あらすじ
人々が未だ“魔法”の存在を知らない時代。 世界を滅ぼしかねない魔法の指南書【ゼロの書】を生み出してしまった魔女ゼロ。彼女は、取り戻したはずの【ゼロの書】に複写本が存在する可能性を知り、獣の傭兵とともに魔法拡散を止める旅へと出発する。 大陸全土の噂と富が集まる海路の重要拠点、クレイオン共和国を訪れたゼロと傭兵。彼らは”神の奇跡”で市民を病から救うという、美しき聖女の噂を耳にするのだった──。 きな臭い“神の奇跡”にゼロの魔法が関わっていると踏んだ2人は、市民からの絶大な支持を集める聖女を追い、広大な湖の上に浮かぶ聖都アクディオスを目指すのだが!? “魔術”から“魔法”への大転換期を駆け抜ける、大反響の魔法書ファンタジー第2弾!!
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[再読] アニメ視聴後に前巻に引き続き読んだ筈の上下巻の前半、スッカリ内容忘れていました。
ウェニアス王国の平定後の事はアルバスに任せ、国外に流出した魔法の使い手と、写本を捜す旅を始める獣堕ちの傭兵と泥闇の魔女ゼロ。
そんな中、怪我や不治の病を癒やす聖女フェーリアの台頭により、医療崩壊を起こし始めているクレイオン共和国に辿り着く事に…。
守護の章の魔法を用いて奇跡を起こしている様なれど、教会の裁定官は魔女との判定を渋る感…、ただその魔法は治癒を目的としたものではなく…。
聖女に悪意は無さそうだが、周囲はヤバそう…
Posted by ブクログ
公に魔法を使う「聖女」が登場し、その陰では権謀術数が。王道的でいて、読み手を飽きさせないキャラクターどうしの等身大な掛け合いが今作でも健在でした。「獣落ち(獣人)は魔女を憎んでいる」という図式がある中で、魔女と旅をする獣落ちの主人公が、新たな女の魔法使いに出会ったとき、物語はどういった方向に進むのか。是非とも続刊を読み切らせてもらいたいです。
Posted by ブクログ
キャラクターの掛け合いの小気味よさがこの作品の何よりの魅力。その要素だけで★5つあげられるほど読んでいて楽しくなる作品。
今回は魔女と聖女を分けるものという、哲学的な部分も含んだ難しいテーマに果敢に挑んでいるが、上巻を読んだだけでは胸にストンと落ちるところまで昇華されていない印象があった。伏線も残っているので下巻でどう拾ってくるのか楽しみ。