ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    「恋愛」に憧れはあるけれど、自分が当事者になるのは難しい。
    社内合コンからデートに発展したものの、「恋愛」がわからないことに意気投合した塚瀬清春と早見りこ。
    本人たちはいたって真面目に友人関係を築いているが、周りから見るとなんだかイイ感じに見えるようで…。
    恋愛って一体どうしたら始まるの? ラブだけどラブじゃない!? そんな不器用な2人のお話です!
    恋人が欲しいとは思うけど、現状に不満があるわけではない。
    現代を生きる若い世代が少なからず感じていることかなと個人的には思います。
    恋愛しなくても仕事に打ち込んだり、自分の趣味に没頭したり、友人との時間を大切にしたり。
    2人の不思議な関係性をコミカルに描きつつ、共感度120%の作品になっています!
    ぜひご一読ください!!

    2023年06月05日
  • ブックライブ書店員

    風俗版孤独のグルメ!!
    主人公が全国津々浦々の歓楽街で、得も言われぬ女性たちと一時間弱(稀に一晩)ともに過ごす、1話完結の風俗体験マンガです!
    このマンガを読むまで知らなかったのですが、 一口に風俗といっても色々なシステム・形態のものがあり、夜のネオンの下で繰り広げられる物語は、異国の文化を垣間見ているような新鮮味があります!
    風俗好きなあなたも、そうでないあなたも、是非一度読んでいただきたいおすすめの作品です!

    2023年05月31日
  • ブックライブ書店員

    元アナウンサーであり、現在は様々なジャンルの文筆活動を行う著者が語る孤独論。
    予備校講師の林修先生がTVで取り上げて話題に。
    下記にいくつか目次からピックアップしてみます。
    “「淋しさ」と「孤独」は別物”、“スマホが淋しさを助長する”などの項目は、日ごろ陥りがち、落ち込みがちな感情を、すっきりと整理してくれます。
    “新幹線は一人で乗りたい”、“夜遊び中に時計を見るな”などの項目は、孤独であることによって得られる人間関係や体験があると教えてくれます。
    一方で、この本は、ただ孤独であればいいと言っているのではありません。
    家族、パートナー、友人との関係が煩わしい、かといって一人も淋しいという悩みに、一つの答えをくれる本。

    2023年05月30日
  • ブックライブ書店員

    本気のお仕事をしたことがありますか?
    この物語を読むと、誰かと、死ぬほど面白い仕事がしたくなること間違いなし。
    仕事が続かない学歴ムキムキ男性×恋愛が続かないモテモテ女性の、
    究極の公私混同お仕事ラブストーリーです。

    32歳にして24回の転職をした北方啓介は、夢中になれる仕事を求める職迷子でした。
    ラストチャンスと思い、打ち込んだ芸能マネージャーでも、デビュー日に担当女優に逃げられて人生に絶望。しかし、21歳のOL・吉川塁に出会い、本物を見つけたと確信します。
    北方は熱烈にスカウトし、彼女もその熱意に感化されて芸能界を目指すことに。しかし突然、北方は塁に「僕と結婚してくれませんか」とプロポーズをして……!?

    芸能マネージャーと担当タレントは、恋人以上の深い関係かもしれません。
    付き合っていないのに付き合っている、もどかしい距離感が好きな人にはぜひおすすめしたいです。

    コメディ要素もふんだんにありつつ、塁の"イケメン"すぎる仕草や言葉に、北方とともにときめきっぱなしの一冊。
    あなたも二人の「死ぬほど面白い仕事」を、ファンとして見届けてみませんか?

    2023年05月30日
  • ブックライブ書店員

    人気ドラマの原作! 世話好き後輩男子との同棲生活⁉
    主人公の速見穂香は、営業部のエースで社内のアイドル的存在。しかし、家では家事が一切できないズボラ女子だった。そんな生活に会社の後輩・山本くんがお嫁(家事要員)として速見と同棲することに…。山本くんは、オカンのごとく生活へのアメとムチを入れてくる家事完璧男子。でも、彼のまっすぐな姿勢と溺愛っぷりが疲れたOLにはたまらない…そんな作品です! 主人公の速見と山本くんとのビミョーにすれ違う恋愛模様も、読者としては唸りたくなるほどキュンキュンすること間違いなし。また、その他のキャラクターもみんな個性があふれ出ていて、クスッと笑える場面がたくさんあります。特に私が推したいのは、社内の経理部である赤嶺さん! 彼女の情緒不安定さがむしろ愛おしいと思えるほど笑わせてくれるキャラです。きっとこの作品を読んだ後は「令和における理想の男はまさにオカン系男子だ!」と叫びたくなるでしょう…!!

