伊島りすとの作品一覧
「伊島りすと」の「ジュリエット」「橋をわたる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伊島りすと」の「ジュリエット」「橋をわたる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
小泉健二は、娘ルカ(中学生)と息子洋一(小学生)を連れて南の島に来た。
妻は、神戸の震災の時に過労で死んでしまってた。
ここは、亡き妻との思い出の地だった。
この思い出のある南の島で健二は、建築途中であるゴルフ場の管理をする仕事をすることになっていた。
島に来て海に潜ると洋一にせがまれて貝を採ってきた健二。
その貝は、水字貝。
楕円形の本体から周囲にあちらこちから六本の折れ曲がった細長い突起が突き出している。
その貝を貝殻にしようとした時に、島の老人に出会う。
その老人は、”魂抜け”と言葉を教えて、中身に紐を付けて石の錘を利用して中身を取る細工をした。
老人は、貝から中身を落
Posted by ブクログ
震災で妻を無くした小泉健次は娘と息子を連れ、南の島に訪れた。建設が頓挫したゴルフ場の管理をする為に訪れたその地は無き妻との思い出の場所でもあった。
息子にせがまれて取った水字貝の中味を抜き、貝殻にしようと浜に出た健次は、そこで老人から魂抜けの話を聞く。貝から中味が落ちるところを見ると暗い思い出を思い出し、その思い出に食い殺されるから決して見るなと――
だが、3人は偶然にもその瞬間を目撃してしまった。
前半部分は陰気な感じが物凄くします。健次と娘のルカが自虐的なので暗いというか重いですね。
3人がそれぞれに抱える負の部分を出して行くので重苦しい感じで読みづらいというのが本音。でもこの暗さが