ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    外資系金融企業のエリートサラリーマンであるキヨシと、その彼氏である探偵事務所勤務のトウヤのおはなし。

    この作品の魅力は、登場人物の生活を感じられるところだと思っています。
    イケメンで明るく、なんでもできる癖に恋愛にはやや臆病なキヨシ。(復活が早くてくよくよしないところが大好きです。)
    そんなキヨシに振り回されながらも、まっすぐな彼の人間性をちゃんとわかっているトウヤ。(告白はトウヤからだったというのが良い…。)
    彼らが、どんなところに住んでいて、どんな部屋で暮らしていて、どんな小物に囲まれているのか。背景や衣装の描写が細かく、そういったところまで想像することができるのが本当に楽しい。
    ふたりが使ってる手袋、色違いのおそろいじゃない??みたいな気付き(違うかもですが)が、(キヨシの趣味っぽいな。プレゼントしたのかな…。)なんて妄想を膨らませてくれて、彼らをどこかリアルに感じることができました。
    そういう深さってなんか、いいですよね…。(オタク)

    作中の空気感も本当に素敵でした。
    この作品の雰囲気は、キヨシが賑やかなため基本的には明るい。
    それでもたまに、静か~なさみしさを感じる瞬間があります。
    だからこそ、ふたりでいる時間の温かさがたまらなく愛おしい…。
    悲しみは半分に。喜びは2倍に。
    そんな尊い関係を、ふたりなら叶えてくれる。そんな気持ちにさせてくれます。

    なんてことない日常と、マンガならではのちょっとしたきらめき。
    定期的に読み返したくなる作品です。
    『ヒゲと鈴としゃぼん玉』のスピンオフである本作。是非2作あわせてお楽しみください!

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    舞台は未来。
    感情を持つアンドロイドを開発するために研究を重ねる瑛二。
    心に踏み込まれることを嫌い、アプリでの出会いすら億劫になった瑛二はセクサロイドの働くアンドロイドバーに立ち寄る。
    そこで出会ったのは「テオドール(テオ)」と名乗るアンドロイド。
    テオに感情のようなものを感じ取った瑛二は再び店を訪れて彼を長期レンタルする…。

    この研究者、スケベすぎる…!!
    表紙左の褐色イケメンが瑛二です。
    市ヶ谷モル先生のこだわりを感じる胸部の作画がよきでございました。
    瑛二も相当よい身体つきをしていますが、テオはさらに体格がよい。
    でかいのにワンコ。これは萌え要素ですね。ありがとうございます。

    テオはアンドロイドでありながら、落ち込む様子をみせたり、その仕草はまるで人間のようです。
    一方で、一緒にシャワーを浴びて調子を崩しそうになったり、急にバッテリー切れを起こしたり、しっかりアンドロイドらしいシーンも描かれています。
    テオのようなアンドロイドを作りたかった瑛二は研究対象として彼の観察を行います。
    そして同時に、少しずつ彼の人格にも惹かれていってしまうのです。

    『タイプ・エイド』は続刊の発売が予定されており、ストーリーは1巻では完結しておりません。
    ロボットとの恋愛ストーリーって切ない話が多い気がするんですよね…。
    瑛二と出会ったテオは、以前の記憶を失っていました。
    この記憶が戻ってしまったとき、テオは瑛二の知っているテオのままだと言えるでしょうか…。
    そして彼が記憶を取り戻すとき、その手伝いをするのは研究者である瑛二自身である可能性が高いでしょう。
    瑛二とテオはどのような結末を迎えるのか…!

