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生きている以上、必ずあるもの。だけれども、普段は余り考えることはしないし、考えようとも思わない。そんな「死」について、周囲の人間模様とともに描かれているのがこの本です。
重いテーマを扱いつつも、そこまで暗さを感じさせないのは、コミックであるということは勿論のこと、「死」という境界線を越えた「別の存在」として人を捉えるのではなく、あくまで同じ人間として尊重し大切に思う心が、すべてのストーリーで一貫しているからだと感じます。
読み終わって、「皆、自分は死なないと思って生きている」と誰かが言っていたのを思い出しました。しかし、自分の死を意識するほど人は前向きに生きようとする、と言われます。たまには「自分は死ぬものだ」と思ってページをめくってみるのもよいかもしれません。
実際お葬式の作法とか何処で教えてもらうという事も無かったりするし、こういった棺納師さんのお仕事も身内に不幸がないと拝見する事もないので、知識として知っておくには、漫画だしすごくためになります。
おくりびとというワードは昔流行ったので知っていましたが、納棺士のお仕事について初めて知りました。お仕事に誇りをもち故人を大事にしてるのが伝わってきました。芸人さんだからか、悲しいエピソードを前向きに変えるまとめ方をされていて、良い作品だと思います。
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