あらすじ
現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。
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元アナウンサーであり、現在は様々なジャンルの文筆活動を行う著者が語る孤独論。
予備校講師の林修先生がTVで取り上げて話題に。
下記にいくつか目次からピックアップしてみます。
“「淋しさ」と「孤独」は別物”、“スマホが淋しさを助長する”などの項目は、日ごろ陥りがち、落ち込みがちな感情を、すっきりと整理してくれます。
“新幹線は一人で乗りたい”、“夜遊び中に時計を見るな”などの項目は、孤独であることによって得られる人間関係や体験があると教えてくれます。
一方で、この本は、ただ孤独であればいいと言っているのではありません。
家族、パートナー、友人との関係が煩わしい、かといって一人も淋しいという悩みに、一つの答えをくれる本。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
作者の子供の頃の心情や、孤独についての考え方にとても共感出来たし、1人でいることを肯定できた。
私は一人で行動するのが好きだが、周りの人からは寂しそうだとか一人ぼっちだとか思われて声をかけられたりすることに疑問を感じていた。それに伴って一人が好きな自分はダメなのではないかと思って無理して誰かと一緒にいたりしていたけれど、この本を読み孤独は自己の考え方を洗練するのに大切だとか、孤独や一人行動を肯定している内容が多く、自分自身が肯定されているようで自信を持つことが出来た。
作者の考えは自分と似通った点があり、文体も好みであったので他の作品も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
【目的】
孤独の魅力とは何か。
尊敬できる人はみんな孤独に生きている。
孤独を恐れない。
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孤独の孤=「個」である。
孤独でいると、自分と向き合う時間が作れ、自分に必要なことが分かる。そして個性が磨かれる。
孤独は寂しくない。自分を成長させる大切な時間。
寂しくても、SNSに頼ったり、色んな人に連絡を取ると余計寂しさが助長される。
自分で考えて、悩んで、決断する。分からない事は、先人から知恵をもらうかyoutubeで学ぶ。
↓
これらの経験を経て崇高な孤独になる。
1人の時間を大切にして、出かけたり、本を読んだり、自分と向き合いながら成長していきたい。
今の環境に感謝。今の家も、ワーキングスペースも大切な場所。
Posted by ブクログ
孤独を前向きに考え、積極的に自分の時間を作り、楽しみたいと思った。
印象に残った言葉は
・孤独は行動で、個性が結果
・1人の時間を大切にすると夢が叶う
・いい人といると祭り、悪い人といると修行
Posted by ブクログ
いくつか心に響くフレーズがあった。
・淋しいとは一時の感情であり、孤独とはそれを突き抜けた、一人で生きる覚悟である。
・孤独とは一人でいることではなくて、生きる姿勢なのである。
・孤独は人を成長させる。
・定年になってからこそ、その人の本領が試される。
・品とは恥と裏表にある。恥とは自分を見つめ、自分に問うてみて恥ずかしいかどうかである。他人と比較して恥ずかしいというのは、ほんとうの恥ずかしさではない。
・恥と誇りとは表裏一体である。
・足るを知る
・期待は(他人ではなく)自分にするべき
Posted by ブクログ
漠然と孤独は嫌いだと感じていたが、淋しさが嫌いだっただけ。
孤独は自分の個性を育てるのに必要な時間。
孤独を愉しみ、自分を見つめる時間を確保して「個」育てをしていきたいと思わせられた一冊。
Posted by ブクログ
岡田斗司夫さんが以前“賛否両論大あり”とコメント残した作品。著者 下重暁子さんの今の人生観を知ったうえで、私のもつ『孤独』と世間一般の『孤独』をイメージを対比させながら考えてみた。
確かに『孤独』のとらえかたが私のものとは違う部分がある。もちろん重なる部分も多い。
下重さんの孤独は積極的なイメージが強い。“自分と向き合う”とか“自分を見つめる”とかの内省の側面、何かを実現するために時間やエネルギーを集約する磁力のようものや、自分が成長する養分として必須のものといった前向きとして捉える側面だ。
一方で“そんないいもんちゃう。本当の孤独を知らんのや”という思いも過ぎる。それが私と下重さんの『孤独』が重ならない部分。この重ならない部分は何か違う言葉を使って表現した方がほいのかもしれないと思ったりもする。
でもこの重ならない部分が、小説や映画のなかでは多く重なることがあるから、それを考えると私の『孤独』との相違は世間一般の『孤独』の相違とも重なるのだろうと思う。
