ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    大好き過ぎて素直にふるまえない3人のツンデレぶりがたまらない作品です!
    教師である霧崎壮一に、湯津上千華、喜連川由姫、渡良瀬桃樺の3人がひたすら絡んでいきます。3人とも、他の2人には先生が好きなことを知られないよう、逆に、嫌いだというアピールをしているため、バレそうになるとどうにかしてごまかしますが、そのごまかし方がクスリと笑えるとともに実に可愛らしく、3人の行為から目が離せなくなります。

    果たして3人と先生の関係はどうなるのか? そして、現れた恋敵と先生の関係の行方は……? 振り回されっぱなしで、いじられまくる先生が可哀そうにも見えてきますが、先生が好きすぎる3人とうまくやってほしいなと思い、ついついページをめくって見守りたくなる作品です。3人のツンデレ恋模様をどうぞご賞味あれ。

    2023年10月26日
  • ブックライブ書店員

    この作品の舞台は「失恋博物館」。一見してガラクタに見えるようなものが飾られていますが、その1つ1つが、終わってしまった恋の「遺品」。名もなき個人の恋愛にまつわる思い出の品々が展示されています。
    青春時代の切ない恋愛、納得のいかない恋、ただ来ては過ぎ去るだけの恋――さまざまな恋とその終わりがこの作品の中では描かれており、改めて、人は自身が登場人物である1つのドラマを生きているということを感じさせられます。

    ニーチェには「大きな苦痛こそ精神の最後の解放者である。この苦痛のみが、われわれを最後の深みに至らせる。」という言葉もあります。それぞれの登場人物が、大きな苦痛を経て、どのような境地に至るのかも見所です。ぜひ、電子書籍で「失恋博物館」に足を踏み入れてみてください。

    2023年10月26日
  • ブックライブ書店員

    フツーになりたい女の子が憧れていたのは、人を喰らうバケモノだった!?

    悪意はないのに、どうやっても周りと馴染めない異常な女子高生・伊藤さん。
    (私も、控えめで目立たなくて、それでいて誰とでもソコソコ仲がいい高橋さんみたいになれたらなぁ…)などと思っていた矢先、高橋さんが先生を丸呑みにしている姿を目撃してしまう! なんと、彼女は人を捕食して生きる怪物だったのだ!!
    えっ!? じゃあ怪物なのに、あんなに周りに馴染んでたってこと!? 
    それってとっても"憧れる"…!!

    異常な普通の女の子が、普通の女の子に擬態する怪物に「普通とは何か」を教えてもらう…というお話です。人を殺すバケモノと一緒にいるハラハラ・不穏と、二人の関係性が醸し出す百合の風味がたまりません。
    是非、一読してほしい作品です!

    2023年10月25日
  • アラサー女性の不思議 麻衣(フシギ マイ)は、中学生の頃に告白されて初めて付き合った男性から1週間で「何か違った」と別れを切り出されたことがトラウマとなり、他人からの好意を信じられなくなっていました。
    そんな彼女が心機一転、新天地で偶然入ったカフェ「アサガオ」でアルバイトをすることに。
    カフェの先輩スタッフである年下男子の上下 亮(カミシモ リョウ)君が妙に不思議さんのことを気にしているようで…!?

    カフェを舞台に巻き起こる甘くてほろ苦いカラメルラブコメディ!!

    無自覚イケメン、もしくはレディファーストがスマートにできるイケメンはお好きですか?
    そんなモテ男性がヒロインにだけ優しい!としたらどうしますか?
    この物語の上下君は正にそういった男性です。
    しかも人との距離感がバグっているというおまけ付き!彼の距離感にドキドキしない訳がありません。
    恋愛に対しトラウマがあるため、まさか自分が好かれているなんて!と自分を卑下しがちな不思議さんですらドキドキさせてしまうのです。
    更に「好き」を自覚した時の上下君の赤面した表情に注目です!!
    カッコイイのに可愛い!!最強じゃないですか。

    しかしこの物語はイケメンがカッコイイ!だけではないのです。
    主人公の不思議さんも魅力的。
    上下君に翻弄されがちな不思議さんですが、普段はクールで仕事ができる女性です。
    だからこそ不意に見せる笑顔は破壊力抜群!!
    自問自答が顏に出てしまい百面相状態になってしまうところも可愛らしいのです。
    しっかりしてそうでどこか抜けている…という、完璧ではないからこその魅力に加え、上下君との会話も等身大の女性として親近感がわきます。

    描くのは、「この世界に入りたい!」の声が続出した運命的日常コメディ『類はトモを呼ぶ』や、『雪と墨』で複雑な伏線で時間を超えた究極の愛を描いたMarita先生。
    過去作でも悶えさせてくれましたが、今作も期待を裏切りません!!

