ブックライブの書店員おすすめレビュー

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  • ブックライブ書店員

    男5人での同居が始まったシェアハウスニルヴァーナが舞台のこの作品。
    メインで描かれるのは14年という長い間一途に片想いを続ける澄春(すばる)と、そんな想いに気が付かない鈍感な大悟のふたりです。
    不思議な道具によって引き起こされるファンタジー要素も織り込まれながら、それでもなんだかこの作品がリアルに感じられるのは、登場人物の心理描写が細かく、彼らが身近に思えるからでしょうか。

    登場するのは心が透視できる眼鏡や、飲むと意中の相手の好みの外見に変身できるお茶などなど。
    「あれ、ここドラ○もん住んでる!?」と思ってしまうような展開なのですが、道具を使うことで起こる事件がうまい具合に澄春と大悟の関係に変化を与えるというか、不思議とハマるんですよね。
    絵津鼓先生のお話づくりが上手すぎる…。
    なんか、マンガっていいなぁと思いました。改めて。

    お茶で大悟の好みの女性に変身したはずの澄春に「澄春の顔ずいぶん見てないって気になってる」と伝える大悟。
    それを受けて「早く元の姿で大悟に会いたい」と思う澄春。
    エモ―――。これがエモ。

    無自覚にいい男な大悟。
    しかし、無自覚故に澄春を苦しめていることには気付かない。
    想い人の言動に一喜一憂するのは、楽しい瞬間もあるでしょう。
    でもそれが報われないかもしれない恋だとしたら、きっと揺らぐ感情に振り回されることに疲れてしまう気持ちの方がよほど大きかっただろうとも思います。

    彼らの関係はどんな結末を迎えるのか。是非お手に取って確かめてください!

    2023年03月03日
  • ブックライブ書店員

    まずこの作品、表紙めちゃくちゃキレイじゃないですか!?
    マンガをジャケ買いするタイプの僕ですが、この表紙ははちゃめちゃに刺さりました。
    昼の温かい光を受けながら視線を交わし合う受けと攻め。
    ふたりを見守るように咲く朝顔。花言葉は「儚い恋」―――。
    完璧だ。これがパーフェクト…。
    このふたりのBL、読みたくなってきますよね??

    『はじめの恋』は元ヤクザの真宮と大学生の香坂のふたりが出会い、お互いに成長していく様子を描いた作品。
    生きてきた環境も全く異なり、年齢も離れたふたりですが、お互いの足りない部分を補い合う様子が本当に尊い。

    僕は真宮が香坂を「香坂くん」と呼ぶのがとてもツボでした。
    どう見てもカタギではない真宮が、それでも優しく見えるのは、こういう細かい気遣いというか、誠実な人間性が感じられるからなんだろうなぁ。

    …まぁ、単純にピュアでかわいいというのもあると思いますが。
    僕は初デートの際のえらくピュアな真宮にすごくほっこりしました。
    はじめて飲むタピオカのおいしさに衝撃を受ける元ヤクザ。
    のちに飼う猫にもタピオカと名前をつけています。いや、可愛すぎる!

    対する香坂もいい受けでした。
    これまで相手に本気になってもらう恋愛ができず、たくさん傷ついてきた香坂。
    そんな彼が恋を知らなかった真宮と出会い、やっと自分を幸せにしてあげられている姿をみて幸せな気持ちになりました。
    本当にこのふたりは出会えてよかったな…。

    元ヤクザの出てくる作品ですが、作品の雰囲気は基本的に和やか。
    強面男子成分を摂取しつつ、心温まるBLを読みたい方にオススメの一冊です。
    書き下ろしで描かれる少し未来のお話も必見。

    2023年03月03日
  • ブックライブ書店員

    純愛レベルマックス! 年下男子が年上男子に!? 

    国家魔術師であるララは、郊外の一軒家で弟子のアリステアと2人暮らしをしています。任務である魔物退治に2人で向かったところ、巨大なドラゴンに襲われる絶体絶命な場面から始まります。アリステアを守るためにララが使った特別な魔法により、2人は20年離れることになりますが…何が起きたのかはぜひ、読んで確かめてみてください。

    ララにとってはひと眠りの20年間ですが、アリステアにとっては待ち焦がれた20年です。目の前にいるのに体温を感じられず、いつ目覚めるかわからない愛する人を手入れし続けたアリステア。20年分積もったアリステアの愛をララは受け止めきれるのか? 
    回想での年下編、現在軸の年上編と溺愛が二度おいしい、溺愛好きの方必見の作品です!