そして、それはなんか運命という背景があってこその『孤独』というグラデーションのようにも思えてきた。
言い切ったり、拘ったり、突っかかったりするほどのことでもないと。
Posted by ブクログ
自分だけの時間、空間の大切さを説く視点に共感を覚えた。
大切なことは自分一人で決断すること、秘密基地を持つ楽しみなど、うなづけることが多かった。まわりに振り回されず、自分視点で進みたいと感じる。
Posted by ブクログ
それほど新しいテーマでもなく、今まで散々
言われてきた「孤独であることは決してマイナス
ではない」という投げかけですが、大ベスト
セラーなのはご存知の通りです。
なぜでしょうか。
いわゆる文化人や功なり名を遂げた人だった人
たちが語っていたからなのでしょうか。
女性が著者だったからでしょうか。
なんだか似たようなテーマで類似本がいくら
でも出て来そうな気がしましたが、そうでも
なかったですね。
やっぱり出尽くした感があるのかな。
それでも、この詩には共感しました。
孤独な鳥は、高く高く飛ぶ
孤独な鳥は、仲間を求めない
同類さえ求めない
孤独な鳥は、くちばしを天空に向ける
孤独な鳥は、決まった色を持たない
孤独な鳥は、しずかに歌う
16世紀スペインの詩人サン・ファン・デ・ラ・
クルスの詩
本当の孤独じゃない中の孤独の在り方だと感じました。いざという時にまだ周りに誰かがいてくれる中での孤独。本当の孤独と向き合うヒントを求めて購入しましたが、その点では参考にはなりませんでした。
Posted by ブクログ
孤独時間を大切にする作者が、孤独について語っている。
孤独を恐れて無理に群れず、自分自身と向き合う姿勢に共感した。また孤独で寂しさを感じていた時、孤独は悪いことではないという言葉に助けられた。
Posted by ブクログ
歳をとるとこうした本に目がいく。
いわゆる「孤独のススメ」だが、「一人の方が周りに自分を合わせて四苦八苦するより何倍も愉しく充実している」という孤高の境地を目指す。そして、「孤独を知らない人には品がない」「素敵な人はみな孤独」だとも力説する。
まずは、一人の時間を孤独だと捉えず、自分と対面する時間だと思えば、これ程贅沢な愉楽はない。孤独が寂しいと思えばストレスになるが、孤独を楽しめれば人生はより愉しくなる。孤独とは単に物理的に一人でいる状態ではなく、生きる姿勢も内包する。
例えば、孤独感はグループからの仲間外れや無視によっても生まれる。学校や職場で、対人関係の悩みでドロップアウトしてしまう人も多い。疎外感はいとも簡単に個を破壊する恐ろしいパワーがある。
そもそも孤立、孤食、孤独死など「孤」の文字には負のイメージが強いのも事実。三木清の「人生論ノート」に「孤独は山にはなく、街にある」と書いたのも、孤独を群衆の中で余計感じるのは、人間関係の為せる技だから。
つまり、孤独を恐れて、自分を殺し他人に合わせていると孤独感を余計に感じるのもそのため。いつも他人と群れてばかりいては成長するはずもなく、表面的に付き合いのいい人間になるだけで終わる。
そして、淋しさと孤独は別物、淋しさはいっときの感情だが、孤独とは一人で生きていく覚悟のこと。淋しさは何も生み出さないが、孤独は自分を厳しく見つめることが出来る。従って淋しさを感じるうちは、それを自分で解決しようとする気はなく、誰かがなんとかしてくれないかと他人に頼っている状態でしかない。
大原麗子、野際陽子、永六輔のエピソードの後、最後に紹介されたのは、105歳で亡くなった越後瞽女(ごぜ)の小林ハルさん、彼女は目の見えない旅芸人でおよそ700種類もの唄と物語を暗記した。目が見えない厳しい逆境の中で生きた彼女の言葉「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」こそ、孤独を「生きる覚悟」まで昇華させた達人の凛とした生き様でした。
Posted by ブクログ
ひとり、ということの捉え方について、腑に落ちる部分と、すんなり受け入れられない部分があった。
他のレビューにもあるが、他者の存在があるからこそ孤独が際立ち、その孤独を大切にという主張が多かったように思う。
世の中にはきっと、本当に誰とも関わってない、何らかの理由で関わることのできない人もいる。著者の方はそれも知っている上で書いてらっしゃるのかもしれないが、そういった部分にはあまり言及されていなかった。
本の中で書かれている"孤独“、は贅沢なものの印象。だからこその"極上“の孤独なのだろうか。
ひとつの価値観を知る上で興味深い本であった。
時々話が逸れがちのように思う。
Posted by ブクログ
孤独ほどの贅沢はない。
孤独は成熟した人間だけが到達できる境地。
表面的に他人に合わせて生きることに意味があるのか?