    終始、上下君の不思議さんへの好きが暴走する姿と、それに戸惑いながらも受け入れようと変化していく不思議さんの姿に悶えっぱなしです。

    トキメキたかったらコレを読むべし!!
    そう言い切れる作品です。

    2023年10月23日
  • 報酬次第でどんな標的も必ず始末する伝説の殺し屋・大狼 十三(おおがみ じゅうぞう)39歳。
    ある事件で謎の蜂に刺されてしまい、気が付くと12~3歳の頃の姿になってしまったのです。
    元の姿に戻るため、大狼の元妻で暗殺組織の天才科学者である鰐淵 瑛里(わにぶち えり)に分析をしてもらいます。
    ですがすぐには戻る方法が見つからないとのことで、組織のボスから新たな指令としてその姿を生かし私立中学に通うように命じられるのです。

    子供が苦手なため最初は年下の中学生達とのやりとりに戸惑いますが、子供の頃に組織に拾われそれ以来ずっと殺し屋として生きてきた十三にとって中学校は未体験の場所で…。
    正体を隠し中学生を演じながら元の姿に戻る方法を模索していきます…!!

    ジャンプ作品で“殺し屋”がテーマとなると、がぜん期待が高まりますが、今作はその期待を超えた面白さ!
    注目ポイントは予想を裏切る展開です!

    子供に戻ってしまった十三ですが、子供になってもくたびれたおじさん感が漂っているという、見た目と中身のギャップが凄いです!
    伝説の殺し屋のハズが、中学校では自己紹介デビューがしくじり陰キャ認定されているというところも意外性があります。
    さらに、ずっと殺し屋として生きてきたため小学校までしか行っていなかった十三が中学校で勉強の面白さに目覚めるという、え?中学校で殺し屋として無双するのではなくてガリ勉に目覚めるの!?という予想外の展開。
    最初はあんなに戸惑っていたのに、意外と中学生活をエンジョイしている姿に思わず笑ってしまいます。

    ですが、それだけに留まらず「流石伝説の殺し屋!」という見せ場もモチロンあります。
    アクションシーンはとにかくカッコイイ!!
    今までは依頼された標的を殺すだけだった十三が、学校のクラスメイトを守るために戦う姿にしびれます!!

    最初はボスの娘が通う予定の中学校の内部調査のハズだったのですが、十三が元の姿に戻るためのキーになりそうな事件も起き…。
    今後ラブコメ展開が…という予感もしはじめ、面白さがさらに加速しそうです。

    今作は『黒子のバスケ』や『ROBOT×LASERBEAM』の藤巻忠俊先生の最新作!!
    今の内からチェックしてください!!

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    『満州アヘンスクワッド』の原作者・門馬司先生原作! タイムループ転生もの。恐怖の残虐ピエロ!
    引きこもりの女子高生・静子は、青春映画の中のデイジーとして転生してしまう。
    憧れの生活を送っていたが、ある日殺人ピエロに襲われてしまった。
    何回死んでも現実には戻れずにデイジーとしてやり直しされてしまう静子は戻れるのか?
    ピエロの殺人方法が残酷です!
    ミキサーに顔を入れられて…なんてかなりホラー度高めの映画を見ているような気分になります。
    よくあるアメリカの青春映画にあるような設定がタイムループものとしては新鮮で新しいです。
    果たしてデイジー(静子)はタイムループから抜け出せるのか? ピエロの正体は誰なのか? そもそも現実世界に戻れるのか? 続きが気になりすぎる!

