てぃーもさんのレビュー一覧
レビュアー
-
親の再婚により義兄妹となる事となった、高校2年生の浅村悠太と綾瀬紗季の二人。
タイプの異なる孤独体質の二人は、共通認識を「すり合わせ」て兄妹ではなく、互いへの干渉が最小限な赤の他人としての同居を目指す事となり…。
孤独指向は同じでも、悠太は陰キャ属性極まれりの「やりすごす」タイプ、紗季は見た目ギャルの武装モードで相手に迎合しないストロングスタイル、これから先の二人の変化は…?
紗季の探していた高額バイトの件、ちょっと安直な…、でも踏みとどまれたし…。
ところで、気を遣う間柄とは言え、入浴後に湯を抜き浴槽を洗い再度湯を張り直すって、悠太が紗季に気ぃ使い過ぎな感が…。
それに水道代とガス代が勿...続きを読む -
『雨の日のアイリス』と同じ作者なので読み始めてみたら、まさかそんな…orz...
魔界の絶対魔王ヘメロカリス・アウランティアカ・マイオール、その圧倒的な存在は、平和な魔界でデスクワークをせっつかれていた。
ふと人間界の資料(児童用絵本)から「でんせつのゆうしゃ」の存在を知り、後の世で神話となる死闘が起こる事に心躍らせ、伝説の勇者の末裔グランディス・ホーリーホックの家を訪れる。勇者の家の暮らし向きは、魔界の最下層より酷いありようで…。魔王は好々爺となり…。
そのまま進行するかと思いきや、波瀾万丈、なんじゃこりゃ。
とんでもな内容ですが、エロくて、且つ最後にチョット感動してしまう文字列、これも...続きを読む -
-
-
-
新設校ながら高い理念と充実した教育設備とカリキュラムで(超難関候補では無くとも)難易度の高い高校に進学したが、入試合格発表直後の或る件から抜け殻となってしまった高校1年生男子・若葉野瑛登。
その彼と勉強する時間を共有する事で自らの人生の選択に思いを馳せていたが、その或る件以来迷走する事になった中学3年女子の受験生・芽吹ひなた。
そんな二人が、家庭教師と教え子として再び歩み始める事に…。
いゃぁ、しかし、自覚有るのか無いのか小悪魔になっている"ひなた"。
瑛登の方もタイミングを間違わなければとも思ってしまいますが…。
本作、8~11月の各月それぞれ4週間、合計16週で描くよ...続きを読む -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
プロローグで不穏な状況だった事が示されるが、序盤はアイリスとその主人であるアンヴレラ博士との幸福な情景が描かれる事もあり、中盤以降のアイリスを取り巻く環境があまりに辛くて読了を断念してしまいそうになるほどでした。
代用品ではありながら幸せだった頃のアイリス、その耳にロボットに対する社会の扱いや不条理は届いていても、実体験するまで真意に気付くのは誰しも難しく。
中盤、自身を映す鏡には異形のロボット、音も視界も雨の中、命令され逆らえない強制労働。
そんな中で出会うリリスとボルコフ、生きる事の意味について話す3人に、決断の時は迫り…。
途中に挿入されていた各種の描写から、バッドエンドは避けられない...続きを読む -
完璧メイドと言うか魔術師では?
本人曰く「ぽっと出の成金家系」なれど創業者の孫で直系唯一の男子として後継者になる事を定められた早乙女悠、一緒に暮らすはメイドという体の召使い愛坂。
旧家や名家でも無いのに資産家一族の後継者として、人生全てにレールを引かれてしまい何処か空虚な悠、その悠の我が儘で本来のルートから外れ、専属メイドの愛坂と普通の高校に通い何故か二人暮らし…。
本編序盤、何故かフルネームが一度も登場しないメイドの愛坂。
彼女は悠の元婚約者で、父の不祥事により婚約者から召使いに身を落とした際に、本名の『綾坂愛花』の苗字でしか呼ばれる事が許されなくなり、悠が「愛花」と呼べぬ代わりに「愛坂」と呼ばれる事を受容れ…。
婚約...続きを読む -
-
現実とファンタジーとの狭間で…
学生だった頃は成績優秀で挫折を知らなかったが、社会人一年目で初めての痛恨のミスを犯し職を失う事となった櫻野秀一郎。
幼少期に父親に捨てられ、中学生まで育ててくれた母親も心身の限界を迎えてしまったからか失踪してしまい、他人を頼る事に潜在的怖れを抱いてしまい本当の意味での自己表現が出来なくなった女子高生、高葉向日葵。
そんな二人が偶然なのか必然なのか、現実的にあまり有り得なくとも、絶対に無いとも言い切れない出会いと成長の物語。
と思って読み始めたら、人間の言葉を話す鰐と亀が秀一郎の前に登場し、白昼夢か何かの夢オチかと想い読み進めたら、現実に近い舞台設定に突然割り込んできたファンタジー設定だった様...続きを読む -
夢の実現を目指して邁進した者、その夢を一緒に見た筈なのに逃げ出した者、その夢の実現を後押ししつつ自らの運命を託した者、硝子の向こうの世界の夢として見る事で精神的安定を得ていた者、その夢を高い位置から俯瞰し操る者、その夢に絶望した振りをする者。
なかなか魅力的なキャラが形作られてきていたのに、ストーリーは少し陳腐な感が否めないところが…。
それでも、最後まで読ませてしまう文章表現力は流石と言った処でしょうか。
あとがきで「とんでもないスケジュール」と記されていましたが、その影響なのか校正の見逃しと思われる箇所が数箇所…、読んでて気持ちが上がってきたタイミングで現れるので、一寸残念。
最後の最...続きを読む -
アイドルという幻想を自らで具現化しようと懸命に駆け続ける少女たち、その夢を貪り「次への投資の為の再利用」と称する者たち、商業的な仮面の下で憤りを抑えきれなくなる少女。
とある理由から女性恐怖症となるが、異性への興味が無い訳では無くアイドルへの推し活動で精神的安定を得ていたが、それも倒壊寸前となっていた青年。
加えて、既に倒壊してしまったゴシップ誌記者。
芸能界周辺で昔から有る噂話を、それっぽく鬱憤を開放しようとしたけど、最後はどう捉えたものか…。
麗と優羽とのコンビでのラブコメとして良いのか、或いは他の意図があるのか…。
瀬在麗が振り向いて欲しかった「たった一人の男の子」って誰なんでしょう?...続きを読む -
-
-
-
結局ユミエラのLV測定結果は?