    2023年03月03日
  • ブックライブ書店員

    主人公のひとり・西宮はるは、就活真っ只中の大学生。
    恋人のひーちゃんを心の支えにして、説明会や面接に追われる、忙しい日々を送っていました。しかし、頑張りとは裏腹に、思うように選考は進みません。どうしたら良いのかも分からないまま時間だけが過ぎ、はるの精神は次第に追い込まれていきます。
    ある日、ついに限界を迎えたはるは、帰りを待っていたひーちゃんの言葉をさえぎって部屋にこもってしまいます。泣きながら「がんばってるだけじゃだめなの」「自分の全部が悪く感じるの」と口にするはるに、ひーちゃんは逃げ道を示して…。

    日本は調和を重んじる国と言われていますが、そこに息苦しさを覚えたことがある人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。だからこそ、就活中のはるには、とても共感しながら読み進めました。
    就活を放り出して始まった島での生活は、序盤に描かれた都会の生活とは真逆。
    穏やかで開放感に溢れるふたりの姿は、羨ましいほど楽しそうに見えます。しかし、それは「普通」を抜け出したからこそ得られたものなのです。
    はるとひーちゃんのように、全部投げ出して島暮らし、なんてことができる人はなかなかいないでしょう。しかし、「少しでも自分らしく生きたい」と思う人には、きっとこの作品が背中を押してくれるはずです。

    2023年02月28日
  • ブックライブ書店員

    舞台に主役と脇役がいるように、この世界にも主役と脇役が存在する。
    そして私はそのどちらにおいても脇役にしかなりえない、と浅岡ルナは思っていた。
    人前に出ると緊張して思うように演技ができない、常に自信がなくて悪い方にばかり考える。
    そんな彼女に声をかけてきたのは、ルナの妹であり女優として活躍するハルが所属する芸能事務のマネージャー・大久保だった。
    ハルの姉だからと期待されて失望される、そうやって比べられるのが怖い、と芸能界への誘いを拒絶したルナに対して、大久保はハルとの関係を伏せて活動することを提案するのだった…。
    ルナは本気でお芝居が好きだけど、自分には女優になるなんて無理だと決めつけている。特にすぐそばにお芝居から愛されるハルという存在がいるため、なおさら妹みたいにはなれないと自分を卑下している。
    彼女は妹と比べられるのが怖いと言っているが、実際にいちばん2人を比べているのは彼女自身なのだ。
    果たしてルナは自分の殻を破り、誰にもしばられない自分だけの演技ができるのか。
    女優・浅岡ルナから目が離せない…!

    2023年02月28日
  • ブックライブ書店員

    ありそうでなかった、新進気鋭の青春ガールズラブコメ!

    高校デビューに大成功した元陰キャの女の子、甘織れな子。
    学校でトップレベルの陽キャグループに所属することができたれな子だったが、ある日グループの中心人物である王塚真唯に愛の告白をされてしまった…!?

    これは最高の友達を作って高校生活をエンジョイしたい主人公・れな子が同性の美少女に言い寄られ、次第に価値観が揺らいでいく様子を描いたお話。

    「親友」と「恋人」どちらがいいかという勝負を行う中で、根が陰キャのままのれな子がオロオロと翻弄され続ける姿が楽しい。
    グループ内の他の女の子たちもヒロインとして順繰りにフォーカスされ、まさかの展開もあったり。

    著者のいう通り「かわいい女の子がかわいい女の子に恋をすれば、二倍かわいいのでは……!?」を体現した作品である。
    テンポ良くコメディに寄った作風は、百合好きはもちろん、百合モノがはじめての方にもおすすめ。
    百合ラノベ?ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

    2023年02月27日
  • 祖母はバツ3、母はバツ2、姉はシンママ。女だけの家で育った山田 三葉(やまだ みつば)。
    学年主席の秀才である彼女の夢は幸せな結婚をすること!
    そんな三葉はある日、同級生の金髪男子 窪 龍之介(くぼ りゅうのすけ)の右手にひびが入る怪我を負わせてしまいます。
    お詫びとして窪のパシリをすることになった三葉。
    不良っぽい窪君に最初は怯えていましたが、彼と話すうちに本当の姿を知り…。
    三葉は幸せを掴むことができるのでしょうか…?

