ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    『羅生門』や『蜘蛛の糸』など、誰もが知る名作短編小説を手掛けた芥川龍之介の芸術至上主義的思想が色濃く出た作品。
    地獄変相図を描くために弟子を縛り上げたり、梟に追わせたりする狂人絵仏師である主人公、良秀。彼は地獄変相図の仕上げのために何をするのか…。

    <見どころ>
    まるで漫画を読んでいるかのように、一文一文から情景や雰囲気が伝わってくる作品。そのため、良秀の狂気や追い込まれた芸術家の独特な雰囲気がよくわかり、良秀が狂気的な行動をするたび、まるで本当にその場面に出くわしたかのように「そんなことまでするのか…」と心の底から絶句させられます。

    鳥肌ものの狂気をリアルに感じたい方におすすめの作品!
    また、短編小説なので起承転結が分かりやすく、満足感が高いため、サクッと読みたい方にもおすすめです!
    ぜひ読んでみてください!

    2023年08月31日
  • ブックライブ書店員

    「ダンまち」シリーズ10周年12ヶ月連続刊行企画第9弾。
    アニメBlu-ray/DVD特典小説「英雄と娼婦」「異端児からの手紙」+書き下ろし小説を収録した短編集!

    「英雄と娼婦」は春姫を中心とした、短編だからこそできる羽目を外したハチャメチャっぷりが愉快なドタバタラブコメ。
    「異端児からの手紙」はウィーネら異端児が勢揃い。会いたくても会えない彼女らとベルの文通をテーマとしたほっこりエピソード。

    そして、書き下ろし小説によりダンジョンに関する新たな事実が判明。
    今後の本編の展開にどう絡んでくるのか大変気になるところ。

    著者によるそれぞれをお話の感想を交えた、自身の作品に対する真摯さ溢れるあとがきまで、余すことなく楽しめる1冊。

    2023年08月22日
  • ブックライブ書店員

    「みんなに優しい人」に恋したことがありませんか?
    相手の些細な行動一つで舞い上がったり、他の人にも優しくしていると落ち込んだり。
    この作品を読めば、望み薄な恋愛中の高揚と虚無のミルフィーユを、これでもかというほど疑似体験できることを保証します。
    共感で苦しいのに、ありとあらゆる感情を揺さぶられ、読む手が止まらなくなるのです。

    『付き合えなくていいのに』は、恋愛の難しさを絶え間ないギャグとともにハイテンションに描いたラブコメディ。
    しかしながら、恋愛の辛い部分にフォーカスした「恋愛"鬱"マンガ」に近いと言っても過言ではありません。
    「顔良距離感バグり男」の北山時彦(きたやま ときひこ)に片思い、いや、「沼って」しまった大学生・清水絵梨子(しみず えりこ)の葛藤には、共感する人も多いはず。
    「顔良距離感バグり男」とは、個人的解釈では「顔がいい上に距離感が近いため、相手に脈ありと勘違いさせてしまう男性」を指します。ただし、どの女子にも平等に"距離感バグ"で接していることを忘れてはいけません。
    この段階で、関わってはいけないモテ男の雰囲気を感じませんか。このマンガのヒーロー・北山は、まさしく「危ない男」なのです。

    中学時代に印象的だった人と大学で再会した絵梨子。
    好きなアーティストが同じ。一緒にバンドを組んでくれる。デートに誘ったら来てくれるし、「また行こ!」って言ってくれる。
    付き合えなくていい。付き合えなくていいから、このドキドキする距離感で楽しい時間を共有していたい。
    好きになる気持ちはわかる!でも!その先は地獄だ!と、読者は絵梨子に伝えたくなることでしょう。

    ギャグ要素で笑って、ドキドキするようなシチュエーションに浮かれても、次の瞬間には北山の天然クズさに踊らされたと分かり、惨めさのあまり叫びだしたくなります。
    私の体のどこかにある感情を、ぎゅっと掴まれて、そのままブン回されているような感覚に陥るのです。

    「付き合う」ことが、男女の理想の関係なの?
    まずは3巻まで、一気読み不可避です!

