てぃーもさんのレビュー一覧
レビュアー
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数年前にアニメ1期を見て以来気になってた作品。
手を付けない内にアニメ2期が放送開始&終了し、漸く原作第1巻を手に取ってみて吃驚。
殆どアニメ1期の総集編みたいな内容だったなんて…。
まぁ、小出しにされても理解し難かった可能性も高いですし、1巻は作品全体のアブストラクト的なものだったんですかね。
光と秩序と宿命の神々と、闇と混沌と偶然の神々との、サイコロ勝負の盤面だった事も驚きです。
RPGの様な世界感なのに、能力等は数値化されず、魔法や奇蹟があるのに蘇生魔法とかがない世界。
大きな力の下では無力でも懸命に生きる人達… -
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紗季にとっての太一、悠太にとっての亜季子、単なる親の再婚相手ではなく、家族として再認識した1月。
そして2月、バレンタインデーと修学旅行の物語ですか…。
修学旅行が2年生の冬って結構珍しい気もするけど、受験を理由に3年生ではなく2年生で実施し、且つ行く先が海外だったら日本の通常の観光シーズンとは関係無しに、また受験体制に入ってしまう前で級友たちとも親交が深まっている時期としては悪くないのかも…。
兄妹である事がバレても構わないと思い始めている二人。
兄妹である事を既に知っている丸と奈良坂には、お互いの思いは恋人関係と同等である事を見抜かれ…。
次巻以降、学校で「義兄妹」か「恋人」か、どちら -
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何ともアッサリとした冒険譚と呼んで良いのか迷う作品ですが、本作の主人公アシタにとっては紛れもない冒険の記録なのでしょう…。
ダンジョンの直ぐ傍の書店で、旅に出てしまった店長から店を任されているアシタ。
本が売れれば好かったのでしょうが、この世界の冒険者たちに読書家は居なかった様で…。
書籍を売るのは半ば諦めて、情報を売る事にしたアシタ。しかし、情報は人伝で共有され…。
古代エルフ文化史書という超貴重書籍を餌にされ、ダンジョンに新たな発見された謎空間の遺構へと付き合わされる事に。
読書とは、著者の残した感情・言葉・人生を受取る事。
これまで多くの書籍を読んできたアシタは、読む側ではなく伝える -
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今巻は変則的で、9月上旬と下旬と分割で合わせて1週間分。
紗季の悠太に対する兄さん呼びは、一度始めたら安易に揺るがない様で…。
自立するという事は、他人と断絶することではなく、協調する事の筈なれど…。
9月下旬、亜季子が二人共の三者面談に応対したいとの言動に、悠太は自らの思慮の浅さを痛感し。
オープンキャンパスで工藤准教授と出会った紗季は、視野の狭さは理性と知性の敵と諭され。
予備校で出会った藤波夏帆と回遊魚の様に夜の渋谷を彷徨った悠太は、己自身を騙す愚かさに絶句し。
「告白」ではなく「すりあわせ」を選ぶのが、何とも二人らしいのか。
互いの気持ちのタグは明記できないなりに…。 -
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本編を読み始める前に、あとがきの「作品を通して命の価値だとか愛の力だとかについて語ろうという気は、実をいうと、更々ないのです」という一文を先に読んでしまったからか、読了間際から何とも微妙な感覚に囚われてしまいました。
寿命・時間・健康の何れかを換金できる謎の設定、残寿命の30年を換金し余生が3ヶ月となる主人公クスノキ、その監視員として来る女性ミヤギは親の借金の為に10歳の時から30年分の時間を奪われ透明人間に…。
2ヶ月の時を過ごす中で、互いを大切に思うようになった末が、最期の三日間って…。
謎設定ではありつつも、この物語の中では拘束力がありそうで、三日間を過ごしたら本当に設定通りになってし -
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前巻の続きから夏休みを満喫するのかと期待していたら、いきなり8月後半で夏休みも終盤に…。
受験に向けた勉強とアルバイトのみの夏休みで、二度とない高2の夏休みとして如何なものか両親から苦言を呈される悠太と紗季。
丸からの情報で、真綾からプールに誘われている事を知った悠太。
しかし、少々度が過ぎた自責主義な考え方の紗季は、それを受容れる余裕がなく。その様なタイプの人が陥りやすい症状について、読売先輩から聞いていた悠太としても、もどかしい思いもあり…。
衝突しかねない状況から、主義を緩和して遊びに行く事になった紗季。
プールでの紗季の何気ない仕草で、急に心を鷲掴みにされる悠太。
プールの帰り道すが -
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期末試験も終わり、夏休み直前の弛緩した空気の漂う学校生活。
また、綾瀬さんらとの生活も1ヶ月を経て、それまでと異にする事となった生活習慣にも慣れてきた悠太。
しかし「ギブ&テイクはギブを多めに」と言う紗季に対して、自らの成果が吊り合っていない事に後ろめたさのある悠太。
そんな中、紗季の「現代文」の赤点・再試験・夏休みに補講の危機から、出来る限りの事をしようと考え…。
恋仲を疑われる事に抵抗感のある悠太。
しかし紗季の事を「完全な他人」とは呼び難い「他人」になっているのも事実で…。
一方の紗季も、これまでの思考手順とは異なる思いで、自らを鎖で縛り始め…。
次巻は夏休みかな?
