が懸念するのは、《龍馬ある限り、陽は沈まぬ》と讃えられた坂本龍馬の行方であった。彼はある目的を抱いて、新大陸アメリカに逃れたのである。 龍馬捕縛を命じられたのは、新選組一番隊長・沖田総司であった。総司は、龍馬の恋人・小夜を囮役に伴い、山南敬助等新選組同志4名と共にフランスの水中船に乗り込んで追跡を開始した。 鬼才が描く壮大なSFアクション時代劇・第1弾! ソノラマ文庫では未収録だった雑誌『獅子王』連載時のカラー扉イラストを巻末に特別収録! ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。 -
グッバイ万智子
超能力を秘めた少女と少年の逃避行、その結末は…? ある夏の日。「乗っていかない?」車の中から声をかけたのは万智子。声をかけられた少年は、風に身をまかせる風来坊。それ以上は相手について何も訊かず、自分について何も語らない、そんな2人の旅が始まる。 2人はそれぞれ別の何者かに追われていた。その追手からの攻撃や、訪れる土地で出会う奇妙な現象に、目に見えない不思議な力で対処していく万智子。自分の理解を超えた力を持つ万智子に、少年は次第に惹かれていく…。果てしなく続く道を、2人を乗せた甲虫(ビートル)が疾走する。 『風の名はアムネジア』『インベーダー・サマー』などに連なるロードムービー風青春小説。 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。 -
外谷さん無礼帳
愛すべき怪人、外谷さん降臨! ぐちゃ、べちょ、びちびち、ぼりぼり。そして「ぶう」。若人よ、横浜に行ってはいけない。東横線に用心せよ、奴がいる! 『獅子王』連載時より、「あんな女が本当にいるのか」「あんた、よくも書いたわね」と大反響を巻き起こした傑作“学園デブコメ”、ついに電子で復刊しました。 憎しみと怒りと、そして、みなぎる愛……。菊地ワールドの中でもひときわ異彩を放つ存在、外谷さんの真の姿が本書で明かされます。 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。 -
こんなに緑の森の中
そのアパートでは猫が人間に変身しても不思議じゃない…? 高校を中退して大学入学資格検定を目指す大内純一は、海外出張で半年間アパートを離れるいとこの部屋で猫の世話をしながら受験勉強することになった。ところがアパートで純一を待っていたのは猫の虎造ではなく、茶色の髪をした奇妙な少年・ボビーだった。自分を“猫”だと言い張る、この少年の正体は……!? 何かを諦めようとしている人へ贈る、不思議なアパートを舞台にしたヒーリング・ファンタジー。 ●谷山由紀(たにやま・ゆき) 作家。文芸同人誌活動のかたわら雑誌投稿を始め、1993年雑誌「グリフォン」(朝日ソノラマ)に短編投稿作が掲載されたのを機に、1995年『コンビネーション』(ソノラマ文庫)でデビュー。その後、『天夢航海』『こんなに緑の森の中』(いずれもソノラマ文庫)を発表。 -
天夢航海
あの星空のどこかに、私が私でいられる場所がある 両親の離婚で都会から地方の女子校へ編入したあさみは、どうしてもクラスになじむことができなかった。そんなとき、彼女は本屋のレジの脇にひっそりと置かれた『天夢界紀行』という小説に出会い、その作品世界に強く惹かれていく。それは、どこか別の星にあるパラダイス……天夢界からの迎えの船を、望郷の思いに身を焦がしながらこの地上で待つ天夢界人たちの物語だった。 自分にも迎えの船が来ることを願うあさみは、ある日、本当に天夢界行きの船のチケットを手に入れてしまい……。 天夢界に憧れる少女たちを描く連作短編集。 ●谷山由紀(たにやま・ゆき) 作家。文芸同人誌活動のかたわら雑誌投稿を始め、1993年雑誌「グリフォン」(朝日ソノラマ)に短編投稿作が掲載されたのを機に、1995年『コンビネーション』(ソノラマ文庫)でデビュー。その後、『天夢航海』『こんなに緑の森の中』(いずれもソノラマ文庫)を発表。 -
