すべて のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
「バキ」シリーズの登場人物である、中国拳法の達人の烈海王が主人公の作品。
本編である『範馬刃牙』でクローン人間として蘇った宮本武蔵との戦いに敗れて死亡したのち、異世界に転生し、「中国拳法の4001年目」を歩んでいく物語。
<見どころ>
あらゆる魔法や異形、モンスターなどと中国拳法で戦う烈海王がスゴイッッ!!
「それがあったかァ~~~ッッ」と思わせるような手段や、「バキ」シリーズの登場人物達が使っていた技を駆使して異世界で無双する烈海王に男心をくすぐられます!!
また、「バキ」シリーズにあった独特の言い回しや登場人物による独白もあり、原作好きにはたまりません!!
原作で烈海王が死んでしまい、烈海王レスになっている方や、烈海王の活躍がもっと見たい、「中国拳法の4001年目」をその目で見たい、という方にはおすすめの作品です!!2023年07月28日 -
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『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを飾ったSF界の鬼才、柞刈湯葉の短編集。
ジョージ・オーウェルの名作『1984年』を大胆にオマージュした「たのしい超監視社会」、消化管のある奴は全員客!と宇宙人に合わせた美味しいラーメンを提供するラーメン屋が題材の「宇宙ラーメン重油味」、部屋に突然巨大な岩が現れた男を描いた「記念碑」など、全6篇のユーモラスな短編小説を収録。
中でも私がいちばん好きなのは、表題作の「人間たちの話」です。
火星で見つかった、メタンを生成する岩。果たしてこれは、"生命"ということができるのか?人類と宇宙生命のファースト・コンタクトなのか?という議論と、姉の子供と暮らすことになった研究者の生活。この二つを軸に"他者"というテーマを描き、科学的な面白さだけでなく、少ししんみりとした人間ドラマとしての面白さも楽しめる珠玉の作品です。2023年07月27日 -
ブックライブ書店員
某SNSでふとしたときに拝見し、そこからこの作品のトリコに。
ずっと"何気なく毎日をただ送っているだけ"、"時間を消費しているだけ"と感じ、特別な何かを求め生きてきました。
この作品に出逢ったことをきっかけに、自身の毎日を振り返ると「特別じゃない、ぜんぜん特別じゃないけど、少しだけ、ちょびっとだけ、心がふわっと舞い上がるような出来事」があることに気づきます。
トゲトゲだった心が、ふわふわまーるくなるような出来事。
何か新しい刺激を求めるのも楽しいですが、毎日のふとした日常に特別性を見出すことも大切だと気づかせてくれます。
自分の毎日は「本当は幸せでいっぱいなのかもしれない」と感じさせてくれます。
ほっこりと素敵な日常を切り取って、詰め合わせにしたような一冊です。
自然と微笑んでしまうあったかさをどうぞご堪能ください。2023年07月24日 -
ブックライブ書店員
『とある科学の超電磁砲』は、東京都西部を切り拓いて作られた学園都市を舞台に、能力者たちの戦いや友情を描いた物語である。本作の主人公・御坂美琴は、電子制御系能力者の中でも最上位の超能力者(レベル5)であり、コインを電磁誘導で音速の3倍以上のスピードに加速して撃ち出す「超電磁砲(レールガン)」を得意技としていることから、それがそのまま通り名となっている。彼女は、自身の能力の有用性や正義感から、多くの科学者や学園都市の上層部による様々な事件や陰謀に巻き込まれていく。
『とある魔術の禁書目録』の外伝という位置づけの作品ですが、本作だけでも十二分に楽しめるストーリーとなっております。完成度の高い能力バトル漫画が気になる方は、是非一度読んでみてはいかがでしょうか?2023年07月21日 -
家名にも美貌にも恵まれるも、余命わずかと言われている伯爵令嬢・桐ヶ谷 紗都子(きりがや さとこ)。
家の重荷となっている自分のことを愛してくれている父親のためにも、家の利益になる結婚をしなければと思っていました。
そんなある日、出かけた町で見知らぬ男たちに攫われ殺し屋に命を狙われてしまいます!!
紗都子はその場を生き延びるために殺し屋・後藤進平(ごとう しんぺい)に自分との結婚を提案します。
自分のことを恐れない紗都子に興味を持った進平は、彼女を連れ脱走を図りますが…。
紗都子は無事逃げおおせるのか?進平と本当に結婚するのか!?