バイトをフルタ -
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親の再婚により義兄妹となる事となった、高校2年生の浅村悠太と綾瀬紗季の二人。
タイプの異なる孤独体質の二人は、共通認識を「すり合わせ」て兄妹ではなく、互いへの干渉が最小限な赤の他人としての同居を目指す事となり…。
孤独指向は同じでも、悠太は陰キャ属性極まれりの「やりすごす」タイプ、紗季は見た目ギャルの武装モードで相手に迎合しないストロングスタイル、これから先の二人の変化は…?
紗季の探していた高額バイトの件、ちょっと安直な…、でも踏みとどまれたし…。
ところで、気を遣う間柄とは言え、入浴後に湯を抜き浴槽を洗い再度湯を張り直すって、悠太が紗季に気ぃ使い過ぎな感が…。
それに水道代とガス代が勿 -
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『雨の日のアイリス』と同じ作者なので読み始めてみたら、まさかそんな…orz...
魔界の絶対魔王ヘメロカリス・アウランティアカ・マイオール、その圧倒的な存在は、平和な魔界でデスクワークをせっつかれていた。
ふと人間界の資料(児童用絵本)から「でんせつのゆうしゃ」の存在を知り、後の世で神話となる死闘が起こる事に心躍らせ、伝説の勇者の末裔グランディス・ホーリーホックの家を訪れる。勇者の家の暮らし向きは、魔界の最下層より酷いありようで…。魔王は好々爺となり…。
そのまま進行するかと思いきや、波瀾万丈、なんじゃこりゃ。
とんでもな内容ですが、エロくて、且つ最後にチョット感動してしまう文字列、これも -
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新設校ながら高い理念と充実した教育設備とカリキュラムで(超難関候補では無くとも)難易度の高い高校に進学したが、入試合格発表直後の或る件から抜け殻となってしまった高校1年生男子・若葉野瑛登。
その彼と勉強する時間を共有する事で自らの人生の選択に思いを馳せていたが、その或る件以来迷走する事になった中学3年女子の受験生・芽吹ひなた。
そんな二人が、家庭教師と教え子として再び歩み始める事に…。
いゃぁ、しかし、自覚有るのか無いのか小悪魔になっている"ひなた"。
瑛登の方もタイミングを間違わなければとも思ってしまいますが…。
本作、8~11月の各月それぞれ4週間、合計16週で描くよ -
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プロローグで不穏な状況だった事が示されるが、序盤はアイリスとその主人であるアンヴレラ博士との幸福な情景が描かれる事もあり、中盤以降のアイリスを取り巻く環境があまりに辛くて読了を断念してしまいそうになるほどでした。
代用品ではありながら幸せだった頃のアイリス、その耳にロボットに対する社会の扱いや不条理は届いていても、実体験するまで真意に気付くのは誰しも難しく。
中盤、自身を映す鏡には異形のロボット、音も視界も雨の中、命令され逆らえない強制労働。
そんな中で出会うリリスとボルコフ、生きる事の意味について話す3人に、決断の時は迫り…。
途中に挿入されていた各種の描写から、バッドエンドは避けられない -
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完璧メイドと言うか魔術師では?
本人曰く「ぽっと出の成金家系」なれど創業者の孫で直系唯一の男子として後継者になる事を定められた早乙女悠、一緒に暮らすはメイドという体の召使い愛坂。
旧家や名家でも無いのに資産家一族の後継者として、人生全てにレールを引かれてしまい何処か空虚な悠、その悠の我が儘で本来のルートから外れ、専属メイドの愛坂と普通の高校に通い何故か二人暮らし…。
本編序盤、何故かフルネームが一度も登場しないメイドの愛坂。
彼女は悠の元婚約者で、父の不祥事により婚約者から召使いに身を落とした際に、本名の『綾坂愛花』の苗字でしか呼ばれる事が許されなくなり、悠が「愛花」と呼べぬ代わりに「愛坂」と呼ばれる事を受容れ…。
婚約 -
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現実とファンタジーとの狭間で…
学生だった頃は成績優秀で挫折を知らなかったが、社会人一年目で初めての痛恨のミスを犯し職を失う事となった櫻野秀一郎。
幼少期に父親に捨てられ、中学生まで育ててくれた母親も心身の限界を迎えてしまったからか失踪してしまい、他人を頼る事に潜在的怖れを抱いてしまい本当の意味での自己表現が出来なくなった女子高生、高葉向日葵。
そんな二人が偶然なのか必然なのか、現実的にあまり有り得なくとも、絶対に無いとも言い切れない出会いと成長の物語。
と思って読み始めたら、人間の言葉を話す鰐と亀が秀一郎の前に登場し、白昼夢か何かの夢オチかと想い読み進めたら、現実に近い舞台設定に突然割り込んできたファンタジー設定だった様 -
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夢の実現を目指して邁進した者、その夢を一緒に見た筈なのに逃げ出した者、その夢の実現を後押ししつつ自らの運命を託した者、硝子の向こうの世界の夢として見る事で精神的安定を得ていた者、その夢を高い位置から俯瞰し操る者、その夢に絶望した振りをする者。
なかなか魅力的なキャラが形作られてきていたのに、ストーリーは少し陳腐な感が否めないところが…。
それでも、最後まで読ませてしまう文章表現力は流石と言った処でしょうか。
あとがきで「とんでもないスケジュール」と記されていましたが、その影響なのか校正の見逃しと思われる箇所が数箇所…、読んでて気持ちが上がってきたタイミングで現れるので、一寸残念。
最後の最
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