    2023年08月17日
  • ブックライブ書店員

    普通のOLとして暮らす主人公。仕事終わりにお家でまったり…と思いきや、なんと窓からあの日本文学史上No.1の色男、光源氏が迷い込んできた!?
    『源氏物語』は私の大好きな物語の1つ。およそ100年前に描かれ、現代まで読み継がれる『源氏物語』の主人公がまさか漫画の世界にやってくるなんて、設定が面白すぎる!
    光源氏、通称「光くん」はさすが平安貴族なだけあって、雅な感性を忘れない男。感動したら和歌を詠んでSNSに投稿…など、平安と現代の入り混じった、面白おかしいコメディがあれよあれよと繰り広げられます。
    本当にコメディーの質が高くてツッコミどころ満載な作品なんです!
    そして、どんなに騒がしくせわしない現代でも、光くんみたいな「いとおかし」の感性があれば、もしかして豊かに生きていけるんじゃない…?といつの間にか感化されている私。
    今も昔も多くの女人を魅了してきた、光源氏の新たな魅力がきっと見つかるはずです。

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    キラキラ女子高生・青木ヶ原星(あおきがはら・キラリ)が叶えたい人生の目標はなんと自殺!?

    自殺オフに参加した星は、自殺サイトの管理人の手によって自殺で死ねない体にされてしまう。彼女が自殺をするために与えられた条件は、自殺を誘発する化け物・フォビアを倒し、望まぬ自殺をする人々を救うことだった…! 星は、不思議な首吊りロープを使うことで首吊少女(ハングドガール)に変身し、スーサイドガールとしてフォビアを駆逐していく。自殺という題材を扱うことで、生のキラメキを描き出す新感覚変身少女マンガ!!

    私はこの作品の魅力は、キラキラとダークさの緩急によって、読む側をジェットコースターのように揺さぶるような勢いと、それによって強調される「生命賛歌」だと思います。
    読んだ後には生きる気力に満ち溢れること間違いなし、そんな一作です!!

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    この作品の主人公である寅雄は、いじめられていた高校生を助けるために喧嘩をするなど、正義感のある青年です。しかし、教師や母親には寅雄が問題を起こしていると誤解されてしまい、誰にも何も伝えられない、世界と繋がっていないと感じていました。
    そんな寅雄は、近所に住むピアニストの治郎に才能を見出され、演奏を通して人と繋がることのできるピアノに没頭していきます。

    私がこの作品を読んだきっかけは、表紙にあります。この青年は、何故血だらけでピアノを弾いているんだろう…!?と思い、手にとりました。
    表紙の血だらけでピアノを弾くシーンは、作中でも描かれているのですが、とてもグッと引き込まれるシーンでもあり、綺麗なイメージのピアノと血だらけの寅雄の組み合わせがとても絵になるなぁ…と感じました。
    また、寅雄が寝ることを忘れてピアノの練習に没頭する姿や心から楽しそうに演奏する姿は、どこか怖さを感じる程に魅力的です。
    そして、演奏シーンでは、漫画を読んでいるはずなのに音が聴こえてきて、ピアノで寅雄と繋がることができたような不思議な感覚を覚えました。
    ぜひ、作品中に登場する曲を聴きながら読んでみてください!

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    ナスノスケの接客無双が止まらねえ! ノンストップ接客ギャグ漫画!

    主人公のナスノスケは、接客するものされるもの、ケモノ人間カナブンに至るまで、神羅万象をおもてなしします。たとえクレーマーであろうと、お客様にたしかな満足をお届けする、文字通り「最強」の接客者です。
    これだけで既に面白いのに、『接客無双』の笑いのおもてなしはこれだけじゃないんです!
    さびれた商店街の中華料理屋の娘・れんげのキレッキレのツッコミに加え、何より敵のクレーマーたちが魅力的です。発想力豊かなクレーマーたちの多様な突っかかり方に腹筋崩壊しています。
    そんな強敵クレーマーを華麗にいなし、もてなし、周囲も巻き込んで楽しませるのがナスノスケです。読んだら彼に接客されたくなること間違いなし!
    他の追随を許さぬハイスピード&ハイクオリティな低姿勢ギャグ漫画のおもてなし、とくと味わってくださいませ!

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    るろうに剣心と言えば私の青春そのもの。
    マンガのみならずアニメで放映されていた時代では毎週が楽しみでした。
    オトナになってから、マンガ、DVD、OVAすべて集めるほど。
    かなりのるろうに剣心ファンの一人と自負している私。
    何度も何度も読み直し、やはり一番好きなのは京都編であると声を大にしてお伝えします。
    やはり志々雄さまが一番。

    そんな大好きな志々雄さまと由美さんとの出会いは、今まで詳細が語られてこなかったとても気になる部分でした。
    本作では由美さんの過去、そして志々雄さまとの出会いまでのすべてが明らかに。
    まさかそんな出会い方をしていたとは!!と驚きを隠せないものの、何か…すこし志々雄さまの「人間味」という新しい一面を感じることができるお話です。

    上記マンガの他、本作では小説や志々雄さまを含めた各十本刀のキャラクター解説も盛りだくさん!
    るろうに剣心ファンは必見です!!

