あらすじ
過去への配達依頼――裏切りと傷跡の物語。
「墜ちろ――」
少女の羽を引き裂き、空から堕とした男。
なぜ、男は裏切り、そして世界を滅ぼそうとするのか――。
翼舟に跨り、空に浮かぶ島と島を行き交い、命を懸けて人の「記憶」を運ぶ武装郵便屋「渡り鳥」。郵便屋「蝶と鯱」を経営するウィルとジェシカに新たに舞い込んだ依頼は、かつての仲間であり――そして、ジェシカから空を奪った男への配達依頼だった。
空を失った少女・ジェシカと不器用で飛ぶことが下手な少年・ウィル。それでも「空の最果て」を目指す二人の、出会いの記憶。
約束と絆、裏切りと傷跡の物語。
「影執事マルク」シリーズの手島史詞の紡ぐ世界観を、鵜飼沙樹の美麗かつ繊細なイラストが彩る好評シリーズ。「霧鍵式」と呼ばれる魔法と空戦のファンタジー、好調第三弾!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第3巻を読破。
新しく仲間になったレンや相変わらずなウィルやジェシカの面々。
レンはどうやらまだ独り立ちできないようで。
今回のお仕事ではお留守番のようです。
でもお世話になっているのがヒルダの屋敷だもんなあ。
ウィルたちとは違った命の危険に遭っています。
笑
というか、ヒルダすごいなww
彼女を起こすのも命がけだわwww
さて、この巻はウィルとジェシカが出会い、どうやって〈渡り鳥〉の仕事をするようになったのかが判明しました。
なんと、二人はバディを組んで8ヶ月ほどだった、という事実にびっくり。
1年経っていなかったのか……。
だとしたら、短期間でいろんな経験を積んできたんだなあ。
ジェシカが翅を失ったのもそのころなのか。
彼女は元々雲界の中にいたのか。
飛行船の墜落事故。
実はつながっていた二人と、もう一組の〈渡り鳥〉の縁。
第一巻の冒頭が今回からんでくるとは思わなかったなあ。
ヘイムダル、という巨漢の正体は――たぶん“あの人”なんだろうけれど。
わかってないから、知らせていないから。
んー今後どうなってしまうのか。
「敵」の目的もまだ不可解だしなあ。
ヒルダの行方も気になりますね(>_<)
次の巻では新たな国が舞台になるのかな?
まさか他の「国」があるとは思ってもみなかったです。
そういえば「島」って言っていたもんな。
軍がある、ということは他国があるってことだもんな。
うっかり失念していました。
ストーリーが進むごとに設定が開いていく。
こういう手法もいいな、と思いました。
すごいです。
次の巻ももう出ているので、積読減らして読まないと!
Posted by ブクログ
ウィルとジェシカのかつての仲間に〈封書〉を届けに行くという話で、並行してウィルとジェシカが出会ってからジェシカが翅を失うまでの過去のことが書かれています。
今までの巻よりも戦う場面や翼舟での空中戦の場面は少なかったです。しかし、今までの巻で少しずつ触れられてきた話題を扱っていましたし、いろいろな場面がうまい具合に出てきていて退屈に思うことはありませんでした。
今巻も面白かったのですが、いくつか誤字があったり言葉がおかしいように感じるところがありました。特に「群島最南端」と書かれていたところは、多分「群島最北端」が正しかったのだと思うのですが、しばらく、北に向かっているのになんで南の果てにいるんだ、と悩んでしまいました。
子供の頃、飛行船デッキでのウィルと彼女の出会い。
その時、眼下で霧妖と交戦していた渡り鳥の二人。
彼女らを乗せたまま、雲界に落ちていく飛行船。
雲界の底に落ちたウィルの父ダン・スターリングの最期を看取ったのはジェシカ?
スカーフェイスが誰を表す渾名かは、今と当時では…。
封書に記されていたのは…。
蝶の翅をロギで切裂いたのはスカーフェイス…、ビルギッド?
ヘイムダルの正体は大男ではなく、まさかセラ?
ザックスは何か感付いた?
ギャラルホルン、八番目の鍵?
夜姫ヒルダが残した言伝の意味とは…。
今回は何ともややこしい表現多用で…
Posted by ブクログ
霧の上を島が浮遊する世界で、霧妖という魔物が棲む空の海を飛び、想いを封じ込めた「封書」を運ぶ武装郵便屋の少年と相方ジェシカの物語。
しかし、二人はある欠点があり1人では空を飛べない。
お互いの欠点を補いながら霧に挑む冒険ファンタジー。
今回はたゆたう島の郵便局編の完結編。
過去にジェシカから空を奪った男への配達以来。
今回の構成がシリアスというか自分の苦手な過去の回想と現代の行動を平行にやっているのでいつもより頭に入ってこなかった。
相変わらずジェシカはいいキャラなんで次の最果て編に期待といったところかな。