2022年7月読了済、2024年アニメ化情報を知り再読。
パトリックの兄(ギルバート)が結婚式不参加表明から、ユミエラとパトリックとの意思疎通の齟齬が生じ、ユミエラは大気圏外を経由して仮想敵国たる隣国レムレストへ。
屋根を突き破った先に居たのは偶然にもギルバート、お互いに気付かぬまま国境の紛争地域へ。第一工廠製の封印魔道具に捕らわれそうになるも、アリシアの煽りで自我を失ったユミエラは…、取り敢えずレムレストの第一王子が破壊神の降臨を阻止した事となり一件落着…?
もう何もかにも滅茶苦茶ですね。 ユミエラが見た「月の表面にある物体」は次巻で明かされるのでしょうか? -
-
-
-
-
-
-
結果的には良い修学旅行回でした
読み始めて最初に感じたのは、今巻は蛇足編ではなく、前巻までが長いプロローグで、ここからが本編なのかな~と、…。
水斗と結女の二人の物語として、契りを結んだからハッピーエンドではなく、齟齬や相違等で生じた亀裂を二人で協力して修繕し続ける事こそがメインであるべきかと。
破局は描けても、破局しない事を描写するのは、悪魔の証明になりそうですが…。
未だ未だ続けられそうですが、長編になりつつな本作、完結はどうなんでしょう?
めちゃ性欲の強い美少女名探偵キャラ、拡散されてから結女に知られて、クレームをなりそうな…。
あと、ミステリー小説風な今巻、"ヴァン・ダインの二十則"的には如何な...続きを読む -
-
-
今巻は、あとがき無しなんですね
高校生活迄だと何となくオマケの様な中途半端な様な3学期。
年度初めの初顔合わせからGWや夏休みへの期待感もなく、体育祭や文化祭といった大きな学校行事がある訳でもなく、中間試験も省かれて学年末試験のみな3学期。
それでも各個々人にとっては、初詣やら、バレンタインデーやら、ホワイトデーやら、卒業式やら、翌年度に向けた準備やら、当然ながら各々の進展もあった訳で…。
結女と水斗の仲もここまで来ると普通のラブコメなら終了間際なんでしょうが、堂々と交際宣言を表明できる様になるには未だ未だ紆余曲折ありそうで、いったいどうなるんでしょう?
次巻11巻からは高校2年生となった結女と水斗、明日葉院が同じクラスに...続きを読む -
-
-
多数組のラブコメも偶には好いね
生徒会役員+元会長+書記の関係者の男女合計10名での2泊3日での温泉旅行って、現実的には保護者の許可が簡単には貰えそうにないシチュエーションですが、思っていた以上に健全な旅程でしたね…。
本気の女子勢に対するは、何とも受動的な感のある男子4名。
亜霜vs星辺、紅vs羽場、南vs川波の三組は、三者三様なれ相応の処に落ち着けど、恋愛フラグの薄い明日葉院は後日何かが起こる振りだろうか?
東頭いさなの才能開花の予兆に傾倒してしまいそうな水斗。
恋愛感情とは別とはいえ、結女との仲は…?
他人に戻れないリスクは、お互いに踏み込みにくい壁である事は判るけど…。
でも結女は密かに期限を決めたんだよね。
...続きを読む -
-
成長とは理想に近付く事なら…?
高校生活での初めての文化祭、そこに寄せる想いを人それぞれで…。
周囲の策謀もあり、実行委員となった結女と水斗のふたり。
遣るべき仕事を着々とこなし、一見『成長』と捉えられなくもない行動は、水斗にとっては空虚な、郷秋めいた、違和感となり、ありもしない壁を結女や他者とに作ってしまい…。
東頭いさなの事を単なる賑やかしキャラと思っていましたが、ただの『変な子』ではなかったんですね。
でも、自身の内に理想像を描けない水斗にとっては…?
ようやく両思いの物語になるかと思いつつ、果してどうなるのか?
ところで、一年七組の場所を尋ねてきた実業家風の男性とは、いったい何だったのでしょう? -
-
結女の携帯電話のパスワードは…
日常の中での距離感が揺らぎ始めたと感じ、何とか修正を試みようとする水斗と結女のふたり。
一方、相変わらず距離感のおかしな水斗といさなのふたり。
そんな折の盆休み、父方の実家への帰省という非日常イベントで…。
恋人だった時にも見付けられなかった水斗の内面に気付いてしまう結女。
結女にとって生涯二度目のファースト・キス、綾井結女のよう誘いに行ったキスではなく、自分から奪いに行った伊理戸結女としての初めてのキス。未練ではなく、2度目の恋を同じ相手と始めようとする結女に対し、水斗は…。
かたや永遠の片思いを望む東頭いさな、今後どんな展開になっていくのでしょう…?
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。