    いやー続きが気になります!!
    皆さんも是非一緒にこの先のストーリーを追いかけませんか。

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    キツネ族αの宇迦野とネズミ族Ωの胡桃沢は編集者と漫画家の間柄であり、同時に捕食者と被食者の関係でもある。
    ネズミの胡桃沢はキツネの宇迦野にとって、比喩でなく「美味しそう」。
    宇迦野の瞳が、なんだか獲物を狙うように思えておびえる胡桃沢。
    ある日、行きつけのバーで発情期(ヒート)を起こしてしまいピンチに陥る胡桃沢。
    そんな彼を助けに現れたのは編集者の宇迦野。
    発情を抑えるため、胡桃沢を抱く宇迦野。
    抑制剤を使ってもなお、こみ上げてくる捕食者の本能に抗いながらも、宇迦野は自分が抑えられなくなり―――。

    「捕食者と被食者」という設定がユニークな本作。
    作中では実際に捕食による事件も起きている描写もあり、基本的に和やかなはずの胡桃沢と宇迦野の関係にも緊張感があります。

    作中、彼らは本当に動物の身体になることができます。
    ネズミの姿の胡桃沢はとっっってもキュート!マジでかわいいです。
    しかし、被食対象としては食べごろのサイズなんですよね…。
    ただかわいいだけではなく、同時にかなり危うい設定なのです。

    愛する人を食べたいと思ってしまったとき、それでも彼らは一緒にいることができるでしょうか…。
    この結末は是非本作を手に取ってお確かめください。

    電子書店限定の書き下ろしマンガがとっても良かったです…!

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    僕は、マンガの楽しさにはいくつか種類があると思っていて、そのうちのひとつが「知る楽しさ」だと思っています。
    『放課後のエチュード』はバレエを題材にしたマンガとして、「知る楽しさ」を刺激してくれるいい作品です。

    体型に恵まれながらも人を惹きつけることが不得手で、伸び悩む見延(みのべ)。
    一方、圧倒的な存在感を持ちながらも身長がバレエ団の基準に満たない一宮(いちのみや)。
    主役のふたりはバレエダンサーで、それぞれ違う悩みを抱えています。
    見延は一宮のようになりたくて、上級生とペアになる制度を利用して彼に近づく。
    初めは見延とペアになることを嫌がった一宮だが、ペア練習の直後ひょんなきっかけから急接近―――!?

    流石ダンサー、というべきでしょうか。
    見延と一宮には他人を惹きつける魅力が溢れています。
    見た目が良いというのももちろんあるんですが、仕草が優雅で気付くと夢中になっている…。
    キャラクターが躍るシーンは、それを描く昼寝先生の画力が高いため、とても迫力があります。
    なにより身体の描写が素晴らしいです…。
    節がハッキリしていて、筋肉もりもり(アホみたいな語彙)なのに、繊細なんですよ…。
    眼福でございます。(興奮)

    この作品、視線や指先の表情も印象的です。
    実際のバリエーション(振付)を切り取った流れるようなコマの進み。
    しかし、ここぞというところではキャラクターの視線にドキッとさせられて眼が離せなくなる…。僕はこの作品の手の描き方が大好きです。印象的なシーンは手の表現にも気合が感じられました。
    本当に踊っている様子を見ているような感覚になります。
    みなさんにも是非お手に取って感じて欲しい。
    僕はバレエをみたことがないのですが、俄然興味が湧いてきました。
    「イチさんの放課後レッスン」として話と話の間に挟まる説明コーナーがとても丁寧で、
    作品への理解を深めることを助けてくれます。

    『放課後のエチュード』是非読んでみませんか。
    いいドキドキが詰まってますよ…。おすすめです。

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    社会に出てみたら、うまくいかないことが続いていやになっちゃうこともありますよね…。
    教師の雨谷(あまがい)涼太は生徒にも受けが悪く、同僚とも馬が合わない。
    つまらない日常にも、ダメな自分にも嫌気がさして、なんとなく帰りたくない気分。
    そんな夜に初めて訪れたバー。そこで出会ったのがヒロトでした。
    酔った涼太はヒロトを自宅に招き入れ、ずっと一緒にいて欲しいと頼む―――。

    ヒロトは甘やかし上手で家事上手。
    部屋も掃除してくれるし、作ってくれるご飯もおいしい。
    酔った勢いで始まった関係のはずが、マメで世話焼きなヒロトと生活するうちに涼太はこの暮らしが心地よくなってゆく。

    ただ、この暮らしはなんだかこう、儚いんですよね。
    食卓に並ぶ料理が涼太の好きなものになってきたり、生活サイクルも把握できてきたり、ふたりの仲は深まっているように見えるのに、心の距離はあるポイントから進んでいない。
    ふたりはお互いが好きで、一緒に居られて幸せなはずなのに、干渉を恐れて踏み込むことができない…。

    なんてことなくて、しかしかけがえのないこの毎日を留めておく方法を知らないんだ…。
    そういうふたりなんだ…。
    執着がないというか、できないというか…!ああ、背中を押してやりたい!でも押しちゃったらダメになっちゃうんだろうな!