    2023年08月07日
  • ブックライブ書店員

    幼い頃、鬼の頭領・酒呑童子に命を救われたお礼に、彼に喰べてもらうため、喰べ頃の17歳で彼に嫁ぐことにした人間の真白。
    だが、酒呑童子は真白を溺愛していて食糧にする気などなく…そして真白もむしろ進んで自らを喰べてほしくて!?
    お互いがお互いを好きすぎる!!鬼と人間の激甘新婚生活★

    この作品……とんでもない可愛さのオンパレード。かわいいの宝石箱。
    異種族の恋愛モノは、お互いが結ばれるまでのストーリーが描かれることが多いイメージですが、
    この作品は序盤でふたりが夫婦として結ばれ、その後の新婚生活がメインに描かれています。
    なので基本的にはふたりのイチャイチャや、好きすぎるが故のかわいい葛藤を見ている形になるのですが、もうずっとかわいい。飽きない。
    ふたりの性格も、お互いを大切に思う言動も、好きすぎて爆発している心の叫びも全てがパーフェクトにかわいい。
    これだけじゃなく、ふたりの周りを取り巻く鬼やあやかしたちまでかわいい。
    全人類がもつ「かわいい」という感情が誰かしらには必ず当てはまると言っても過言ではないくらい魅力的なキャラクターたちがたくさん登場します。
    気づいたらニヤニヤして最新巻まで一気に読んでいる自分がいました。

    かわいいという1点だけでもゴリ押しできる作品なのですが、
    読んでいると、自分の大切な人たちに素直に気持ちを伝えたいなとか、好きという気持ちを行動でも示したいなとか、なんだがそんな幸せな気持ちが溢れてくるんです。
    それはきっとふたりがひたむきに「好き」に真っ直ぐで、素直だから。なんだか羨ましいなって。
    やっぱ気持ちは言葉や行動で示すことも大事だよなって、なんだかポジティブになれちゃうんです。「好き」という感情に力をもらえます。

    もうこのレビュー内で何回言ったのかという感じですが、
    とにかくかわいくて仕方ない&なんだか優しい気持ちになれるこの作品ぜひ読んでみてください!

    2023年08月01日
  • ブックライブ書店員

    “ジミ”な高校英語教師の本田紫織に、“ヘン”な世界一のギタリスト幽霊が取り憑いた!?
    このキャッチフレーズに惹かれた方、ぜひ一度読んでみてください!

    地味な高校英語教師の本田紫織に、ある日突然、伝説のギタリスト「ジミ・ヘンドリクス」の幽霊が取り憑いてしまうところから物語がスタートします。
    そして、ジミとの出会いをきっかけに、紫織は封印していたギターを手に取り、「すてきなバンドを組んでステージでライブをする」という、かつての夢にもう一度向き合うことになるのです。

    この作品、なんといってもライブシーンがとても良い…。
    歌や音をマンガでどうやって表現するのだろう...?と思っていたのですが、いい意味で予想を裏切られました...。
    一コマ一コマに迫力があって、ページの向こうから本当に音が聴こえてくるような気がします。
    実際に手に取ってこの感動を味わっていただきたいです!
    ちなみに、作中には実在の名曲たちも登場するので、曲を聴きながら作品を読むのもオススメです。

    ライブ中の紫織たちの表情もグッとくるものがあります。
    全力で歌い、音を奏でる彼らは、泥臭くて最高にカッコいい。
    最高の音楽を届けるために、たくさん悩み、葛藤し、努力を続けてきたことを知っているからこそ、涙なしでは読み進められません。

    本気で夢を追う紫織とその仲間に勇気をもらえること間違いなしの作品です!

    2023年07月31日
  • ブックライブ書店員

    あなたにとって、真実の愛とはなんですか?

