ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    前世の記憶を取り戻した貴族令嬢のエレナは、悲願であった農業に携わるため、窮屈な家を飛び出すことに。そこで道に迷った彼女を助けてくれたのは、見目麗しい王子のルイスであった。2人は荒れ果てた農地を再生するため、力を合わせることになるが…。はたして作物は育つのか、2人の恋は実るのか、農業ファンタジーここに開幕!
    のんびりほんわかなお話かと思ったら、いきなり竜が登場し、農地を焼き払う急展開。しかも、竜に焼かれた土地は草木一本生えないという。農地を蘇らせるため、そしてルイス王子のため、強くたくましくなるエレナの変化は、王子だけでなく、私たちの気持ちも明るくします。特に、今まで逆らえずにいた横暴な婚約者に対して、しっかり自分の意志を伝える彼女の姿は、心から応援したくなります。エレナの農業ライフはまだ始まったばかり。彼女と王子の恋模様と焼かれた農地の行く末をぜひご覧ください。

    2023年09月11日
  • ブックライブ書店員

    「次にくるマンガ大賞2023」にノミネートされた注目作品です。
    妹と兄の恋人が兄を偲び、その死に向き合う中で、仲を深めていく様子が描かれていくのかと思いきや…
    いい意味で期待を裏切られました。

    女子高生の鹿ノ子(かのこ)は、若くして病気で亡くなった兄・騎一郎(きいちろう)のお墓参りに来ていました。一緒に来たのは、兄の生前の恋人である聖(ひじり)。
    そこで、鹿ノ子は見てしまったのです。おぞましい姿で、「トルナ…オレノダ…」と言いながら、聖の背中にまとわりつく兄の悪霊を。
    聖に密かに恋心を抱いていた鹿ノ子は、悪霊となった兄から聖を守るため、そして、聖に恋愛対象として見てもらうために、聖が住んでいる広島に通うことを決心します。
    それから、鹿ノ子と悪霊となった兄が聖を取り合う愛憎劇が始まるのです。

    しかし、物語が進むとさらに別の展開を見せます。
    聖へ狂信的に執着する人物や聖の元恋人の登場により、優しくて、無害そうに見えた聖の隠していた秘密や過去が明らかになっていき、サスペンスホラーの側面が露わになっていきます。

    優しかった兄がどうしてこんな悪霊になってしまったのか?
    なぜ兄の悪霊は聖に取り憑いているのか?
    そもそも悪霊は本当に「兄」なのか?
    気味が悪くて、おぞましい。でも読み進めずにはいられない。そんな作品です。

    2023年08月31日
  • ブックライブ書店員

    コンビニのアルバイトとして18年働く、独身女性の古倉恵子36歳。
    週5でシフトに入り、勤務態度はマニュアル通りの”正しい”対応。
    店長から重宝され、同僚ともうまくやっている、はずでした。
    新入りのアルバイトが入ってくるまでは…。

    かく言う私もコンビニ店員として4年間働いていました。
    正社員、歳の近い学生アルバイト、日中に働く40代の主婦、未婚(恐らく)の30歳以上の謎の人。
    日本社会の縮図かと思えるほど様々な人がいますが、それぞれ自分の価値観で相手をみていて、
    「自分こそが主人公」だと思っているはず。
    本作は、「コンビニ店員である自分こそが、普通で正しい主人公」と考える恵子の主観が鮮明に描かれています。
    「なぜコンビニ店員なのか」。これが神髄だと思います。

    目まぐるしく変わる衝撃展開に魅了されたいあなたも、
    世の中の“普通”について考えを深めたいあなたも、
    1~2時間でサクッと本を読みたいあなたも。

    世界各国で読まれていることからも、作品の魅力は語るに及ばずですが、
    皆様に1度は読んでいただきたい名作です。

    2023年08月31日
  • ブックライブ書店員

    ニート青年とワガママ淫魔(サキュバス)の同居生活を描いた、現代ファンタジー系ギャグコメディ!

