ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
祖母が風邪で死んだと知らされた小学5年生の僕。叔母夫婦の家からは従姉の紗央里ちゃんの姿も消え、叔母たちの様子はどこかおかしい。僕はこっそり家中を探し始める。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
死体の部分部分を家中あらゆる隙間から見つけてた僕がそのときは恐怖よりも高揚が勝っていたくらいなのに、夜ホラー映画観て怖がっているところが面白かった。象徴的な場面だなと思った。そこにあるものの気配は微塵も感じないのに、ずっと不在はなずの紗央里ちゃんの実在感。不在の紗央里ちゃんのことを読者にずっと考えさ...続きを読むせる工夫が凝らしてあって、気付けばそれが紗央里ちゃんの魅力になっている。そこに描かれていないのに。 家族じゃない。親戚が親戚じゃないときどんな感じか知らない……という中途半端な距離にある「親戚」というものの無気味さ、潜在的な怖さを形象化した傑作。 福満しげゆきの表紙も好き
表紙は福満の文庫で。 ホラーは好きで好んで読むが、これは「薄いな。すぐ読めそう」という理由だけで手を出した。結果、新しい扉を開くことになった。 他のどの作家とも違う、古典にもネットにも寄っていない。あえて…あえて本当にあえるなら筒井か? でもそれも違う。 謎解きもない。小学5年生の男の子が死体...続きを読むを探す。でもいちばんこわいのはそこじゃない。 毎食のご飯がカップ焼きそば。 降り続ける雨。 何度でも洗われるお皿。 食べたいウィンナー。 臭くても言ってはならない他人の家。 他人? 親戚? 家族とは? おそらく、この作者は本質を知っているのだ。 だけど、言ってもまた仕方のないことだということも知っている。 ものを書くことで、少しでも自分が「異質な世界」に伝わったらいいと。主人公の父親の叫びは作者なのだ。なぜ、自分が異次元に生きているのかどうしても納得がいかないのだ。否、もうあきらめているのかもしれない。 私がそうだから。 秀逸なきちがい小説に出逢えて幸せだった。しばらくぶりに一気読みさせて頂きました。
作中で、異常でないものを探すことが難しい。 にも関わらず、まるでどこかに整合性が残っている様な、秘密が隠されている様なきれぎれな状態で話は進行し、読者は何一つ縋るよすがが無いまま作品に突き放される。メタファーや何かの意図はどうやらありそうなのだが、恐怖ではなくこの作品全体を取り巻く生理的な嫌悪感が...続きを読む、読者の作品考察の意志を削ぐ。 この特異さを自分は読書体験としてそこそこ楽しんでしまった。
小学生の主人公が父と共に親戚の家を訪れ、亡くなったお祖母ちゃんの詳細や従姉の紗央里ちゃんの不在などを訝しむうちに、洗面所で謎の指の欠片を見つけてしまうという、登場人物全員が異常かつ狂った文体で淡々と語られる物語が不気味だった。ラストは…
小説が映画や漫画と違ってすごいところは、そこに人がいると書けば人がいることになり、地の文に主観ぽいことを書けばそれは登場人物の思考になり、カギカッコをつければ話したことになり、そしてある程度の制約はあるもののそれが現実のものとして認められるためのハードルが限りなく低いところで、この小説はそういった小...続きを読む説の得意分野を存分に活かしたテキストになっているので良かった。
やべぇこれは。ホラーゲームをやってて、それをyoutubeで実況してるのを見てるような、微妙に他人事のような。そういう、なぜか分からないけど、でも自分は絶対に大丈夫っていう奇妙な安心感があるけど、でも怖いもんは怖い、ていうか気持ち悪い。稲川淳二も、怖いなー、嫌だなーって言わずにはいられない。不快だ。...続きを読むあーしかも夜寝る前に読み終わってもはや今晩悪夢を見ることは避けられない。しかしそれもまた大人の快楽の一つなのだ。ガキは小便漏らすからダメだ。
こういう不条理ホラー好きだ。 キュートな乙一って感じ。 従姉妹の家に父親と遊びに行った少年が次々と紗央里ちゃんか祖母かわからない「かけら」を探して集める。 2泊3日、出てくる御飯はすべてカップやきそば。 登場人物全員いい感じに外れてました。
後味の悪さ的な意味で★4つです。 内容自体は正直★1つとか1・5個くらいじゃないだろうか。 ふとホラー読みたくなって本屋をうろつき手頃な値段とページ数だったので購入。 すぐ読み終わりましたがページを捲る度にドキドキとかワクワクなんてもんはなくてただ、だんだんとダメな方向にしか向かっていかない感じ。 ...続きを読む見てるこっちがちょっと溜息出るくらいに。 結局誰も救われてなくてどっちの家族もどうかしてるよ、といった感想であります。 でもこんな猟奇的な事にならないにしても多かれ少なかれこうゆう事を考えてる?人はいるのかもしれない。 所詮外側の人間は内側の人間の中にも入れないし解れないって事。 もう少し文が解りやすいというか上手ければなあ…
いとこのさおりちゃんの家に行って、 いつもと違う叔父さん叔母さんとおじいちゃん 見つけなくていいものを見つけてしまい 止めればいいのにやめない 結局主人公も周りも狂ってる
ひたすら気持ち悪い小説なんだけど、なぜか読む手は止まらない。 視覚的なグロさもさることながら、会話がかなり気持ち悪くて恐怖をより助長させていた。 面白くないわけじゃないけど、まぁ人には勧められないし、また読み返したいとも思わない。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
紗央里ちゃんの家
新刊情報をお知らせします。
矢部嵩
フォロー機能について
「角川ホラー文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
新しい法律ができた
〔少女庭国〕
保健室登校
魔女の子供はやってこない
未来図と蜘蛛の巣
ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話
「矢部嵩」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲紗央里ちゃんの家 ページトップヘ