コンビネーション
一途な野球への想いを真っすぐに描ききった青春小説の名作 契約金一億で、即戦力と期待された左腕のスーパールーキー・岡野が入ったチームには、三年前にドラフト5位で入った名倉という選手がいた。常に要領よく、敷かれたレールに乗っていた岡野の目には、名倉はただの不器用な男としか映らなかったが……。 6人のチームメイトとひとりの少女の目を通して、名倉の成長を描く。すべての野球狂に贈る珠玉のハートフル連作短編。 ●谷山由紀(たにやま・ゆき) 作家。文芸同人誌活動のかたわら雑誌投稿を始め、1993年雑誌「グリフォン」(朝日ソノラマ)に短編投稿作が掲載されたのを機に、1995年『コンビネーション』(ソノラマ文庫)でデビュー。その後、『天夢航海』『こんなに緑の森の中』(いずれもソノラマ文庫)を発表。 -
タルカス伝
セックスと暴力と神話、掟破りの奇想天外ファンタジーの幕開け! 血と精液の匂いに満ちた狂乱の国グユ。そこを治める狂熱風雲王がひとりの娘に惚れた。その娘とは、狂熱風雲王が長年攻め落とせずにいる辺境の小国“花と硝子のふるさと”アムネシアの王、黙り牛のひとり娘だった。 青く冴えわたる満月のように美しい、というその評判を聞くや、狂熱風雲王は矢も盾もたまらずに彼女を欲しいと焦れる。ならば力ずくで彼女を手に入れようと考えた彼はアムネシアに対して兵を起こし、その不意をついて国境を越え攻め入ったのだった。 官能、暴力、呪術、化学、神話、音楽、あらゆるものを飲み込んで想像力の限界に挑み、「オールタイム・ベスト級の傑作」として絶賛された異世界ファンタジーの傑作が、ついに電子で復刊! ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。 -
アメリカの壁
40年の時を超えて大きな話題になった表題作「アメリカの壁」を含む傑作短編集。 1977年に発表された「アメリカの壁」に登場する孤立主義者のアメリカ大統領が、トランプ大統領を想起させることから、「トランプ政権 予言の書?」と新聞に取り上げられたり、ネット上で「いま読むべき作品」「現実がSFに近づいた」といった声が相次ぐなど、大きな話題に。 ●「アメリカの壁」あらすじ● ときは冷戦時代。ベトナム戦争以降のアメリカは国外問題への関心を急速に失いつつあった。「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」というスローガンを掲げて当選した大統領は、国内問題には熱心だが、対外政策はどこか投げやり。 そんなときアメリカは突然、出現した「壁」に囲まれ、外部との交通、通信が一切、遮断されてしまう。しかし、なぜか大規模なパニックは発生せず、「アメリカは生きつづけるだろう」と語る大統領のもと、アメリカ国民は意外に落ち着いていた。 「どう考えたって・・・・・・これはおかしい」 アメリカ国内に閉じ込められた日本人ライターは、そんな状況に不審に感じて調査を始める。 「アメリカは、“外”の世界に、ひどくいやな形で傷つき、萎縮(シュリンク)しはじめた。そいつは認めるだろ? 今の大統領は、その方向をさらに強め、妙な具合にカーブさせた。彼は “幸福な新天地時代”のアメリカのノスタルジイに訴え、そこからの再出発を考えているみたいだった」 「たしかにアメリカにとっては、“すてきな孤立”だ」 そして男がたどりついた真相とは。 表題作の他に、アンデスのマヤ文明遺跡から出土した棺のなかのミイラがいざなう不思議な時間旅行「眠りと旅と夢」や、「鳩啼時計」「幽霊屋敷」「おれの死体を探せ」「ハイネックの女」といった傑作SF5篇も収録。 電子版オリジナル解説では、小松左京の家族である小松実盛氏が各作品の背景を詳細に紹介。テーマにこだわらず1977~78年に発表された作品を集めた結果、ミステリあり、コミカルタッチあり、ホラーありとバラエティにとむ本書収録作の位置づけや、同じテーマを扱った他の作品を案内。日本が生んだ最高のSF作家、小松左京の豊潤で広範な作品世界に関する格好の入り口となっている。 また、初めて公開される自筆メモや、プロの漫画家として活躍した時期もある著者の一コマ漫画を特典画像として収録。 -
