てぃーもさんのレビュー一覧
レビュアー
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三島柚葉は必要不可欠な脇役と…
Anothe side story とあるので、本編の別視点かと思い読み始めましたが、沙優が北海道に帰った後の後日譚でもあったんですね。
他人の物語を俯瞰する様に、自らを人生の主人公とはしてこなかった柚葉。
でも、沙優にとっても、吉田にとっても転機を与えていたのは確かであって、しかし柚葉の吉田への想いは…
或る「秘密」を共有する事になって、柚葉も自分の人生の主人公になれるのでしょうか…
三島柚葉は私にとって一番好きなキャラだったので、本編ではモヤモヤとなりましたが、しっかりフィナーレを迎えてくれて良かった。 -
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殺戮のクリパに及ばず僥倖なれど
心中で思うところはあれど、あまりの怒濤の状況に心の整理も付けられぬまま、態度を保留し続ける春太。
短期居候する事になった霜月透子にそんな中でも町の案内をしたり、元カノ(?)の氷川(姉の方)とも…。
一線は越えていないのでギリギリ踏み留まっていると男視点なら思えるけど、男は春太・松風・マスターの3人しかおらず残る女性陣は春太の(色々な)関係者多数のクリスマスパーティーって、一歩間違えれば血のクリスマスになるんじゃ無いかと…。
秋葉の突然の訃報と、同じ不安を晶穂の身体は抱えてるとの報せは、色々とドロドロなこの物語でも、引きとしては少しきつく感じてしまいます。
晶穂が春太を呼ぶ際の言い方「ハル」、...続きを読む -
春太の理性が試されている?
春太と雪季と晶穂の現実的には起こり得ない様な三角関係
カノジョとして一線を越えた後に、実は兄妹である事を明かしてきた晶穂。
唯一無二の存在なれど、妹だと思い最後の一線は超えなかったが、血縁の無かった雪季。
そこに雪季の友人の冷泉素子に言い寄られ、また雪季に精神的苦痛を与え快く思っていなかった霜月透子からの突然の行動と忘れていた幼少からの縁。
ついでに美波先輩にも…。
皆に態度を明確に出来ず、傍目から見たら下衆野郎と呼ばれても否定しきれない状況で、何とか踏み留まり続ける春太。
そんな微妙な関係性が崩れる事は自明な筈で、大きく動き出しそうな次巻でしょうか…? -
次巻を含めて一編の物語の前半?
試し読みの範囲ではブラコンの妹とシスコンの兄とのカナーリ禁忌に触れる様な内容かと思って本編を読み始めましたが、最終章でまさかの展開で唖然としてしまいました。
雪季と春太は仲良し兄妹の限度を軽く飛び越した二人、その実態は二人が幼い頃に父母同士の再婚により血の繋がらない義兄弟となった縁なれど、二人の中が一線を越えてしまう前にと両親に引き裂かれてしまう程の異常さ。
互いに受入れられない状況なれど、春太は晶穂や周囲の支えで表面上は持ち直しつつも…、そんな中で雪季の状況に気付いてしまった春太の行動は…。
カノジョの様な存在になっていた晶穂とは一線を越えていた春太にとって、父・真太郎と晶穂との会話の衝撃...続きを読む -
今回は食べ物じゃなくって、…
前巻は食べ物関連が多かった気がしますが、今回はファッション関係でしょうか…
勿論、吉田にとっては直接的に言葉で求められなければ何の反応も無い様な展開ですが、今回は沙優との距離が少しは縮まっていますね。
あと、今巻は短編集というより、中編集的な短か過ぎず且つ本編とも微妙にリンクしている様な感じは面白かったです。
神田先輩成分が僅かに多かった感じなのも、また良しって感じですね。高校時代の失恋にお互いに得心のいく終止符を打てた事も。
アサミと後藤さんに三島も、当然ながら沙優もふんだんに描かれていますが…
本編と違う漫画家さんの執筆とは判りつつも、なんだか今巻の絵面は、本編との雰囲気の違いに前巻以...続きを読む -
アマイモノと目玉焼きと味噌汁と
ショートストーリーが10本の構成で、食事絡みが過半数を占めるっていうのは、元々の各キャラと各々の関係性故ですかね…。
描かれている漫画家さんが違う故なのか、胸が何か強調されている気がするのは好みの分かれるところかも知れません。 -
今更だけど致命的作画構図ミス?
