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Posted by ブクログ
続巻が出ても出なくても通じるような終わり方だった。わざとなんだろうか。
簡潔にいうと、超能力者集団(組織)vs.一般人(主人公)の闘いを描いたハイパークローン戦争…みたいなもの? マンガちっくでラノベっぽいノリで書かれていた。
そんな所は【ネフィリム】に近いのかもしれない、仕組み的には【AΩ】のほうが近い気がするけど…元ネタがありそうな所が。
ラノベ的とはいっても、アプローチの仕方は理系の小林さんらしいかも。
ひとりvs集団の闘い…それも相手はどんなとんでもない超能力を持っているかわからないとくれば、不可能で無謀な事のようだけど、主人公はどんなに相手との力量差があろうとひるまず向かっていく。
いわゆる“英雄”とはそういうものだからだ。彼の存在意義がそこにある。
先天的ではなく後天的に英雄たろうとする主人公というのが新しいと思った。
また、敵を倒すにしても、「倒せた理屈」をちゃんと説明してくれるのが面白い。それが明確で説得力がある。キャラクターはペラペラの紙人形がしゃべっているみたいにリアクションや言葉遣いに個性がないのに、事象の説明や論理的な説明ゼリフには作者の個性があふれている。
むしろ意図的にキャラクターへの感情移入は避けていたのかもしれない、そうすることでより「チープな作品」と思われる恐れがあるにも関わらず。勇者だと思った。
しかしエンタメ小説…ともズレているし、なぜ突然こんな作品を書いたんだろう、という作者に対するもやもやは残る。そして表紙の女は誰なんだか…
Posted by ブクログ
小林泰三が書くラノベ?
冒頭の会話が、小林泰三っぽくてわくわくしたのですが本筋はとぼけた女子2人と能力バトルな構成のよう。
すごく理詰めに書いてるようでなんかおかしい、小林節は健在。
「行為が英雄をつくる」というテーマをもった主人公もかっこいい。
歴史上の人物の遺伝子から作られたクローンたちによる能力バトル、という発想は新しいのでは。実写で見たい! と思わせつつ誰もが頭に顔の浮かぶ有名人だから、どうにでも想像できてしまう。これが案外おもしろい。
ただ小林泰三の持ち味は、邪悪さと切なさだと思っているので、それを求めると物足りないですね。
アルファオメガの余韻、密室・殺人の切なさ、海を見る人で一作一作読み終えた後に残るあのなんとも言えない胸のつかえ。
そういうのが最近の作品にはないのが、「薄い」といわれるゆえんじゃないかと勝手に思っています。
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