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    ニーナの気持ちをわかる日は来るのかトビ男!
    人魚のニーナを飼育することになった主人公・飛松トビ男。人魚は人間の言うことがわかってもしゃべれないため、いつも一方通行。本当はトビ男と結婚したいのに、トビ男は合コンやら婚活やらでニーナの怒りを買う毎日です(笑)。
    ニーナのライバルはトビ男の同僚の愛川みなみなにアザラシ。トビ男と仲良くする動物は全員敵です(笑)。
    人魚の力はゴリラの10倍らしく、トビ男はいつも不手際でニーナの怒りを買い、瀕死に。
    ニーナは自分を育ててくれだトビ男のことが本当に好きなのですが、トビ男には娘のようにしか見られないらしく、ニーナにとってはもどかしい日々です。いつの日かニーナの気持ちがトビ男に通じて幸せになってくれることを祈るばかりです。
    人魚が存在する世界が描かれる本作。どうしても振り向いて欲しいニーナのやきもき加減を毎回楽しみにして読んで欲しいです。そしてまあ毎回ニーナに瀕死にされるトビ男は、それはそれで幸せなのかもしれません。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    魔法使いに頭をトカゲに変えられ、記憶を失うばかりか、自分の中に他人が住んでいる…???
    そんなとてつもない状況に置かれた男、カイマン。「口の中の男」が犯人を言い当てるまで魔法使いの頭に噛みつき続けるカイマンは、はたして元の姿に戻れるのか…。
    読み進めるにつれて明かされるカイマンの秘密や、魔法使いの世界とホール(人間の世界)との関係性の謎を知るたびに、「そういうことだったのか」「え、じゃあこれってあれと繋がってたの!?」という驚きがあり、読み進める手が止まりませんでした。
    また、絵にとても味があってマンガの世界観とマッチしており、時には恐怖、時には安心感が感じられ、登場人物と感情を共有しているような気分になりました。
    ただ顔を変えられたから元に戻すだけだと思っていたのに、登場人物やそれぞれの世界が複雑に絡み合い、あんな結末になるなんて…。
    口の中に他人が住んでいる記憶の無いトカゲ頭の男の結末、少しでも気になった方は必読です。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    異世界転生ものの作品、普段はそんなに読まないんですが、
    「自分が書いた小説の世界に転生したら、まさかのモブキャラに。」
    この舞台設定に無限の可能性を感じて思わず手に取ってしまい…結果、期待を裏切ることはありませんでした。
    物語おける「最強」は、主人公であることがほとんどですが、よくよく考えてみればそれは作者によって作られた設定であるが故。
    「ルールを作る側にまわれ」とはよくいったもので、作者を前にして最強を語ることはできないなと。
    爆速で成長していくところは流石の異世界ファンタジーですが、原作を超えたハッピーエンドを作るという大義を掲げて奮闘する点も、単なる俺TUEEE系とは違い魅力のひとつ。
    なにを考えずでもサクサク読める一作です。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    歴史タイムスリップもの、中でも織田信長との接触を中心にした作品はいくつかありますが、本作は新しい切り口から切り込む斬新さから、非常に読み応えのある作品です。
    主人公の女子高生・静子が、農業から戦国の国をみるみる改善していく様に、爽快感が半端ないです。
    個人的な推しポイントは、農業に関する現代知識を振りかざして村民に仕事をさせるのではなく、
    自らが先陣を切って頭と身体をフルに使い、姿勢と結果で人を魅了する主人公・静子のリーダーシップ。
    当然ですが、時代錯誤から「女に仕事ができるわけねえ!」といった心無い言葉が飛び交います。
    そんな中でも老人や子供たちとも力を合わせながら、まさに地道な働きから実を結ぶまでの様、
    男どもの見る目が変わり、徐々に頼られる描写は心がスっとします。
    戦国、タイムスリップ、スカッとに興味のある方におすすめです。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    1巻でも満足できるSFマンガはこれ!
    設定は近未来。人類は宇宙の中では弱い部類で他の異星人に奴隷のように扱われています。舞台になる灼熱の星ダウロスは、人類の100分の1の水の量で活動できるバルカル種族が支配しており、熱や紫外線にも強くボディスーツを着なくても生きていける丈夫な体をしています。人類はそんなバルカル種族に支配されていました。
    主人公バラダット・ナイブスは行き倒れになっていたところをマットに助けられて息を吹き返します。彼は他の人類が持たない超能力を待つお尋ね者の賞金首でした。
    次から次へと現れる刺客を自在剣(スパイラル・ナイフ)で戦うナイブス。敵の異星人との特殊能力バトルは非常に見応えがあります。
    週刊少年ジャンプで連載中だったころ妙に頭に残っていた作品です。もっと続いて欲しかった気持ちはありますが、シンプルによくまとめられていて満足感があります。ぜひ読んでみてください!

