【感想・ネタバレ】ひらばのひと(3)のレビュー

あらすじ

独特の節で読む軍記物の勇壮な場面を、講談で「修羅場〈ひらば〉」と呼ぶーー。

泉花は、人気落語家から独演会のゲストを打診されたが自信がなく迷いっぱなし。一方、前座修業にクサクサしていた泉太郎の前に、学校寄席(…の会場の体育館倉庫)で会った女子高生・初音が現れた! この、夢も目標もない17歳の正体に、本人さえ気づいておらず…。漫画&演芸界をザワザワさせるシン・伝統芸能ストーリー、いろいろ波乱含みの第3巻!

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知る楽しさを刺激する良作!
みなさんは講談ってご存じでしょうか。右手に張扇、左手に扇子を持ち、目の前の釈台を叩きながら歴史物語を読む話芸です。
落語は噺ですが、講談は読み物。『ひらばのひと』はそんな講談を読む講釈師の世界を描いた物語です。
このマンガ、何が魅力ってそのリアルさがもうスゴイ。それもそのはず、なんと監修についているのはあの六代目神田伯山先生!今日本一チケットのとれない講談師。ラジオにTVにyoutubeと活躍の幅の広い方と思っていましたが、マンガの監修までやられているとは…。恐れ入りました。
このマンガを読めばきっとあなたも寄席に足を運びたくなるはず。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やぁ、話が動き出したね。
その上、講談の聞き方、聞き所を丁寧に説明、演芸界についても丁寧に。

火がつくと良いなぁ。

0
2022年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

泉太郎は初音の正体を知らないままペースを乱されつつ、後半はコロ助との前座勉強会へ。泉花さんは万喜助師匠に落語会に誘われてひと騒動。
収録されているのは『ボロ忠売り出し』『だれ場のひと』『初音の講談教室』『小猿七之助』『曲垣と度々平』の5つ。『だれ場のひと』と『初音の講談教室』は講談のストーリーを下敷きにした展開ではないけど、初音と泉太郎との関係性を深めつつ、講談そのものを一段深く知ることができた(講談教室に少し興味が湧いた)。
徐々に音羽亭と女将さんの過去に近づいたり、コロ助との信頼関係の強さを感じたり、今回もいろいろとよかった。

登場人物が現実だと誰と重なるかを考えるのが楽しい。万喜助師匠は最初のうち柳亭小痴楽師匠あたりか(なんというかセクシーさが)、と思っていけど、四代目桂三木助師匠の方が外車乗ってたり名前の響きもそれっぽい。しかしそれだと後に……なーんて、まさかね……

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2022年09月29日

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