あらすじ
これは“魔術”が忌避され、呪いとされる時代の出来事――。魔術師たちの監獄である『ヴァッセルヘルム大監獄』に着任した若き刑法官マリアンヌへ、国から衝撃の厳命が下った。それは数年前、魔術師たちの反乱を扇動して捕らえられた男ギルロアとともに、未だ逃亡を続ける反乱の首謀者レメディオスを捕縛せよというものだった。反乱軍と王国軍の戦いで故郷と両親を失ったマリアンヌと、反乱軍の魔術師にして大犯罪者であるギルロア。水と油の二人は、口論を重ねながらも旅を続ける。その最中、マリアンヌはかつての魔術師たちの反乱に隠された“真実”に少しずつ近づいていき――。
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王国の上層部の何処が誰が巨悪なのかは明確にならなかったけど、根本的原因究明や措置をする事無く、魔術師としての才を宿して生まれた赤子を出生直後から犯罪者予備軍として扱い、結果として不安定で安寧な世から遠い社会を作ってしまうって…。
マリアンヌやレメディオスや子供らが、その後に如何になるか気になりますが、不幸をバラ撒かない新しい戦い方を見付けて欲しいものです。
Posted by ブクログ
1巻完結。
程よい変態も大事な思い出があったのね。最後泣かせにくるね。
まだまだ先の契約条項が読みたかった。パセリのイラストでとびきりにエッチなものを。
マリアンヌ可愛い。
Posted by ブクログ
「アイリス」と「アマリリス」が概ね満足できる内容だったので読んでみたが、良くも悪くもライトノベルらしい作品だった。
著者あとがきでも少しだけ触れていたが、お色気要素が多く、挿絵も主人公の胸や脚を強調するようなものが大半。「アイリス」「アマリリス」にそういった要素が皆無だったので、言い方は悪いが読者に媚びているように見えてしまい、驚きと不快感があった。
これでストーリーが面白ければ悪感情を払拭できたのだが、脱獄囚を追って旅をする、というだけの話。反乱軍の正体だったり、旅の相棒であるギルロアの素性だったり、ちゃんと驚くポイントは存在するが胸に迫るものはなく、あっさり読み終えてしまった。
余談だが、相棒役の男キャラを殺すのは著者なりのこだわりか何かだろうか? 挿絵ネタバレするまでもなく「ギルロア最後死にそうだなぁ」と思っていたら本当に死んでしまったので、予定調和感が凄まじかった。