あらすじ
約束だ。一緒に飛ぼう。空の最果てまで――
霧の上に島が浮かび、島々を行き交う交通手段は「空を飛ぶ」ことだけ――。
「霧妖」という魔物が棲む霧の海の上を飛び、命がけで人々の「想い」を運ぶ「武装郵便屋」の少年・ウィルと、その相棒(バディ)の不思議な少女・ジェシカの物語。
飛ぶのがヘタで風を読めないウィルと、過去の事件がきっかけで空が怖くなったジェシカ。それでも空に憧れ、飛ぶことにこだわる二人は、この世界の人々の唯一の情報伝達手段である、「封書」と呼ばれる記憶を封じ込めることができる手紙を運ぶ「郵便屋」を開業する。
ある日、二人に<夜姫>と呼ばれる少女から「届けて欲しい」と封書が持ち込まれる。しかし、厄介なトラブルメーカーである彼女の依頼が、まともな荷物なはずがなく……。
「影執事マルク」シリーズで人気、実力ともに評価される手島史詞が紡ぐ、最高に爽快な「空飛び」冒険ファンタジー。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは名作…!!
いやいや、涙腺を決壊させるまでには至りませんでしたが、
これは十二分に堪能できるロマンがそこにありました。
展開こそ先を予想しやすい王道ストーリーですが、
世界観や異能関連を最初に一気に説明せず、
小出しにしながら物語を展開ささせていく
『語りすぎない』進め方は、
読む側をの思考を活性化させて、
否が応でも物語に集中させてくれます。
さらにキャラ立ちや会話の軽快さもイイと思います。
重めの雰囲気を現代ラノベっぽく中和してくれてる。
ところどころ引っかかってた部分もほぼ回収して、
読み終わった後もすっきりですし。
作者的にも僕好みの方と言えるでしょう☆
これは続編期待ですね。ぜひお待ちしてます!!
Posted by ブクログ
イラストが鵜飼沙樹さんだったので興味を惹かれ購入。
人々は大地ではなく、空に浮かぶ〈島〉に生活をしていて。
そんな人々の想いを封じ込めた〈封書〉を届ける郵便配達人――武装郵便屋のウィルとジェシカ。
ひとりではまともに空を飛ぶことができない二人だけれど、足りない部分を補うように一緒に飛んで。
まだまだ新米の域を出ない未熟なウィル。
高所恐怖症のジェシカ。
二人のやり取りがとっても楽しかったです。
ジェシカにまったくと言っていいほど頭の上がらないウィル。
時にはどつかれたり、警察に通報されそうになったり。
けれどもジェシカも本当の本当はウィルのことをだけは信頼しているわけで。
なんだかいいなあ、あんな二人の関係。
さて、ヒルダという少女から請け負った〈封書〉の配達をめぐり、怪しい一団と警察官に追われるはめになったウィルたち。
逃げるように翼舟で出発する二人に追っ手もやってきて。
読み進めていくうちに警察官とは仲良く行動をするようになるのだけれど、その際のジェシカの言動がww
ことあるごとに警察官を事故に見せかけて落とそうとしています。
ひどいwww
それでもくらいつく警察官は、警察官というよりストーカーっぽいやなんでもない。
笑
空の主である〈霧妖〉との空中戦やら、ラスト方面の出来事やら。
どきどきわくわくする展開で、とてもおもしろかったです。
「蝶と鯱」というウィルたちの会社名の秘密とか、ウィルやジェシカの秘密などなど。
本当によかった(*´▽`)
本編を読んだあとに表紙イラストを見るとさらに「ふおおお」ってなります。
鵜飼さんのイラストに惹かれてだったのだけれど、いい作品に巡り会えました。
Posted by ブクログ
幼い頃の約束を胸に、空を目指す。
そんな感じの本でした。
二人の絆が垣間見れるようなところはかなりツボにくるし、一人じゃ足りないけれど二人なら……!っていうのがひしひし伝わって来ました。
王道ファンタジーという感じかなぁ
最後の歌はオリジナルの言語を用意したんですかね
ある程度法則はあるみたいですが
うん続きが気になる
上には蒼い空、下は果てしなく広がる雲界、その宙に浮く島に存在する街は真っ白な塔が互いに無数の橋が架けられ。
眼下の雲は人体には毒となる霧で、その中には霧妖と呼ばれる尖魚・翼貝・界竜らが跋扈し、人が通常活動できるのは蒼界と呼ばれる上澄みの空だけの世界。
霧はこの世界観での資源でもあり…。
また、ただの書面等ではなく、自らの欠片として刻み込んだ記憶そのものとなる封書という存在があり、それを運ぶ武装郵便屋の二人が…。
この二人、空の最果て、雲界の底へ挑む事を誓う事が契りで…。
個々の設定に既視感あれど書き連ねたい事が過多
Posted by ブクログ
霧の上を島が浮く世界。魔物の棲む霧を越え封書を届ける武装郵便屋。飛ぶのが下手なウィルと高所恐怖症のジェシカ。お互いの欠点を補いながらふたりは飛ぶ。
王道なストーリー展開に、はまるべき箇所にピースがぱちりとはまる爽快感。謎が明かされるカタルシス。
冒険小説の面白さを堪能しました。
Posted by ブクログ
絵で買ってきたけどなかなかよかったです。
とりあえずバードのおっさんはいいです。それだけに最後はさみしいですが…。
雰囲気は好きです。
あったかい感じと、熱い感じと。世界観も好き。
あとキスシーンではニヤニヤさせてもらいました。ありがとうございます。バードぐッジョブ!
