ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    マンガでもゾゾゾのお時間がやってまいりました!
    大人気心霊系youtube番組ゾゾゾがマンガになって登場。過去に配信された動画をマンガで読み返すことができます。驚いたのはその再現度。マンガならではのエッセンスは加わりつつも、基本的には元ネタの動画を思い出すようなシーンが多いため、ファンは必見です。
    個性的なメンバーもばっちり再現されています笑
    なにか決定的な出来事が起こるわけではないけれど、ちょっと気持ち悪い、、、みたいなリアルなホラーを楽しむことができます。各界の著名人にもファンが多いゾゾゾ。是非動画コンテンツとあわせてお楽しみください!

    2023年04月19日
  • ブックライブ書店員

    知る楽しさを刺激する良作!
    みなさんは講談ってご存じでしょうか。右手に張扇、左手に扇子を持ち、目の前の釈台を叩きながら歴史物語を読む話芸です。
    落語は噺ですが、講談は読み物。『ひらばのひと』はそんな講談を読む講釈師の世界を描いた物語です。
    このマンガ、何が魅力ってそのリアルさがもうスゴイ。それもそのはず、なんと監修についているのはあの六代目神田伯山先生!今日本一チケットのとれない講談師。ラジオにTVにyoutubeと活躍の幅の広い方と思っていましたが、マンガの監修までやられているとは…。恐れ入りました。
    このマンガを読めばきっとあなたも寄席に足を運びたくなるはず。

    2023年04月19日
  • ブックライブ書店員

    VTuberを題材としたWEB発お仕事コメディ。

    過労で倒れたことを機にブラック企業を退職したシスコンアラサー男が、ひょんなことからVTuber神坂怜としてデビュー。

    基本的に有能だが堅物で、演者よりも裏方向きキャラの男を配信者として主人公に据えているのがこの作品の特徴。

    女性Vばかりの箱でぽっと出の男性Vとして視聴者の反感を買い、炎上、炎上の日々。
    これといった面白トーク等もない虚無配信で低評価を稼ぐ日々。伸びないチャンネル登録者数。

    そんな逆境も社畜時代に鍛えられた鋼メンタル(妹ちゃんのコメントだけはあっさり貫通してしまう)で淡々と活動を続けるうち、少しずつファンが付くようになり…。

    本作はVTuber神坂怜と、その配信の視聴者やSNS等を通じた関係者らとのちょっとしたやりとり、掲示板での視聴者同士の交流の様子にクスっとしたりほっこりしたりを味わう作品となっている。

    気が付けば読者もすっかり神坂怜のファンになっているかもしれない。
    昨今増えつつあるVTuberものの中でもイチオシ。

    2023年04月17日
  • ブックライブ書店員

    MF文庫Jライトノベル新人賞《優秀賞》受賞作!
    前人未踏の連勝記録を目指す少女の生き様を描いたデスゲームもの。

    裏社会でたびたび行われる平均生還率7割のデスゲーム。
    なんとなく、漠然とそれに参加し、その賞金で生計を立てていた社会能力ゼロの少女・幽鬼(ユウキ)。
    少女はとあるゲームに参加した際、志半ばで倒れた師匠の意思を継ぎ、未だ誰一人として到達したことのない99連勝を目指すこととなる──。

    本作は幽鬼のドライで俯瞰した視点から淡々と描かれる、既存のデスゲームものとは一線を画すものとなっている。

    過激なスプラッタ表現はほぼナシ、絶望や恐怖による感情の揺さぶり、パニック要素もほぼナシ。
    そのような場面は読み手の想像に委ねる形でライトにしつつ、冗長にならない文章に仕上げられている。

    また、プレイヤーは全て美少女であり、毎度異なるコプスレをしてゲームに参加となる点はいかにもラノベ的。
    しかし、キャッキャウフフな要素には乏しく、大半の少女はあっけなく退場していく点は非ラノベ的。

    人の死すらもあっさりと扱い、もはや無機質ともいえる程淡々としたその内容は、独特の緊張感を醸し出し、気になる先の展開にページを捲る手が止まらなくなる力を持っている。

    デスゲームものラノベとして非常に挑戦的な本作。試してみてはいかがだろうか。

    2023年04月17日
  • ブックライブ書店員

    過激にいじめられたい奴といじめさせられている奴…
    いろんなヤバイ奴が集う新感覚学園サイコホラー!