新装版 武装島田倉庫
シーナワールド最高傑作の「新装版」。 戦慄せよ! この「未来」に驚愕せよ! この「世界」に 想像せよ! この「物語の背景」を壮絶な戦争が終わりを告げてから、二十年近くが経過した地球。 都市や道路は破壊され、化学兵器や放射能に汚染された海や森には、異体進化した危険生物たちが蠢動する。 この文明も国家も崩壊した終末世界で、物資と食料を狙い跳梁跋扈する組織略奪団や「北政府」と呼ばれる謎の勢力と闘いながら、たくましく生きる男たちがいた――。 シーナワールドの真骨頂ともいうべき、独特の言語感覚によって描きだされた圧倒的世界観は、一九九○年の単行本発売と同時に、世間を震撼させた。 その傑作SF小説が二十年以上の時を経て、「新装版」で復活! (底本2013年11月発売作品) -
問題温泉
ある日男の仕事机の上に虫サイズの宇宙船が飛来する。そこから虫よりも小さな動くものがたくさん出てきて男へのミサイル攻撃を始めるSF小説『机上の戦闘』。温泉のマッサージ椅子から逃れられなくなってしまう表題作『問題温泉』。不思議でユーモラスかつ少し怖い13の小説を収録。 本作用に表紙イラストを椎名誠が描き下ろし。巻末には、「対談 椎名誠×目黒考二」「電子書籍版あとがき」「椎名誠の人生年表」を掲載。 <目次> ブリキの領袖 考える巨人 狸 机上の戦闘 料理女 鳥人口伝 飛ぶ男 熱風 問題温泉 Mの超能力 三角州 じやまんの螺旋装置 アルキメデスのスクリュウ 十三編自作解説 対談 椎名誠×目黒考二 電子書籍版あとがき 椎名誠の人生年表 -
コンビニ宇宙人
地球潜入なんて、簡単だと思っていたのに―― 滅びゆく同胞のため新天地を求めて地球へやってきた宇宙人のニケは、名古屋にある大須商店街で行方不明の仲間を探している最中に、宇宙船の鍵を失くしてしまう。 仕方なく大須商店街で捜索活動を続けるニケ。猫の体を借りての地上生活は危険が多く、鍵も仲間も見つけられずに戸惑うばかりの毎日だった。 地球人など下等で野蛮だと思っていたが、動物行動学を研究しているハカセや、コンビニの学生アルバイトでメガネ、同じくギター女子の梨世、変態チンピラのミキオ、ホームレスのキュータロー、野良猫のカモメ、そしてメガネたちが働くコンビニエンスストア『24』に集う人々など、ちょっとクセのある人間たちや他の地球生物と触れ合ううちにニケの心は少しずつ変わってゆく。 ニケは仲間を見つけられるのか、そして地球は新天地となりうるのか。 これは、ニケと出会った人たちが織りなす、ほのぼの群像コメディ。 -
蟻の園
K団地の13号館で、どうにも説明のできない奇妙な事件が起こった。5歳の子供が階段の途中から転げおち、おちたとたんに消えていなくなった。消えた瞬間を、母親も団地の誰も見ていない。だが、耳を澄ましていると、5階と4階のあいだ、階段の裏側あたりから、子供の泣き声がかすかに聞こえてくる! どこがどうなっているのか、誰も知らない秘密のどんでん返しがこの建物にはあるのだろうか……? 変わり映えのしない日常生活の中で起きた不思議な事件を描く表題作の他、SFでアジアの世界観に挑んだ初期の意欲作全5編を収録。詳細な解説を付した決定版! -
もしも土方歳三が地球防衛軍の隊長だったら 異星人のウイルスが地球を襲う歳三と龍馬は地球人類を救えるか
【書籍説明】 二十三世紀、地球は宇宙へ進出し、異星人と交流するようになった。 異星人の中には友好的な種族もいれば、好戦的な種族もいる。地球征服を企む異星人に対抗して、地球防衛軍が組織された。 近藤勇をリーダーとする試衛館グループは地球防衛軍に参加して戦功を立て、勇は防衛軍提督に、土方歳三は新選隊隊長に抜擢された。 インド南部で発生した感染症が、あっという間に全世界に拡がり、人類絶滅の危機に襲われた。 各国の科学者・医学者はワクチン開発に全力を注いだが、ワクチンには重大な副作用があるとわかった。 その時、異星人種族の一つネリガンがワクチン開発に協力し、人類は滅亡の危機から逃れることができた。 だが、異星人ヴァルキリや地球人医科学者は、ネリガンを侵略者と決めつける。運輸貿易商の坂本龍馬もその一人だ。 歳三もしだいにネリガンに対する疑いを深めていく。 歳三と龍馬はネリガンの侵略作戦を見破ることができるのか?感染症を終息させ、ネリガンの地球侵略を防衛することができるのか? -