    中々に男を見る目がない山田家の女たち。
    男性に対する夢は抱けなさそうな家庭環境ですが、三葉はかなり夢見る乙女。
    「将来は結婚したい」という願望を抱きつつも、実際にどんな男性ならいいのか解らずにいました。
    自分の好きなものを好きと言えない三葉ですが、窪君だけは輝いて見えるように…。
    窪君と仲良くなるために柔道部のマネージャーになったり、窪君の勉強のサポートをしたり…頑張る姿を見ると彼女の恋を応援したくなります!

    一方、その髪色のせいで周りから誤解されがちな、窪君。
    見た目チャラそうながらも柔道男子というギャップがたまりません。
    若干言葉足らず…というか、誤解されても弁解しないため悪評が独り歩きしているところに不憫さを感じるのですが、そんな不器用なところもポイント高いです!

    この物語は三葉と窪君が中心ですが、忘れてはいけないのが中学時代に柔道部で窪君と会っていた現サッカー部に所属する好青年 広瀬 大晴(ひろせ たいせい)。
    広瀬君は、実は三葉のことが好きという…!!
    世間的には窪君よりも広瀬君の方が圧倒的にウケが良さそうなのですが、そんな彼から思われているなんて三葉は全く気付く気配もありません。

    三葉の思いは窪君に届くのか?
    そして広瀬君の思いに三葉は気付くのか!?

    湯木のじん先生が繊細でキラキラしたタッチで描くピュアな恋。
    「恋に恋したっていいじゃない!!」そう思えるラブストーリーです。

    2023年02月15日
  • 妻と子を交通事故で亡くしたショックから立ち直れず、営んでいた喫茶店も閉店しようとしていた伊丹幸一(いたみ こういち)。
    彼がある日出会ったのは、世間から行方をくらましている大衆演劇の天才女形役者・喜多川艶之助(きたがわ えんのすけ)でした。
    家に帰りたくない艶之助は、幸一の店で住み込みで働かせて欲しいと頼みます。
    じゃぁ1日だけと承知した幸一ですが、艶之助の接客は素晴らしく、店は大繁盛。
    父親になり損ねた「やも男」幸一とワケアリな「女形」艶之助の、奇妙な同居生活がスタートします。

    相手が望んでいることを瞬時に察して応える才能がある、艶之助。
    自分の気持ちを素直に言葉に出すことができないからこそ、料理で対話していた幸一。
    年齢も違えば立場も全く異なるふたりですが、共通点は心にぽっかり穴があいているということでしょう。

    艶之助の15歳ながらもしっかりしたところは、幼少の頃から舞台俳優として叩き上げられてきた賜物だとは思いますが、そこに至るまでの気持ちを考えると切なくなります。
    また、一度幸せを失ってしまった経験があるため再び失うのが怖くて幸せを掴むことができない幸一。ちょっと強引でありながらも適度な距離を取る艶之助のおかげで次第に気持ちが変化していきます。
    ふたりの生活を見ているとうまい具合にお互いが補い合っており、その絶妙なバランスは危うくも微笑ましく感じます。
    どうかこの生活が続いてふたりが幸せに過ごせますように…と願わずにはいられません。

    『恋する仏像』(講談社)や『写楽心中 少女の春画は江戸に咲く』(秋田書店)など、色気のある繊細なタッチで心の機微を描いてきた会田薫先生。
    それらは今作でも遺憾なく発揮されておりますが、そこにポップさが加わって、よりテンポよく爽快に読み進められるようになっています。

    バディものが好きな方はもちろん、心の奥から温まりたい方に読んでいただきたい作品です!!

    2023年02月15日
  • 央道 晴光(おうどう はれみつ)は、吹奏楽部でトランペットを吹いていましたが、下手さ故にコンクールメンバーに選ばれることなく中学3年間を終えます。
    心が折れボロボロになった晴光でしたが、吹奏楽の強豪校登坂高校に入り再び吹奏楽部に3年間を注ぎ込む決心をするのです。

    晴光の演奏は色んな人から下手クソと言われています。
    間違ったり音を外したり…それでも彼は一切の迷いを見せません。
    彼の演奏を聴いた剛上 猛(ごうじょう たける)は、晴光に可能性を感じるほどです。
    晴光のとにかく吹奏楽が好き!という思いと、下手な自分を受け入れた上でそこからどうするか?という姿は、我々も学ぶところが多いのではないでしょうか。

