検索結果

  • 同葬会
    3.0
    芸大に通う奈央の元に高校の同窓会の案内が届く。久しぶりの地元で再会した雅也に胸をときめかせるが、その夜テニスサークル仲間の遺体が発見された! 恐怖が駆け抜けるジェットコースター青春ホラー。
  • 夜啼きの森
    3.6
    暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。鬼が来たんじゃ」。昭和十三年、岡山県北部で起こった伝説の「三十三人殺傷事件」。おとなしく、利発でええ子だったはずの辰男は、なぜ、前代未聞の凶行へと至ったのか。狂気か? 憤怒か? 怨恨か? 古い村の因習と閉ざされた家族の歪な様相、人間の業と性の深淵を掘り下げながら、満月の晩に異形の「鬼」となって疾駈する主人公を濃密な文体で描き出した戦慄の長編小説。話題の女流作家が切り拓いた圧倒的迫力の新境地!
  • 美しき殺人法100
    3.2
    遥かなる昔から、人は人を殺すために、様々な手法を編み出してきた。バラの花びらや接吻を使った奇想天外の殺人法から、残虐きわまりない逆さはりつけや塗りこめまで、そのアイディアと多様さには、目を見張るばかりである。この本は、古今東西の殺人史を彩った殺人法の数々をサンプルした、怖るべき百選である。
  • アンデッド 拷問教室
    -
    3年生に進級した神山美咲は代理教員のニッシーこと西黒正に連れられ合宿へと出かけた。それが、文芸部最大の危機になるとも知らず……史上最恐の拷問の先に見えたものは? 感動の青春ホラー完結編。
  • アンデッド
    3.4
    高校の不良グループの一人が日焼けサロンで殺害された。彼の携帯には不審な電話がかかってきていた。男の声が告げた「…ニワメ…ニワハ」の謎とは? 今だかつてない恐怖が学校を襲う。傑作青春ホラー。
  • 意地悪な食卓
    3.3
    老人介護施設で働く純子は、一生忘れたくても忘れられない女性の担当になった。かつて自分の担任で、給食を無理に自分の口に押し込んだ女の――(「給食」)。「食」と「女」がテーマの傑作ホラー短編集!
  • 湯女の櫛 備前風呂屋怪談
    3.0
    江戸時代初期、備前岡山城下の風呂屋・和気湯に、天女のような湯女がいた。名はお藤。その美貌と諸芸は群を抜き、なぜ下世話な風呂屋にいるのかという人々の疑問はもっともなことだった。だが、お藤はけっして身の上を語ろうとはしない。元藩主のご落胤とも朝鮮王族の血をひくとも囁かれるお藤は、いったい何者なのか――。妖しき湯女は、夜ごと男の伽をしながら、寝物語に不可思議な話をはじめるのだった。圧巻の時代怪談!
  • 人造救世主 ギニー・ピッグス
    3.3
    歴史上の偉人たちの遺伝子から生み出された、究極の“超人”たち。彼らは少年少女の姿に恐るべき力と残虐性を秘め、謎の組織MESSIAHのもと暗躍を続けていた。偶然彼らの秘密を知った女子大生ひとみは、友人のジーンと共に彼らに狙われることに。一方“人類の敵”と呼ばれる男のクローンでありながら、敢然と組織に敵対する青年ヴォルフは、ひとみを守ろうと血みどろの死闘を繰り広げるが……!? 未曾有のダーク・オペラ、第2弾!
  • 人造救世主
    3.3
    女子大生のひとみは、留学生のジーンと共に古都の寺院を訪れていた。そこに西洋風の同じ顔を持つ者たちが突如出現し、建造物を破壊し始め、ひとみ達にも襲いかかる。二人の窮地に現れたのはヴォルフという謎の男。ヴォルフは単騎、その集団に戦いを挑むが……。寺院を破壊する謎の集団の目的は? そして〈一桁〉と呼ばれるヴォルフの正体とは!? 人類の存亡を賭けた未曾有のダーク・オペラシリーズ、ここに開幕!