ドキドキの契約結婚ラブサスペンスです!
『プロミス・シンデレラ』の橘オレコ先生最新作は、明治を舞台にした命がけの契約結婚!!
物語展開のテンポのよさや、シリアスとコミカルのバランスが絶妙です。
そしてなによりもキャラクターが魅力的!!!
主人公の紗都子は体が弱い上に伯爵令嬢という立場のため今までは安全な環境で守られてきました。
それなのに突然命を狙われ、自分の身は自分で守らなければならないという過酷な状況に陥ったにも関わらず、諦めることなく心が折れることもなく悲観せずに必死に考え実行する芯の強さがあります。
努力ができて努力することを誇りにできる人に惹かれがちな私、紗都子の強さに魅了されました。
殺し屋の進平には、登場シーンで心を鷲摑みにされました。
闇が広がる目!虚ろな笑顔!性癖にぶっ刺さりました。最高です。
更に内面もかなり歪んでいて、容赦なく人を斬り殺すのにどこか精神的な幼さを感じるアンバランスさ。たまりません
紗都子の愛情を確かめるようなことを言ったり、紗都子が怒るとすぐ機嫌をとろうとするところなど、まるで幼子のよう。
人として何かが欠落している感じがとても良いです。
ラブストーリーとしてのきゅんきゅん感はもちろんのこと、紗都子の命を狙うのは誰なのか?というミステリーとしてもスリリングですし、殺し屋との契約結婚が今後どうなるのか?二人は逃げきれるのか?というサスペンス要素も見逃せない、様々な切り口で楽しめる作品です!!
WEB広告も話題になっており、一度は目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
読んで損はない作品です!是非いまのうちから読み始めてください。2023年07月14日 -
殺人鬼の物語はお好きですか?
この物語の主人公 霧島司(きりしま つかさ)は無罪仕事人と呼ばれるほどの敏腕弁護士。
世間が注目する残虐極まりない“自白なき物証なき事件”の犯人である青木雅人(あおき まさと)の弁護を行い、見事無罪を勝ち取ります。
霧島弁護士は世間や被害者遺族によるバッシングに対しても「自分の仕事は青木さんの無罪を証明すること。自分の仕事をしただけ」とまるで人の心がないかのような発言をするのですが…。
彼には裏の顔があったのです。
実は遺族から依頼された、法で裁ききれない悪人に対し私刑裁判を行う殺人鬼!
無罪にした青木も、無期懲役が確定したら死刑にできないという理由で無罪にしていたのです…!!
登場する罪人たちはどれも、どうしてこんな奴がのうのうと生きているのか!!と思ってしまう中々の悪人ぶり。
法の裁きとは一体…裁判とは誰のための制度なのか!?と思ってしまいます。
やはり悪人には法で裁きを下すのではなく、目には目をの理論で立ち向かうしかないのでしょうか。
霧島は彼自身も被害者遺族ということが明かされていますが、そんな彼が何故弁護士という職になってまでも私刑殺人を行うようになってしまったのか…!?
法という正義を見てきたからこそ、そこに限界を感じてしまったのか…気になるところです。
霧島に憧れる新人弁護士 益田航太(ますだ こうた)も気になる存在。
彼は弁護士としての霧島を尊敬しており、思いが高じて霧島法律事務所で働くことに。
正義感溢れる益田ですが、彼もまた被害者遺族。
もしかすると私刑殺人を行う前の霧島的存在として益田がいるのかもしれません。
霧島の裏の顔を知らない彼が真実を知ったらどうするのか!?
益田の今後にも注目です!
原作を担当しているのは『半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム―』(秋田書店)・『ハスリンボーイ』(小学館)・『ごくちゅう!』(講談社)でマンガ原作を務め、『地元最高!』(彩図社)の担当編集者でもある草下シンヤ先生。
裏社会のことはこの人に聞け!というくらい、色々な情報を発信されていらっしゃる方ですが、今作では今までの裏社会作品とはまた違った世界観を打ち出されている気がします。
マンガを担当するのは『黒羽白書』(秋田書店)・『東京傭兵株式会社』(講談社)の内田康平先生。
報復シーンなど残虐な場面をただグロく描くのではなくドラマティックかつ読みやすく描かれています。
今作は、無差別殺人ではなくどちらかと言えばシリアルキラーがお好きな方におすすめです。
また復讐代行といったテーマがお好きな方には是非読んでいただきたい作品です!