    ふたりが一緒にいられる方法は、彼ら自身が見つけるしかないのだ…。
    見守りがいのあるカップルですよ。みなさんもいかがですか。

    個人的には環山先生の書き文字が好きです。
    するりと抜けるような素敵な筆跡です。
    作品の雰囲気にマッチしていてとても良かったです。ここにも注目。

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    とにかく可愛い受けが刺さるみなさんに読んでいただきたい作品です…。

    これまでの人生、基本的には他人に好かれるタイプだった大学生の古川。
    そんな彼が唯一うまくいかないのがバイト先の店長、北山。
    店長が自分にだけ不愛想な理由がわからずもやもやした日々を送る古川はある日、ひょんなことから彼がゲイであることを知ってしまいます。
    同時に、彼がノンケに片思い中であることも知った古川はその相手が自分かもしれないと考え、それを確かめるため店長に急接近する―――。

    いつもの僕なら「ノンケからゲイに接近するなんて何を企んどるんや!」と思うのですが、古川はほんとうに悪いことは何も考えていなくて、ただ「嫌われているわけじゃないなら、店長と仲良くなれるかも!」と思って行動している感じ。
    可愛くてなんだか応援したくなっちゃいました。
    表紙からも古川くんのワンコ感が漂っていますね~。良きです。

    店長が可愛い古川にやられちゃってる時の顔がとても可愛いので、その点にも注目してもらいたいです!
    受けが可愛くて、それを見る攻めが可愛くて…。
    両方可愛くなっちゃったよ!いやー幸せな連鎖反応です。
    君たちが好きだと叫びたい。

    ただ、店長は嬉しいだけでは済まない様子。
    「からかわれてるんじゃないか」と考えてしまい、素直には喜ぶことができない。
    相手のことを考えるからこそ、これ以上近づいちゃいけない、とブレーキを踏んでしまう。
    ノンケに恋するつらさが滲みます。
    頑張れ!店長!!

    この恋の行方は、是非実際にお手に取ってご確認ください!

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    『甘々と稲妻』の雨隠ギドが描く、純愛ラブコメディ!

    「思っていたのと違う…」というのが、第1話を読んだときの感想でした。あらすじを見ずに買ったので、まさかこんな不思議な設定だと思っていなかったのです。しかし、読み進めるにつれてこの作品にどんどんハマっていきました!

    メインキャラクターである一郎と五色さんの関係は、初対面から始まります。言葉を交わしたり、一緒にお出かけをしたりして、少しずつ心を寄り添わせていくのですが、その様子がなんとも微笑ましいです。中でも、恋愛経験のない五色さんが「好き」という気持ちを実感するシーンは必見です!

    そして、この作品を語る上で外せないのが、一郎の妹・まち、弟・ふみおの二人の存在です。
    子どもというと、ついつい「いつでも元気で無邪気」という典型的なイメージを持ってしまう人は少なくないはず。漫画のようなフィクション作品の中ではなおさらです。しかし、子どもも子どもなりに気を遣ったり、言葉では言い表せない複雑な感情を抱いたりすることがあると思います。この作品では、「子どもらしさ」にとらわれない、生き生きとした子どもの姿を鮮やかに描いています。

    ラブコメ好きはもちろんのこと、普段ラブコメをあまり読まない方や、ちょっぴり変わった作品を読んでみたい方におすすめです!