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    とても気になる本だったので購入してみました。お肌、髪、ボディケアや心のケアまで様々なことが詳しく書かれています。紹介されている美容グッズや化粧品は、高額なものから安いものまで様々です。色々試してみて、自分に合うものを見つけることが大切だということがわかります。商品は購入しやすいものが多く、ドラッグストアで購入出来る商品も多いです。美は「1日にしてならず」なので、毎日続けていくことが大事なのだということが実感出来る1冊です。誰にでも簡単に出来る美容本を探している方にはおすすめです!

    2023年10月20日
  • ブックライブ書店員

    かけ違えたボタンが、大切なものを崩し去っていく様に、ハラハラが止まりません。

    男2人女1人の幼馴染3人組。小さい頃から仲良く遊んでいた3人だが、
    才を見出す2人(降矢武大・八子巴絵)に対してモブの自分(氷鏡京太郎)。
    ずっと見てきたからこそ分かる2人との違いから、徐々に引け目を感じて距離をとるようになり…。

    単なる友人と違うどこか特別な関係とも思える“幼馴染”。
    その中で起きる三角関係に、自分の居場所を見失う京太郎の気持ちに共感です。
    思春期さながらの思い込みや勘違い、そこから起きるトラブルが正に青春という気もして、
    自らの老いをこんな形で気づかされることになるとは(笑)。

    私の周りに幼馴染と呼べる友人はいませんが、
    どこかありそうなリアリティ溢れる展開の数々に、
    それぞれの登場人物にスウっと感情移入すること間違いなしです!

    2023年10月20日
  • ブックライブ書店員

    持病持ちが故に体調がすぐれず、気分が沈むことも多い麦巻さとこ。しかし、さとこは引っ越し先の大家さんと出会ったことで薬膳に興味を持ち始める。
    食べ物の知識を生活に取り入れたさとこは、徐々に日々の生活に余裕を見出すことができるように。
    生活を送る中で、「少し疲れているかも…」と感じる方に是非読んでほしい作品です。
    本作は身体に良い食事を通して、少しずつ豊かになっていく日常を描いています。作中のごはんも美味しそうで、すぐに実践したい豆知識もたくさん登場します。
    ここ数年間、健康であることがいかに大事か、身にしみて感じました。そしてなにより自分の身体を大事にすることが、なんとなく心地よい。
    さとこのように、少しずつ自分の力で前向きになりたい方にピッタリな一冊です。

    2023年10月20日
  • ブックライブ書店員

    主役の朝日と深月は恋人同士。二人は共に世界一周の旅に出る。
    「一緒に最後まで世界一周できたら、結婚してね」
    旅の目的は果たされるのか。
    二人で体験する外国での経験や出会いが、少しずつ人生を変えていく―――。

    ものすごくいい旅マンガです!
    街の様子や食べ物の描写が細かく、観光スポットの迫力もなんだかリアルに感じられます。
    見開きの描写が素敵なので、電子の場合はタブレットやPCで楽しんで欲しいかも。
    風景や食べ物だけじゃなくて、街や人の雰囲気まで感じられるのはマンガならではの体験だな~と思いました。
    ガイドブックを読んでいる以上のワクワクを味わうことができますよ!
    旅行欲を掻き立てられました! 世界一周と言わず、二人には世界中を巡って欲しくなっちゃいます。

    このマンガ、二人が異国で出会う人々とのやり取りが素敵です。
    現地で暮らす人だったり、偶然居合わせた知り合いだったり。
    彼ら、彼女らとの出会いが、朝日や深月が、それぞれの悩みに立ち向かったり、価値観を変えたりするきっかけになっているところが読者の心をあったかくします。
    朝日と深月は、それぞれ性格も違っていて、二人の関係に対する考え方も一致していないところがありそう。
    カムアウトに消極的な朝日は深月との関係を隠そうとするシーンもありました。
    二人の悩みや些細なすれ違いは、もしかしたら日本にいたままでは解決しなかったかもしれない。
    それが旅をきっかけにゆっくり解けていく。そんな前向きな印象があります。