    2023年05月29日
  • ブックライブ書店員

    「孤独死への不安」という重々しいテーマを実にコミカルに描いている作品です。主人公の山口鳴海は、叔母の孤独死をきっかけに「一人できれいに死ぬ」ことを目標に終活を考えていきます。しかし、目の前に立ちはだかるのは結婚・介護・老後資金というかなりハードな課題ばかり。職場のエリート後輩の那須田にも「何も考えてこなかったからですね」と自身の無知を思い知らされる始末…。鳴海は易々と結婚に踏み切ることもできない(そもそも相手がいない)ため、きれいな孤独死に向けての学習を始めるのだった。
    めちゃくちゃ重めの鬱マンガ…?と見せかけて実は、登場人物みなキャラが濃く、ネタ要素も多いです。それでいて、たしかに人間だれしも、家族がいてもいなくても死ぬのだから準備しなければいけないよなぁ。といつの間にか主人公を自分事のように追っていってしまう。結婚しない、子供をもたないという選択が当たり前の世の中であるからこそ生まれたテーマですし、令和の時代にぜひおすすめしたいマンガです!

    2023年05月29日
  • ブックライブ書店員

    「俺はダンスを直視することが出来ない」と言う主人公は、中学時代の体育でダンスを上手に踊れなかった苦い経験から、ダンスに対して抵抗感を抱いていた。それに加え、吃音症で自分の気持ちが出せない彼だったが、ある日、クラスメイトの女の子がダンスを練習しているところを目撃し、踊る姿に目を奪われた。そして、彼女に惹かれて共にダンス部に入部し、ダンスの楽しさに目覚めていく…というストーリーだ。
    繊細な絵柄とリアルな高校生の生態描写が印象的。作者の珈琲先生も昔から吃音の悩みを抱えておられたそうで、主人公の心の声は先生が感じたことを代弁しているような気がする…吃音症という社会派テイストを感じさせる一面もすごくリアル! そして、ふとしたワンシーンからも感じられる「踊っている」という躍動感が好き! 視覚で感じるダンスと音楽は生まれて初めての感覚で鳥肌が立った。ヒロインとの絶妙な距離感もすごくいい! 尊い!

    2023年05月29日
  • ブックライブ書店員

    女子高生のあやは、行きつけのCDショップで働く「おにーさん」のことが気になっていた。しかし、どうやら「おにーさん」は同じクラスの女の子!?!?
    キラキラを浴びたい貴方へおすすめの一冊です。
    JKの武器である制服の着こなしはもちろん、私服ではカジュアルからガーリーまで何でもおしゃれに着こなし、ヘアアレンジのレパートリーも膨大なあやはまるでモデルのよう。
    一方、実はCDショップの「おにーさん」であるみつきも、学校での真面目な制服姿とバイト時のダウナーな雰囲気漂うファッションのギャップがたまりません。また、ふとした瞬間に出るみつきのイケメンムーブには、あやだけでなくこちらの心臓も撃ち抜かれそうになります。
    みつきと仲良くなるために頑張るあやと、少しずつ歩み寄っていくみつきの様子、そして2人の葛藤などを見ていると、きっと貴方も2人のことを好きになって応援したくなるはずです!
    Twitterで掲載していた際のグリーンを基調とした素敵な表現は単行本でもそのままですし、CDショップの内装やあや達の持っている小物など作品のどこを見てもオシャレなのも魅力のひとつ。
    ストーリー、デザイン、キャラクター、すべてからキラキラを摂取できるこの作品。ぜひご一読ください。