    2023年01月30日
  • ブックライブ書店員

    「おれ恥ずかしがるスイ先輩ツボみたいです」
    粋(スイ)は、同級生にゲイばれしてから、あえていじられ役に徹してきた高校2年生。そんなスイと寮の同室になったのは、バスケ部1年生の黒部春虎くんだった。部活に一生懸命取り組む春虎くんを純粋に応援したいと思うスイだったが、彼のまっすぐすぎる性格と物言いにタジタジになってしまう。
    「かわいい」なんて簡単に言わないで! 素直すぎる後輩くんに恋をせずにはいられない!
    この作品、とにかくゆるふわなスイがかわいすぎる!
    春虎くんの前ではいつもニコニコの笑顔、オーバーサイズのパーカーは常に萌え袖、部屋にはお気に入りの大きなテディベア。あざとすぎるのにこんなにかわいいなんて罪が深い…。
    特にかわいくてオススメなのは、友人にゲイを理由にいじるのをやめてほしいと言えず落ち込み、テディベアのお腹に顔をうずめているシーン。春虎くんに「スイ先輩がくまの近くにいる時=落ち込んでいる時」であるとバレバレなのも含めて最高に萌え。
    登場人物がキュートで、シーン一つ一つが綺麗なので、BLをよく読む人にもBL初心者にも、ぜひ手にとってもらいたい1冊です!

    2023年01月27日
  • ブックライブ書店員

    週刊『JIDAI』編集部の松方弘子が寝食忘れて仕事に打ち込む物語です。弘子は、仕事のスイッチが入ると、目の前の仕事のことしか見えなくなり、「働きマン」に変身します。恋愛やプライベートを犠牲にしながらも、日々結果を出すために働く弘子。「仕事とは何か」「働く意味とは」について考えさせられます。

    間違いなく仕事のモチベーションが上がるマンガです。仕事人間の弘子の働き方を見たら、もっと頑張らなきゃという気持ちになりました。ワークライフバランス的な考え方が広まっていますが、そんなの関係なしでとにかく頑張りたい、結果を出したいという方は絶対読むべき一冊です。

    最近仕事のモチベーションが上がらない、もっと仕事を頑張りたいと感じている方はぜひ読んでみてください。

    2023年01月17日
  • ブックライブ書店員

    「致死性脳劣化症候群」という、複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至るという不治の病に冒された妻。小説家という職業は、この病気と最も相性の悪いものだった。妻は書かない人生を選べるのか、現実に追い立てられる夫婦の行く末とは……
    本作は、不治の病にかかった妻の物語であるside:Aと、side:Aを受けて描かれたside:Bの2部構成となっています。Side:BはSide:Aを描いた小説家のストーリーになっているのですが、最後まで読み進めると、Side:Aをフィクションとは思わせないような構成と、綺麗ごとでは片付けられないような現実の描写の生々しさが読者を引き込んできます。「実は作者の実体験で、ノンフィクションなのではないか」と思わせるほどの構成は圧巻です。何度も読み直したくなります。
    有川浩先生の入門編としては少し重めかもしれませんが、面白いので是非読んでいただきたい作品です。

    2023年01月06日
  • ブックライブ書店員

    ブラック企業に勤める冴えないリーマン・佐々木は、スーパーでレジ担当の山田を仕事終わりの癒しとしていた。ある日、いつものように癒しを求めてスーパーに立ち寄ったが、レジに山田はおらず、仕方なくタバコの力を借りようとする。しかし、喫煙所が見当たらず困っていたところに、店員"田山"から「ここならタバコが吸える」と声をかけられ、共にタバコを吸うことになる。実は"田山"は仕事終わりの山田なのだが、鈍感な佐々木は気づかないまま、"田山"とスーパーの裏でタバコを吸うのが習慣となっていく。
    はじめは、山田さんの2面性のギャップや、佐々木のからかわれている様子にハマって読み始めたのですが、読み進めていくにつれて、2人のつかず離れずの距離感や、忙しない現代社会の中でも「タバコを吸う」ことで流れるゆったりとした時間の雰囲気など、そういったゆるさが良いなと思うようになりました。
    忙しさで休み方を忘れてしまった方、ゆっくりとした時間を過ごしたいという方におすすめです。

    2023年01月06日
  • ブックライブ書店員

    お人好し令嬢VS天然ヒロイン、シナリオから外れっぱなしのドタバタストーリー!