    晴光の強い心は読んでいるこちらが勇気を貰えます。
    中でも、才能がないと言われた時に晴光が言った
    「才能がこっち向いてなくても俺は音楽の方、向いてるから」
    というセリフに衝撃を受けました。

    多くの人は、人前での失敗を恥ずかしく思ったり、人から否定されることを恐れたりします。
    そういった思いから、自分には向いていないと諦めたことが1回くらいはあるのではないでしょうか。
    このセリフを言えるようになるまで、晴光はどれだけの葛藤をしたのか…。
    その姿は1巻でサラっとしか描かれていませんが、彼の辛さは想像に難くありません。
    挫折を経験したからこそ彼はこれだけ前向きに強くなれたのでしょう。
    心が折れそうになった時、晴光の前向きな姿を思い出したいものです。

    晴光と共に吹奏楽部に入部したメンバーも曲者ぞろいです。
    登録者数10万人のチャンネル配信者である剛上や、 強豪中学出身の平河(ひらかわ)、全国初出場で金賞をとった春岡(はるおか)など…中々に有能なメンバー。
    彼らと晴光がどう切磋琢磨してゆくのか、青春マンガとしても期待が持てます。

    演奏シーンも圧巻です。
    特に吹奏楽部全体の演奏シーンは迫力が凄く、画面から音圧を感じるほど。
    メロディが聞こえてきそうというよりは、音が質量となってぶつかってくるような感じがします。

    副部長である3年の威達 龍之介(いたち りゅうのすけ)の指導を受け、晴光のトランペットは上達するのか!?
    強豪吹奏楽部で晴光は高校生活の内にコンクールメンバーに選出されるようになれるのでしょうか?
    彼と彼をとりまく吹奏楽部メンバーの成長にワクワクが止まりません。

    2023年02月15日
  • 主人公は飴屋幸子(あめや さちこ)、80歳。
    死を目前にやり残したことを考えたら海外旅行や勉強でもなく、すべて人への執着でした。
    臨終の間際、大事な人間に会うのを避けてきた臆病な自分に気づき、心から「どんな姿でもいいから、もっと生きたい!!」と強く願ったところ、なんと18歳に若返ってしまったのです!!
    ふとしたことで仲良くなった隣のアパートに住む、胡桃仙太郎(くるみ せんたろう)に助けてもらいながらなんとか第2の人生を歩み始めた幸子ですが、仙太郎に命のリミットがあることを知り、お互いがやり残したことをふたりで協力して叶えることを提案します。

    80歳が18歳に若返るとだけ聞くと、若返って色々できて良いことづくめ!と思ってしまいますが、実際にはそんな単純な話ではないようです。
    幸子がバスに乗ろうとするも小銭を出すのにまごついてしまった際、80歳の時は動作が遅くても周りはそれを許してくれていたのに18歳の姿で同じことをしたら「ちっ!早くしろよ」と言われてしまったり、駅で道を聞いた際も、お年寄りには親切丁寧に教えてくれるのに、18歳の姿の幸子には「自分で調べてよ」と言われて終わってしまったり…。
    「突然若返るとこんな問題が発生する」ということを老人視点から描いており、それが妙なリアル感があるのです。
    もしや作者の岩渕竜子先生は本当に若返った方なのでは…!?と思ってしまうほど、読者側に様々な気づきを与えてくれます。

    若返ったことで様々な問題にぶつかる幸子ですが、諦めずに立ち向かう姿は読んでいて勇気を貰えます。
    中でも
    「やればできるんだって思いたい 心まで老化させちゃ駄目なんだ」
    というセリフが胸に突き刺さりました。
    何歳でも新しいことにチャレンジできるとは言いますが、心が老化してしまうとチャレンジしたいとも思わなくなってしまいます。
    この発言に至った幸子のバイタリティは眩しいほど!
    恐らくはそんな幸子と一緒にいることで、体が弱い仙太郎も救われているのだろうと思います。

    心が疲れてしまった方、心の老化を感じる方は、彼女の前向きな姿を見て元気を貰ってください!