  • 同居人
    3.2
    35歳、デザイナーの麻由美は都内に新築マンションを3800万円で購入する。ローンの繰り上げ返済のためにルームメイトを募り、添乗員・乃理子との同居生活がスタートした。しかし、お互いに「秘密」を抱えているために、ぎくしゃくしはじめる2人の関係。ある日乃理子が部屋に呼び入れた女性が、2人の生活を崩壊へと向かわせた――。嫉妬、虚栄心、独占欲……。女性心理の名手が紡ぎ出す、渾身のホラー・サスペンス。
  • トンコ
    3.6
    高速道路で運搬トラックが横転し、一匹の豚、トンコが脱走した。先に運び出された兄弟たちの匂いに導かれてさまようが、なぜか会うことはできない。彼らとの楽しい思い出を胸に、トンコはさまよい続ける……。日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作をはじめ、親の愛情に飢えた少女の物語「ぞんび団地」、究極の兄妹愛を描いた「黙契」を収録。人間の心の底の闇と哀しみを描くホラーの新旗手誕生!
  • ルーム
    3.8
    家族と絶縁状態だった姉が急死した。都会でたった一人で生きてきた姉。その部屋の後始末のため、マンションを訪れた友美は、驚くべきものを発見してしまう。それは段ボール箱に入れられた幼児の白骨だった! 「いったいなぜ、こんなものが?」戸惑い混乱する友美だが、姉の過去を探るうちに、その隠された“秘密”を知ることに……。女の一人暮らしに潜む闇を描く、戦慄のサスペンス!
  • 自選恐怖小説集 滅びの庭
    3.9
    「庭……」――それが精神科医・大崎の最期の言葉だった。原因不明のノイローゼから自殺同然の死に方をした大崎だったが、彼は死の直前に自分の患者・安部綾子を同僚の山之内に引き継いでいた。綾子を診察するうちに山之内がたどりついた大崎の死の真相とは? 少女の見る夢が現実を狂わせていく――。書き下ろし表題作「滅びの庭」を含む全5編。
  • 粘膜人間
    3.7
    「弟を殺そう」――身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐二は、弟の殺害を計画した。だが圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、父親までも蹂躙されるにいたり、村のはずれに棲む“ある男たち”に依頼することにした。グロテスクな容貌を持つ彼らは何者なのか? そして待ち受ける凄絶な運命とは……。第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した衝撃の問題作。
  • 崩れる
    3.8
    丘の上に建つ五軒の家。孤立した住宅地で、ある朝出勤途中の住民たちが発見したのは、路上に倒れた全裸の女性だった! 記憶喪失の女性を招き入れたその日から、ありふれた暮らしに異変が起こり始める。妻の失踪、教え子の誘惑、過去の秘密……。だがこれは、さらなる悲劇の幕開けに過ぎなかった!! 謎の女が、五軒の家にもたらしたものとは!? 日常生活に忍び寄る恐怖を描いたホラー・サスペンスの傑作。
  • 忘れな草
    3.6
    山間の小さな町に住む高校2年の布悠子は、学校からの遺跡掘りの帰りに見知らぬ男を目撃した――。ところが、その日を境に身辺で微妙な異変が起き始め、ゆっくりと迫る「何か」に怯える布悠子はやがて誰も信じられなくなり、逃げ場を失ってゆく……。封じ込めたはずの、しかし拭い去れない“過去”が日常を脅かす恐怖を新感覚で描く。
  • 夜市
    4.3
    妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング! 魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
  • 自選恐怖小説集 さよならをもう一度
    4.0
    夕闇の教会に現れた若い女。死を冒涜するかのような彼女の告白が、神父の心を乱す――愛しい人をとり戻すために、彼女が犠牲にしたものは? 許されぬ恋への執着、成功への欲望、幼い憧れ、小さな善意……ふとした心の揺れが自らの意志をも越えた結末を導く〈書下ろし表題作〉他5編。
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)
    4.3
    醜い椅子職人は、椅子の中に潜んでいる。その椅子は、若く美しい夫人の住む立派な屋敷に納品された。革一枚を隔てて味わう女体の淫靡な感触に溺れる日々を送った男は、女を愛し始め、女との接触を試みる……
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 夕涼みの蝉時雨
    4.0
    大学生の僕・御城彼方(みじょうかなた)の下宿先は、あの世とこの世の間に存在する幽落(ゆうらく)町のアパート。すっかり町に馴染んだ僕は、駄菓子屋「水無月堂(みなづきどう)」の店主で大家さんでもある水脈(みお)さんとともに、幽霊や妖怪から持ち込まれる悩み事やトラブルを解決する日々だ。ある日、駄菓子屋の用心棒猫目さんと大掃除の中、見慣れる瀬戸物を見つける。その正体は付喪神だった。「まだ使えるのに捨てられてしまった」ために人間を恨むようになり、その憂いが彼らをアヤカシにしてしまったことに気が付いた水脈はある提案をする。ほっこり、謎ときミステリー、第7弾!