最期が他人から見て孤独死かもしれないが、最高の人生だったかもしれない。
孤独は手段、個性はその結果。
孤独が耐えられない人は、孤独を愛する人を憐れんでしまう。
決断は孤独の中で行わなければいけない。
この本でいう孤独のイメージは1人でしゃんと立つことなのかなと感じる。
天涯孤独とはまた違うだろう。
こうして孤独について語れる人であれたらと思う。
良い人と歩けば祭り、意地悪な人と歩けば修行。
Posted by ブクログ
本屋さんに立ち寄った時に、2018年の年間ベストセラーという帯が付いていたので手に取ってみました。学生時代は友達と、入社してからは同僚と、結婚してからは家族と過ごすことが当たり前だった私ですが、娘たちが大きくなるにつれて一人で何かをする楽しみを少しずつ実感してきました。
そんな私にとって、この本に出会えたのは時期的に丁度良かったと思います。この5年間を振り返っても、ずっとやってきた読書に加えて、ピアノ、ウォーキング等、この帯に書かれている通り「孤独ほど、贅沢で愉快なものはない」という気持ちが分かるようになってきました。勿論、身近な伴侶と一緒に過ごす時間も楽しいのですが、社会人も終盤戦に入って私にとっては今後の指針となる本でした。
以下は気になったポイントです。
・沢山の人に囲まれていながら、誰も自分を見てくれない、声をかけてくれない、目の前の人と繋がれない時に感じるのが孤独なのだ(p13)
・他人に相談していても、すでに自分の気持ちは固まっていて、最後の一押しが欲しくて、他人に相談する場合が多い(p43)
・自分の体の声にもっと耳を澄ますことができれば休むことを大事にしただろう、仕事も運動もやりすぎは良くない。健康を過信すると自分の体の声を聞き忘れてしまう。そのためにも一人になる時間を持つことは大事だ、自分の体と向き合わなければ聞こえるものも聞こえてこない(p76)
・現在の仕事に全力を注ぐのは勿論だが、その中でも空き時間を一人で考えることに使っていると、必ず将来につながる(p80)誰かが縛ってくれることはラクである、誰も自分を縛らなくなって初めて一人で何かをすることの難しさを知る(p82)
・子供は守って育てる時期が過ぎたら離れていくのが当然、親を乗り越えて成長し、親は二人に戻り、のちに一人になる。それを必要以上に不幸だとか淋しいとか感じてはいけない(p89)
Posted by ブクログ
この人には本当に男性的な強さを感じる。孤独は決して恥ずかしいことでも惨めなことでもない!イチロー、中田英寿、オバマ前大統領に、ある意味で孤高を感じるのは確かにその通りなのである。著者は書いている。「淋しい」と「孤独」は違う。話し相手がいないから淋しくて、孤独。そんな安直なものではないはずである 淋しいとは一時の感情であり、孤独とはそれを突き抜けた、一人で生きていく覚悟で ある。淋しさは何も生み出さないが、孤独は自分を厳しく見つめることである。過去の恋愛からNHKを退職し損ねた話し、パブでの酒の話、パチンコ好き、競輪協会長に就任した話など、圧倒される存在感の人である。上品なお嬢様のイメージだったアナウンサー時代は「﨟
Posted by ブクログ
今の生活において孤独の時間がどれほど少ないかどっち思い知らされた。生まれてくる時と死ぬときはひとり。と言われるけれど、ひとりでいて感じることも結局は人ありきなんじゃないかなと思う。
Posted by ブクログ
この方の考える「孤独」と
世の中で問題となっている「孤独」が
微妙にずれているところもあるような・・・
だから、読んでいると、ちょいちょい鼻につく。
でも、言っていることは分かるところもある。
ステキな人は、皆「一人で」行動できる。
そんな大人に私もなりたい。
Posted by ブクログ
孤独最高!1人最高!みんな積極的に孤独になろう!