失われた世界へ
物語の主人公である僕はいつものようにネットサーフィンをしているうちに、ふと偶然奇妙なブログを見つける。それは未来からやってきた人間が書いたというブログだった。いくぶん胡散臭く思いながらも僕はブログの作者に対してメールを送ってみる。すると、思いがけない展開が待ち受けていた。 襲い来る恐竜に似た巨大生物。追跡者。人類が滅亡したあとの世界。そしてそこにいる昆虫人。更に、失われた五十万年前の地球の古代文明と、火星文明とのつながり。タイムマシン。『失われた世界へ・特別編1』 こちらはKindleで出版している『失われた世界へ』の1巻~5巻までを一冊にまとめたものになっています。一冊ずつ購入していくよりも少しお得になっています。 -
SF雑誌オルタニア vol.9 [大阪SF]edited by 椋康雄
1年半ぶりとなる辺境のSF雑誌オルタニア。 ひっさしぶりやな。 元気しとった? え? なんか訛ってる? 訛ってへんわ! 腹立つわー。なんやの? まあええわ。とにかく読んでや。頼むでホンマ。 ほなさいなら。 掲載作品 淡波亮作 「梅ダンジョンから愛を込めて!」 アンジェロ 「アンドロイドの女の子と地下闘技場で戦ってくれますか?」 折羽ル子 「火星人ハウマッチ」 波野發作 「デッドインファントリー・ゴウズ/ダイ・アンダーグラウンド」 山田佳江 「終末の死にたい救世主たち 中編」 倉下忠憲 「Step-wise」 スペシャルゲスト 緋川小夏 「海よりも碧く、空よりも高く」 ゲスト 椋康雄 「はる」 ゲスト編集長 -
夜聖の少年
発光する体。それは人が〈大人〉になる儀式のためのシグナルだった。 抑制遺伝子を移植され、清廉な社会の一員となるという義務― それを拒んだ少年たちは、土竜と呼ばれていた。 日の当たらぬ地下に住み、いつも腹を空かせ、秩序をまもる炎人から逃げまわる日々。 しかし、そんな土竜の一人だったカオルが、閉鎖された研究室で、謎の巨人を見つけた時、 封印されていた真実が解き明かされはじめる。 僕は誰なのか? この世界は正しいのか? 少女マリアと二人で探索の旅に出たカオルが知ったこととは…。 ※本作品は、「夜聖の少年」を加筆修正した新装版です。 -
SF雑誌オルタニア vol.7 [後継種]edited by 片倉青一
2018年12月刊、オルタニア7号。 沈黙は、たったの2ヶ月だった。 ………………………… ツィオルコフスキーはこう語った。 「地球は人類の揺り籠である。しかしいつまでも留まってはいないだろう」と。 エンリコ・フェルミはこう語った。 「みんな、どこにいるんだろうね」と。 アイザック・アシモフはこう語った。 「どのような遺伝子が生成されたとしても、いずれヒトに劣らぬ種が形成されただろう」と。 後継種。 孤独に栄え、孤独に滅ぶであろう、ヒトの後を継ぐ種族。 それらはヒトの似姿か。はたまた別の何者か。 ヒトは何を成し得るか。 ヒトは何を成し得たか。 テーマはあくまでスタート地点。 多様な作家の豊かな想像力が、好き勝手な方向に暴走する! 1万字小説バトル「にごたな」最優秀賞受賞者・片倉青一が満を持して雇われ編集長に就任。 オルタニアに効率化、〆切厳守、綱紀粛正の旋風が吹き荒れた。 結果、なんと前号からたったの2ヶ月でスピード刊行。 やればできるじゃないか? いいえ、やらなかっただけです(編集長談)。 掲載作品 山田佳江 「タカシ」 折羽ル子 「バトルタワー・ダイ・ビルヂング」 波野發作 「エスピオナージ・ワン」 アンジェロ 「普通の女子高生が【時をかける少女】になってみた!」 淡波亮作 「碧き新世界のうた」 妹尾ありか 「星の灯火」 ゲスト 片倉青一 「Nが2になった日」 ゲスト -