    物語は、主人公のメアリが、自分がゲームの中の悪役令嬢だと気づくところから始まります。とある考えから没落を目指すことにした彼女は、ヒロインに数々の意地悪を繰り返すのですが…いじめたつもりの言動が、なぜかいつもヒロインを助けることに!
    道に迷ったヒロインに近道を教えてしまったり、テーブルマナーが分からないヒロインのお手本になったり。当然、ヒロインからの好感度は上がる一方で…?
    裏目に出続けても懲りずに悪役を演じるメアリに、笑ってしまうこと間違いなし!

    また、メアリの従者・アディも非常に魅力的です!
    普段はメアリに軽口を叩いたり、縦ロールの髪型を「合金ドリル」だといじったりするなど喧嘩の絶えない仲ですが、時折見せるイケメンっぷりは、さながら乙女ゲームのスチルのよう! さらに、メアリの美しい笑顔にドキッとしてしまうなど、可愛らしい一面もあります。もはやヒロインよりヒロインらしいかも?

    トキメキも味わいつつ、ギャグマンガのような気分で読めるこの作品。
    これまで悪役令嬢モノを読んでこなかった方、興味がなかった方にもおすすめです!

    2023年01月06日
  • ブックライブ書店員

    皆さんは12月と聞いて最初に何を思い浮かべますか?
    クリスマス、大晦日、ケーキ…いろいろあるかと思いますが、私が最初に思い浮かべるのは恋愛シミュレーションゲーム「アマガミ」です。

    「アマガミ」は、クリスマスを一緒に過ごすことをゴールに攻略対象のヒロインと仲を深めていくゲームです。
    本作は、ゲーム「アマガミ」のヒロイン3名のルートをコミカライズした作品なので、まずは七咲ルートを描いた第1巻の紹介をさせていただきます。

    七咲は、主人公より1学年下の後輩で、クールな見た目と面倒見の良い性格が魅力的なヒロインであり、ファンからの人気もとても高いキャラクターです。
    本作では、原作のゲームではなかなか見られなかった七咲の細かい表情や反応を見ることができ、特に、主人公と接しているときの照れた表情が最高に可愛いです! 七咲が好きな方には必見の1冊です!!
    また、ストーリー自体は原作に沿って進んでいきますが、原作を知っている人はもちろん、原作を知らない方でも十分に楽しめる内容となっております。
    これを読めばあなたも12月と言えばアマガミ!七咲!!と思うようになること間違いなしです!

    2巻、3巻ではまた別のヒロインのルートが描かれていますので、1巻を気に入ってくださった方は是非他の巻も読んでいただければと思います!

    2022年12月28日
  • ブックライブ書店員

    「“永遠の愛”なんてこの世に存在しません。そんなもの、映画やドラマの中にしか存在しないまやかしです!」

    主人公の鶴賀ななみは、妊活に非協力的で合コン三昧な夫に見切りをつけ、離婚届を突きつけて家を出る。叔母を頼って紹介してもらった職は、“永遠の愛”を求める人同士を結び付ける、マッチングサービスのコンシェルジュだった。「バツイチの私が……」と最初は消極的だったななみだが、流されるがまま仕事を体験しているうちに、次第にやりがいを感じだす。「バツイチだからできること」をモットーに、悲観的にならず新しい生き方にチャレンジする女性のお仕事マンガです。

    “恋愛”、“結婚”、“出産”、“仕事”に限らず、今の世の中たくさんの選択肢があります。この作品では、マッチングサービスを利用する顧客を通して、様々な“選択”を見ることができます。中には、あなたと同じ悩みを持った顧客が現れるかもしれません。大きな選択を迫られている方、背中を押してほしい方、一緒に悩みたい方に見てほしい作品です!