    2023年05月29日
  • ブックライブ書店員

    娘の交友関係に揺れる夫婦、女学校の同級生の和やかな友情、
    アパートの住人同士のささやかな交流…
    この物語に描かれるのは、そういったどこにでもいそうな人々のすれ違いと触れ合いです。
    しかしそこは名手・よしながふみ先生。
    「マンガが……うまい……」としか言えなくなる心憎い間合いと展開力で
    唯一無二の人間ドラマに仕上げています。
    生きた時代も性別も状況も違う登場人物の共通点は「環(たまき)」と「周(あまね)」という名前。
    時間の流れやめぐり合わせといった言葉を連想させるところがまた素敵です。
    よしなが先生はこの作品で時代を超えた、
    名づけえないけれどかけがえのない関係性を描きたかったのでは!?と思ってしまいました。

    貫録の筆致で描かれる、シンプルなのにとびきりおいしいごちそうのような作品。
    オムニバス形式なので、あらすじで気になったものから読んでみるのもいいかもしれません。
    ひとりでも多くの方に味わっていただきたいです。

    2023年05月26日
  • ブックライブ書店員

    アニメ映画『HELLO WORLD』などを手掛けた鬼才のデビュー作!!
    主人公の二見遭一は、天才・最原最早にスカウトされて映画製作に巻き込まれる。しかし、最原が作る作品には秘密があって……? 芸術大学を舞台に、青春とミステリを融合させた傑作です。
    この作品の特筆すべきところは、メインヒロイン・最原最早の魅力です。謎の新入生・最原最早。手を替え品を替え示される、彼女の異常な"天才性"が物語をより一層面白いものにしてくれています。彼女の作る映画の秘密とは? 目的は? そのすべてが明かされたとき、物語は戦慄のラストを迎えます。
    野崎まどワールドに初めて触れる方も、既にほかの作品を読んだことがある方も、ぜひご一読を!

    2023年05月26日
  • ブックライブ書店員

    貴方は最も黒い「漆黒の色」を見たことがありますか…?

    相手を「本」にし、その人物の「人生」を読み、さらに指示を書き込むことができる能力を持つ、天才マンガ家「岸辺露伴(きしべろはん)」。
    彼が17歳のとある夏の日。
    新人コンテスト投稿用のマンガ原稿を描くために、祖母のところへ2か月ほど滞在していたある日のこと。
    そこへ訪れたとある女性から不思議な噂を耳にする…。

    「この世で『最も黒い絵』って知ってる? 言い換えるなら『邪悪な絵』と言ってもいい…」

    それから10年後、あの噂のことを思い出した彼は、「最も黒い絵」が所蔵されているという"ルーヴル美術館”へと向かう。
    彼を突き動かすのは好奇心なのか、もしくは青春の慕情なのか、その絵に導かれていく。
    だが、何かおかしい。
    噂の絵はルーヴル内の見捨てられていて絵画が一枚もあるはずがない場所、”Z-13倉庫”に収蔵されているという。
    「その絵」を見つけたとき、あなたは恐るべき怪異を目の当たりにする…。

    荒木飛呂彦さんの大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品、『岸辺露伴は動かない』に続く、ルーヴル美術館BD(バンド・デシネ)プロジェクトのために書き下ろされた初のフルカラー読切作品です。
    世界的に有名なルーヴル美術館に日本のマンガ家として初めて作品が展示された今作!!
    ジョジョファンはもちろん、知らない方も今作だけで楽しめるようなミステリー作品です。「なんてことだ……最高だッ!」と思わず口にしてしまうこと間違いなし。
    高橋一生さんが岸辺露伴を演じる実写映画、そして岸辺露伴初登場の『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』も合わせて是非お楽しみください!