真幻魔大戦
幻魔の侵攻を逃れた別の世界。 東丈は超能力に目覚めることなく、29歳の青年作家として平穏な人生をおくっていた。 トランシルヴァニア王国のリア姫は、その超常識的能力を買われて、多国籍企業“クェーサー”の贅をつくしたプライベートジェットで米大陸へ向かう。 「飛行機が空中分解する!」突如狂乱状態に陥るリア姫に、亡き姉のルナ姫が憑依し、幻魔の侵攻と世界の真実を語りだした! 幻魔大戦と壮大なデュオを奏するもうひとつの幻魔大戦、いよいよスタート! ※本電子書籍版では、雑誌掲載時含め生頼範義による挿絵全28点を完全収録しています。 -
SF雑誌オルタニア vol.6 [欲しがりません勝つまでは]edited by 折羽ル子
欲しがりません、 勝つまでは。 そうだ。欲しがるには、勝つしかないのだ。 勝った暁には、世界のすべてを手中におさめ、 ヌシと朝寝がしてみたい。 鬼才・折羽ル子を編集長に迎え、オルタニアは新たなステージへ。 打ち合わせ一切ナシでこの濃厚コラボはどうかしてるぜ。 さあ、どっぷり漬かって脳みそ溶かしちゃいなよFeFeFe Don''t think, Feeeeel!! 掲載作品 折羽ル子 「ラリリン♪まやくちゃん」 米田淳一 「僕はエネミー」 淡波亮作 「鉄くらげ工場の少女」 アンジェロ 「なぜ、IT系イケメン社長はモテるのか」 波野發作 「煉獄」 熊田漢 「欲しがりませんカミまでは。」 淡波亮作 「欲しがりませんカツまでは。」 山田佳江 「昂奮ブロマイド」 -
旧暦編纂のサイダーセブン
もっと考えなさい。わたしの嘘が見破れなかったら、 あなたは死ぬのだから。 “機械”と人間が共存する近未来。“機械”が人を殺した事件によって失われた過去の歴史を埋めるため、歴史家・サイダーセブンは、人を殺した“機械”・ミルムルグと対面する。「過去の話をする代わりに、話の中に忍ばせた嘘を見破れ。見破れなければ、きみには死んでもらう」。かくして、生死をかけた二人の対話が始まった――。話の嘘は何なのか? そして失われた歴史に隠された真実とは? 生きる者の尊厳と愛の形を問うSFエンターテイメント小説。ピクシブ文芸大賞「pixiv賞」受賞作。 著者プロフィール: 1984年生まれ。ピクシブ文芸大賞 「pixiv賞」受賞。 -
SF雑誌オルタニア vol.1 [現実以外]edited by Sukima-sha
「最も自由で、最も新しいSF雑誌」 気鋭の作家七名が贈る、これまでにありそうでなかったSF誌! 読み終えたとき、あなたのなかの『SF』は更新されていることでしょう。 〔掲載作品〕 ・オラクル (大滝瓶太) ・詐欺師の鍵 (山田佳江) ・シャノン・ドライバー (米田淳一) ・ロール・オーバー・ベンヤミン(ろす) ・痛みの見せる夢 (淡波亮作) ・プラトーン・スタンダード(波野發作) ・アルミ缶のうえに (伊藤なむあひ) 全7作品 **************** 編集長 伊藤潤一郎(隙間社) 表紙デザイン 山田佳江(いーブックデザイン) 発行協力 ePAC -
VIMANA
宮崎県の日南市で、それまで知られていない、超古代のものと思われる文字が発見される。学会では全く相手にされていなかったが、一説によると、それは古代に海に沈んだとされているレムリア文明のものではないかという話だった。大学でオカルト研究会に入っている、小百合と健一とさやかの三人は、その謎の古代文字を実際に見てみるべく、夏休みを利用して、宮崎県の日南市を訪れる。すると、そこで三人は思いがけない事件に巻き込まれていくことになるのだった……。 宮崎県日南市で発見される、超古代の宇宙船。五十万年前の世界から訪れたタイムトラベラー。そして、かつて火星に存在していた超文明と、古代地球文明との戦い。 こちらはKindleから既に出版している『VIMANA』シリーズの1~6を一冊にまとめたものになっています。一冊ずつ購入していくよりも、かなりお得になっています。 -