    一流ゲームデザイナーを目指す・小湊陸(こみなとりく)。そんな彼に片思い中の幼馴染・米坂葉樹(よねさかはじゅ)。そして、2人と仲の良いクラスメイトであり、陸の片思い相手の美少女・紀勢莉子(きせいりこ)。
    そんなラブコメ的な日常を送っていた3人のもとへ転校生・姫新のどか(きしんのどか)が現れ、ある噂について語る。

    「もうすぐ死ぬ動画について」

    その動画に映し出された者は死ぬ。その死は決して避けられないという…。
    その噂を聞いた直後、のどかが3人の目の前で謎の死を遂げる。なんと、のどかの"もうすぐ死ぬ動画"は1ヶ月前に投稿されていたのだ。
    さらに、その動画には続きがあり、葉樹と莉子の無惨な姿、そして陸と不穏なメッセージが映し出される。
    「この少年が真実の愛を捧げた少女だけが救われ、もう一人の少女は、死ぬ。」
    翌日、動画のことが気がかりな陸と葉樹の前に、おかしな様子の莉子がやってきて…。

    転校生の死から狂い始めていく少女たち…。
    葉樹の恋を応援していたはずの莉子はあの動画から一変し、3人の関係は暗く歪なものに変わっていきます。
    主人公を取り合う2人のヒロイン…というのはラブコメの定番ですが、"選ばれなければ死ぬ"という要素が加わり、表情ひとつで背筋がゾッとします。
    陸が出す答えは…この歪な愛の行方は…目が離せません!

    2023年07月31日
  • ブックライブ書店員

    「元社畜×ゾンビ×青春」!? 少し変わったギャグマンガを紹介します。

    タイトルの「ゾンビになるまでにしたい100のこと」という、生き残る気が微塵もなく、「ただ、今を満喫したい!」という気持ちが伝わってくるこのフレーズ。ゾンビ作品といえば、普通はどうやって生き残るかがテーマですが、真逆を行っているのが清々しくて良いと思います。
    本作は、ゾンビマンガというより、全国を巡る自分探しの旅に近いかもしれません。ゾンビによって世界に光が満ちたりと、世の中に対する風刺も利かせていて、とにかくコメディ部分がとても面白い! 「人生楽しもう!」って何ごとも底抜けに謳歌しようとする主人公がポイントです。そして、他のキャラクターもとても魅力的です(すぐ全裸になるマッチョな親友…)。

    マンガを読んですごく好きだったので、アニメ化・映画化は最高に嬉しい! 是非ご一読ください!!

    2023年07月28日
  • ブックライブ書店員

    主人公は、人類を殲滅して地球を自分たちの母星のものにしようと日々戦いを繰り広げている悪の組織の幹部、通称“将軍”。その将軍の日々を(主に休日に絞って)記したのが本作です。
    背が高く、ちょっと猫背で、黒髪に強面の将軍も、こう見えてONとOFFをしっかり切り分けて仕事から離れる主義なので、休日には、人類を滅亡させた後に共存したいと思っているパンダを動物園で観察し、コンビニで買った新作アイスを暖房の入った部屋で楽しみます。そして、例え敵対する組織であるレンジャーのメンバーと遭遇しても決して争いません。それどころか、遭遇したレンジャーアカツキレッドが超ド級の方向音痴であることを見抜いて道案内までしてやるのです…!
    内容は、前述のとおり将軍の休日がメインなのですが、ちょこちょこ挟まれるレンジャーたちの日常や生い立ちも気になるし、文字が1つもない回や4コママンガだけの回などのバラエティに富んだ体裁も楽しくて、ページをめくる手が止まらなくなりました。おまけに、唐突に出てくる“泣ける話”がまたものすごく泣ける!
    仕事ばかりの毎日に癒しがほしいあなた、だまされたと思って是非読んでみてください! たぶん動物園に行きたくなります。

    2023年07月28日
  • ブックライブ書店員

    「バキ」シリーズの登場人物である、中国拳法の達人の烈海王が主人公の作品。
    本編である『範馬刃牙』でクローン人間として蘇った宮本武蔵との戦いに敗れて死亡したのち、異世界に転生し、「中国拳法の4001年目」を歩んでいく物語。

    <見どころ>
    あらゆる魔法や異形、モンスターなどと中国拳法で戦う烈海王がスゴイッッ!!
    「それがあったかァ~~~ッッ」と思わせるような手段や、「バキ」シリーズの登場人物達が使っていた技を駆使して異世界で無双する烈海王に男心をくすぐられます!!
    また、「バキ」シリーズにあった独特の言い回しや登場人物による独白もあり、原作好きにはたまりません!!

    原作で烈海王が死んでしまい、烈海王レスになっている方や、烈海王の活躍がもっと見たい、「中国拳法の4001年目」をその目で見たい、という方にはおすすめの作品です!!

