荻原浩のレビュー一覧

  • ワンダーランド急行

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    異次元を描くSF的要素にコロナ禍社会の現実を混在させた物語。過大な期待を抱きつつ読み進めた。が、登場人物のやり取りや展開が平坦で次第に厭きてきた。

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    2023年05月01日
  • 僕たちの戦争 <新装版>

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    タイムスリップにより、野放図な生活から一変して戦争の渦中の予科練兵になった健太が、1年ほどでその環境に馴染み最後は特攻するまでになる。 人は時代に沿って生きるもので、その時の環境や価値観が人を創り出すのだろう。 そして、戦争は起こしてはならないけれど、家族のため、愛する人のために避けられない戦いもあるんだ。太平洋戦争で戦われた多くの方々もそうであったと思う。 荻原さんは、ユーモアを交えながらもそのことを伝えたかったんじやないかな・・・。 先人が命を賭して残してくれた日本という国を大切にしたい。

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    2023年04月29日
  • オロロ畑でつかまえて

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    確かに電車の中じゃ読まない方がいいね。 村興しの奮闘とキャラクターの面白さに、どうしてもニヤついちゃう。 重い本を読んだ後、心を軽くするときに読むといいかも・・・。(o^^o)v

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    2023年04月29日
  • ちょいな人々

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    結婚してから、まともに自分の服を選ぶことのなかった誠一。部下のミスで日曜に出勤するはめになり、ラフな部屋着ででかけたところ、ミスをした部下の女性に「かっこいいですね、ジャン・レノみたい」と褒められまんざらでもない。そんな折、社長からカジュアルフライデーを宣言され、困りながらも購入したカジュアルシャツで出勤すると…。

    ブラックユーモアが中心の軽く楽しめる短編集。ショートショート的であったり、ドロドロと下方向に進んだりとバリエーションもありそこそこ楽しめる作品群である。

    冒頭の表題作が、そういうエッセイか知ってる人のエピソードかと思っていたので、小説だったのでやや驚いた。ただ、それほどフックもなくあれれ?という感じで終わってしまう。

    その後は、お、これは悲惨な方向に進むかな?と思いきや、切れ味悪くほのぼのエンドになってしまい、あれれ?となってしまうのはやや欲求不満が貯まる。そういうほのぼのが好きな人には良いのだろうが。

    全体に、星新一や小松左京、筒井康隆などが好きな人なんだろうなと思う。全体に小松左京を彷彿とさせる作品が多かった。

    ただ、後半にある新製品の話2つに関しては、単なる悪ノリで収束もさせる気がない上、ひねりもなかったのでちょい印象が悪くて星を減らしたい。

    やはり、100% Orangeの表紙絵の元ネタでもあろう『くたばれタイガース』が良かったので☆を戻したが、まあ普通の作品かな。電子書籍で読むのも良いだろう。

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    2023年04月11日
  • ワンダーランド急行

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    朝出勤のために乗る電車に反対行きに乗って行き着いた世界は異世界だった。戻ろうとする度に知っている人や場所が少しずつ違った世界にたどり着く。元の世界に帰れるのだろうか?不穏なまま終わってしまう結果に不完全燃焼。どこかで手を打つわけにはいかないのかなぁ。

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    2023年04月07日
  • オロロ畑でつかまえて

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    ネタバレ

    荻原浩デビュー作。「神様からひと言」が面白かったので、遡って読んでみた。

    人口三百人の村の青年会が、村おこし目的で、ネッシー的なものを捏造しようとして、話があれよあれよと展開していく。

    田舎美化幻想を感じなくもないが、ストレスなくスイスイ読めて良いです。

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    2023年03月28日
  • ワンダーランド急行

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    パラレルワールド。二度目の世界は宗教が支配的な世界とはいえ幸せそうな家庭だったけど、他はロクでもない。三度目はもう無茶苦茶でスラップスティックだ。前半面白かったけど、後半凝りすぎたか、奇想天外に頼りすぎたか、やや失速。

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    2023年03月19日
  • それでも空は青い

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    いかにもドラマの原作になってそうな内容だった。1話目とか車のCMかよと思った。最後の話は泣きました。

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    2023年09月06日
  • 恋愛仮免中

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    短編集のため読み切りやすい

    また愛の形は色々あって
    結婚が全てだとか、何がベストかは自分次第

    自己啓発本より誰かの物語である小説で
    受け取る方がしっくりくる

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    2023年02月06日
  • 金魚姫

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    テンポよく読み進めることが出来た。
    内容的にはちょっとラノベっぽい感じなのかも。
    夏の暑さや夏祭り、ブラック企業の描写など情景が分かりやすく頭の中でイメージが浮かびやすかった。

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    2023年02月02日
  • ちょいな人々

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    悪意のある人物はあまり登場しないので、安心して読める。
    荻原氏にしては文章表現のユーモアさが抑えめに感じた。
    「犬猫語完全翻訳機」や「正直メール」のように、中心となる登場人物がおらず、モニターのエピソードで短編が成立しているのは、ユニークだったと思う。

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    2023年01月15日
  • さよなら、そしてこんにちは

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    ネタバレ

    【ビューティフルライフ】
    家族のドタバタコメディ。キャラ全員立ってるし、父と母の漫才のような掛け合いが面白かった。特に好きなキャラは天然の母と、方言バリバリの鈴垣さん。むかし山形の親戚ん家に行った時の、何言ってるか分からない婆さん思い出したw