BROKEN WORLD
夏休みを利用して、家族と共に母親の実家がある宮崎県の日南市を訪れていた野上彰は、 ふと気がつくと、見知らぬ世界、パラレルワールドへと移動していた。 その世界は、化け物か、もしくは魔物とかしか言いようがない生物が蠢く世界であった。その世界は、過去にアメリカ軍が行った異次元の扉を開く実験によって、化け物が存在する世界へと変貌してしまったという。また異次元の扉が開いたことで、物理法則に変化が生じ、魔法のような力を使用することができるようになっていた……。 一方、超常現象を主に取扱う雑誌社のライターをしている遠山美咲は、 宮崎県の日南市で発生した少年の失踪事件に興味を覚えて、 宮崎県の日南市を訪れる。 また彼女が少年の失踪事件に興味を覚えたのは、 彼女の双子の姉が、過去に、少年と同じように宮崎県の日南市で行くへ不明になってしまっていたからでもあった。 彼女はもしかすると、宮崎県の日南市には 異世界へ通じる入り口のようなものが存在しているのではないかと推測していた。そして宮崎県の日南市で取材を開始した遠山美咲は、そこで信じられない事件に巻き込まれて行くことになるのだったが……。こちにらは既にKindleで発売している『BROKEN WORLD』の1巻から2巻までを一冊にまとめたものになっています。 -
WORLD LINE
主人公である僕がいつものように大学に向かって登校していると、主人公である僕は、突然、人間が全く誰も存在していない、無人の世界へと迷いこんでしまうことになる。そして主人公である僕はその無人の世界で、奇妙な人影を目にすることになる。間もなく主人公である僕はその無人の世界から もとの世界へ戻ってくることになるが、主人公である僕は、 自分が無人の世界で見た人影の存在が気になっていた。 主人公である僕は自分が体験したことを大学のサークル仲間に話して聞かせる。すると、主人公が見た人影についてある仮説が提示されることになった。その仮説とは、主人公が見たものは、よくインターネットなどでその存在が噂されている時空のおじさんなのではないかというものであった。 一説よれば、時空のおじさんとは、遠い未来からこの世界を訪れているタイムトラベラーであり、そして、主人公が見た無人の世界というものは、この時空のおじさんが、時間の最小単位である一瞬を人工的に引き延ばして作られた空間なのではないかという話であった。そしてちょうどときを同じくて、主人公たちの前に近未来からやってきたというタイムトラベラーが姿を表す。彼女は自分がもともといたワールド・ラインが何故か消滅してしまい、偶然この世界へたどり着くことになってしまったと述べるが……。こちらには既にkindleから出版している『WORLD LINE』の一巻から三巻までを一冊にまとめ、一部加筆訂正したものになっています。 -
パラレルワールド・トラベラー 特別編1
西暦二千三十六年、欧州原子核研究機構において、実験の最中、偶然パラレルワールドの実在が確認される。以来、パラレルワールドの研究は進み、人類は自由にパラレルワールドへと移動する技術を手に入れていた。パラレルワールドにはそれこそ無限のヴァージョンが存在したが、そういったパラレルワールドのなかには、驚くべき事に、恐竜が絶滅せずに生き残っている世界等、人類にとってかなり意外性のあるパラレルワールドが存在した。そしてそういった意外性のあるパラレルワールドへと旅することが、未来の地球では流行していた。現在で言うところの、海外旅行へ行くような感覚で、多くの人々がパラレルワールドへと旅するようになっていたのである。このパラレルワールド観光は莫大な利益をあげることが可能であったため、未来の地球では、世界中の大企業が参入するようになっていた。多くの大企業が巨額の資金を投資して、少しでも多くの観光客を集められそうなユニークなパラレルワールドは存在しないかと日夜探索を続けていた。