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 晴天に舞う鯉のぼり
    4.3
    春になり、御城彼方(みじょうかなた)は大学二年生になった。ということは、常世の住人の町「幽落町」に住み始めて二年目ということだ。のんびり、キャンパスを歩いていたところに轟くエンジン音とともに、ハーレーに乗った漆黒のライダーに連れ去らわれてしまう。ライダーの正体は元医者の都築で、彼方を人質に「幽落町」下宿アパートの大家水脈(みお)さんを、東京江東区の古い病院に呼び出すのだった。なぜか一緒に付いてきた猫目さん、真夜(まよ)さんも一緒に、都築が見せたもの。それは桐箱に入った「枕」だった……。 レトロな東京の街を中心に展開される、ほっこり懐かしい謎ときものがたり。重版御礼の、シリーズ第6巻!
  • 劇場霊
    -
    主役の座を巡って競い合う新人女優たちに、魔物が生きた身体を求めて忍び寄る。伝説の恐怖映画『女優霊』の魂を受け継ぐ、中田秀夫監督・島崎遥香主演のジェットコースター・ホラーを完全ノベライズ!
  • なぞとき紙芝居 思い出の幽霊
    3.3
    喫茶店〈ひがな〉の地下で、亀と一緒に住む謎の男・御劔耕助。「バッドエンドの物語しか作れない」とうそぶく彼の作る紙芝居は、生きている者の心を癒やし、死んでしまった者の魂をも鎮めるのだ……。
  • 呪怨 ザ・ファイナル
    3.0
    あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――関わる者すべてを恐怖の底へ引きずり込む「佐伯家」の呪いは終わっていなかった。主演・平愛梨、監督・落合正幸で贈る最恐ホラー映画『呪怨』シリーズ最新作を完全ノベライズ。
  • ブルキナ・ファソの夜
    4.8
    旅行会社でツアーの企画を担当する「僕」は、ツアーのネタを探して世界中を飛び回っていた。ある日、航空機の給油のために西アフリカの小国、ブルキナ・ファソに立ち寄った僕が経験した不可思議な出来事とは――。
  • 夏合宿
    4.0
    中学二年生の俊輔は、たったひとりで剣道部の合宿へむかうところだった。夏期講習に参加したため、みんなと一緒に出発できなかったのである。合宿先は毎年恒例の、貸し別荘が点在する避暑地だったが、剣道部が借りたのは恐ろしく古く薄汚れた施設だった。終点のバス停まで迎えに来てくれた先輩と暗い山道を歩くうち、俊輔は林のなかに青白く光る不思議な火の玉を目撃してしまう……。ホラー大賞長編賞作家の、傑作短編集!