    「淫魔にいやらしく搾り殺されたい!!」という願望を持つ童貞ニート・和友。
    しかし、自力で学んだ召喚術により現れたのは、スケベに興味ナシ!ぐーたらで凶暴なダメ淫魔・イン子だった。

    和友の願いを叶えない限り元居た世界へ帰ることができないイン子は、そのまま和友の家に居着き、タダ飯を喰らう寄生淫魔となる…。

    “暴力は全てを解決する”的な脳筋思考であり、唯我独尊、自由奔放なぶっ飛んだイン子の言動と、それに振り回されながらもキレのある和友のツッコミ。
    イン子に負けず劣らず、どこか頭のネジが飛んでいる周囲の人たちも巻き込んだドタバタっぷりが痛快。

    また、シリアスな展開もあり、序盤の伏線を回収しつつ、最終的にホロリとくる作品に仕上がっている。
    ギャグに定評のある著者だが、加えて物語の構成力が光る1作だ。

    2023年08月31日
  • ブックライブ書店員

    天使学校を主席で卒業した本作の主人公、天真=ガヴリール=ホワイト。
    人間とはどういうものなのかを学び、彼らを正しい道へと導くべく下界に降り立った純真無垢な天使…のはずが地球に馴染みすぎて学校サボりまくり、ネトゲ三昧の自堕落生活を送る駄目天使(略して駄天使)と化してしまう。そんな駄天使となったガヴリールの友人には、悪魔だけど世話焼きで優しいヴィーネや悪事の基準が凄まじく低い自称大悪魔のサターニャ、一見まともだが実は性格がドSな天使のラフィエルなど、多種多様なキャラクターが登場する。
    個性的な天使や悪魔の彼女らが、人間の学校に通うドタバタコメディを描いた物語である。

    テンポの良いストーリー展開とギャグのキレが学園コメディマンガ好きの私にはたまりません。日々の日常生活に疲れ、現実逃避したい…そんなあなたにオススメする一作品です。是非一度読んでみてはいかかでしょうか?

    2023年08月31日
  • ブックライブ書店員

    『羅生門』や『蜘蛛の糸』など、誰もが知る名作短編小説を手掛けた芥川龍之介の芸術至上主義的思想が色濃く出た作品。
    地獄変相図を描くために弟子を縛り上げたり、梟に追わせたりする狂人絵仏師である主人公、良秀。彼は地獄変相図の仕上げのために何をするのか…。

    <見どころ>
    まるで漫画を読んでいるかのように、一文一文から情景や雰囲気が伝わってくる作品。そのため、良秀の狂気や追い込まれた芸術家の独特な雰囲気がよくわかり、良秀が狂気的な行動をするたび、まるで本当にその場面に出くわしたかのように「そんなことまでするのか…」と心の底から絶句させられます。

    鳥肌ものの狂気をリアルに感じたい方におすすめの作品!
    また、短編小説なので起承転結が分かりやすく、満足感が高いため、サクッと読みたい方にもおすすめです!
    ぜひ読んでみてください!

    2023年08月31日
  • ブックライブ書店員

    「ダンまち」シリーズ10周年12ヶ月連続刊行企画第9弾。
    アニメBlu-ray/DVD特典小説「英雄と娼婦」「異端児からの手紙」+書き下ろし小説を収録した短編集!

    「英雄と娼婦」は春姫を中心とした、短編だからこそできる羽目を外したハチャメチャっぷりが愉快なドタバタラブコメ。
    「異端児からの手紙」はウィーネら異端児が勢揃い。会いたくても会えない彼女らとベルの文通をテーマとしたほっこりエピソード。

    そして、書き下ろし小説によりダンジョンに関する新たな事実が判明。
    今後の本編の展開にどう絡んでくるのか大変気になるところ。

    著者によるそれぞれをお話の感想を交えた、自身の作品に対する真摯さ溢れるあとがきまで、余すことなく楽しめる1冊。

    2023年08月22日
  • ブックライブ書店員

    「みんなに優しい人」に恋したことがありませんか?
    相手の些細な行動一つで舞い上がったり、他の人にも優しくしていると落ち込んだり。
    この作品を読めば、望み薄な恋愛中の高揚と虚無のミルフィーユを、これでもかというほど疑似体験できることを保証します。
    共感で苦しいのに、ありとあらゆる感情を揺さぶられ、読む手が止まらなくなるのです。