2023年07月14日 -
ブックライブ書店員
あの大ヒットマンガ『逃げるは恥だが役に立つ』の著者である海野つなみ先生の最新作です。
家と職を失い、路頭に迷っていた江間 宵(エマ ショウ)。だが縁あって、豪邸に住む謎の美女である黒江神名(クロエ カナ)と同居することに。
そして、趣味で占いをしていたクロエは、エマの助言もあって占いの店を始めるのだった。
この作品は、占いを受けに来た客の物語が描かれ、そしてその占いをきっかけに、彼らの本心が徐々に明かされていく物語です。
海野つなみ先生の作品は、人間の本音の部分が物語に沿って描かれています。
普段私たちが見て見ぬふりをしているようなことにまで、核心を突くセリフでドキッとさせる。そんな魅力があります。
そして、本作のテーマは「占い」です。
占いは他人に自分の人生を占ってもらうもの。私はそんなイメージを持っていたのですが、この作品を読んでガラッとイメージが変わりました。
占いとは、自分の今の状況を知って、自分が自分の人生と向き合うものだと。
『クロエマ』は、占いに来るキャラクターを通して、自分の気づかなかった目線をそっと見せてくれます。
フィクションを楽しみたいけど、リアルさも欲しい!という方にはとっておきの作品です。2023年07月13日 -
ブックライブ書店員
「二十歳過ぎたらブスは自己責任!」
厳しい! 本作の女装イケメンヒーロー・光が放ったこのセリフに私がどれだけ寝込んだことか! 厳しいお言葉に耳が痛くてちぎれそうになりつつ、読み進めればあら不思議。だんだん光の言葉に納得してしまう自分がいました。
私って、ちゃんと『女子』でいいのかな。そんな疑問が浮かんだ瞬間がある人に突き刺さる言葉がいっぱいです。女の子のおしゃれしたい気持ち。おしゃれしても、な現実。ありのままの自分でもいいって言うけど、それに甘んじる自分も情けない。
それでも一つ一つの感情に真剣に向き合うひたむきなヒロイン・はるかを追いかけていると、いつの間にかこちらまで前向きな気持ちになってきます。
はるかに影響された作中のキャラたちも、それぞれ見た目に悩みを抱えながら、自分にも他人にも魔法をかけていきます。
自分のルックスに自信を持てない私のような人にこそオススメしたい、まっすぐな垢抜けシンデレラストーリーです!2023年07月13日 -
ブックライブ書店員
ブラック企業で心を病み自殺してしまった青年・山内。
気づいたら就労システムがある冥界カフェにいて、そこでプランナーから紹介された仕事は…まさかの閻魔さま!?
主人公の山内は閻魔さまとして、生前の罪に応じて定められた労働を終えた人々への「次の人生への申し渡し」を任されます。
「冥界」なので当然来るのは全員死んだ人間。冥界で働く人を含めて全員に何かしら死の理由があります。
後悔している人、恨みを持ち続けている人、ずっと罪悪感を抱えている人、赦しを求めている人…
山内は周りの人たちに支えられながら、そんな人たちの生涯に触れ、生と向き合い、晴れやかに「次」へ渡れるように手助けをします。
最初は自分の殻に閉じこもっていた人たちが、山内の言葉によって、心から泣いたり笑ったりしているのを見ると、
読んでいる側もなんだが解放されたような、救われたような気持ちになります。
みんな最後には笑っていてくれたら良いな、自分なりに人生に納得できたら良いなとそう願わざるを得ない気持ちになります。
これからどう生きていくか、どうしたいのか、生きる意味とは。
描かれているのは死後の世界ですが、「生きること」について今一度考えたくなる作品です。2023年07月12日 -
ブックライブ書店員
匂いで他人の心が読めたらあなたはどうしますか?
主人公・花澤は匂いを嗅ぐことで他人の心が読め、その甲斐あって仕事も人間関係も良好!
でも同期の宮嶋は潔癖すぎて無臭のドライ男で気持ちも読めないしなんか苦手…
そう思っていたのに、実はずっと妄想で愛でられていて!?