結子との屋上でのシーン、ネタバレになってしまいますが、あのフェンスをこの時点で描いてしまっては拙いでしょうに…。
既刊でも同じ構図がありましたが、結子の最後の日に簡単にフェンス外に出られてしまうのは設定上有り得ないです。
尚且つ、次巻以降で高校を再訪した際に、フェンスが越えられない形状に変わっている事をどう表現するんでしょう。
と、本筋に関係ない事を書いてしまいましたが、沙優の痛みを理解し分け合えるのが家族ではなく、吉田並びに彼を介して出会った人達だけというのが、何とも切なくなってしまいます。 -
理不尽な過去と向き合う為に
突然のタイムアップは、沙優を思う兄の計らいで猶予期間が設けられるも、長い逃避行を要した心はそう簡単に整理出来るモノではなく…
兄は別としても、両親、学校には相当問題が有る様で、過去に向き合い前を向けるのか? -
神田蒼も、三島柚葉も切ないね…
高校時代の吉田は、告白を受けた事はなくても、女子生徒からそれに近い視線を受けていたんだろうね。
吉田フィルターに掛かると見えなくなって、認識される事は無かったんでしょうが…
相手の気持ちを理解する事は簡単じゃないけど、吉田に想いを寄せた上での失恋は、認識すらされないから切ない様な…
「伏線」や「きっかけ」を作ろうと藻掻いても、事実はそんな事とは関係無しに進んであぶれた側になると。
カウントダウンなく、突然ゴングは鳴らされてしまいましたね。 -
この逃避行の果てには何がある?
強制終了の影が見え始めて、ようやく吉田と沙優との関係性にお互いが踏み込める様になるなんて、何とも皮肉ですが仕方がない事かも知れませんね。
夏祭りが最後の想い出に…?
その先も茨の道でしょうし。
三島は当初から負けヒロインキャラ的な描き方が見えていましたが、告白シチュぐらいはきっと望みがあったでしょうに…
神田先輩とのエピソード、アニメ版では削られてしまいましたが、OVAででも出して欲しかったです。
吉田フィルターを直接的に表現されていたキャラだっただけに残念。
その分は、コミック版・原作小説で補充してはいますが… -
猫なの、犬なの、狐なの?
お呪いって、中途半端な知識で行ってはいけないって戒めですかね…
5歳児と思えないおませな七香ちゃんも、喋れないと意思疎通に途惑ってしまい、そんな状況でのあの展開って大丈夫…?
次巻でいよいよ大きく動き出すんでしょうかね。 -
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白猫の祟りかと思っていましたが
まさか真史に憑いているのって犬の怨霊?
でも、だとすると猫の寅ノ助に懐かれていたのも納得がいかないし、何か他の因縁があるんでしょうかね?
それはさておき、七香ちゃんの行動力、5歳児とは思えないです。
あと、早く祓わないと、取返しが付かなくなりそうな気がして…、次巻どうなるんでしょう。 -
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まぁ、そう疑われますよね…
軽い脱水症状があっただけで意識があり「赤の他人です」とアヤが証言したから釈放され、真史の拉致監禁容疑が晴れて良かったけれど、二人の間には何か繋がりが未だ残ってるんですかね?
だとすると、七香ちゃんを送った後、再会しちゃうのは心配になってしまいます… -
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1週間も経ってないんだよね…?
七海がゲームで負けた翌日(水曜日?)に罰ゲームの告白、付き合い始めた翌日(木曜日?)なのにバスケ部主将からの七海略奪宣言、翌日(金曜日?)にも更にひと悶着、週末土曜日には七海達の危機に偶々居合わせて…、更に翌日の日曜日のデートの終りには……、まだ1週間も経っていないのに次から次へとイベントが発生しますね。
もう二人を盛り上げる為に強制的にイベントが発生しているとしか…
最後は定番なれど、未だ顔を会わすには心の準備が二人とも整っていなかったでしょうが…
次巻に乞うご期待。
ところで、七海さんの服装、ギャル系だけじゃなく、両刀遣いだったとは。 -
前作未読ですが、はたして…?
前作主人公の5才の娘と弟(娘から見たら叔父?)との物語になるのでしょうか?
何か曰く付きと思われる偏頭痛を抱えた叔父と、他の人には見えないモノが視えてしまう幼女の物語?
(娘から見たら父)(叔父から見たら兄)は民俗学教授って事は、何かそういった展開になるのか…
前作未読でも理解出来るのか否か、取り敢えず読み進めてみたいとは思える内容ですね。 -
男耐性が無い筈なのに、何故…?
タイトル通りの内容は一先ず脇に置いておいて、何故に男性視線を受け易いファッションを選んでしまうんですかね?
「異性の都合など関係ない」や「好きなものを着て何が悪い」的な事を想像してしまいますが、そこを否定するとタイトル自体を否定する事になってしまうので、これ以上の言及は…
罰ゲームとは言え、七海が簾舞への告白&1ヶ月のお付合いする事を了承するって、初美と歩は薄々感じ取っていたのかと思ってしまいます。
そもそも陰キャでクラスでの存在感の無い簾舞陽信の事を、3人共にフルネームで覚えていたって、簾舞が自身で思っているより周囲の評価は高かったって事?
