あの大ヒットマンガ『逃げるは恥だが役に立つ』の著者である海野つなみ先生の最新作です。
家と職を失い、路頭に迷っていた江間 宵(エマ ショウ)。だが縁あって、豪邸に住む謎の美女である黒江神名(クロエ カナ)と同居することに。
そして、趣味で占いをしていたクロエは、エマの助言もあって占いの店を始めるのだった。
この作品は、占いを受けに来た客の物語が描かれ、そしてその占いをきっかけに、彼らの本心が徐々に明かされていく物語です。
海野つなみ先生の作品は、人間の本音の部分が物語に沿って描かれています。
普段私たちが見て見ぬふりをしているようなことにまで、核心を突くセリフでドキッとさせる。そんな魅力があります。
そして、本作のテーマは「占い」です。
占いは他人に自分の人生を占ってもらうもの。私はそんなイメージを持っていたのですが、この作品を読んでガラッとイメージが変わりました。
占いとは、自分の今の状況を知って、自分が自分の人生と向き合うものだと。
『クロエマ』は、占いに来るキャラクターを通して、自分の気づかなかった目線をそっと見せてくれます。
フィクションを楽しみたいけど、リアルさも欲しい!という方にはとっておきの作品です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年06月28日
クロエとエマ。
性格真逆の二人がひょんなことから、クロエの自宅にエマが居候することに。
性格合わなくていつまで一緒にすごせるのか?そこも楽しみ。
占いと夜パフェがテーマだけど、何だかコメディタッチの部分もあり続きが気になる。
資産家で占いが得意なクロエ+ややハードモード人生の無職エマ、噛み合わせの悪い女二人の成り行きによる同居生活(素敵な専属パフェ職人付き)が、海野先生らしい地に足ついた描写でどう転がっていくのか見ものです。
こんな人におススメ:
・日常系ミステリが好き
・パフェは素敵な言葉だと思う
・シスターフッドに...続きを読むはちょっと懐疑的