  • お葬式
    3.9
    授業中に突然鳴り出したポケベルの電子音。あわてて見た液晶画面に表示されたメッセージは『チチキトク』。病院で、豪華なカタログをかかえてやってきた葬儀社を丁重に追い返して母は言った。「うちには先祖伝来の弔い方がございます―」。(「お葬式」)。日常のなかの恐怖を、ユーモラスに描く、青春ホラー小説の誕生。
  • 牛家
    3.5
    あるゴミ屋敷の清掃をすることになった特殊清掃員。期間は二日間。作業は順調に進んでいたが……いてはいけないもの、片付けられない部屋、様相を変え続ける内装……これは現実なのか、それとも……!? ※この作品は、第二十一回日本ホラー小説大賞佳作となった「牛家」に、書き下ろし作品「瓶人」を加え、文庫化したものが底本になります。
  • うしろ ふきげんな死神。
    4.0
    ある日、校舎の屋上で七名子が出会ったのは、ふつうの人間には見えないはずの「死神」だった。宇城霊一郎と名乗るその死神は、不思議な道具と能力で、死にゆく魂を見きわめて捕獲するというのだが……。
  • きんきら屋敷の花嫁
    2.0
    平凡だけがとりえの知花は見合いを勧められる。相手は資産家の飯盛家の長男。なぜか気に入られた。奥深い森の洞穴で”新妻は見た!” 第8回「幽」怪談文学賞で審査員を唸らせた和風ゴシックロマンス。
  • ファミリー
    3.0
    最愛の恋人を不慮の交通事故で亡くした傷心の弓子は、数か月後、上司の薦めで見合いをし、結婚した。優しい夫と、理想的とも思える仲の良い家族関係。彼女はとても幸せだった。だが、しばらくすると、少しずつ微妙な違和感を覚え始めた。家族間の円満さの裏側に異常を感じたのだ。そして、それは彼女の胸の中で次第に膨れ上がっていった……。怪奇サスペンス。〈書き下し〉
  • 黒魔術白魔術
    4.0
    大災害や大事件がひんぱんに発生する世紀末のいま、世界は明らかに大変動をきたしているといえよう。その暗黒世界に対応するには、世界史上“裏の学問”として迫害され続けてきたオカルトの世界を、正しく理解する必要がある。黒魔術、悪魔礼拝、錬金術や呪い、秘密結社など、危険な知識の数々を、秘密のベールをはがし、いまここにご紹介しよう。
  • 忌談
    4.1
    1~5巻506~528円 (税込)
    キャバ嬢、風俗関係者、裏街道に生きる人々……。そんな彼らが出くわした怖い話、嫌な話、おぞましい話……。思わず頁を閉じたくなるようなエピソードの数々。本書は気の弱い方にはオススメしません。
  • デス・ネイル
    3.5
    ネイリストを目指す奈々子はボランティアで老人ホームを訪れ、かつ江という老婦人の爪を美しくマニキュアした。数週間後、かつ江が亡くなったという知らせとともに、遺品の眼鏡が奈々子のもとに届けられる。奈々子がその眼鏡をかけると不思議な映像が見え、奈々子を窮地から救い、導いてくれた。かつ江の眼鏡を武器に、一躍カリスマネイリストへの道を歩み始めた奈々子だったが……。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作家の待望の作品集!
  • 橋をわたる
    -
    時間給の高さに惹かれ、大学の夏休みの期間だけ、僕は塾講師のアルバイトをすることにした。担当する科目は小学校五年生の算数。文学部の僕にとって、彼らに算数を教えるのは至難の業だった。なんとか夏期講習前期最後の授業まで辿り着き、ひと安心した矢先、教室で信じられない出来事が起こる。女子生徒の一人がシャーペンで自分の顔を突き刺し始めたのだ。なぜ彼女はそんなことを? 僕は、人には言えない特殊な能力を使って、事件の裏に潜む謎を調べ始める……。驚愕のホラー小説!
  • 余は如何にして服部ヒロシとなりしか
    3.2
    同級生の姉に連れられて訪れた古い家屋。軒下には文化祭のセットで作ったはりぼての風呂。彼女はここで汗を流せと自ら服を脱ぎ始める。グロテスクな不条理の世界が選考委員の度肝を抜いたホラー大賞短編賞受賞作!
