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キツネ族αの宇迦野とネズミ族Ωの胡桃沢は編集者と漫画家の間柄であり、同時に捕食者と被食者の関係でもある。
ネズミの胡桃沢はキツネの宇迦野にとって、比喩でなく「美味しそう」。
宇迦野の瞳が、なんだか獲物を狙うように思えておびえる胡桃沢。
ある日、行きつけのバーで発情期(ヒート)を起こしてしまいピンチに陥る胡桃沢。
そんな彼を助けに現れたのは編集者の宇迦野。
発情を抑えるため、胡桃沢を抱く宇迦野。
抑制剤を使ってもなお、こみ上げてくる捕食者の本能に抗いながらも、宇迦野は自分が抑えられなくなり―――。
「捕食者と被食者」という設定がユニークな本作。
作中では実際に捕食による事件も起きている描写もあり、基本的に和やかなはずの胡桃沢と宇迦野の関係にも緊張感があります。
作中、彼らは本当に動物の身体になることができます。
ネズミの姿の胡桃沢はとっっってもキュート!マジでかわいいです。
しかし、被食対象としては食べごろのサイズなんですよね…。
ただかわいいだけではなく、同時にかなり危うい設定なのです。
愛する人を食べたいと思ってしまったとき、それでも彼らは一緒にいることができるでしょうか…。
この結末は是非本作を手に取ってお確かめください。
電子書店限定の書き下ろしマンガがとっても良かったです…!