    2022年12月28日
  • 主のセクハラが原因で務めていた屋敷を理不尽に追放されたメイドのルシルが再就職先として見つけたのは遠く離れた街の魔法使いの家。
    新しい雇用主であるフィリスは、口数が少なく不愛想ながらもその見た目とは違い悪い人ではなさそうで…。
    フィリスからの要望は「余計なことをしないように」ということだけ。
    そんな彼に対し「野生動物と距離を測っているかのよう」と妙なポジティブシンキングを発動するルシルに思わずくすっとしてしまいます。

    原作は「小説家になろう」の人気小説。
    虐げられ令嬢系作品が好きな方におすすめの作品です。

    魔法使いがいる世界の物語ですが、ルシルが作中で言っていたように魔法は身近なものではなさそう。
    そのため魔法バトルなどの派手さはなく、どちらかと言うと庭で植物を育てたり丁寧な家仕事が描かれる物語です。

    そんな素朴な物語ではありますが、この物語の醍醐味はフィリスとルシルの関係性がゆっくりと変化していく様と、フィリスのイケオジっぷりです!!

    フィリスの私生活は謎に満ちており、住み込みの家政婦として雇ったルシルに対し「余計なことをしない」と伝えるくらい。ルシルはそんな彼に対して不平不満を抱かず、自分を押し付けることなく必要なことを適度な距離をとって行うのです。彼女の有能さは見ていて爽快です。
    また、最初は偏屈感を感じさせるフィリスですが、ルシルとの会話に頷きを返したりメイドであるルシルに飲み物を作ってくれたり、不愛想ながらもふと見せる表情や優しさにハートをわしづかみにされました。


    今まで不遇だったルシルには幸せになって欲しいですが、前の雇い主であるニゼアの追手も気になるところ。
    彼女が幸せになるために、フィリスがどのように動くのか…!?
    先が気になります!

    2022年12月21日
  • 中学生の頃から硬式野球をしていた野中宏晃(のなか ひろあき)は、高校でも野球をすることしか考えていませんでした。
    そんな彼が入学式で出会ったのが、インテグレーション生(障がいのある生徒が各種特別支援学校ではなく、通常教育の学校で一般の生徒と共に学ぶこと。)として普通学校に進学した、生まれつき耳が聞こえない“ろう者”の相澤真白(あいざわ ましろ)。
    耳が聞こえない相澤とはどうせ関わることなんてないだろうと思っていた野中でしたが、なんと相澤は硬式野球をするために入学してきたのです。
    相澤と組むのを面倒くさがった野球部のチームメイトは、その役を野中に押し付けます。
    最初は嫌々だった野中でしたが、相澤の投げるフォームのしなやかさやボールの筋の良さに考えを改めるのです。
    “ろう者”のピッチャーと“聴者”のキャッチャーのバッテリーが誕生したのでした。

    この物語は“ろう”であることを様々な観点から描いており、乗り越える苦難としてではなく受け入れる日常として描いているところが印象的でした。
    もうひとつ印象的だったのが、手話もひとつの言語であり日本語や英語を習得し会話するのと同じ。言語が違うだけということです。

    それを表しているのが、50音のひらがなを指で表す指文字でコミュニケーションが取れることを知り、元来野球のサインを憶えるのが得意だった野中は相澤の投げたボールに対して指文字で「ナイスボール」と返すシーン。
    普通学校での些細な躓きに傷ついていた相澤が初めて人とコミュニケーションが取れたと実感した瞬間だったのでしょう、その瞬間の彼の表情は読んでいるこちらも胸が震えます。

    自身も子供の頃に周りから煙たがれていた野中は、“ろう”であることで周りから距離を取られがちな相澤にまっすぐ向き合っていきます。
    “ろう”であることを特別視するのではなく、ただ普通に“ろう”であることを当たり前として受け入れる野中。
    彼の姿勢は、様々な個性や価値観がある現代社会で生きる我々には学ぶべきものが多いのではないでしょうか。
    また、そんな野中と一緒に野球をするうちに相澤自身も変化してゆくのです。

    今作は巻数のクレジットがなかったので、1巻完結の作品なのでしょうか。
    まだまだ彼らのこの先を読みたい!!と思ったのは私だけではないはずです。

    “ろう”と野球を通してコミュニケーションを取るということについて考えるキッカケになる作品です。

    2022年12月21日
  • ブックライブ書店員

    ベルが冒険者となる、本編開始7年前。
    最強を誇ったゼウスとヘラのファミリアが黒竜に敗れ、秩序の崩壊した暗黒期。

    これはそんな時代に勃発した、闇派閥と正義の冒険者達による大抗争を描いた物語。

    本作はリュー、そして彼女の所属するアストレア・ファミリアを主役としたものだが、目まぐるしくも様々な人物の視点から繰り広げられる死闘による死闘、刻一刻と変わる戦況、焦燥感・絶望感、手に汗握る展開に目が離せなくなること必至の内容となっている。
    (終盤で一気に伏線が回収されていく様も激アツ。)