    2023年07月28日
  • ブックライブ書店員

    『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを飾ったSF界の鬼才、柞刈湯葉の短編集。
    ジョージ・オーウェルの名作『1984年』を大胆にオマージュした「たのしい超監視社会」、消化管のある奴は全員客!と宇宙人に合わせた美味しいラーメンを提供するラーメン屋が題材の「宇宙ラーメン重油味」、部屋に突然巨大な岩が現れた男を描いた「記念碑」など、全6篇のユーモラスな短編小説を収録。

    中でも私がいちばん好きなのは、表題作の「人間たちの話」です。
    火星で見つかった、メタンを生成する岩。果たしてこれは、"生命"ということができるのか?人類と宇宙生命のファースト・コンタクトなのか?という議論と、姉の子供と暮らすことになった研究者の生活。この二つを軸に"他者"というテーマを描き、科学的な面白さだけでなく、少ししんみりとした人間ドラマとしての面白さも楽しめる珠玉の作品です。

    2023年07月27日
  • ブックライブ書店員

    某SNSでふとしたときに拝見し、そこからこの作品のトリコに。

    ずっと"何気なく毎日をただ送っているだけ"、"時間を消費しているだけ"と感じ、特別な何かを求め生きてきました。
    この作品に出逢ったことをきっかけに、自身の毎日を振り返ると「特別じゃない、ぜんぜん特別じゃないけど、少しだけ、ちょびっとだけ、心がふわっと舞い上がるような出来事」があることに気づきます。

    トゲトゲだった心が、ふわふわまーるくなるような出来事。

    何か新しい刺激を求めるのも楽しいですが、毎日のふとした日常に特別性を見出すことも大切だと気づかせてくれます。
    自分の毎日は「本当は幸せでいっぱいなのかもしれない」と感じさせてくれます。

    ほっこりと素敵な日常を切り取って、詰め合わせにしたような一冊です。
    自然と微笑んでしまうあったかさをどうぞご堪能ください。

    2023年07月24日
  • ブックライブ書店員

    『とある科学の超電磁砲』は、東京都西部を切り拓いて作られた学園都市を舞台に、能力者たちの戦いや友情を描いた物語である。本作の主人公・御坂美琴は、電子制御系能力者の中でも最上位の超能力者(レベル5)であり、コインを電磁誘導で音速の3倍以上のスピードに加速して撃ち出す「超電磁砲(レールガン)」を得意技としていることから、それがそのまま通り名となっている。彼女は、自身の能力の有用性や正義感から、多くの科学者や学園都市の上層部による様々な事件や陰謀に巻き込まれていく。

    『とある魔術の禁書目録』の外伝という位置づけの作品ですが、本作だけでも十二分に楽しめるストーリーとなっております。完成度の高い能力バトル漫画が気になる方は、是非一度読んでみてはいかがでしょうか?

    2023年07月21日
  • ブックライブ書店員

    発育した妹×裸エプロン×ラブコメ
    冒頭からいきなり登場する妹の裸エプロン姿♪
    エロさより妹の姿に呆れる兄だったが…。
    裸エプロンの隙間から見える乳首は張りのある美乳!
    ロリでもムチムチでもなく、発育途中のほどよくエッチな体とピュアな性格とで絶妙な妹を演出しております。
    裸エプロンの上から乳房をわしづかみ!
    そこから今度はエプロンの脇から乳房をもみしだき♪
    気が付けば、どんどん濃厚になっていき!?も~エッチ三昧に夢中です!!
    また、妹以外にも女子出現!?
    2人の関係は、これからどうなる?!
    是非、ピチピチの妹エロをご堪能ください☆

    2023年07月19日
  • 家名にも美貌にも恵まれるも、余命わずかと言われている伯爵令嬢・桐ヶ谷 紗都子(きりがや さとこ)。
    家の重荷となっている自分のことを愛してくれている父親のためにも、家の利益になる結婚をしなければと思っていました。
    そんなある日、出かけた町で見知らぬ男たちに攫われ殺し屋に命を狙われてしまいます!!
    紗都子はその場を生き延びるために殺し屋・後藤進平(ごとう しんぺい)に自分との結婚を提案します。
    自分のことを恐れない紗都子に興味を持った進平は、彼女を連れ脱走を図りますが…。
    紗都子は無事逃げおおせるのか?進平と本当に結婚するのか!?
    ドキドキの契約結婚ラブサスペンスです!