    2023年02月15日
  • ブックライブ書店員

    これから社会人になる方、現在社会人一年目の方は、絶対に読むべきビジネス書。仕事の基本や原理原則がわかりやすく書かれた良書です。これから社会人になる方は、「仕事についていけるだろうか」「社会人としてやっていけるだろうか」など、様々な悩みがあると思います。そんな悩みを和らげてくれる一冊です。

    自分は現在社会人一年目です。入社する前に本書を読み、できそうなことから取り組みました。挨拶やコミュニケーションの取り方など、基本的なことですが大事なことが書かれていると感じます。最近読み返してみたのですが、まだまだできていないことが多々あると感じました。本書は社会人になってからも使えるし、仕事に躓いたときに読み返すと、解決のためのヒントを教えてくれる本だと思います。

    これから社会人になる方、仕事に悩む社会人の方はぜひ手に取ってみてください。

    2023年02月14日
  • ブックライブ書店員

    じれったいラブがお好きな方におススメです!

    婚約者であるはずのジェラルドに仕組まれ、槍に身体を貫かれて死を迎えるはずだった……。気づけば婚約者に出会う直前の自分として意識を取り戻した主人公のジルは、混乱しながらも、バッドエンドを回避するためにはそもそも婚約者に選ばれなければいいと考える。何とか逃れようと努力するジルだが、記憶通りにジェラルドに求婚されてしまう。焦ったジルはとっさに「わたしこの方に一目惚れしました! この方と結婚します!」とノールックで引っ掴んだ相手と結婚宣言。それは何と敵国の皇帝であるハディスだった!? 戦場を駆けた令嬢の人生やり直し物語!

    ヒロインのジルが戦闘面でとにかく男前です! だけど、過去の人生でも早くに婚約してしまったせいで、恋愛面で「耐性と戦歴が圧倒的に不足」しており、ハディスのストレートな求愛にドギマギしてしまいます。しかし、いつも押せ押せなハディスは肝心なときに頼ってくれず、ジルが踏み込もうとすると引いてしまいます。お互いがお互いを大切に思いすぎるばかり、すれ違ってしまう二人にじれキュンです!

    2023年02月01日
  • ブックライブ書店員

    陰キャに優しいギャルなのか? “ファミリー”からの刺客なのか? 陰キャ殺し屋×陽キャギャルの疑心暗鬼ラブコメディ!
    主人公の橿原ノゾミは幼いころに両親を殺され、復讐に燃えていた。殺し屋として自らを育てた“ファミリー”をも裏切り、孤独な高校生活を送っていたが、クラスのギャル・新宮さんを助けたことがきっかけで、ぐいぐい距離を詰められることに!?
    本作の魅力は何といっても、正反対な二人の恋模様にあります! 陰キャ殺し屋と陽キャギャルのラブコメと聞くと、相容れない二人にも見えますが、だからこそお互い惹かれあう魅力があります! また、正反対なところだけではなく、趣味が合い、意気投合できるシーンも多いので、読んでいて二人の相性の良さから目が離せなくなります!
    他作品や流行のネタを取り入れるなど、かなり笑える要素も多いので、しっかりと笑えてキュンとできるラブコメが読みたい方には是非読んでいただきたい一冊となっております!

    2023年02月01日
  • ブックライブ書店員

    皆様は今まで生きてきた中で、こんなことを考えたことありませんか?
    「こんなこと勉強しても将来なんの役に立つの?」「○○なんて使わないから勉強なんてしなくてもいいんじゃない?」
    特に数学などの、なんの役に立っているのか一見して分かりにくいものが槍玉に上げられやすいのではないでしょうか。この本は、そんな誰もが1度は考えたことのある命題に、一定の回答を出してくれるような1冊となっています。
    個人的に印象に残っているのは「因数分解でセキュリティ」についてのお話です。天文学的数値の素因数分解が難しいことを逆手に取り、素因数を「鍵」として使用することで安全性を担保する、という内容でした。中学で素因数分解について習ったときに、「小さい素数から割れる数を探していく…?意外と数学っぽくない解法だな……」と思った記憶がありますが、素因数分解の一般的で計算が楽な方法が無いからこそ、セキュリティとしての役割も果たせるのだなと納得し、面白いなと思いました。
    数学が好きな方にはもちろんおすすめですが、数学の面白さなどが全く分からないという人にもおすすめです。

    2023年02月01日
  • ブックライブ書店員

    みなさんは百物語をご存知でしょうか?
    百物語とは、百話怪談を語り終えると、本物の幽霊が現れ、怪異が発生すると言われている怪談会の1つです。
    本作は、目的は不明ですが百物語をおこない、本物の幽霊を呼び出そうとする主人公・ユウマ君が語り部となり、百話の怪談を紹介するストーリーとなっております。