普段まったく感情を表に出さない男が照れて表情を崩したり、心の中ではかなり重い愛をもっていたりこのギャップがたまらん…
そんなしれっとした顔してそんなこと考えてるの!?というオンパレードでにやにやが止まりません!笑
匂いで他人の気持ちが読める花澤と、他人の気持ちが読めないはずなのに自分の気持ちを察してくれる宮嶋。
この対比もめちゃくちゃ良い。
花澤が気持ちを読めるからこそ、読めずとも気持ちを理解してくれたり、自分さえ気づいてない気持ちに気づかせてくれる宮嶋の優しさや気持ちが際立ってきゅんっとさせられます。
2人の恋愛の行方はもちろん、
相手を理解したいとまっすぐ想う気持ちにも注目して読んでいただきたいです。2023年07月11日 -
ブックライブ書店員
主人公のヴィムはいつも周りの顔色を伺い、自分を卑下している付与術師。
非戦闘員ながらも仲間のサポートに徹しパーティーでうまくやっていたはずが、ある日パーティーから追放されてしまう。
パーティーでも「雑用係」だったこんな自分の居場所なんかもうない…そう思っていた矢先、最大手のパーティーの勧誘を受け…!?
いつも自信がなさそうで、ミスに怯えて、期待されていると思うと震えて吐いてしまって…
こんなに自己評価が低い主人公見たことないかもというくらい主人公が大変ネガティブ…笑
そんなあたかもダメで力になれなさそうな付与術師なのに、いざ付与術を使うと、
そのあまりの術の複雑さと精密さと強さに周りが大混乱!
自分の居場所なんかないと下を向いて震えていた少年が、
その努力と才能で段々とパーティーの仲間に慕われ、居場所を確立していくのは見ていてとても気持ちが良い。
個人的に付与術を付与してもらう時の掛け声がかっこよくてお気に入りで、
途中からパーティー仲間と一緒に「付与術師ヴィムの付与を承認する!」と心の中で叫んでしまっていた…
パーティーの仲間も段々とヴィムへの(重い)愛が募っていく者が多く、思わずふふっと微笑んでしまう。
「弱いと思われて追放されたが実は最強だった」というファンタジーモノでは王道なテーマでありつつ、
主人公の強さが露見していく流れがワクワクする描かれ方で、かつ、作品のテンポ感も良いので、
テーマに慣れている人こそ違いを読んで味わってほしい!
戦闘シーンの画も非常に巧みで細かいので疾走感があっておすすめです!
作品のテンポ、戦闘のカッコよさ、パーティー仲間のコミカルさ、そして圧倒的主人公のネガティブさ…笑
全部がバランスよくファンタジーモノをよく読む人も初めて読む人も絶対楽しめる作品です。2023年07月11日 -
ブックライブ書店員
推しに生かされ推しのために生き日々推しのことを想う…
推しがいるみなさんーーー!絶対読むべき推し活ラブコメがここにあります!
ある日バイトで向かった先が、なんと推しの家だった!?
しかしそこで出会った推しの姿はアイドルの時の姿とは真逆でネガティブじめじめ陰キャ男子で…
でもそんな推しにもきゅんっとしてしまい…
この作品の大きな推しポイントがとんでもないギャップ祭り!
普段はセクシー&ワイルドで数多の女性を落としまくっているのに、本性は超ネガティブじめじめ男子や、
表は王子様なのに裏は俺様男子、みんなのママ的優しい天然系かと思いきや実は計算高い厳しめ男子などなど…
必ずあなたの推しが見つかる!と断言できるようなギャップ満載魅力たっぷりの男子ばかり。
気づいたら口から「推しが尊い…」と言っていること間違いなしです。
そしてもう1つの大きな推しポイントが、主人公のオタクマインドと語彙力。
「肉体大英博物館!?顔面ルーブル美術館!?はじける笑顔は正倉院!?」
こんなワードがとんでもない勢いで各所にちりばめられています。
これ…私か…?と思ってしまうような身近なワードチョイスと勢い。
読みながら大共感すると共に、なぜかオタクである自分に自信と愛しさが湧くんです!!
推しが第一で推しのために一生懸命で…推しに向ける表情がきらきらしていて…
私たちは推しのおかげでこんなに幸せな顔してるのか…こんなに満たされているのか…と元気をもらえます。
ラブコメとしてのきゅんはもちろん、
出てくるギャップ祭り男子たちへのきゅん、オタクマインドで幸せ溢れ出る主人公へもきゅん…
作品への愛だけでなく、自分の推しへの愛や推し活をしている自分への愛しさまで増してしまう…
この作品を読んでさらに推し活を楽しみましょう!!2023年07月11日 -
ブックライブ書店員
『なまいきざかり』ミユキ蜜蜂先生の待望の次作!