    『付き合えなくていいのに』は、恋愛の難しさを絶え間ないギャグとともにハイテンションに描いたラブコメディ。
    しかしながら、恋愛の辛い部分にフォーカスした「恋愛"鬱"マンガ」に近いと言っても過言ではありません。
    「顔良距離感バグり男」の北山時彦(きたやま ときひこ)に片思い、いや、「沼って」しまった大学生・清水絵梨子(しみず えりこ)の葛藤には、共感する人も多いはず。
    「顔良距離感バグり男」とは、個人的解釈では「顔がいい上に距離感が近いため、相手に脈ありと勘違いさせてしまう男性」を指します。ただし、どの女子にも平等に"距離感バグ"で接していることを忘れてはいけません。
    この段階で、関わってはいけないモテ男の雰囲気を感じませんか。このマンガのヒーロー・北山は、まさしく「危ない男」なのです。

    中学時代に印象的だった人と大学で再会した絵梨子。
    好きなアーティストが同じ。一緒にバンドを組んでくれる。デートに誘ったら来てくれるし、「また行こ!」って言ってくれる。
    付き合えなくていい。付き合えなくていいから、このドキドキする距離感で楽しい時間を共有していたい。
    好きになる気持ちはわかる!でも!その先は地獄だ!と、読者は絵梨子に伝えたくなることでしょう。

    ギャグ要素で笑って、ドキドキするようなシチュエーションに浮かれても、次の瞬間には北山の天然クズさに踊らされたと分かり、惨めさのあまり叫びだしたくなります。
    私の体のどこかにある感情を、ぎゅっと掴まれて、そのままブン回されているような感覚に陥るのです。

    「付き合う」ことが、男女の理想の関係なの?
    まずは3巻まで、一気読み不可避です!

    2023年08月17日
  • ブックライブ書店員

    普通のOLとして暮らす主人公。仕事終わりにお家でまったり…と思いきや、なんと窓からあの日本文学史上No.1の色男、光源氏が迷い込んできた!?
    『源氏物語』は私の大好きな物語の1つ。およそ100年前に描かれ、現代まで読み継がれる『源氏物語』の主人公がまさか漫画の世界にやってくるなんて、設定が面白すぎる!
    光源氏、通称「光くん」はさすが平安貴族なだけあって、雅な感性を忘れない男。感動したら和歌を詠んでSNSに投稿…など、平安と現代の入り混じった、面白おかしいコメディがあれよあれよと繰り広げられます。
    本当にコメディーの質が高くてツッコミどころ満載な作品なんです!
    そして、どんなに騒がしくせわしない現代でも、光くんみたいな「いとおかし」の感性があれば、もしかして豊かに生きていけるんじゃない…?といつの間にか感化されている私。
    今も昔も多くの女人を魅了してきた、光源氏の新たな魅力がきっと見つかるはずです。

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    キラキラ女子高生・青木ヶ原星(あおきがはら・キラリ)が叶えたい人生の目標はなんと自殺!?

    自殺オフに参加した星は、自殺サイトの管理人の手によって自殺で死ねない体にされてしまう。彼女が自殺をするために与えられた条件は、自殺を誘発する化け物・フォビアを倒し、望まぬ自殺をする人々を救うことだった…! 星は、不思議な首吊りロープを使うことで首吊少女(ハングドガール)に変身し、スーサイドガールとしてフォビアを駆逐していく。自殺という題材を扱うことで、生のキラメキを描き出す新感覚変身少女マンガ!!

    私はこの作品の魅力は、キラキラとダークさの緩急によって、読む側をジェットコースターのように揺さぶるような勢いと、それによって強調される「生命賛歌」だと思います。
    読んだ後には生きる気力に満ち溢れること間違いなし、そんな一作です!!

