あらすじ
「いってきます」無自覚に声に出してからハッとする。当然ながら、返ってくる声はない。奏音とひまりの会話が聞こえないと、やっぱり俺の部屋は静かだな(本文より)。
27歳サラリーマンと2JKによるひと夏の物語は、いよいよクライマックスへ。
ひょんなことから身を寄せ合い、共に暮らしてきた3人。
それぞれの夢や希望や心残りやほのかな気持ちは、もう1LDKには収まりきらないほど大きくなり、未来へと飛び立つ勇気をもたらした。
それぞれの決断は、物語の結末はいかに?
読めば納得、きっとお気に入りの結末が見つかるはず。
人気沸騰ホームコメディ、完結編、だけど…、
「夏休みが終わるまでは、一緒にいても良いですか?」
感情タグBEST3
ひまりも奏音も、磯部や佐千原さんも、そして友梨と和輝にも怒濤の展開があった筈の、3人暮らしの最後の数週間。
ひまりの件は「犯罪」である事を誰も否定できないのに、善人しか登場しない優しい世界。
そんな世界の中でも、それぞれの想いは様々あれど、誰も感情的に荒れる事もなく静かに噛み締める様に生活を送り、巣立っていくのは何とも言えぬ清涼感。
後日談として、他の色々はさておき、ひまりがイラストレーターになる夢を掴めたのは好かったかな。
本編だけで終わっても好かった気もするけど、3通りのエピローグ、最初は蛇足とも感じたけど…
Posted by ブクログ
家出女子高生同居系ラノベ(なにそのジャンル笑)シリーズ最終巻。
シリーズ通して面白かったけど、最後はちょっと不満も。
もちろん最終巻なので主人公と二人の女子高生との同居生活の終わりが描かれるのだけど、結構あっさりと描かれたので最後の印象が薄くなってしまったかな。
個人的には最後にもう一波乱あって欲しかった。
加えて四角関係の恋愛も最後まで決着付かないので個人的にはうーんという感じ。
もちろんラストの三通りの結末を描きたかったからだろうけれど、その誰かを選ぶことになる葛藤と思い入れも描いて欲しかった。
それはそれとして完結お疲れさまでした。
···
評価は悩んだ。
ラストを読んでしまうと「卑怯」としか思えなかったので、ある意味残念。
どんな結末にせよ、作者としての考えをきっちり反映して欲しかった。
気持ち的には星3つにしたい面もあった。