    2023年05月24日
  • ブックライブ書店員

    陽だまりのような彼女と、彼女を慕う優しい猫…?彼氏の"おデート"物語。
    少しドジだけど素直であったかい彼女。
    物静かだけど優しい愛情にあふれた彼氏。
    そんな二人が、本屋さんや水族館へ行ったり、時には彼女の友達を交えて飲みに行ったりと色々なデートをしていきます。
    表情豊かな彼女と、そんな彼女が大好きな彼、言葉はなくても仕草や行動だけで通じ合う二人の気持ち。
    つい「こんなデートがしてみたいな…」と呟いてしまいそうな二人のエピソードが盛り沢山です。
    彼等ならではの、なんだか楽しくてほっこり暖かい姿に見惚れてしまいます。
    お休みにのんびり読む本を探している方、非日常のような日常を体験したい方にぴったりな作品です。

    2023年05月24日
  • ブックライブ書店員

    この作品は、河童の世界に迷い込んだ男が河童の世界の常識に触れていくお話です。河童社会は人間社会とは何もかも逆です。母河童のお腹の中にいる胎児が生まれたくないといえば中絶する、悪遺伝子を撲滅するために健全な河童と不健全な河童の結婚が奨励されているなどなど…作者の芥川龍之介は、河童社会と人間社会を対比することで、人間社会を痛烈に批判しています。河童社会では何をぶっ飛んだことをしているのだろうと初めは思いますが、その理由が説明されるたび、逆に人間社会の非合理性が目についてしまう、そして、最後は納得さえさせられてしまいます。読んだ後のむずむず感を楽しんでほしいです。ぜひ読んでみてください。

    2023年05月24日
  • ブックライブ書店員

    取り戻せ、記憶と情熱! 圧倒的ハイスピード記憶喪失野球コメディ!  
    怒涛のギャグ爆笑の第一巻に油断した私、巻を追うごとに何度も熱いものがこみ上げるようになりました。
    そんな本作の主人公は、天才バッテリーのキャッチャー「要 圭(かなめ けい)」。中学シニアで無双した有望選手でしたが、なんと記憶喪失に! 野球なんて知らん、と都立高校(※野球部なし)に進学します。そこには、「野球なんて二度としねえ」と覚悟した実力者がちらほらいて…。
    誰にでも才能はある、そりゃそうだけど、それでも自分の上位互換はいくらでもいます。そんな残酷なスポーツの原則を突き付けながら、真の天才に打ちのめされた人間の再起が生々しく描かれます。運動部で常に弱かった私は、読みながら何度も目頭を押さえ、そして数ページ後には声をあげて笑ってしまいました。文字通り笑って泣けるマンガです。
    天才がネットでいくらでも見つかる現代、今こそ読んでほしい才能と情熱の物語です。

    2023年05月24日
  • ブックライブ書店員

    僕たちが生まれる少し前、ひとつの感染症が世界を変えた。
    マスクで顔を覆い隠すことは、義務となり、常識となり、そして、文化となった。
    僕たちはお互いの顔をまだ知らない。

    こんな一文から始まる『ニューノーマル』は、強力なウイルスが人類を襲い、人々の生活様式や価値観が一変したあとの世界が舞台です。

    ある日、主人公の秦遥人(はた はると)は、ひょんなことがきっかけでクラスメイトの夏木さんの口を見てしまいます。
    そして、その代わりに秦の口も見せてほしいという夏木さんの発言から、二人でこっそり会ってはお互いの口を見せ合う、そんな奇妙な関係が始まります。

    この作品の魅力は、その世界観に共感できること、そして自分がもしそこにいたら…、など想像力を掻き立てる描写が散りばめられているところにあります。

    ソーシャルディスタンスを守らない生徒に行われる感染予防講習動画を視聴させる特別指導
    グラビア雑誌を開いて、鼻と口が薄い布で覆われたお姉さんに興奮する男子生徒
    他人のマスクを剥ぎ取る反マスク集団と、それを制圧する防疫隊

    こんなシーンに出会うたび、「一歩間違えたらこんな世界になっていたかもな」「こんな世界にならなくてよかったな…」と思わずにはいられません。

    また、人と接触することをよしとしない環境で育ってきたからこそ、誰かと一緒に過ごす時間や触れ合いに喜びを感じ、人間関係を深めていく登場人物たちの姿を見ると心がキュッと締め付けられます。