Posted by ブクログ
霧の上を島が浮遊する世界で、霧妖という魔物が棲む空の海を飛び、想いを封じ込めた「封書」を運ぶ武装郵便屋の少年と相方ジェシカの物語。
しかし、二人はある欠点があり1人では空を飛べない。
お互いの欠点を補いながら霧に挑む冒険ファンタジー。
イラストとの相乗効果で世界がキレイに写るし、空での爽快感は読んでいて心地よい。
キャラも立っていて不快感ない人間関係。
結構好きな世界観です。
世界も広がっていきそうだしね。
だが、地上でのとくにクライマックスでのシーン描写や世界の背景描写がどうも足りな気がする。
あと登場人物がちょっと全員強すぎるかな?
そのへんが気になりますね。
Posted by ブクログ
空に浮かぶ島に人類が住み、その島と島を行き来して郵便を運ぶ郵便屋が主人公……という設定が良い。ストーリーは途中まで見切れたが、ジェシカの秘密は見切れなかった。ジェシカもいいけど、ヒルダが可愛い。
Posted by ブクログ
人が飛ぶことを許されたのは
二つに裂かれた空の半分―――.
空飛ぶ島で生活する人々.
その島の下には怪物たちの住む霧の海がある.
主人公はその島々を渡り郵便物を届ける武装郵便屋さん.
というわけですが,何となく「アルトネリコ」っぽい雰囲気を感じてしまうにゃー.
絶対言語がヒュムノスっぽかったり
空飛ぶわずかな陸地で人々が生活してる当たりとか.
まぁ,個人的な感想なので気にしないでいただきたい.
それはそれとして面白かったよ.
激しい空中戦とか.
バードじいちゃんがイケメンすぎるな.
あんな渋い爺キャラは良いものだ.
Posted by ブクログ
イラストの綺麗さと、空が舞台、という所に惹かれて読んでみました。
テンポが良い、ライトファンタジーという印象。
世界観が素敵です。
ただ、主人公に面白味が足りないかな。
一見平凡な少年という設定なのだろうけれど、もう少し個性を出すとさらに面白くなってくると思います。
絵も世界観も気に入ったので、続き読んでみます。
Posted by ブクログ
イラストの綺麗さと、空が舞台、という所に惹かれて読んでみました。
テンポが良い、ライトファンタジーという印象。
世界観が素敵です。
ただ、主人公に面白味が足りないかな。
一見平凡な少年という設定なのだろうけれど、もう少し個性を出すとさらに面白くなってくると思います。
絵も世界観も気に入ったので、続き読んでみます。
Posted by ブクログ
「影執事マルクの手違い」シリーズの作者だったと読み終わってから気づきました。
内容としてはまず、主人公sの掛け合いが面白かったです。設定も、ありふれたといえばそうかもしれないけれど独自の世界観も織り込まれていて楽しい。
ただ欲を言うならば、印象が薄いと感じました。読んでいる最中は楽しいのですが、読み終わった後に残るものがない。一番の見せ場があまり見せ場になっていないとも感じました。
とはいえ、最後の終わり方がよかったので、次を買うか買わまいかといったところです。
Posted by ブクログ
霧に覆われ、霧妖というモンスター的なものが徘徊している下界と、蒼界という人間が生活できる世界。二つに分かれた世界観がまず好み。翼舟という飛行機のような機械の設定も良いな。物語の方は主人公二人の過去など明かされない謎も多いですが、次の巻もあるようなので続きを楽しみにしたいと思います。
Posted by ブクログ
ストーリーもキャラクターもよかったけど、なんだろうなー、世界に入り込めなかった。
情景を思い浮かべられなかったというか。
この作者のファンタシーがあわなかったのかな、次回作は現代日本でやってほしいです。
Posted by ブクログ
良い雰囲気のタイトルと表紙で買ったガガガの単巻。
風が読めなくて飛ぶのが下手な主人公と、高所恐怖症のヒロイン。
二人組の、空飛ぶ武装郵便屋の話。
基本的にクールで強いけど少女には頭の上がらない少年と、高慢で毒舌だけど少年なしでは生きられないな少女という組み合わせは、わりと定番というか、安定のカップルですよね。結構好きです。
ストーリーとしては、届出人の思いが込められた〈封書〉を、二人が遠くの島まで届ける冒険ファンタジー。
空戦のスピード感とか、舞台設定を活かした魔法(霧鍵式)絡みの話とか、キャラ同士のやりとりとか、全体的によく出来ていたと思います。
身近にいたあの老人が実は歴史に名を残すあの人だった……というのは使い古された展開ですが、きちんと王道にのっとってくれた感じで不満はないですね。
一個だけダメな点は、最後の「歌」のシーン。それっぽい文言に何語だかわかんないような(ラテン語?ギリシャ語?ルーン?)ルビを振って、作者は何か意味があってやってるんだろうけど、読者ポカーンじゃないのそれは。
呪文や詩にそういう表現を使うことはよくありますが、最重要なネタでそれをやるのはよくないと思う。ちょっと醒めてしまいました。
表紙とタイトルの雰囲気からは物凄く期待値が上がっちゃうのですが、それには届かないかなという感じ。とはいえ全体的な完成度は高いと思います。一見厚さはあるけど、読みやすいので時間はかからないはず。
評価:B