    旅を通して、朝日と深月はよりお互いのことを好きになっていく。
    それは僕たち読者も一緒で、読み進めるほど二人を応援したくなっちゃうんですよね。
    この旅の最後まで、いや、できればその先も二人を見届けられたらいいなと思います。

    間違いなくオススメの一冊です。
    この作品を読めば二人と一緒に素敵な旅の体験ができるはず。

    2023年10月17日
  • ブックライブ書店員

    高校1年生の夏を前にして既に留年候補者にあがっているヤンキーの犬飼千秋と、担任の化学教師である猫村蘭先生のお料理補習マンガです。

    科学や料理がわからない私には難しいのでは…と心配しているそこのあなたも大丈夫!
    科学の難しいお話は千秋が質問してくれますし、千秋にわかりやすいレベルで猫村先生が解説してくれます。
    そして、料理についてはわからなくても大丈夫だと私が保証します(笑)。
    私は料理が苦手なので、からあげを作るときの下味として意味も考えずにとりあえずお酒を入れたり、めんどくさがって煮込み時間を短くしたりする千秋に共感が止まりませんでした。
    また、蘭先生の解説を聞いて、レシピに書かれた調味料の量や手順、時間には意味があるんだなととても勉強になりました。
    しかし、蘭先生は一般的なレシピ通りに作るのではなく、苦手な箇所ややりたくないことは科学の力を借りてどうにかしよう!という方針で、簡単な調理法を提案してくれるので料理のやる気がでてきます!
    クスッと笑えてためになるこの作品で、あなたも千秋と蘭先生と一緒に料理と科学の面白さを学んでみませんか?

    2023年10月16日
  • ブックライブ書店員

    「見ててくれますか 私が変わるところを」

    "ちょっと物覚えがいい"、後宮女官の皓茉莉花。優しく完璧な皇帝・珀陽を遠目から見つめることを楽しみに、慎ましく働いていた。
    しかし、ひょんなことから珀陽と顔見知りになった上、一度見たものは忘れないという特技を持つことを知られてしまう。彼のもとで能力を活かして立身出世する道を勧められた茉莉花だが、過去に自分の力で人を不幸にしたことから、自信が持てずに辞退する。
    「自分は端役にすぎない」と言い聞かせる茉莉花をよそに、珀陽は彼女を絶対に側近にすると決意。彼から与えられた試練に茉莉花は—?

    自分からも周りからも期待されなければ、落胆されずに済む。自分にはできない、と思っていた方が、生きていくには楽かもしれません。
    それでも、茉莉花は変わることを決意しました。
    そのきっかけは、ぜひ自分の目で確かめていただきたいです!

    珀陽からの厳しくて優しい"特別扱い"を受けながら、自分で気づき、成長していく茉莉花の姿からは勇気をもらえます。
    また、少しずつ甘さを帯びていく茉莉花と珀陽の関係には胸キュン間違いなし!
    中華後宮にラブロマンスと各人の思惑が入り乱れる本作、ぜひご一読ください!

    2023年10月13日
  • ブックライブ書店員

    元日本人の女子大生が、前世でプレイしていた乙女RPGの世界に、悪役令嬢かつ裏ボスのユミエラとして転生してしまった!?
    主人公は、自分が裏ボスになるルートを回避するために人生計画を立てたものの、前世のゲーマー魂のせいなのか、ダンジョンに潜り、闇魔法を極め、まさかのレベル99に到達! 周囲から魔王だなんだと避けられてしまうが、本人はいたってマイペース…この温度差が面白い。
    無表情系の一見クール美女だが、心の中ではいつもハイテンション。いわゆる中身残念系で、加えて異性免疫も無く、照れたり見当外れの方向に飛んだりする内心を見ているのもたまらない。

    絵も最高に綺麗。原作の良さを最大限引き出した上、マンガしか表現できない魅力を存分に盛り込んでいる。可愛いと強いが満載の1作だ!