    もしかしたら、現実でありえたかもしれない世界のお話。
    是非読んでみてください。

    2023年05月23日
  • ブックライブ書店員

    昔いじめられていた主人公が、自主トレーニングをしたジャブとストレートだけを頼りに夜の街に繰り出す物語。2年間、毎日5000回以上振り続けたジャブとストレートは驚異的な威力とキレを発揮し、巷では「ヤンキー狩り」と恐れられる程になる。ただ、夜の街は小手先の技だけで通用するはずもなく、主人公に待ち受けるのは名だたる不良や格闘技経験者。
    いかにしてこの先の逆境を乗り越えるのか?
    街で出会った「路上のカリスマ」と呼ばれる男は一体何者なのか?
    心身ともに一歩ずつ成長していく主人公が見られる王道ヤンキー漫画です。格闘シーンは非常に迫力があり、妙にリアルな作者の解説が戦いの緊迫感を高めているため、かなり興奮します。
    是非お手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

    2023年05月23日
  • デブだのブスだのと言われ慣れてしまった…。
    だからこそ期待をしてはいけない!そう思っていたのに…。
    自分に自信がなくても恋のチャンスはやってくる!?

    周りが次々と大学デビューをしていく中、ひとり取り残されてしまった三和 穂乃香。
    寂しさを感じつつも、古墳研究会に通う日々。
    そこには、先輩の可児江さんに、飯田くんというイケメン…もとい、仲間が!!

    ひたすら古墳を愛する故か、穂乃香の事を「前方後円墳に似てる」と言って愛でてくる。
    これはもしかしてモテている…のか!?

    いやいや、まさか。そんなことあらへんやろ。

    おたけやま古墳のマスコットキャラクター「おたけやん」に穂乃香が似ていると言った後に、「おたけやん」のことを
    「かわいいなぁと思って」
    だと!?

    これはもうフラグが立ったでしょ?
    ……勘違いしてはいけない!!
    今一度自己確認を。
    そう、私は冴えないぽちゃ子。

    そう平静さを保とうとする穂乃香ですが、現状を疑うのは、恋におちかけの人なら誰しも経験した事がある感覚なのではないでしょうか。

    これは「そういうこと」ではない。
    そう自分に言い聞かせる穂乃香。
    必死に自己確認を徹底し、勘違い回避をしようとするも、サークル仲間の男子二人との距離がどんどん縮まってゆくのです…!!

    まさかのハーレム!!
    でも調子に乗るのは厳禁!!
    え、更に思わせぶりな発言するの!?
    ここまで来たら、これはアプローチなんじゃないの!?
    え?違うん!?

    読んでるこちらのドキドキが止まりません。

    しかし、全体的にふわっとした空気感が漂い、ゆるっとした関西弁が、心地よいのです。
    淡い想いが、こころの隅をくすぐります。

    思わせぶりがたまらない、ぶきっちょな恋の成長ストーリー。
    おすすめです。

    2023年05月19日
  • ブックライブ書店員

    28歳、ゆるくバンドマンを続けている星名。
    なんとか音楽で食べていきたいけど、どこか本気になれなくてもやもや、みたいな日々を送る。
    最近はバイト先の後輩の瀬戸くんがカワイくて癒し!
    見た目はいいが、どことなくダメオーラが漂う星名。
    「犬猫がかわいいみたいな感じだから」と言っていたはずの瀬戸くんのことも、ひょんなきっかけで家に連れ込んでしまう…。
    しかし!翌朝の会話で大学生だと思っていた瀬戸くんが高校生であることが判明!
    さすがの星名も自身の緩さを反省。
    一方的に瀬戸くんと距離を取るが―――。

    日々の癒しだった瀬戸くんの溢れるカワイさにあてられ、ついちょっかいをかけてしまい痛い目をみる星名。
    だからって、なにも言わずに距離を取るなんてちょっと大人とは言えないぜ…。
    でもアラサー仲間の私は星名の気持ちもわかるんですよね…。
    大人って思ったほどはちゃんとしていない。