    もはや登場する冒険者全員が主役であり英雄。まさに英雄譚と呼ぶに相応しい一作ではなかろうか。

    各キャラしっかりと掘り下げて描写されており、そこかしこで明かされる重要な設定も。
    ベルさながらの未熟者であったリューが、ちょっぴり成長する様子も見どころ。

    【正義】と【悪】をテーマとしたこの外伝、読者としても【正義】というものについて考えさせられる作品だ。

    2022年12月21日
  • ブックライブ書店員

    元連続殺人犯の主人公フミトは、過去の過ちを悔い、日々、罪の意識に苛まれていた。そんな中、未曽有のゾンビパンデミックが発生。自殺など許されず、罪を背負いながら、生き続けることが唯一の償いとされてきたフミトであったが、死に直面した今、フミトの取る選択とは…。
    こちらの作品では、登場人物一人一人が抱える問題と向き合いつつ、ゾンビパンデミックの中で奮闘する様子が描かれています。特に主人公のフミトに関しては、元連続殺人犯ということもあり、自分の異常性に苦しみ、罪の意識に押しつぶされそうになるなど、パニックホラー作品とは思えないほど、事細かな心理描写が魅力です。また、SNSやニュース番組で徐々に状況が明らかになっていく様子やそれぞれのとる行動に非常にリアリティがあるところも本作の魅力となっております。もちろん、パニックホラー作品らしい躍動感のある作画と緊張感あふれる内容となっておりますので、ホラー好きであれば思わず唸ること間違いなしです!

    2022年12月20日
  • ブックライブ書店員

    毎日忙しく働く仕事人間の久栖佳帆(くすみかほ)と、酒・たばこ・女遊びなどクズ要素満載な五百森泰(いおもりあきら)のラブコメディです。日々の激務に追われる佳帆は、お気に入りのバーでお酒を飲むことが唯一の楽しみになっていました。そのバーで知り合った超絶イケメンの泰と、一緒にお酒を飲んではいるものの、恋愛感情は全く湧かない佳帆。ある日の出来事を境に、二人の関係性が一気に変わり、微妙な関係のまま進んでいく大人な世界の恋愛物語です。

    絶対に付き合ってはいけないという条件がそろっているのに、なぜか惹かれてしまったり、ふとした出来事を境に好きになってしまったりすることってありますよね。自分がそんな恋愛をするのは嫌だけど、作品として楽しめるのが本書です。真面目な佳帆とクズ男の泰、そんな二人のやり取りにドキドキしてしまいます。

    ちょっと大人な世界の恋愛作品を読みたい方はぜひ手に取ってみてください!

    2022年12月13日
  • ブックライブ書店員

    英国のとあるペット可の物件に住んでいるのは、大学で教鞭をとる紳士のレオンと、そんな彼の愛猫でありパートナーでもあるジャックだ。
    彼らの朝は早い。それは、レオンが紳士らしく身なりを整えるためであり、ジャックが早く餌をもらうためでもあり、2人で過ごす時間を作るためでもある。お互い小言を言い合いながらも、その実、相思相愛な1人と1匹が織りなすハートフルストーリー、ここに始まる!
    日常に癒しを求めているなら、間違いなくこの1冊がオススメ!
    1人と1匹は相手のことをよく見ていて、お互いのためを思って行動しています。でも、それが何故か裏目に出てしまうこともしばしば…。喜んでほしいのに気持ちが伝わらなかったり、生活環境が違いすぎてお互いのことを理解できなかったり。
    しかし、なんやかんやでジャックは愛らしいし、レオンはそれに絆されてしまうので、1人と1匹の物語は常にハッピーエンド!
    1巻では、レオンとジャックの出会いも描かれていて、とっても心が温まります。
    ぜひご一読ください!

    2022年12月13日