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    この作品の主人公である寅雄は、いじめられていた高校生を助けるために喧嘩をするなど、正義感のある青年です。しかし、教師や母親には寅雄が問題を起こしていると誤解されてしまい、誰にも何も伝えられない、世界と繋がっていないと感じていました。
    そんな寅雄は、近所に住むピアニストの治郎に才能を見出され、演奏を通して人と繋がることのできるピアノに没頭していきます。

    私がこの作品を読んだきっかけは、表紙にあります。この青年は、何故血だらけでピアノを弾いているんだろう…!?と思い、手にとりました。
    表紙の血だらけでピアノを弾くシーンは、作中でも描かれているのですが、とてもグッと引き込まれるシーンでもあり、綺麗なイメージのピアノと血だらけの寅雄の組み合わせがとても絵になるなぁ…と感じました。
    また、寅雄が寝ることを忘れてピアノの練習に没頭する姿や心から楽しそうに演奏する姿は、どこか怖さを感じる程に魅力的です。
    そして、演奏シーンでは、漫画を読んでいるはずなのに音が聴こえてきて、ピアノで寅雄と繋がることができたような不思議な感覚を覚えました。
    ぜひ、作品中に登場する曲を聴きながら読んでみてください!

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    ナスノスケの接客無双が止まらねえ! ノンストップ接客ギャグ漫画!

    主人公のナスノスケは、接客するものされるもの、ケモノ人間カナブンに至るまで、神羅万象をおもてなしします。たとえクレーマーであろうと、お客様にたしかな満足をお届けする、文字通り「最強」の接客者です。
    これだけで既に面白いのに、『接客無双』の笑いのおもてなしはこれだけじゃないんです!
    さびれた商店街の中華料理屋の娘・れんげのキレッキレのツッコミに加え、何より敵のクレーマーたちが魅力的です。発想力豊かなクレーマーたちの多様な突っかかり方に腹筋崩壊しています。
    そんな強敵クレーマーを華麗にいなし、もてなし、周囲も巻き込んで楽しませるのがナスノスケです。読んだら彼に接客されたくなること間違いなし!
    他の追随を許さぬハイスピード&ハイクオリティな低姿勢ギャグ漫画のおもてなし、とくと味わってくださいませ!

    2023年08月16日
  • ブックライブ書店員

    るろうに剣心と言えば私の青春そのもの。
    マンガのみならずアニメで放映されていた時代では毎週が楽しみでした。
    オトナになってから、マンガ、DVD、OVAすべて集めるほど。
    かなりのるろうに剣心ファンの一人と自負している私。
    何度も何度も読み直し、やはり一番好きなのは京都編であると声を大にしてお伝えします。
    やはり志々雄さまが一番。

    そんな大好きな志々雄さまと由美さんとの出会いは、今まで詳細が語られてこなかったとても気になる部分でした。
    本作では由美さんの過去、そして志々雄さまとの出会いまでのすべてが明らかに。
    まさかそんな出会い方をしていたとは!!と驚きを隠せないものの、何か…すこし志々雄さまの「人間味」という新しい一面を感じることができるお話です。

    上記マンガの他、本作では小説や志々雄さまを含めた各十本刀のキャラクター解説も盛りだくさん!
    るろうに剣心ファンは必見です!!

    2023年08月07日
  • ブックライブ書店員

    幼い頃、鬼の頭領・酒呑童子に命を救われたお礼に、彼に喰べてもらうため、喰べ頃の17歳で彼に嫁ぐことにした人間の真白。
    だが、酒呑童子は真白を溺愛していて食糧にする気などなく…そして真白もむしろ進んで自らを喰べてほしくて!?
    お互いがお互いを好きすぎる!!鬼と人間の激甘新婚生活★

    この作品……とんでもない可愛さのオンパレード。かわいいの宝石箱。
    異種族の恋愛モノは、お互いが結ばれるまでのストーリーが描かれることが多いイメージですが、
    この作品は序盤でふたりが夫婦として結ばれ、その後の新婚生活がメインに描かれています。
    なので基本的にはふたりのイチャイチャや、好きすぎるが故のかわいい葛藤を見ている形になるのですが、もうずっとかわいい。飽きない。
    ふたりの性格も、お互いを大切に思う言動も、好きすぎて爆発している心の叫びも全てがパーフェクトにかわいい。
    これだけじゃなく、ふたりの周りを取り巻く鬼やあやかしたちまでかわいい。
    全人類がもつ「かわいい」という感情が誰かしらには必ず当てはまると言っても過言ではないくらい魅力的なキャラクターたちがたくさん登場します。
    気づいたらニヤニヤして最新巻まで一気に読んでいる自分がいました。