  • 恐怖小説集 金曜日の女
    3.8
    自分を捨てた男からの電話を、何年も電話の前で待ち続ける女。婚礼の前日、会ったばかりの男と駆け落ちを企てる女。女たちの胸の奥底に渦を巻く出口のない想いがえぐり出される。森瑤子の遺した傑作サイコホラー集。
  • ぼっけえ、きょうてえ
    3.9
    「教えたら旦那さんほんまに寝られんよになる。……この先ずっとな」時は明治、岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。
  • 着信アリ
    3.4
    1~3巻506~550円 (税込)
    由美が気乗りしないまま参加した合コンの席で、陽子の携帯電話が聞き覚えのない着信音で鳴った。液晶には「着信アリ」の文字。メッセージを確認すると、陽子の悲鳴のような叫び声が録音されていて、着信履歴には2日後の時刻と、着信元として陽子自身の携帯の番号が残されていた。そして、その2日後のその時刻。陽子はメッセージに残されたとおりの悲鳴をあげて不可解な死を遂げてしまう……。終わりのないチェーンホラーの誕生! (映画化原作)
  • 玩具修理者
    4.0
    玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く……。現実なのか妄想なのか。生きているのか死んでいるのか――その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
  • 美しき拷問の本
    3.5
    自分の意にそわぬ者を従わせるため、権力者たちが好んで用いた“拷問”と“処刑”という恐るべき罰。世界のあちこちで、人は知恵をしぼり、想像を絶する残酷な方法を編みだしてきたのだ。断頭台の露と消えた悲劇の王妃たち、魔女狩りの犠牲となった女たち、ドラキュラ伯等の暴君たち……。ギロチンや火あぶりなど、歴史上名高い拷問・処刑方法をも詳しく収録した、めくるめく戦慄の拷問世界!!
  • 13の幻視鏡
    3.8
    純子が体験した“血の凍るような恐怖”。それが起こったのは、深夜のタクシー乗り場だった。残業後、ひとりタクシーを待っていると背後から……(「HEY! TAXI!」)、ヨセミテ国立公園の断崖から身を投げようと決意した城島は、意外なものに遭遇し……(「グレイシャー・ポイント・ホテル」)など、これまで書籍化されていなかった幻の12作を1冊に収録。奇妙な世界に迷い込んでしまった人々を描く、ファン必読の貴重な作品集。
  • バースデイ
    3.6
    リング事件発生の30年前、小劇団・飛翔に不思議な美しさを放つ新人女優がいた。山村貞子──。貞子を溺愛する劇団員の遠山は、彼女のこころを掴んだかにみえたが、そこには大きな落とし穴があった……リング事件ファイル0ともいうべき「レモンハート」、シリーズ中最も清楚な女性・高野舞の秘密を描いた「空に浮かぶ棺」、他1編を収録。“誕生”をモチーフに3部作以上の恐怖と感動を凝縮した、シリーズを結ぶエピソード集。
  • 貞子3D ──復活
    3.6
    茜が教える女子高では、見ると死ぬという「呪いの動画」の噂が広がっていた。遺体に手の形の痣が残された不審死が続くなか、ついに茜の生徒も不可解な死を遂げる。警察は自殺と判断するが、生徒の遺体にも同じ形の痣が残され、死の直前に見ていたサイトが、噂の「呪いの動画」だったことが判明する──。 かつて日本中を恐怖に陥れた、あの貞子がよみがえる! 逃れられない恐怖が襲う話題のホラー映画を完全ノベライズ。
  • クロユリ団地
    2.5
    『リング』シリーズの鬼才・中田秀夫監督が、老朽化した団地を舞台に孤独が呼び寄せる恐怖の連鎖を描く。前田敦子・成宮寛貴のダブル主演で贈るジャパニーズホラー最新作を震撼ノベライズ!