    主人公・仲島は、クラスの女の子・白咲さんをいじめていた。
    毎日のようにこれでもかというほど白咲さんをいたぶる仲島は、
    まるで何かに憑りつかれているようで、クラスの誰も歯向かうものはいなかった。
    なぜ仲島は、こんなにも徹底的に白咲さんをいじめるのか…?
    そこには、「白咲さんにいじめさせられている」という驚愕の事実があった――。

    本作の魅力は、次々と登場するヤバイ奴らが繰り広げるバトルです。
    いじめられたい奴といじめを強要されている奴だけでもかなりインパクトあるのですが、
    この2人の他にも続々ヤバイ奴らが登場します。
    みんなそれぞれ違ったヤバさを持っているので、どんな展開になるのか全く予想できず、
    ページをめくる手が止まりません。
    また、白咲さんはなぜそんなにいじめられたいのか? 仲島はこの地獄から抜け出せるのか? 先が気になる伏線もたくさんあります。

    いじめなんて怖い…と思う方も、是非読んでみてください。
    ヤバい奴らの活躍から目が離せなくなること間違いなしです。

    2023年04月05日
  • ブックライブ書店員

    ニートゲーマー兄×天真爛漫JK妹の異世界冒険コメディ!

    兄の大智が制作したゲーム世界へ、一緒に飛ばされてしまったミオ。
    「最短でゲームクリアして元の世界へ早く帰る!」と意気込む大智とは対照的に、
    ミオはお兄ちゃんと異世界で遊ぶのが楽しいようで……?

    本作の魅力は、兄を振り回す妹・ミオの天真爛漫な可愛い様子です!
    異世界で生活するためにはお金が必要なのに、ファッションやスイーツで無駄遣いしたり、
    危険なモンスターなのに、「可愛い~!」と近寄っていったり…。
    後先考えず無邪気に異世界を楽しむ様子に、ミオはお兄ちゃんといるのが本当に嬉しいんだな…と愛おしくなります。

    しかし、ミオは勇者としてこのゲーム世界に召喚されているので、
    これから先は、ただ楽しむだけというわけにはいかなくなりそうです。
    今後、この2人の冒険はどうなるのか…? 一緒に見届けましょう!!

    2023年04月05日
  • ブックライブ書店員

    「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
    主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
    本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
    もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。

    2023年04月03日
  • ブックライブ書店員

    SNSで好評を博した『死刑囚が医学博士に拾われてヒーローに転身する話』・『死刑囚が医学博士に拾われて人生やり直す話』がついにコミック化!!
    1920年代のニューヨーク。死刑囚デイビット・ダグラスは、死刑執行当日、13歳の天才医学博士ヴィクトリア・フランケンシュタインと出会う。そして、刑は確かに執行されたが、死者への通電による蘇生を研究するヴィクトリアから、電気によって動く屍人形「電気棺」としての第2の生を授けられることとになるのだった。

    「偉大な発明品として人類に貢献する」という、今までの人生を取り返すような使命を与えられたデイビットと、研究が素晴らしいものであると証明したいヴィクトリア。そんな2人が自分の存在意義と過去の罪に悩みながら前に進んでいく、という物語です。
    本作の魅力は、一にも二にもキャラクター性だと思います。過去に罪を犯した人も、ほんの少し上手く生きられなかっただけで、何かが変わればこのような結果にはならなかっただろうというのが、もどかしさと人間らしさを感じさせます。
    3巻完結で手に取りやすいと思いますので、気になった方はぜひ読んでみてください!

    2023年04月03日
  • ブックライブ書店員

    『高嶺の王子は恋知らず』に続く、森埜ひつじ先生の最新作!!
    『高嶺の王子は恋知らず』でも大人気だったイケメン華道家・九条椿が更にかっこよくなって帰ってきた!

