あらすじ
世界は恋に満ちていた。愛するべき相手を政府が決めてくれる。人々はその安らぎを謳歌していた。ただひとり、どこにでもいるちっぽけな少年・根島由佳吏(ねじま・ゆかり)はしかし、ずっと好きだった女の子・高崎(たかさき)さんへの想いを胸に、政府通知を拒否しようとしていた。「誰かを好きになる」って何なんだろうか。ネジ、高崎さん、莉々奈(りりな)、仁坂(にさか)、すべての想いが交差する文化祭、「ロミオとジュリエット」の幕がいま上がる!
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満16歳以上の国民は自由な恋愛をすることが禁じられ、国が個人の遺伝子情報に基づいて結婚相手を決めるという世界で物語が進みます。主人公の高校生・根島由佳吏(通称ネジ)は、小学生の頃からずっと同級生の高崎美咲に恋をしています。そんなネジのもとに届いた政府通知(結婚相手を知らせる書類)の相手は真田莉々奈という、同世代の全く知らない女性でした。ネジ・美咲・莉々奈の複雑な恋愛模様がこうして始まります。
ネジや美咲、莉々奈の純粋な好きという感情に、とてもドキドキします。打算なしに人のことを好きになったのはいつ以来だろう…そんなことを考えながら読みました。この作品は12巻(最終巻)が2種類あります。つまり結末が2通り存在するということです。2通りの結末にどうつながっていくのか、登場人物それぞれの本音と嘘から目が離せません。
一味違った恋愛マンガを読みたい人、ドキドキしたい人はぜひ読んでみて下さい。
感情タグBEST3
[初読日不明・再読]
莉々奈との仲が拗れたままの由佳吏、文化祭の準備に駆り出されるまま夏休みも終わってしまい、メールやSNSではなく手紙で連絡が再開できるところまで漕ぎ着けた二人。
文化祭のクラス演目は舞台「ロミオとジュリエット」、仁坂が降板意思表明したり…、美咲も積極的参加では無い様で…。でも本番を迎え。
ままならぬ恋の行方に重なる点もあり…。
美咲の中学時代の友人らが遊びに来た中に、それほど目立つ存在には思えない五十嵐という少女が、あの日の深夜0時に届いた政府通知に関わっているみたいで…。
次巻どうなる?
Posted by ブクログ
今巻の「仁坂ァアアアア」ポイントは、ねじに、「ぼくのためにがんばって」って言われるところですかね…。文化祭マジックなのか、自分のご家族にあいさつ済ませちゃってるからなのか、いままでより仁坂がねじに素直で悶えます…。そしてラストにまさかの新展開きて…またこれで次の巻待つんかい!!
4巻読みました。
ゆかりと仁坂の食い違いが思いのほかうまくハマってていい感じにごちゃごちゃしてきててのちの展開への期待が高まる4巻でした。
どきどき
ロミジュリがあんなに儚いなんて。。仁坂と高崎ちゃんだからきっと演じ切れたのかもですね。まだ、みんなが辛くてもどかしい所なので、今後がどのようになっていくのか気になります。
Posted by ブクログ
主人公はやはり罪作りであった。
「ロミオとジュリエットって僕達みたいじゃない?」
お前、それ仁坂は勘違いするぞ…。
奴はお前のことが好きで、それがバレていると思っているので、主人公のその発言はかなり危うい。
仁坂の想いはバレるのか?気になる…
そして莉々奈。
やはり主人公に恋をし始めているよね。
(個人的には莉々奈が相手でも良いと思ってる)
でも主人公の目には高崎さんしか映っていない。
(ただし、主人公も無自覚に莉々奈を意識し始めているとも感じた。
「何だってやれる気がした」みたいなあれは、
莉々奈のことが気になりつつあるんだと思う)
本当に罪作りである。
そして高崎さんは本当に報われない。
彼女があまりにも真っ直ぐで、主人公に本当に恋をしているからこそ辛い。
こうもここまですれ違う4人、
これはどう収拾させるんだろう?
巻数を重ねるごとに終わりが怖くなる。
Posted by ブクログ
あんまり話が進まない巻だった。莉々菜派の目線で読んでしまうので、ちょっと雲行きが…。なんか必ずどっちかの子が悲しい結末になってしまうのがせつない。