    『プロミス・シンデレラ』の橘オレコ先生最新作は、明治を舞台にした命がけの契約結婚!!
    物語展開のテンポのよさや、シリアスとコミカルのバランスが絶妙です。

    そしてなによりもキャラクターが魅力的!!!
    主人公の紗都子は体が弱い上に伯爵令嬢という立場のため今までは安全な環境で守られてきました。
    それなのに突然命を狙われ、自分の身は自分で守らなければならないという過酷な状況に陥ったにも関わらず、諦めることなく心が折れることもなく悲観せずに必死に考え実行する芯の強さがあります。
    努力ができて努力することを誇りにできる人に惹かれがちな私、紗都子の強さに魅了されました。

    殺し屋の進平には、登場シーンで心を鷲摑みにされました。
    闇が広がる目!虚ろな笑顔!性癖にぶっ刺さりました。最高です。
    更に内面もかなり歪んでいて、容赦なく人を斬り殺すのにどこか精神的な幼さを感じるアンバランスさ。たまりません
    紗都子の愛情を確かめるようなことを言ったり、紗都子が怒るとすぐ機嫌をとろうとするところなど、まるで幼子のよう。
    人として何かが欠落している感じがとても良いです。

    ラブストーリーとしてのきゅんきゅん感はもちろんのこと、紗都子の命を狙うのは誰なのか?というミステリーとしてもスリリングですし、殺し屋との契約結婚が今後どうなるのか?二人は逃げきれるのか?というサスペンス要素も見逃せない、様々な切り口で楽しめる作品です!!

    WEB広告も話題になっており、一度は目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
    読んで損はない作品です!是非いまのうちから読み始めてください。

    2023年07月14日
  • 殺人鬼の物語はお好きですか?

    この物語の主人公 霧島司(きりしま つかさ)は無罪仕事人と呼ばれるほどの敏腕弁護士。
    世間が注目する残虐極まりない“自白なき物証なき事件”の犯人である青木雅人(あおき まさと)の弁護を行い、見事無罪を勝ち取ります。
    霧島弁護士は世間や被害者遺族によるバッシングに対しても「自分の仕事は青木さんの無罪を証明すること。自分の仕事をしただけ」とまるで人の心がないかのような発言をするのですが…。
    彼には裏の顔があったのです。
    実は遺族から依頼された、法で裁ききれない悪人に対し私刑裁判を行う殺人鬼!
    無罪にした青木も、無期懲役が確定したら死刑にできないという理由で無罪にしていたのです…!!

    登場する罪人たちはどれも、どうしてこんな奴がのうのうと生きているのか!!と思ってしまう中々の悪人ぶり。
    法の裁きとは一体…裁判とは誰のための制度なのか!?と思ってしまいます。
    やはり悪人には法で裁きを下すのではなく、目には目をの理論で立ち向かうしかないのでしょうか。

    霧島は彼自身も被害者遺族ということが明かされていますが、そんな彼が何故弁護士という職になってまでも私刑殺人を行うようになってしまったのか…!?
    法という正義を見てきたからこそ、そこに限界を感じてしまったのか…気になるところです。

    霧島に憧れる新人弁護士 益田航太(ますだ こうた)も気になる存在。
    彼は弁護士としての霧島を尊敬しており、思いが高じて霧島法律事務所で働くことに。
    正義感溢れる益田ですが、彼もまた被害者遺族。
    もしかすると私刑殺人を行う前の霧島的存在として益田がいるのかもしれません。
    霧島の裏の顔を知らない彼が真実を知ったらどうするのか!?
    益田の今後にも注目です!

    原作を担当しているのは『半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム―』(秋田書店)・『ハスリンボーイ』(小学館)・『ごくちゅう!』(講談社)でマンガ原作を務め、『地元最高!』(彩図社)の担当編集者でもある草下シンヤ先生。
    裏社会のことはこの人に聞け!というくらい、色々な情報を発信されていらっしゃる方ですが、今作では今までの裏社会作品とはまた違った世界観を打ち出されている気がします。

    マンガを担当するのは『黒羽白書』(秋田書店)・『東京傭兵株式会社』(講談社)の内田康平先生。
    報復シーンなど残虐な場面をただグロく描くのではなくドラマティックかつ読みやすく描かれています。

    今作は、無差別殺人ではなくどちらかと言えばシリアルキラーがお好きな方におすすめです。
    また復讐代行といったテーマがお好きな方には是非読んでいただきたい作品です!

    2023年07月14日