    美術館の受付嬢として働く野原なこは、先輩に仕事を押し付けられても文句一つ言わない真面目ちゃん。
    ひょんなことから出会ったイケメン男子に、「イチゴミルクさん」というあだ名を付けたなこだったが、実は彼は超有名な華道の家元の跡取り・九条椿だった!
    キツイ言葉を吐いたかと思えば、次の瞬間には優しくしてきて…。ちょっぴりSなイケメン華道家と急接近!
    控えめだけど一生懸命な女の子のピュアラブストーリー!

    九条椿の魅力と言えば、ズバリやわらかい関西弁!
    「…なんかほっとかれへんねん」って一度でいいからイケメンに言われてみたい…。
    森埜先生の繊細なタッチと、九条椿の言葉ひとつひとつに、あなたも惹きこまれること間違いなし!
    前作を読まれた方にも、初めましての方にも、絶対に読んでいただきたい1冊です。

    2023年03月30日
  • ブックライブ書店員

    大人気ライトノベル原作! 口下手魔王と奴隷エルフが贈るハートフルラブコメディ!
    ある日、本作の主人公である魔術師ザガンは、魔王マルコシアスの遺産を求めて、悪友のバルバロスと共に闇のオークションに参加していた。女など面倒なだけだと考えていたザガンであったが、そこで出品されていたエルフのネフィに一目ぼれをしてしまう! 全財産をはたいて即決してしまったが、口下手で女の子耐性ゼロのザガンはどう愛でればいいのかわからず…!
    本作では、二人の恋模様はもちろんのこと、魔術師として恐れられてきたザガンがネフィとの出会いをきっかけに、仲間を増やし、人々から信頼を得ていく様子が描かれております!
    思わずにやけてしまうほど、とにかく純愛で初々しい二人を見ることができるため、ラブコメとしてかなりおすすめできる作品なのですが、魔術を使ったバトルシーンや物語が進むにつれて増えていく仲間たちとの共闘など、ファンタジー作品としてもかなり見ごたえのある作品となっておりますので、少しでも気になった方は是非読んでみてください!

    2023年03月28日
  • ブックライブ書店員

    とあるエルフと人間が結ばれるまでを描いたささやかな幸せの物語。
    舞台は、現実と何ら変わりのない現代の日本。唯一違うことと言えば、この世界にはエルフがいるということくらい。そんな世界で、エルフのスノウは一人孤独に暮らしていた。いつも通りバイトに明け暮れる日々だったが、人間のはやととの出会いをきっかけに、スノウの人生が大きく動き出すことに…!
    本作は何といっても、健気でツンデレなスノウに魅力が詰まっています!
    周りからずっと不遇な扱いを受けてきたこともあり、初めのうちははやとの優しさを素直に受け入れられなかったスノウではありますが、一緒に過ごしていくうちに、どんどん心を開いていき、はやとのために頑張ろうとする姿がとにかく可愛くて仕方がないです!
    また、1巻完結ではありますが、キュンとくる要素がふんだんに盛り込まれておりますので、気軽にラブコメを読みたい方は是非ご一読ください!

    2023年03月28日
  • コロナの影響で仕事を失った吉岡その。奨学金200万の返済を抱えているため、なんとしてでも仕事を見つけなければなりません。
    そんな時に友達から紹介されたのは、女性用風俗の事務スタッフだったのです。
    右も左もわからないまま飛び込んだ女風(女性用風俗の略)の裏方として、彼女の奮闘がはじまります。

    昨今、女性用風俗を描いたマンガに注目が集まっています。
    ですがこの物語は、女性用風俗を利用したルポマンガではなく、女性用風俗で働く女性から見た世界を描いており、今までにありそうでなかったエッセイです。

    主人公であり原案のそのさんは性知識が豊富という訳ではありません。そのため女風の現場は衝撃の連続。
    さらに女風の事務と一言で言っても、仕事の内容は様々。
    予約管理はもちろんのこと、女性客の要望に合わせて男性セラピストのマッチングを考えたり、新人セラピスト研修の被験者になったり…。
    戸惑いながらも必死に頑張る姿に思わず笑ってしまいつつも、応援したくなります!

