あらすじ
北の祭壇での困難を乗り越え、獣堕ちと魔女が人間と共存するため、故郷の村で念願の酒場を開いた傭兵。村に一軒しかない酒場には、村人達と、占い師として暮らすゼロの姿があった。廃村となっていた故郷の立て直しは順調に進むかと思われたが、傭兵の酒場で村人達が頭を悩ませていたのは、冬に向けての食糧確保だった。魔女と獣堕ちが暮らしている村ならではの解決策を考える二人は、ゼロが占い、傭兵が獲物を狩ることで解決しようとするのだが──。ゼロと傭兵の新生活の物語に加えて、「電撃文庫MAGAZINE」や、ウェブに掲載されたレアな短編3作も収録した特別編!
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初読だと思い読み始めた本巻、一度読んだ事のある既視感が…。
それはさておき、本編完結後の後日譚とそれ以前の短編集といった趣き。
後日譚では同じ村に住み、永遠に近い若さを失い共に老いる事になったゼロと傭兵。
最後に入門書の執筆を始めた事で「”ゼロから始める魔法の書”」のタイトル回収は様式美ですかね…。
短編集の方は、写本を捜す旅に出る前、その旅の道中でのヒトコマ等の全3編。
どれも甲乙付けがたいですが「ゼロの素肌を包んでいた襤褸布」もとい『忘れられた約束』は、本編1巻終盤のエピソード回収で、私の好みでした。
後日談
事件がすべて解決したあとの後日談。
登場人物が皆好きだったからこういう話はめちゃめちゃ刺さった。
傭兵がゼロといちゃらぶする話をもっとみたいし、神父と傭兵の関係性も今後どう変化するのかも興味ある。
なんというか公式ファンフィクション的な話で完全に俺得だった。
フルメタル・パニックにフルメタルパニックふもっふがあったように本作もこういう外伝もっと作ってくれんかな。