主人公である谷口俊二はそういったパラレルワールドを開拓・開発する企業に勤めている。 ある日、主人公である谷口は、地球上の生物とはかけ離れた姿をした、大型生物が生息するパラレルワールドを発見する。そして彼はその世界の実態を確かめるために、移動機と呼ばれる、パラレルワールドへと移動することができる乗り物に乗り込んで、その自らが発見したパラレルワールドを訪れてみるのだったが、しかし、そのとき、思いがけないアクシデントが発生して……。襲い来る未知の飛行物体。更にカマキリのような容貌をした、謎の知的生命体。果たして、谷口たちの運命は!? -
SF雑誌オルタニア vol.4 [SF鉄道の夜]edited by Junichi YONETA
2017年6月刊、オルタニア4号。 編集長は饒舌魔・米田淳一。 衝撃! 雑誌が止まれない! カバーキーパーの盲点を突く! 完璧な決起計画! これまでいろいろな夜があった。水晶の夜、長いナイフの夜、ヴァルプルギスの夜、志村の夜(なんか違うのが混じってるけど気にしない)。 そしてその夜に! 戦慄の「SF鉄道の夜」が加わる! 絶望か! 饒舌か! 暴走時代2017! 現代の狂気を強くエグる! 空前のスケールで叩きつける! いつものレギュラーにゲスト3名、そしてあのまさかの子たちが登場! みんなを載せたオルタニアは「走る棺桶」と化した! オルタニア4号「SF鉄道の夜」、爆笑と興奮の旅へ一直線! -
SF雑誌オルタニア vol.2 [Locked]edited by Yoshie Yamada
「開かないなら壊せばいいじゃない」 いきなり創刊した最も新しい「SF雑誌」オルタナ。 さらに加速して第2弾「Locked」を発刊! 内圧を限界まで高めて、世界の閉塞感をぶっこわせ! 〔掲載作品〕 ・ワンタイムキー(茶屋休石) ・ボックス、アプロックス(波野發作) ・49パラグラフにも及ぶリロの素晴らしき生涯(その半生)前編(伊藤なむあひ) ・繭子(淡波亮作) ・SFと漫画の果てなきスパイラル[オルタナ茶話会] ・私を追いかけて(米田淳一) ・詐欺師の鍵・第2話(山田佳江) ・サッドモッブ(進常椀富) 全8作品 **************** 編集長 山田佳江 表紙デザイン 山田佳江(いーブックデザイン) 発行協力 ePAC -
サルトル・ボーヴォワール論
この本は以下の5本の論文で出来ている。 1 ステファンヌ・マラルメの実存的精神分析――《マラルメ 1842-1898》註解―― 2 サルトル思春期考 3 もうひとつの「負けるが勝ち」 ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』――その構造と意味―― 4 メロドラマからサイコドラマへ――デュマの『キーン』とサルトルの『キーン』―― 5 ボーヴォワールとその時代 1「ステファンヌ・マラルメの実存的精神分析――《マラルメ 1842-1898》註解――」(初出 1976年9月)は実存的精神分析の構造を非常にコンパクトに提示している。この論文の出発点は、サルトルのシチュアシオン九に収められた9パラグラフ、10頁たらずのテクストが、マラルメの全生涯を示す1842-1898という副題をもっていることに驚いたことが発端となっている。文章の構成に立入ると、サルトルがこの9パラグラフを実に周到に計算して構成していること、毎パラグラフがそれぞれマラルメの内的発展の各段階を跡づけ、ほとんど正確な年代記を心がけていることがわかった。サルトルは過去のトラウマや挫折から現在の人格を分析するフロイトの決定論的精神分析に反対して、ある人間がなりたかった目標とその人物を照合することで、目標とした未来から人格分析をする精神分析を提案した。それを実存的精神分析と名付けたのである。ボードレール、ジュネ、フローベールと並んで、マラルメもその実例に加えようとしたことはよく知られている。実存的精神分析の作家論、しかも大部分が大部の作家論の雛形として、この9パラグラフは有効であろう。 