ただ最初は、「好き」ではなく、「嫌いじゃない」程...続きを読む -
小イベント多数も何とも平坦な…
もっと内容を膨らませる事が出来そうなイベントが次から次へと多数発生するも、微妙に芯を外した惚気話を延々と聞かされている様な単調な印象を途中まで感じてしまいましたが、巻末まで読み切れば一線を越えない二人の激甘模様を描くにはしょうがないのかと納得しつつも…
いっその事、二人きりの時はより踏み込んだ関係になりつつも、周囲や親に対しては変わりない清い関係を続けている事を装い、その羞恥心でより燃え上がってしまう二人を見たいかも。官能小説ではないので、あくまで情事の回想は導入だけで…
などと考えてしまいましたが、今巻はギリギリ一線を越えずに甘え合う二人で良かったのかも。 -
過剰な激甘ですが短編としては有
平々凡々な高校二年生の傘井夏彦と、数年越しの会えなかった期間を挟みつつ同じ高校に入学してきた神崎未仔との激甘ラブコメ。
あまりにも過剰な糖分で物語中盤で脱落しそうになってしまいそうでしたが、一冊で完結のストーリーとしてならギリギリ有りなのかもと思ってしまいました。
物語を締めるのに必要な未仔父との対峙の結末、まさかあれでは交際を認められて大団円の真逆に行かざるを得ないと思いますが、夏彦・未仔・未仔母ともに狂っています。まぁ激甘コメディと考えれば…有なのか?
一応1巻で完結している話ですが、続巻も数冊出ている様で、そこまで追い掛けるかどうかは迷ってしまったので星一つ引いて☆×4とさせて頂きま...続きを読む -
異世界から帰還した勇者の後日譚
中世ヨーロッパ風の異世界『オーフェルマウス』に勇者として召喚され、長い旅路の末に魔王カナンを討伐した後、女神アテナイの加護・スキル&戦闘経験と肉体を保ったまま召還時の年齢に戻され帰還した高校1年生の織田修平。
現世に帰還した夏休み明けの始業式の朝、通学途上で偶々ハスミン(蓮見佳奈)を助けた事から始まるラブコメストーリー?
異世界帰りの一寸ズレた感覚なれど、召喚前の陰キャ思考を異世界での苦行で鋼メンタルに上書きされた修平は立ち向かい、残り高校生活のアオハルをリ・スクール。
もし次巻があればハーレム方向に行けそうな雰囲気も残しつつ、ハスミンとの仲が深まるのか、どちらになるのか見てみたい気も…
異...続きを読む -
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義妹モノで、このパターンは…
多感な時期の男女が、親の再婚で義兄弟となり揺れ動く作品は多々有りますが、幼少の自我も朧気な時期に再婚していて、実の兄妹と疑わずに家族としての関係を構築してきた二人。
最も基本的なパターンとは思われるも、ラノベの主流ではなかった様な…?、かえって新鮮に感じてしまいました。
義兄とは思っていないのに兄妹以上の感情を抱いてしまう義妹、その感情の危うさを否定も肯定も出来ない義妹、しかし義兄と関係性のズレは生じていき…
兄妹&両親と唯一全て血のつながりのある幼い次女の存在が、今後の展開にどう関係してくるのか。
その他にも各キャラが持っている特性がどう繋がってくるのか、続巻が楽しみです。 -
時代の変わり目とは?
最終決戦の場に導かれた上で、新時代・新世界を見せ付けられ、眼前に有る現世界よりも新世界に直ぐさま切り替わるものだろうか?
新時代の一番手になりたいと思う者、積上げてきた現世界での対価が僅かであったとしても縋り付く者、様々な様相が呈されるのが変わり目なのだろうか?
時代の変わり目にいる従来の覇者達にとって、時代を進めるべきなのか否か。
続刊は残り2巻程度との事、果たしてどういった結末になるのか。
それにしてもキャラクターが多過ぎて、どんな人物像だったかが思い出せないキャラ多数…
最終巻が出版される前に、既刊を読み直してみないと理解しきれてない部分がありそうな。 -
空魚と鳥子の関係を表す言葉とは
深淵を覗く鵼は何を見て、何に晒されるのか、フロンティアは何処まで広がるのか、次巻以降に期待してしまいました。
共犯者という言葉で表現されてきた友人とも家族とも恋人とも異なる関係性で続いてきた空魚と鳥子の繋がり、本巻で遂に終りを迎える事になるのはサブタイトルからも明白ですが、新しい関係性はどうなるのか。
鳥子の言った共犯者という表現に、誰よりも親密な関係性を感じそれを崩したくない空魚、その先の関係性の発展を求めたい鳥子、求め合う関係性の向かう方向は似ていても言葉にすると解釈の相違から距離感を掴めなくなる二人。
UBLへのインターフェース以前に、二人の間のインターフェースを如何に摺り合わせるのか...続きを読む -
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