    「手ックス」や「性感マッサージ」、「夫婦と3P」など、刺激的なキーワードが出てきますが、そこに至る物語が描かれているのでいやらしさはあまり感じません。
    ですが女性用風俗で働く男性ってどんな人たちなのだろう?アブナイ人なのでは!?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
    描かれている女風を利用する女性はセックスレスに悩んでいる夫婦であったり、処女を卒業したいアラサー女性だったりと、悩みを抱えている普通の女性達です。
    そんな女性達に寄り添いサービスする男性達の姿には優しさを感じます。
    一般の人よりは女性が大好きな男性が多いそうなので、その分女性に対する優しさがあるのかもしれません。

    全体的にノリが良く、そのさん含め女風で働く方たちが明るくがむしゃらなので、読んでいて元気を貰えます。
    女性用風俗を利用する人と働く人のヒューマンドラマを楽しめるエッセイをご堪能ください!

    2023年03月28日
  • 舞台は少子化の加速に加え虐待やネグレクトなどが大きな社会問題となり、「子供を扶養する」事が免許制となった未来。
    管理局が派遣する「扶養審査官」である子供により扶養資格適正審査が行われ、合格して晴れて「子供」を有することができます。
    逆に言えば扶養適正者として認められなければ「落第者」のレッテルを貼られ、社会的信用を失ってしまうのです。
    この物語はひとりの扶養審査官と、彼が派遣された扶養者失格になることを望む夫と合格を願う妻との物語。

    虐待による子供の死を報じるニュースを見る度に、何故…という思いが胸を占めます。
    また「親ガチャ」や「毒親」という言葉が一般的に認知されるようになったことも、そこに至るまでにどれだけの犠牲があったのか…と思わずにはいられません。
    そういった現状を踏まえた、この物語の“子供は親を選べないということが問題なら親を選別すれば良い“という設定に衝撃を受けました。

    しかしこの物語が凄いのは、子育てに対する社会風刺だけに留まらないところです。
    主人公の扶養審査官である少年・ヒカリが派遣されたワケアリ夫婦が抱える問題やヒカリ自身のエピソードが複雑に絡まり物語の奥行となっており、グッと胸を掴まれるのです。
    そしてこの物語の需要な要素としてSFも欠かせません。
    扶養審査員の子供たちはどうして審査員となったのか…、扶養資格制度はどう変化していくのかも見どころです。

    上下巻で完結するので一気に読み切ることができますが、しっかりとした読み応えがあります。
    審査対象の大喜とちさに対し心無い言葉を投げる人や、扶養審査官が体験するエピソードなど読んでいてイライラするシーンもあるのですが、読了後心に残るのはそんな胸糞悪さではなく、一筋の涙が頬を伝うような…そんな物語です。

    2023年03月28日
  • ブックライブ書店員

    この気持ちは恋じゃない。だって、彼は私の「推し」なんだから…!

    ある日、主人公・桐野のクラスにやってきた転校生の狼谷(かめたに)くん。
    彼は女子と関わることを極端に嫌い、そのせいでクラスメイトに怖がられてしまいます。しかし、女子を避けるのには、ちょっぴりかわいい理由がありました。
    ひょんなことからその理由を知った桐野は、「推し」の狼谷くんがクラスになじめるように奔走するのですが、他の女子と関わる姿を見ると、なんだかもやもやしてしまって…。

    序盤の見どころは、何と言っても主人公・桐野の葛藤です。
    溢れる恋心に蓋をして、「推し」と「ファン」の関係を保とうとする桐野の表情がとてもかわいいです! 恋する少女の複雑な心境が丁寧に描かれています。
    また、話を追うごとにイケメンに磨きがかかる狼谷くんにもご注目。
    基本的にはシャイな性格の狼谷くんですが、桐野に対しては信頼ゆえか、ストレートな言動が多いのです。特に第2巻は、思わず「あれ? 女子苦手って言ってましたよね?」とツッコミを入れたくなるシーンがあり、キュンキュンが止まりません…!