    2023年10月13日
  • ブックライブ書店員

    少女マンガ家の上野真波は自己肯定感が低く、すぐに他人を優先してしまう女性。そんな彼女にも甘え上手で彼女を癒してくれる年下の彼氏ができ、堅物で苦手に感じていた担当編集・斎(いつき)からもマンガのネームを褒められ、仕事もプライベートも満たされていた。しかし、一緒に生活をしていく中で彼氏の態度に徐々にイライラが募り、両親ともうまくいかず苛立ちをぶつけてしまう。そんな彼女の唯一心から安らげる居場所は、祖父の自宅兼工房だった。真波の祖父は高名な陶芸家で、いわゆる「視える人」だ。そんな祖父のことが彼女は昔から大好きで、祖父とマンガだけが彼女を自由にしてくれたのだった。
    自分のことばかりで人を思いやらない彼氏と、苦手だと思っていたのにいつも真波の心とマンガに寄り添ってくれる担当編集。「誰にも譲らない自分の人生」を生きると決めた彼女の選択とは…!

    真波は人一倍周りの人の気持ちを考えてしまい、なかなか自分の本当の想いを口に出せない女性。自分に対してどこか情けないとかマイナスな感情を持っていた気がします。そんな彼女が考え方を変えたきっかけは、「いつだって相手有りきで人と誠実に向き合っている」という担当編集・斎の言葉だったと思います。
    本作は、少女マンガのようにじれったい2人の恋模様にドキドキするだけでなく、自分らしく生きていくことの難しさと大切さを実感する作品です。自分にとって本当に大切なもの・大切な人を見極め、いい意味で「我」を持って自分の本心に嘘をつかない生き方がしたい、と強く感じました。今、どちらの道に進むか悩んでいる人や、自分に自信が持てない人に特にオススメです。ぜひ、ご一読ください。

    2023年10月06日
  • ブックライブ書店員

    爽やかで性格が良く、生徒や同僚からも信頼の厚い高校教師の佐田。
    急用のできた同僚に代わり、放課後の見回りを行っていたある夜、佐田は殺人の現場を目撃してしまう。
    口封じのために刺された佐田は意識を失ってしまい、気が付くと見知らぬ研究所に拘束されていた。
    説明を求める佐田。
    研究所の所長である間宮は、彼が既に死亡していることを告げる―――。

    この作品、とにかく読後の余韻の残り方がすごい。
    「レビュー書くゾ!」と思って読み始めたものの、読み終わった直後には「なんか、今日はこのまま帰ろう…」という気持ちになっていました。
    面白い映画を一本見た後のような心地いい疲労感。
    そんな感覚です。

    初めて読んだときの感想は「これどうやってBL展開に持っていくんだ…!?」でした。
    佐田はゾンビですし、間宮もはじめは彼を研究対象として扱う。
    佐田は人間の死体しか食べられない身体になっていて、間宮と朝食をとるシーンでも食べているのは人肉。
    ただそれでも、共に生活する二人の間には不思議とリラックスした雰囲気が流れています。
    朝食のシーンも空気は柔らかく、優しい印象すらあります。
    佐田は常識人のようですが、動く死体となった今、共喰いに割り切った判断ができるくらいには壊れてしまっているのかもしれない。
    ゾクッとするような要素だと感じました。

    なんと、読み進めていくうちにだんだん間宮も可愛く見えてきます。
    彼も一応佐田のことを気にかけていて、やることがなく暇になった佐田のために小説を買ってくるんですよね。
    その題名が『くらやみにポメラニアン』なのがなんとも萌えでした。
    適当に新しそうなものを選んだようですが、それにしても可愛い。
    サルのゾンビを可愛がる佐田を見て(動物が好きなのか)とか思ってるのかも、と考えたらちょっと堪らん愛おしさです。
    『くらやみにポメラニアン』書影も可愛いので、是非注目していただきたいポイントです。(?)
    そんな間宮の、佐田への執着が見え隠れする瞬間もあり、だんだん彼のことが気になってきます。

    間宮の抱える秘密や、二人の過去、そしてこれから…。
    読みながら続きが気になってしょうがない!

    夢中で読んでしまいました。間違いなく名作です。
    是非ご一読ください!

    2023年10月02日