    かわいいという1点だけでもゴリ押しできる作品なのですが、
    読んでいると、自分の大切な人たちに素直に気持ちを伝えたいなとか、好きという気持ちを行動でも示したいなとか、なんだがそんな幸せな気持ちが溢れてくるんです。
    それはきっとふたりがひたむきに「好き」に真っ直ぐで、素直だから。なんだか羨ましいなって。
    やっぱ気持ちは言葉や行動で示すことも大事だよなって、なんだかポジティブになれちゃうんです。「好き」という感情に力をもらえます。

    もうこのレビュー内で何回言ったのかという感じですが、
    とにかくかわいくて仕方ない&なんだか優しい気持ちになれるこの作品ぜひ読んでみてください!

    2023年08月01日
  • ブックライブ書店員

    “ジミ”な高校英語教師の本田紫織に、“ヘン”な世界一のギタリスト幽霊が取り憑いた!?
    このキャッチフレーズに惹かれた方、ぜひ一度読んでみてください!

    地味な高校英語教師の本田紫織に、ある日突然、伝説のギタリスト「ジミ・ヘンドリクス」の幽霊が取り憑いてしまうところから物語がスタートします。
    そして、ジミとの出会いをきっかけに、紫織は封印していたギターを手に取り、「すてきなバンドを組んでステージでライブをする」という、かつての夢にもう一度向き合うことになるのです。

    この作品、なんといってもライブシーンがとても良い…。
    歌や音をマンガでどうやって表現するのだろう...?と思っていたのですが、いい意味で予想を裏切られました...。
    一コマ一コマに迫力があって、ページの向こうから本当に音が聴こえてくるような気がします。
    実際に手に取ってこの感動を味わっていただきたいです!
    ちなみに、作中には実在の名曲たちも登場するので、曲を聴きながら作品を読むのもオススメです。

    ライブ中の紫織たちの表情もグッとくるものがあります。
    全力で歌い、音を奏でる彼らは、泥臭くて最高にカッコいい。
    最高の音楽を届けるために、たくさん悩み、葛藤し、努力を続けてきたことを知っているからこそ、涙なしでは読み進められません。

    本気で夢を追う紫織とその仲間に勇気をもらえること間違いなしの作品です!

    2023年07月31日
  • ブックライブ書店員

    あなたにとって、真実の愛とはなんですか?

    一流ゲームデザイナーを目指す・小湊陸(こみなとりく)。そんな彼に片思い中の幼馴染・米坂葉樹(よねさかはじゅ)。そして、2人と仲の良いクラスメイトであり、陸の片思い相手の美少女・紀勢莉子(きせいりこ)。
    そんなラブコメ的な日常を送っていた3人のもとへ転校生・姫新のどか(きしんのどか)が現れ、ある噂について語る。

    「もうすぐ死ぬ動画について」

    その動画に映し出された者は死ぬ。その死は決して避けられないという…。
    その噂を聞いた直後、のどかが3人の目の前で謎の死を遂げる。なんと、のどかの"もうすぐ死ぬ動画"は1ヶ月前に投稿されていたのだ。
    さらに、その動画には続きがあり、葉樹と莉子の無惨な姿、そして陸と不穏なメッセージが映し出される。
    「この少年が真実の愛を捧げた少女だけが救われ、もう一人の少女は、死ぬ。」
    翌日、動画のことが気がかりな陸と葉樹の前に、おかしな様子の莉子がやってきて…。

    転校生の死から狂い始めていく少女たち…。
    葉樹の恋を応援していたはずの莉子はあの動画から一変し、3人の関係は暗く歪なものに変わっていきます。
    主人公を取り合う2人のヒロイン…というのはラブコメの定番ですが、"選ばれなければ死ぬ"という要素が加わり、表情ひとつで背筋がゾッとします。
    陸が出す答えは…この歪な愛の行方は…目が離せません!