    紹介される怪談はどれも短いながらも、表情の描き方や間の取り方がうまく、不気味な雰囲気があり、思わず背筋がゾクっとしてしまいます。
    また、語り部のユウマ君も謎が多い人物として描かれています。なぜユウマ君は百物語をおこなっているのか? その謎が解かれないままユウマ君の語る怪談話は続いていきます。怪談が百話に近づくにつれ、徐々に語り部であるユウマ君の周囲の人物や環境にも変化が表れ始めます。百話目の会談をユウマ君が語ったとき、どんな結末が待ち受けているのか見届けたいと思わせてくれる作品です。

    短編の怖い話が好きで、背筋が凍るようなお話を読みたい方は是非。

    2023年02月01日
  • ブックライブ書店員

    もはやクドいとすら評される、濃厚な描写で紡がれるステ振り異世界ファンタジー!

    TRPGをこよなく愛した前世を持つ主人公・エーリヒ。
    彼が転生の際に得た権能は、ストックした熟練度を自分好みの技能に割り振ることができるものであり、TRPGのシステムそのものだった。
    前世では「データマンチ」と呼ばれる種類の人間であったエーリヒは、自身をTRPGのキャラクターに見立てて最強のビルドを目指すべく、2度目の人生を謳歌する。

    この主人公・エーリヒ、達観した視点を持ち、普段は思慮深く合理的な行動をとるが、いざとなると感情を優先し時にヘマもする、実に人間臭い人物であるところがなんとも面白い。

    本作は1巻ごとに一括りの物語が進行する構成が基本となり、それぞれにヒロインキャラ(蜘蛛人の幼馴染を筆頭に非常に尖っている)が登場。後半には安易な俺TUEEEはナシの白熱のバトルも。

    TRPG風の文章が独特の雰囲気を醸しつつ、よく練られた世界観が丁寧に描かれていく読み応えのある一作だ。

    2023年01月31日
  • ブックライブ書店員

    大学生になり幼なじみで一歳年上の千紘と再会した壱成。
    壱成はルックスも頭もいいタイプ。しかし、常にその上を行くのが千紘でした。
    久しぶりに顔を合わせた千紘は相変わらずいいやつで…。地元を出て久しぶりに会った千紘にかっこいい姿をみせるつもりが、慣れない都会に目を回してしまった壱成。
    そんな彼のことも千紘は嫌味なくサポート。
    なんでもできる千紘に負けず嫌いを発動させた壱成は、彼を見返すために千紘の特別な存在になろうと考える。
    果たして壱成は千紘を振り向かせることができるのか―――!?

    自分でも正体がわからないモヤモヤを抱えるあまり、走り気味に始まった壱成の恋。
    壱成はクールなように見えて、かなり面白い男子でした。
    遠くにいる千紘を見つけて手を振ってみたり、一緒に帰ろうと言われてうれしくなっちゃったり…。なんだよ!かわいいなあ!

    千紘も各所で見せるさらりと自然なフォローが素敵でした!
    序盤に描かれた、疲れている壱成に気を遣わせないように「俺が座りてえんだよ」と言いながらベンチへ向かったシーン。あまりのスマートさに感動してしまいました。
    千紘、絶対自然にお年寄りに席を譲れるタイプだな…。憧れちゃうぜ。

    壱成と千紘はいわゆる幼なじみ。
    きっと、お互いに相手を兄弟のようにも思っていたんじゃないでしょうか。
    近くにいた分、恋愛関係に進むには普通よりもエネルギーが必要だったと思います。
    特に千紘は、年上として慎重になってしまうところもあっただろうな…。
    しかしそんなふたりだからこそ、まっすぐに感情をぶつけることができたのでしょう。
    信頼関係がとても尊かったです。

    好きな相手のために、どんな自分になりたいか。
    相手のために何ができるか。
    恋心を自覚しながら、少しずつ人としても成長していく姿が眩しい作品でした。

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    本作は『家族になろうよ』の過去編です。
    後に家族になるふたりが、まだただの幼なじみだったころからのエピソードが描かれています。
    実は僕『いつか恋になるまで』を先に読んでしまったんですが、その順番でも全然ありでした。

    中学生の千秋、和馬、巴。家族同然の身近な存在として育ってきた3人。
    兄妹のような関係の3人組ですが、男子たちはちょっぴり特別で…。

    千秋を親友としてしか見ていない和馬と、和馬に片想い中の千秋。
    思春期に突入し少しずつカラダやココロが変化していくなかで、ふたりの関係にも進展が訪れます。
    この幼なじみ→恋人までの過程がめちゃくちゃよかったです!