    恋を認めたくない女の子と、恋に無自覚なイケメン。
    じれったいふたりの恋はどうなっていくのでしょうか? 気になった方はぜひ、読んでみてください!

    2023年03月27日
  • ブックライブ書店員

    皆様は霊感はありますでしょうか?
    私は全くないのですが、それでも、普段生活している中で、言葉ではうまく表せないのに何か少し嫌だなと感じる場所や瞬間があります。
    閉まり切っていない少し隙間が空いている扉や、高架下のトンネル、夜の公園などは何となく不気味に感じます。
    実際にそこで何かを見たことはこれまで一度もないため、ただの気にしすぎで終わる話なのですが、今回紹介する本作品を読んだ後だと、不気味な予感は案外当たっているのかもと思わされます。

    本作は数ページの短編ホラーが1冊にまとまっている作品で、日常で感じる不気味さに焦点が当てられており、学校や会社、いつも通勤に使っている道、自分の部屋などで、この世のものではない何かの存在が描かれます。
    数ページの短編のため、スラスラ読むことが出来るのですが、読み進めるうちにじんわりと怖さが広がっていくようなイメージです。
    タイトルも秀逸で、日常で感じる不気味さは正に不安の種であり、その種が芽を出すと日常は非日常へ変わっていきます。
    不安の種が発芽してしまったとき、霊感のない私も非日常な出来事に遭遇してしまうのかもしれないと思うと大変恐ろしく感じます。

    普通のホラーマンガとは違った恐怖を体験したい方に是非読んでいただきたい1作となっております。

    2023年03月27日
  • ブックライブ書店員

    探偵と聞くと、皆さんかっこいいキャラクターをイメージされると思います。
    金田一少年や名探偵コナン、ドラマであれば古畑任三郎など、世間では探偵と言えば、一般人とは異なる優れた洞察力で難事件を解決するヒーローのイメージです。
    今回紹介する作品の主人公「名雲桂一郎」も、その類に漏れず、難事件をいくつも解決する天才として、世間から注目されている名探偵だった!……のは過去の話で、35歳となった彼は勘も若さも失ったただの渋いおっさんとなってしまっていました。
    しかし、名雲のところに、将来は探偵になることを夢見る女子高校生「真白」が訪ねてきてから、彼の探偵人生は再び動き始めます。

    本作は、若さを失ったおっさん探偵と助手の真白が事件をパワー(物理)で解決していくコメディ漫画です。
    真白のフィジカルが、比喩表現ではなく文字通り「人間離れ」しており、真白は難事件もパワーと勢いで解決しようとします。その都度、名雲がツッコミをするのですが、ギャグのテンポ感とツッコミのワードセンスが秀逸で、笑いながら読むことが出来る作品となっております。

    おっさん探偵×女子高生のコメディ探偵漫画を是非ご堪能ください!

    2023年03月23日
  • ブックライブ書店員

    大雪の夜、由崎星空(ナサ)は道の向こうにいる月読司を見つけます。ナサは、超絶美少女の司に目を奪われ、トラックに撥ねられて重症を負ってしまうのです。司に一目ぼれをしてしまったナサは、死にそうになりながらも決死の覚悟で告白をします。告白をされた司はなんと「結婚してくれたら、付き合ってあげる」と予想外の返答をするのです。

    いきなり結婚するという急な展開に最初は戸惑いましたが、読み進めていくうちに司の可愛さやナサとのやり取りの面白さに夢中になっていました。何と言っても司が「トニカクカワイイ」のです。ドキドキ・ハラハラするラブストーリーではないですが、とても癒されるマンガです。他人だった二人が一つ屋根の下で暮らす結婚生活に目が離せません。

    ドキドキ・ハラハラではなく、癒し系ラブコメディが読みたい人にはとてもおすすめの作品です。

    2023年03月15日
  • ブックライブ書店員

    何かがめちゃくちゃに壊れる様子、嫌いな奴が痛い目に遭っている姿……
    心のどこかで見たいと思ったことはありませんか?

