知る楽しさを刺激する良作!
みなさんは講談ってご存じでしょうか。右手に張扇、左手に扇子を持ち、目の前の釈台を叩きながら歴史物語を読む話芸です。
落語は噺ですが、講談は読み物。『ひらばのひと』はそんな講談を読む講釈師の世界を描いた物語です。
このマンガ、何が魅力ってそのリアルさがもうスゴイ。それもそのはず、なんと監修についているのはあの六代目神田伯山先生!今日本一チケットのとれない講談師。ラジオにTVにyoutubeと活躍の幅の広い方と思っていましたが、マンガの監修までやられているとは…。恐れ入りました。
このマンガを読めばきっとあなたも寄席に足を運びたくなるはず。
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これまでほとんど触れてこなかった講釈師の世界を新たに知ることができる。そして、すごく面白い。もともと大好きな作家さんだけど、毎回テイストが違っていて、コメディタッチが得意なのに今回はどちらかと言えばシリアス路線で、それもよかった。
ラジオやテレビで伯山さんを少し知っているだけ、落語と講談の違いもよく分かっていない若輩者です。伯山さん監修の講談漫画ということで手に取りましたが、漫画の中で講談の話術やテンポ感が感じられるような描写が読んでいて楽しく、また今は前座の彼の成長がこれからとても楽しみになりました。今度、実際の講談の現場に...続きを読むも足を運んでみようと思います。ここからも面白くない感想が続きますが、お時間ですのでここでやめさせていただきます。
Posted by ブクログ 2021年04月26日
松之丞改めて伯山のラジオとか、襲名からの伯山TVなど、講談の世界が広がってきた、その一つとしての漫画化。
芸事はみんな大変な思いを持ってやってんだろうなぁ。と業界を覗き見れる気になれる一作。
人の嫉妬や思いのような、重い話が、久世番子が好きだからなのか、読みやすい。
次も楽しみ。
Posted by ブクログ 2024年03月22日
これ、どこかで勧められていたのを見かけた気がするんだけど、詳しくは忘れた。で、講談。本作でも全面監修を務める神田伯山の芸をどこかで見て、かなり惹き込まれて以降、ずっと気になっている存在。作中で知る限り、落語よりだいぶ人気も低いみたいだけど、自分的には断然講談に惹かれる。機会が無いことにして、積極的に...続きを読む鑑賞しようとしてこなかったけど、これを機に、触れる機会を模索していきたい。
Posted by ブクログ 2021年07月07日
二ツ目の女流講談師と、その弟弟子を中心に講談師を含む芸人の世界を描いたマンガ。講談師6代目神田伯山が監修している。
各エピソードが、講談の演目をテーマにして描かれているので、読みながら講談の演目についても知ることができるのはGood。
古くは「寄席芸人伝」、比較的最近だと、歌舞伎をテーマにした「...続きを読むぴんとこな」や落語の「落語心中」、津軽三味線の「ましろのおと」等、伝統芸能をテーマにしたマンガが少ないながらも存在し、そのどれもが面白く、それぞれのテーマの芸能を観てみよう、あるいは聴いてみよう、という気にさせるものばかりだった。
本書を読む前に既に講談は聞き始めていたので、今回はマンガが後だったが、本書が広まる事で少しでも講談を聞いてみようか、と思う人が増えてくれることを祈るばかりである。
ちなみに、神田伯山のYouTube番組である「伯山ティービィー」では、伯山と作者の久世番子氏の対談が観れるので、ご興味ある方はそちらもぜひ。
Posted by ブクログ 2021年05月05日
講談の世界を描いた漫画。神田松之丞改め神田伯山が講談監修。講談のさわりも知れるし、姉弟子・弟弟子の関係性、師匠と昔あった講釈場の席亭の過去の遺恨(?)など、ストーリーもしっかり面白い。各話の扉絵も美麗。
本誌読み切り掲載のときが丁度真打昇進襲名披露興行に重なっている。神田伯山ティービィーの『密着#2...続きを読む2』に、伯山の姉弟子に当たる神田鯉栄がその読み切りを読んだ様子が含まれていて、それがとても感慨深かったことを思い出した。
Posted by ブクログ 2021年04月23日
パレスメイヂの久世番子先生の新作!講談社から講談のマンガが出るってとこが正統派で良い。寄席には行ったことあるけど講談は未体験なので観てみたいな〜
講談と落語の違いなんて考えたこともなく知らなかったです。修羅場を「しゅらば」ではなく「ひらば」と読むとイメージがぜんぜん違います。
Posted by ブクログ 2022年01月20日
講談師(講釈師)を主人公としたおはなし。先日寄席に行って、生で講談を見てからハマってしまい、神田伯山の動画を見てハマってしまい(中村仲蔵のお話)、そのままこの漫画へ辿り着きました。
展開は読み進めていくと面白くなっていくかんじ。サクッとライトに読める。