    自分のものでなくなってしまう相手のことを想像して、苦しくなってしまうふたり。
    その想いを自覚してしまってからは、もうただの幼なじみではいられなくなるぞ!
    若さゆえの勢いが、ページをめくる手を加速させます。

    3人のうち、唯一の女子である巴もよかったですね…。
    ちゃんと二人のことを理解しつつ、別に応援したり、過剰に励ましたり、そんなことはしないんです。ただ一緒にいる、みたいな…。
    よいバランス感覚でした。

    この絶妙な青春劇、未読の方は是非ご一読ください。

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    芸能系BL、キラキラしてていいですよねぇ…。

    同性愛ドラマで超人気俳優の羽山麻水と共演することになった新人の白崎由岐。
    役作りのために訪れたゲイバーで声をかけてきたのはまさかの羽山!
    芝居のために始めた関係と思っていた白崎だったが、羽山の魅力に惹き込まれ、少しづつ本気の恋心を自覚してゆく―――。 

    ドラマでの共演がきっかけで急接近するふたり。
    実は大学の映画研究会では先輩後輩の関係でした。
    とはいっても特に絡みはなく、たったの一度だけ言葉を交わした程度。
    しかし、その一度の会話が羽山の芸能活動に大きな影響を与えていたりします。

    芸能人同士でありながら、ただの大学生だったころのお互いも知っている、という関係性がまた絶妙ですね…。
    芸能人としての自分たちをどこか俯瞰的にみているところが面白かったです。
    「涙を流す演技が美しい俳優ランキング」1位だからっていい気になんなよ…というセリフがツボでした。

    ドラマがヒットして俳優としての注目度が上がっていく白崎ですが、どんなに大きなニュースよりも、羽山に一言「うまかったから 元々」と言われた時の方が嬉しそうなのが可愛い。
    キャラクターの細かい心理描写が刺さる作品でした。
    「心臓の場所、痛い時にわかるんだ」というモノローグの切なさよ…。
    今年はまだ始まったばかりですが、決まっちゃいましたね。名言of the year 2023。

    美形同士のBLを浴びて、いい一年のスタートを切りましょう。
    オススメです。是非ご覧あれ!

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    これまでモテにモテてきた高校生の羽賀。
    顔面力の高い彼は恋人にも不自由しないタイプ。
    しかし、今度の恋には苦戦中の様子!?
    石を投げれば元カノにあたるような環境で、羽賀が好きになってしまったのはとびきり美人の男性教師、由良だったのである。
    最初は冗談半分のつもりだったのに、可愛すぎる由良に羽賀も次第に本気になって―――。

    羽賀はモテてる。
    モテるんですが、今まではなんだかどの相手にも本気になれなかったようで…。
    恋愛をするうえで基本的には追われる立場だった羽賀。
    追う側としてはひょっとして初めての恋なのでしょうか。
    ナチュラルに由良をストーキングしてしまったり、隙あらばキスをしにいったり、大胆すぎる手口で由良に迫ります。

    しかし羽賀が暴走気味になるのも全然わかります。
    それほどまでに、由良はかわいい!

    きれいな黒髪、長いまつげ。お姫様抱っこがきれいにハマるサイズ感。
    これだけ綺麗なら、由良もモテるでしょう。
    それなのに、羽賀のアプローチにたじたじして顔を赤らめたりしているところもまたキュート。
    こりゃ好きになっちゃうぜ。

    かわいいあのコは年上で先生で男!
    普通なら躊躇ってしまうかもしれないこの恋に「それが何?」と突っ走れる無敵感が羽賀にはあります。
    多様性の現代。禁断の関係、という感覚はそれほど強くありませんが、それでも一歩目を迷わず踏み出せる羽賀はかっこよかったです。

    段々と親密になってゆくふたりですが、それでも由良は羽賀を受け入れてはくれない。
    由良になにか事情がありそうですが、1巻ではその真相に迫ることができません。

    養護教諭の恋敵が現れ、2巻以降では一波乱ありそうな予感…。
    果たして羽賀は由良と結ばれることができるのか。
    続きが本当に気になる作品です!!

    2023年01月30日