  • ホーム アウェイ
    4.0
    都心から離れた郊外で、念願のマイホームを手に入れた鶴川一家。初めは豊かな自然に囲まれ満足していたが、すぐに何かがおかしいことに気づく。ごみの収集がこない。テレビも映らない。バスも通っていない。しかも、住民は何故か老人ばかり。この完全な陸の孤島で、一家は恐怖の陥穽に嵌りこんでいく――。現代の病、人間の闇を描破したサスペンス・ホラー。
  • 生き屏風
    3.8
    村はずれで暮らす妖鬼の皐月に、奇妙な依頼が持ち込まれた。病で死んだ酒屋の奥方の霊が屏風に宿り、夏になると屏風が喋るのだという。屏風の奥方はわがままで、家中が手を焼いている。そこで皐月に屏風の話相手をしてほしいというのだ。嫌々ながら出かけた皐月だが、次第に屏風の奥方と打ち解けるようになっていき――。しみじみと心に染みる、不思議な魅力の幻妖小説。第15回ホラー小説大賞短編賞受賞作。
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 春まちの花つぼみ
    3.6
    大学生の御城彼方が1年限定契約で幽落町の住人になったのは去年の春のこと。そろそろ約束の期限が近づいてきて、なんだか落ち着かない彼方だが……。ほっこり温まる謎とき物語!
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 たそがれの紙芝居屋さん
    3.8
    あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。次の春までの契約で、しぶしぶこの街の住人となった大学生の彼方だったが、最近は少しだけ心境にも変化が……? 大人気シリーズ第4弾!
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 夏の夜空の夢花火
    4.0
    あの世とこの世のはざまの幽落町で、1年間を過ごすことになった僕・御城彼方は、駄菓子屋の店主で龍の化身でもある水脈さんと、今日もおばけたちの悩みを解決する日々だが……。シリーズ第3弾!
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 思い出めぐりの幻灯機
    3.6
    有楽町と間違えて、おばけたちの町――幽落町に引っ越してきた僕・御城彼方。大家の水脈さんの人助けを手伝いながら、生身の人間なのにあの世とこの世の中間の存在として、1年を過ごすことになったが……。
  • 幽落町おばけ駄菓子屋
    3.7
    大学入学と同時にひとり暮らしを始めることになった僕。有楽町の物件に入居するはずが、着いた先はなぜか「幽落町」……。そこは妖怪たちが跋扈し、行き場を見失った幽霊がさまようトンデモナイ町だった。
  • 卒業
    3.0
    高校卒業の日、積年の怨みを自殺という形であてつけようと、伊豆山中に死に場を求めた神保康明は、そこで奇妙な老人と少女に会う。老人に「二十年後を待て」と言われ、死を思いとどまった康明は、やがて愛妻家で子ぼんのうな、よきパパとなる。そして迎えた二十年後の同じ日、平和に暮らしていた康明が突然復讐の鬼に――。
  • お見世出し
    4.2
    お見世出しとは、京都の花街で修業を積んできた少女が舞妓としてデビューする晴れ舞台のこと。お見世出しの日を夢見て稽古に励む綾乃だったが、舞の稽古の時、師匠に「幸恵」という少女と問違われる。三十年前に死んだ舞妓見習いの少女・幸恵と自分が瓜二つだと知り、綾乃は愕然とするが――。千二百年の都・京都を舞台に繰り広げられる、雅びな恐怖譚。第十一回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の表題作に二編を加えた珠玉の短編集。
  • 呪怨 白い老女
    3.5
    ある家で、司法試験に落ちた息子が家族5人を次々と惨殺し、自らも首を吊って死んだ。死ぬ瞬間を彼が録音したカセットテープには、彼の声とともに少女の不気味な声が録音されていた……。
  • 呪怨 黒い少女
    2.8
    看護師の裕子は、芙季絵という少女の担当を任されてから、奇妙な体験をするようになる。そして検査の結果、芙季絵の体内に「腫瘍」が発見されるが……。