ということではなく、1人の時間で自分としっかり向き合って余生を楽しもうということが言いたいのかと。
個人的に失恋後に読んだため、第5章〜はよかった(笑)
違う意味での孤独を楽しめそうだ。
Posted by ブクログ
いろいろと批判されているようなことを事前に聞きつつ読んだところ、確かに自慢鼻につくところや、結局寂しがりなんじゃないかと思えるところなども多々あって、突っ込みどころは多いものの、全テーマの核心部分では共感できるところもあった。
人つながり認められていないと不安で仕方がない というのでは人生損をしますよ という話。
Posted by ブクログ
そうかな、と素直に思うところもある反面
そもそもそれは孤独ではないのでは、
と思うところもあり。
レビュー見た感じやっぱり否定的な意見多め。
1人で自分と向き合う時間が大切だ、
ということはひしひしわかった。
Posted by ブクログ
孤独でいなさい、1人がいいよってことではなくて、1人の時間を大切にしなさいってことだと思いました。
たしかに気の知れた仲間といることは楽しいし、
刺激にもなります。
でも、1人で考えることなしに刺激ばかり与えられると、バカになっちゃいます。
そこで整理するのが孤独の時間。
孤独で自分を大切にして、
自分を大切にするかの如く仲間も大切にする。
自分の人生を判断して作っていくのは自分です。
他人に流されるのではなく、
意思を持って強くありたいなと思いました。
孤独を愛して出逢いに感謝!
Posted by ブクログ
元女子アナウンサーの孤独を推奨する一冊。
孤独であることの矜持を語る一方、著者自身はそれなりに恵まれた境遇のようで、説得力半減といったところ。
Posted by ブクログ
自分大好きそうな著者の偉そうな語り口がちょっと鼻に付くけど、日本では孤独が重視されていないのは確かだと思う。自分と向き合うことの大切さがもっとクローズアップされていいと思う。そういう勇気を持てる、そういう自分を肯定できるのは良いと思う。
Posted by ブクログ
「世間から言われるほど一人で過ごす時間というのは悪いものじゃない」ということを、妙に押し付けがましい物言いでまとめてあるから読みながらイライラしてくる部分がある
Posted by ブクログ
誰もが一人は寂しい、人と繋がりたいと思っているが、人に合わせず自分自身を深く知るには孤独が欠かせない。暗闇の自然の中、組織の中、一人だけの仕事場、それぞれに心豊かな一人時間を楽しめる。
経験をもとに書かれていましたが、寂しい孤独ではなく、タイトル通り、極上の孤独でした。
Posted by ブクログ
元アナウンサーで作家エッセイストの著者による孤独な生き方のすすめ的エッセー。
つれあいとの夫婦関係、恋愛、交友、そして母親との関係、人づきあいとしては決して人嫌いではなさそうで、孤独のすすめというよりも、周囲に流されず、気を使いすぎず、自分でよく考え、自立的に生きることのすすめかなと受け止めた。
孤独がテーマではあるが、著者が能動的に選びとった生き方というよりは、病気や性格、環境などによって、そのような生き方をしてきたものと感じられ、生き方のお手本とは感じなかった。
19-25
Posted by ブクログ
テレビで宣伝していたので、本屋で購入。
私も孤独が好きなので、大変共感した。
ストレスの大部分が人間関係によるものなので、
孤独を楽しみ孤独を愛することで、安定した気持ちになれる。