    周囲の誰からも好かれる優等生・神城千夏。誰のことも嫌いになったことがない彼女だったが、ある日、担任の塚田が嫌いだと気づいてしまう。その日から、千夏の中にある「悪意」は目覚め、彼女は美しき化け物となっていく――。

    主人公・神城千夏が、周囲のムカつく奴の弱点を突いて、自滅するように仕向けて行く様が見ていて気持ちいいです。次はどんな悪意を見せてくれるのか…? 気になってページをめくる手が止まりません。
    やっていることは残酷なのですが、人が堕ちる姿を見て興奮する美少女には、美麗な絵柄も相まって美しさすら感じます。優しそうな優等生なのに、こんなにも純粋に破壊を楽しむ闇があるというのは、怖くて魅力的なギャップですよね。

    あなたの中にもあるかもしれない「悪意」を自覚させてくれる作品です。
    是非読んでみてください。

    2023年03月09日
  • ブックライブ書店員

    人気アイドルの闇…犯罪組織の裏側…
    東京の喧騒に紛れる秘密を暴いて暴いて暴きまくる! 写真週刊誌サスペンス!

    新入社員の葉山ユウは、芸能人の過激なスクープを取り上げ、「マスゴミ」と呼ばれることもある写真週刊誌「スキャンダル」に配属される。ヒーローに憧れていた彼だったが、エースカメラマン・黒羽根サユリとコンビを組み、芸能人や政治家のスキャンダルを次々暴いていくことになり……?

    この主人公・葉山ユウ、ずっとヒーローに憧れていて「人を傷つけるなんて言語道断!」という真っ直ぐな性格だったんですが、スキャンダルをとっていくうちに、だんだんと人の秘密を暴くことに快感を覚え始めてしまうんです。「こんなことは間違っている」と思いながらも興奮がおさえられない様子が人間臭くて良いですし、これから先、この葉山ユウという人間はどうなっていくんだろう?と1巻からワクワクが止まりません。
    コンビの黒羽根サユリも、美しい見た目とは裏腹に、自分がとったスクープについた「いいね」で性的興奮を覚えてしまうというギャップがたまらないです。
    このコンビ、刺さる人にはものすごく刺さるんではないでしょうか。

    「裏社会」「スキャンダル」「欲望」このキーワードにピンと来た方は是非読んでみてください。

    2023年03月09日
  • ブックライブ書店員

    光熱費の支払いを滞らせた場合、サービスがとまるのは「電気」「ガス」「水道」の順番だということをご存じでしょうか。
    なぜ電気を優先するかと言えば、ガス代を払っていても、電気が止まると使用できないガス機器があるからだそうな。
    しかし3段階あるといってもひとつまではセーフ、というわけではないところがミソ。
    電気が止まるのだって十分ピンチだ…。

    さて、この作品は登場人物の佐藤の家にガスの供給停止案内が届くシーンから始まります。
    …もう2段階目まで来ている!?
    金に困った佐藤は大学の友人であるハタと要に「2時間で4万円」のバイトを打診される。
    もちろん飛びついてしまう浅はかな佐藤。彼を待っていたのはスケベな実験の数々であった…というあらすじ。

    お金儲けのために、流行りのBLを研究してゲームを開発しよう。というのがハタと要の計画。
    はじめは金のためにイヤイヤ協力していた佐藤も、資料として渡されたBLマンガを読むうちにどんどんBLにハマっていきます。
    妄想パートでハタにガンガン攻められるシーンがあるのですが、シチュエーションが相当練られており、佐藤のBL脳の成長に驚かされました。

    基本的には攻めがSッ気強めなんですが、なんだかんだ佐藤に甘いところがいいですね。
    ラストの展開を読んだらもう1周アタマから読み返したくなるはずです…。

    2023年03月03日