あらすじ
ゼロが生み出した“魔法”の恐怖は、世界へと拡散する……。 世界の均衡を脅かすほどの力を秘めた魔法の教本【ゼロの書】、その複写本が各地に流出したという噂を知ったゼロ達。彼らは写本回収の旅の途中、“神の奇跡”を操り、民の病を次々に癒やすという、聖女フェーリアと出会う――。 “奇跡”の舞台である聖都アクディオスに潜入した彼らは、ついに聖都が隠し続けた闇の一面を目撃したのだった。真実を知ってしまったゼロと傭兵。彼らは、聖女の暗殺未遂という事実無根の罪を着せられ、命からがら逃げ出すのだが――。 大反響を呼んだ第20回電撃小説大賞の《大賞》受賞作。“魔術”から“魔法”への大転換期を駆け抜ける、世間知らずな魔女と獣の傭兵の魔法書ファンタジー、第3弾!
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聖女フェーリアが操り人形である事は前巻(上巻)から明白でしたが、その背後に居たのがまさかの魔法の使えない魔法使い(?)だったとは…。
聖女の犯したのは「無知の罪」と言えなくもないですが、最初に書き起こしたゼロより守護の章の行使だけは才能がありそうなのは、カル含めて今後の伏線となるのか否か…。
また、サナレの口走った「あの方」とは十三番の事なのか?
そして「不完全なる数字」とは?
才能ではなく術式で行ったサナレの強制転移先とはいったい?
次巻「弓月の森」で何が起るのか?
テオのナイフ、本人が残って欲しかったけど…
Posted by ブクログ
テンポのよい話運びと、二転三転する展開が秀逸です。ストーリー展開が必ずしも主人公たちを助ける方へと向かわないところもまた読んでいてはらはらさせてくれます。盗賊の砦、水流逆巻く水路、あらたな陰謀の片鱗など、ファンタジーであり冒険小説としてもいっそう魅力を増した続編でした。
Posted by ブクログ
1巻の心温まるような話から一転して、結構救いのない展開になった印象。それでもきちんとまとめてくるのはさすがだけれど、これからのエピソード全てこういう容赦ない話になると読むの辛くなってくるかも。