母親の再婚を機にできた義弟は、遊びで人を投げ飛ばす"モンスター"だった!?
やることなすこと理解不能な義弟の栢に毎日振り回される嵐子。
嵐子は一人が好きなはずなのに、どうしてか栢のことを放っておけずにかまってしまう……。自分を守るため、孤独を望む嵐子と孤独におびえる栢。二人の関係がどう発展するのか必見です!
どこを切り取っても栢がとにかくあざといです。ポーズも発言も全部あざといです。天然なのか狙ってやっているのか……? 末恐ろしい子ですね……。
私が特に好きなシーンは、姉弟でゲームをするところです。普段は中学生とは思えないくらい大人びた栢ですが、このときの彼は中学生らしい顔を見せてくれるのがキュンポイント高めです!
キケンな年下男子に振り回されたい方にオススメの作品です!2023年07月11日 -
ブックライブ書店員
夢は老衰!?
念願の昇進目前、事件に巻き込まれて死んでしまったサラリーマンの異世界転生成り上がりファンタジー。
これは命が軽く扱われる異世界を平穏に生き抜く為、主人公・ルシエルがあれこれ頑張るお話。
死後、治癒士として異世界に転生したルシエル。
まず彼は自分の身を守れるよう最低限戦える能力を得る為、冒険者ギルドで訓練を受けることになる。
だがそれは、連日「死なない程度」にボコボコにされる、元現代日本人にはあまりに厳しいものだった。
しかし努力家であるルシエルは、周囲から“ドMゾンビ”と呼ばれつつも着実に力を付けていく。
本作はいきなり無双というものではなく、凡人でも絶えず地道に努力を積み重ねる事が強さに繋がり、それがいずれ大きな力になるという様にカタルシスを得るタイプものとなっている。
巻き込まれ体質であるルシエルは、とあることで出世することになるのだが、なんとも中間管理職的な立場に胃を痛めながら、エライ人の指示に対応する様子には親近感を覚える方もいるのではないだろうか。
そんなサラリーマンにおすすめしたい一作だ。2023年07月10日 -
ブックライブ書店員
パンダ、シロクマ、ペンギンを中心に、言葉を話せる動物たちがヒトと共存して暮らす平和な世界。
パンダが動物園でパンダ(?)のアルバイトをしたり、
ペンギンが自動車免許の取得に手間取ったり、
灰色グマが北米横断したり…
一見ありえないでしょ!と言いたくなる状況が、不自然なくらいに自然になじむ。
これが本作品の魅力です。
1巻後半からは、新たに2人のヒトが彼らの仲間に!動物たちとヒトが楽しく平和に暮らしているのを見ると、この世界に転生したいな…と(本気で)思います。
友だちにさえ会いたくなかったりベッドから出たくないほど、心も身体も疲れているあなたをほっと癒してくれるはず。
是非、しろくまカフェに寄って休んでください。2023年07月07日 -
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“仕事と寝ることが出来る女”の生き方に、憧れと嫉妬が止まらない!
広告代理店から化粧品会社のPR担当に転職した沙美。
人々を美しくし、心を躍らせる化粧品ビジネスの裏側は、華やかなものではありませんでした。
雑誌に商品を掲載してもらうための媚び諂い、異性からの好意を利用した仕事の成り上がり、同僚との足の引っ張り合い…。
仕事で結果を出すためには手段を選ばないことが当然とされる世界観に圧倒されます。
「美容雑誌などで心ときめいた商品の裏側は、こんなことになっていたのかも…!」と、商品に対する気持ちが、いい意味でも悪い意味でも変わります。
そして足を引っ張られながらも、仕事も恋も妥協せず突き進む沙美の成長に感化されること間違いなしです!2023年07月07日 -
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こんなにも「幸せになってほしい」と思える作品には2度と出会えないかも…。
女子高生の福は避妊に失敗し、幼なじみの恋人宝の子どもを妊娠してしまう。その事実は、彼らの日常を大きく変えた。通学、家族との関係、お金の問題、未来…。沢山の壁に向き合いながら彼らが出した答えとは。
妊娠はマンガでもたまに見るテーマですが、現実的な過程はスキップして話が展開することが多いと思います。しかし、この作品は高校生の妊娠をリアルに描いています。
如実に描かれているのは家族の問題です。父、母、兄、祖父みんな2人の幸せを願っているからこそ、出産、中絶、特別養子縁組、里親制度など様々な選択を主張します。
全員が幸せになってほしいのに、誰も幸せになれない。そんな悲しい現実が、繊細な描写によって読者の心に遠慮なく突き刺さります。
「少女マンガは話に没入できないからあまり…」という方にこそ、心から自信をもってオススメする実力派作品です。2023年07月07日 -
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眼鏡男子好き必見!