    2023年07月31日
  • ブックライブ書店員

    「元社畜×ゾンビ×青春」!? 少し変わったギャグマンガを紹介します。

    タイトルの「ゾンビになるまでにしたい100のこと」という、生き残る気が微塵もなく、「ただ、今を満喫したい!」という気持ちが伝わってくるこのフレーズ。ゾンビ作品といえば、普通はどうやって生き残るかがテーマですが、真逆を行っているのが清々しくて良いと思います。
    本作は、ゾンビマンガというより、全国を巡る自分探しの旅に近いかもしれません。ゾンビによって世界に光が満ちたりと、世の中に対する風刺も利かせていて、とにかくコメディ部分がとても面白い! 「人生楽しもう!」って何ごとも底抜けに謳歌しようとする主人公がポイントです。そして、他のキャラクターもとても魅力的です(すぐ全裸になるマッチョな親友…)。

    マンガを読んですごく好きだったので、アニメ化・映画化は最高に嬉しい! 是非ご一読ください!!

    2023年07月28日
  • ブックライブ書店員

    主人公は、人類を殲滅して地球を自分たちの母星のものにしようと日々戦いを繰り広げている悪の組織の幹部、通称“将軍”。その将軍の日々を(主に休日に絞って)記したのが本作です。
    背が高く、ちょっと猫背で、黒髪に強面の将軍も、こう見えてONとOFFをしっかり切り分けて仕事から離れる主義なので、休日には、人類を滅亡させた後に共存したいと思っているパンダを動物園で観察し、コンビニで買った新作アイスを暖房の入った部屋で楽しみます。そして、例え敵対する組織であるレンジャーのメンバーと遭遇しても決して争いません。それどころか、遭遇したレンジャーアカツキレッドが超ド級の方向音痴であることを見抜いて道案内までしてやるのです…!
    内容は、前述のとおり将軍の休日がメインなのですが、ちょこちょこ挟まれるレンジャーたちの日常や生い立ちも気になるし、文字が1つもない回や4コママンガだけの回などのバラエティに富んだ体裁も楽しくて、ページをめくる手が止まらなくなりました。おまけに、唐突に出てくる“泣ける話”がまたものすごく泣ける!
    仕事ばかりの毎日に癒しがほしいあなた、だまされたと思って是非読んでみてください! たぶん動物園に行きたくなります。

    2023年07月28日
  • ブックライブ書店員

    「バキ」シリーズの登場人物である、中国拳法の達人の烈海王が主人公の作品。
    本編である『範馬刃牙』でクローン人間として蘇った宮本武蔵との戦いに敗れて死亡したのち、異世界に転生し、「中国拳法の4001年目」を歩んでいく物語。

    <見どころ>
    あらゆる魔法や異形、モンスターなどと中国拳法で戦う烈海王がスゴイッッ!!
    「それがあったかァ~~~ッッ」と思わせるような手段や、「バキ」シリーズの登場人物達が使っていた技を駆使して異世界で無双する烈海王に男心をくすぐられます!!
    また、「バキ」シリーズにあった独特の言い回しや登場人物による独白もあり、原作好きにはたまりません!!

    原作で烈海王が死んでしまい、烈海王レスになっている方や、烈海王の活躍がもっと見たい、「中国拳法の4001年目」をその目で見たい、という方にはおすすめの作品です!!

    2023年07月28日
  • ブックライブ書店員

    『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを飾ったSF界の鬼才、柞刈湯葉の短編集。
    ジョージ・オーウェルの名作『1984年』を大胆にオマージュした「たのしい超監視社会」、消化管のある奴は全員客!と宇宙人に合わせた美味しいラーメンを提供するラーメン屋が題材の「宇宙ラーメン重油味」、部屋に突然巨大な岩が現れた男を描いた「記念碑」など、全6篇のユーモラスな短編小説を収録。

    中でも私がいちばん好きなのは、表題作の「人間たちの話」です。
    火星で見つかった、メタンを生成する岩。果たしてこれは、"生命"ということができるのか?人類と宇宙生命のファースト・コンタクトなのか?という議論と、姉の子供と暮らすことになった研究者の生活。この二つを軸に"他者"というテーマを描き、科学的な面白さだけでなく、少ししんみりとした人間ドラマとしての面白さも楽しめる珠玉の作品です。

    2023年07月27日