  • 楽園(ラック・ヴィエン)
    3.3
    灼熱の夏が永遠に続く国ベトナム。ホーチミンを訪れた「私」は夏の国の男に出会う。彼は綺麗な南の地獄そのものだった――。名前も素性も知らぬまま、ただ享楽的なセックスに溺れるふたり。――床惚れ――セックスがよくて惚れてしまうのは男女が堕ちる最も苦しい地獄と天国なのかもしれない。『ぼっけえ、きょうてえ』の著者がベトナムを舞台に狂おしくも甘美な情欲の世界を描いた官能ホラー。
  • 合意情死(がふいしんぢゆう)
    3.5
    あなたの周りにもきっといる――。小学校教員、新聞記者、地方小劇団の座長、看守。偏狭な社会でちっぽけな権力をふりまわす木っ端役人、目立たないくせにどこか鬱陶しい地味女、誠実に見えて肝心なところで無神経な好青年……。思惑と欲望がうずまく小市民たちの葛藤を、ユーモアと恐怖のなかに浮き彫りにした、名手による傑作短篇集。「華美粉飾」「合意情死」「自動幻画」「巡行線路」「有情答語」を収録。
  • 紗央里ちゃんの家
    3.5
    祖母が風邪で死んだと知らされた小学5年生の僕。叔母夫婦の家からは従姉の紗央里ちゃんの姿も消え、叔母たちの様子はどこかおかしい。僕はこっそり家中を探し始める。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。
  • D-ブリッジ・テープ
    3.5
    近未来。ゴミに溢れた巨大な橋のたもとで、少年の死体と一本のカセットテープが発見された。いま、再開発計画に予算を落とそうと、会議室に集まる人々の前でそのテープが再生されようとしていた。耳障りな雑音に続いて、犬に似た息づかいと少年の声。会議室で大人たちの空虚な会話が続くなか、テープには彼の凄絶な告白が……! 第4回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した幻の名作が、ついに電子書籍で刊行!
  • 姉飼
    3.7
    さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は――。蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。どうにかして、「姉」を手に入れたい……。僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。「選考委員への挑戦か!?」と、選考会で物議を醸した日本ホラー小説大賞受賞作「姉飼」はじめ四篇を収録した、カルトホラーの怪作短篇集!
  • 厄落とし
    4.0
    その夜、年明けの挨拶回りにつきあわされ、くたびれ果てて帰宅した恭子を待っていたのは、高校時代のクラスメイト、恵からの電話だった。「お正月早々に墓掘りすることになったんよ」――。表題作「厄落とし」をはじめ、青春ホラーの傑作短編5編を収録。第6回日本ホラー小説大賞短編賞「お葬式」につづく、待望の書き下ろし。
  • 人獣細工
    値引きあり
    3.8
    パッチワーク・ガール。そう。 私は継ぎはぎ娘。 その傷痕の下には私のものではない臓器が埋められている。傷痕を見ていると皮膚が透けて、臓器がゆっくりと蠢動し、じゅくじゅくと液体が染み出してくるのが見える――。 豚の臓器を全身に移植された少女の絶望を描く表題作ほか、圧倒的な知識と想像力で描き出された2編を収録。 『玩具修理者』『アリス殺し』を生み出したグロテスク・ホラーの鬼才による、内臓の匂い漂う傑作短編集が新装版で登場!
  • 肉食屋敷
    値引きあり
    5.0
    「山の頂上にドラム缶を積んだトラックが放置されているので対処して欲しい」 村民からの苦情を受けた村役場勤務の“わたし”は、現場の土地に建つ科学研究施設に向かう。 異常な湿気の森に佇む、増改築を繰り返したまるで怪物のような屋敷―― そこで“わたし”は建物の持ち主に、 太古のDNAから復元したという地球外生命体の処分を頼まれるが……(「肉食屋敷」)。 邪悪を極めた4編を収録。 『玩具修理者』『人獣細工』に続く第3短編集。

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