黒縁眼鏡男子萌えな私の中での、金字塔的少女マンガです。
習い事や日記など、何をしても続かない、平凡な自分の日常に漠然とつまらなさを感じていた高校一年生の成瀬姿乃芙(しのぶ)。
美術室でクラスメイトの御徒町景に鉢合わせ、彼のデッサンを褒めるも、「は?」と一蹴される。
最悪な第一印象だったが、彼と関わるうちに無愛想な彼の良さを発見し、徐々に心惹かれていく。
そんな矢先、放課後に困っている人を助ける「奉仕部」に御徒町とともにスカウトされた姿乃芙。
何も続けられなかった過去から、最初は入部を迷う彼女だったが…?
変わりたい、でもどうすればいいのかわからない。そんな悩みを持ったことがある人は多いのではないでしょうか。
一歩踏み出そうと努力する姿乃芙の姿からたくさんの勇気をもらえます。
御徒町への想いを自覚していく過程も見逃せません!
ひろちひろ先生が描く眼鏡男子・御徒町の美しさ、姿乃芙の素直さに目が奪われっぱなし。
美麗な扉絵も要チェック!
ふたりの距離感にむずむずすること間違いなしの一冊です!2023年07月06日 -
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明智ウシロは、一流企業に入社したものの、先輩社員との不倫が原因で追い出されるように退社。
そして、転職先でも上司に追い詰められ、低い給料の中から不倫の慰謝料をひかれ、ボロボロの生活を送っていました。
そんな彼女はある日、家で晩酌をしながら胃薬を大量に摂取し、倒れてしまいます。(※薬とお酒は一緒に飲んではいけません、絶対)
そして、目を覚ますと目の前に現れたのはセクシーすぎる(?)ゴーストの正子。
人生に疲れ、死を選ぼうとするウシロに正子はある提案をして・・・?
ウシロと正子の痛快祟りライフが今始まる!
私は心霊現象などが苦手なのですが、こんなゴーストなら自分のところに現れてほしい!と思ってしまうような、明るいオネェさまな正子と、ボロボロになりながらも働き続ける芯の強いウシロのコンビネーションが最高です。さらに、正子とウシロが「祟ってやる!恨みをはらしてやる!」と意気込む様子も、暗さやネチネチとした感じがなく、とてもパワフルなので読んでいてスカッとします。
そして、「この恨みはらさでおくべきか・・・」という決め台詞が待ち遠しくなっている自分がいました。
この漫画を生活の胃薬代わりに!ぜひご一読ください!2023年07月06日 -
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道場潰しや殺人などを繰り返す剣豪集団「逸刀流」に、目の前で父を殺され、母を凌辱された娘「浅野凜」が、その統主「天津影久」に復讐すべく、"100人切り"の異名を持つ不死身の剣士「万次」と旅をする物語。
2008年と2019年の2度のアニメ化や2017年の実写映画化もされた人気マンガ。
「大人」が引き込まれてしまうようなリアルな心情の描写、そして味と上手さが共存する絵柄で、読む人をその世界に引きずり込んでいくような作品です。
<リアルな心情描写>
主人公である凛は、万次と出会い、復讐のために用心棒になるよう頼みます。万次は私怨には付き合わないと断りますが、天津を殺して復讐を果たしたいと悔し涙を流し、対価を身体で払うことも厭わないという覚悟を見せて懇願する凛の姿に万次は説得され、復讐の旅が始まります。ただ、旅の中で天津と遭遇し、行動を共にするようになったことで、その心境に変化が現れ、最後は…。「絶対に殺す」という思いから、「なぜ殺すのか」という思いに行きつき、最後は「殺すべきかどうか」という思いを抱きながら揺れる凛の心情がよく描写されています。
<絵の上手さ>
絵柄自体が動きを感じさせるような味のあるもののため、戦闘シーンはよりリアルに感じます。なにより、魅せることに重きがおかれているような戦闘描写が多く、殺人の描写が芸術的とさえ思ってしまう場面があり、引き込まれます。
「大人が読むバトルもの」を探している人に強くおすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください!2023年07月06日
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