    高校生の瀬戸くんは、年相応に悩みがある。
    そんな彼からすると星名は堅苦しい大人とは違う、頼れるお兄ちゃんくらいに思えていたのではないでしょうか。
    でも、星名からすると自分は全然ちゃんとしていないし、年下の瀬戸くんから頼られることが、ちょっとプレッシャーになってしまったのかもしれません。
    瀬戸くんに頼られるのは嬉しい、でも頼られるほどしっかりしていない。だから一緒にいるべきではない、みたいな思考。
    自分から手を出しておいて勝手ですし、星名は完全にテンパっている感じ。
    でも、から回りつつも瀬戸くんのことを考えてはいるというところがなんとも切ない。
    そんな思いも瀬戸くんには伝えてないから伝わるわけもなく…。

    バンドマンらしく気持ちは歌に、なんてベタなことをしてみたり。
    星名はずるくてダメな大人ですが、僕は嫌いになれないなと感じました。

    情けない大人のリアルを感じるBL。アラサーの心に刺さりました。

    2023年05月17日
  • ブックライブ書店員

    自分の感情を果実にして捨てることができる神様・白面と、そんな神様に拾われた人間・ヨスガのお話。
    神様と人間の愛、そして恋が交差する切ない物語で、愛情の示し方や解釈の難しさについて、愛について、改めて考えさせられる良い作品でした…。

    人を愛することが使命であるにもかかわらず、過去に人間から拒まれた経験から人間を愛することに苦悩する神様。
    ヨスガは人ならざるものが見えることから人々に疎まれていましたが、神様に出会い、共に生きてきました。そして、神様に想いを寄せるようになっていく。
    しかし、人間であることが神様との愛の障壁になってしまう。
    人でなければ神に愛してもらえない。しかし、人のままでは神とは永遠に一緒にいることはできない。
    ヨスガは神様とともにあるためにどのような決断をするのか―――。

    ため息が出てしまうほど、美しい物語でした。
    神様の容姿や、雰囲気、暮らしている場所の景色、すべてがビューリホー。
    マンガ家の皆様は頭の中にある景色をどうにか紙面に描き出そうとするのだとお聞きしたことがあります。安寧先生の頭の中にはどんな美しい景色が広がっているのでしょうか…。

    白面様とヨスガと共に過ごし、彼らを見守る八咫烏もとてもいいキャラでした。
    本編の続編も是非読みたいですが、ヨスガと出会うまでの前日譚も読みたい…!

    ストーリーの広がりを妄想してしまいたくなる、良いマンガでした。
    是非お手に取ってみてください!

    2023年05月17日
  • ブックライブ書店員

    高雛なつおは、自らをβと偽り生きるΩ。大企業東ヶ崎グループの秘書採用面接に向かう途中に突然の発情を起こし、居合わせたβ男性に襲われかけるというピンチに陥ります。
    しかし、間一髪でピンチを救ったのは超ハイスペックなαの双子、東ヶ崎侑也と智也でした。

    なつおは双子と激しく惹かれ合い、その強烈な感覚から彼らのどちらかが『運命の番』であると気付きます。
    しかし、果たしてどちらが本当の『運命の番』なのか―――

    はい、全員顔がいい!
    いや、顔がね、いいんですよ…。
    受けのなつおの美しさたるや。疲れて眠るなつおを侑也と智也が眺めるシーンを見てください。
    …美ッ!
    しかも、攻めに至ってはひとりだって相当な威力なのに、双子ですからね。
    これにより攻撃力は2倍に!スゴイぞー!カッコいいぞー!!ふはははは!!

    ~~~間~~~

    この作品は運命の番との出会いを描いたストーリーですが、相手が双子ということはどちらかは運命の番ではないんですよね…。
    でも、そんなことは関係なく侑也と智也はなつおに優しい。
    第二の性のことでこれまでいいことがなかったなつおは、Ωであることに悩み、周囲の人間を信用しきれずにいました。そんななつおが徐々に二人に心を開いていく様子がよきです。
    ここ、すごいすきだなと思ったんですが、なんというか、双子たちは無理になつおの心の壁を越えてくる感じではないんです。
    その壁に寄り添って、なつおの方から扉を開けてくれるのを待っている、という感じなんです。
    この尊さ、みなさんにも伝わりますよね…。

    このよさ、みなさんにも是非読んで体感していただきたい…。
    オススメです!

    2023年05月17日