第2論文は「サルトル思春期考」(初出 1977年9月)と題してる。サルトルの自伝的年代期のなかで、1917-1929というちょうど狭間にあたる12年間がすっかり欠落している。だから、1917-1929年のサルトルの思考や文章を対象とした論文としては珍しいものと言えるだろう。1970年、サルトル研究家のミシェル・コンタとミシェル・リバルカが『サルトルの著作』Les Ecrits de Sartre という詳細な年代記的書誌を刊行し、この時期のサルトルの習作を発掘した。その作品のなかに、この12年間の伝記的空白をいくらかでも埋めるような材料をみつけだすこと、それがこの小論の目的である。 第3論文は「もうひとつの『負けるが勝ち』 ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』――その構造と意味――」(初出 1978年9月)である。サルトルの実存的精神分析の大著『聖ジュネ』の副題「殉教者にして反抗者」はたんにジャン・ジュネのことを比喩的に示しているのではなくて、林達夫が『思想のドラマトゥルギー』で示したように、17世紀のバロック劇作者ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』の主人公ジュネを指しているのである。 第4論文は「メロドラマからサイコドラマへ――デュマの『キーン』とサルトルの『キーン』――」(初出1979年9月)である。この論文は、劇作家サルトルに焦点を当てている。「サルトルの戯曲のもつイデオロギー的意味と、それが提起した広範な美学上の問題とを同時に論じる」ために、「演劇としてのサルトル演劇」に照明を当てて、サルトルの劇作術の一端を解明することをめざした。アレクサンドル・デュマを原作者とするサルトルの翻案『キーン』を取り上げたのは、大デュマとの比較を通して、劇作家サルトルをフランス演劇史のなかに位置づけるために他ならない。サルトルの翻案の妙を原作と翻案を対比して解明した。 最後の第5論文は「ボーヴォワールとその時代」(1980年及び1981年)である。前の4つの論文と比べて2分冊分のこの論文はボリュームが大きい。名古屋の朝日文化センターに頼まれてボーヴォワール講座を担当したことをきっかけに、それまでまともに研究していなかったボーヴォワールに本格的に取り組んだ成果である。この論文は結果的にボーヴォワールの生涯を論じたものになった。このなかでは『第二の性』の成立事情と構造分析に関して、特にレヴィ=ストロースとの関係を明らかにしている「間奏曲(インテルメッツォ)『第二の性』」は『第二の性』を読む時の参考になるのではないかと思う。また、メルロー=ポンティの『ヒューマニズムと恐怖政治』を論じた「政治のなかの実存主義」は哲学者ではなく、政治学者としてのメルロー=ポンティに照明を当てている点を強調しておきたい。サルトルが実存主義と共産主義との間でどのように苦闘したかをボーヴォワールの目を通して見ている。 -
新幻魔大戦
幻魔大戦ワールドを産み出す原点、全1巻!! カバー&本文イラストレーション/生頼範義。3バージョンのカバーイラスト全点を収録! 《あらすじ》 1999年、エド・メガロポリス。 突如来寇した“幻魔”の前に、人類はなすすべもなく終末を迎えようとしていた。 故ルーナ女王の娘・ベアトリスは、時間跳躍者(タイム・リーパー)“お時”に一縷の望みを託し、幻魔に対抗できる強靱な超能力者の種を蒔くため、過去の世界へと送り出す! 江戸時代にタイムリープした“お時”が出会った総髪の若者は、幕府転覆の陰謀を企てた慶安事件の主人公、由井正雪だった!! 《目次》 第一章 エド一九九九年 第二章 ミュータントお時 第三章 超能力者の血 第四章 魔人・正雪 まえがき あとがき 別のあとがき 自筆年譜 あとがき『続・新幻魔大戦』――書かれざる物語
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