    【スーパーマンの憂鬱】
    スーパーマンってそっちかい!w
    最後やけくそになって娘と同じ「やだやだダンス」踊るの笑える。

    【美獣戦隊ナイトレンジャー】
    冒頭イケナイ不倫系かと思いきや、テレビ越しの対面でほっこり。カズマの裏の顔が怖い...あんな本性見ちゃったらいくら推しでも興醒めですわ。実際のヒーローショーの上下関係も厳しいのかなぁ。口には出さない由美子の心のツッコミが面白いw

    【寿し辰のいちばん長い日】
    華麗なる食い逃げ。詐欺男の一人勝ちで最後は気持ちい。
    なるほど、このパターンの詐欺もあったか。
    こんな大将のクセ強い寿司屋いきたくねーなーw
    初見じゃハードル高すぎて注文すら出来なそう。カップル男みたいにたじたじになるだろうなぁ。

    【長福寺のメリークリスマス】
    師匠が話した、死人が出る家を探して死を受け入れる話が良かった。なんかどっかで聞いたことある気がするけど、有名な話なのかな。

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    2023年01月09日
  • それでも空は青い

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    スピードキング
    人生はパイナップル
    この2つが印象深い。
    どちらも野球だったけど。
    なんか、私の憧れる男性らしさが出てるとこが胸に残る。

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    2023年01月05日
  • 恋愛仮免中

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    読みやすいのでサラッと流してしまいそうだけど、いざ感想をと思うと色んな想いが後から後から湧いてくる。奥田英朗さん、窪美澄さん、中江有里さんの話は、どの主人公も必死に恋愛してピュアで、たとえ実らない恋だったとしても、前向きに進んでいけそうな気がする羨ましい恋愛仮免中の話でした。荻原浩さんと原田マハさんのは、いろんな経験を重ねてきた大人の話で切なかった。人の死が絡んでくると、ちょっと自分の中で処理できない感じです。

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    2023年01月02日
  • 砂の王国(上)

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     グッと冷え込みが厳しくなった今読むと、路上生活の辛さが容易に想像できてやるせない気持ちになる。確かに一度転落すると這い上がるには高いハードルを越えなければならず、支援も行き届いているとは言い難い。その外見から偏見の眼差しや見て見ぬふりをしてしまうが、好きで路上で暮らす人は少数であることを認識しておかなければならないと感じた。龍斎のような怠惰な人間もいるが、行き過ぎた自己責任の国であってほしくない。新興宗教が軌道に乗り始めたところで下巻へ。

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    2022年12月21日
  • オイアウエ漂流記

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    漂流サバイバルものですが、悲壮感を感じさせないつくり。ドタバタコメディのようでもある。
    意図的にイラッとするキャラクターばかり配置されている中で、主任さんと犬のカーゴがいい。
    ボロいセスナ機と職場メンバーとのサバイバルは勘弁だなあ。ラストに「?」となったけど、まあこんなところでしょう。

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    2022年12月21日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    座敷わらし、河童、天狗。これらの伝説が語り継がれる地を民俗学者と女子大生が訪れる短編集。
    女子大生のキャラがやや痛々しいが、物語に軽さを与えていて読みやすくなっている。
    河童や天狗の伝承がどのような背景で生まれたのか、その自説がおもしろくて、なるほどと思わされるところがあった。

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    2022年12月12日
  • 極小農園日記【毎日文庫】

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    ネタバレ

    荻原浩先生の初のエッセイ集(文庫版)。表題作の自家栽培のエッセイと、その他連載されたエッセイのまとめ。構成は、表題作(2008年栽培)とその他と表題作(2017年栽培)の、サンドイッチ方式になっている。この構成は良かった。なぜなら、正直表題作においてはとても面白かった(語り口、内容ともに)のだが、星3としたのはその他のエッセイの中弛み感が個人的に否めなかったからだ。ひとつひとつは悪くはないけれど、うーん…となってしまうことがあった。私の興味関心という部分だけでは無いだろうが。自家栽培のエッセイについては、まさに『家庭菜園エッセイ(東海林さだお版)』とも言える内容で、最初のつかみでばしっと結論を出すのも、擬人化表現もまるで作中に登場する東海林さだお先生へのリスペクトと受け取れた。もしかしたら荻原先生に失礼かもしれないが。そのくらい、ずっと読んでいても飽きなかった。だから2017年の極小農園日記の結果がアレでもいっこうに構わないのだ。野菜の種類を片っ端から試して見てほしい。でもそれじゃ、極小農園にはならないけど。

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    2022年12月06日
  • 押入れのちよ

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    先日、友人に頂いたんです。荻原浩さんの短編集。
    タイトル“押し入れのチヨ”⁉︎せめて、クローゼットのチェリーとかにならなかったのだろうかと。
    「押し入れのチヨ」は、訳あり格安アパートの押し入れから出てきた明治生まれの女の子。この作品と「しんちゃんの自転車」は、恵まれない環境の中、幼い命を失い、少し現世に気持ちを残した優霊達。
    ジェントル・ゴースト・ストーリーというジャンル。「コール」も、親友の好きな女の子と結婚してしまい、後悔を持ったまま亡くなった男の霊が、死後の二人を認めるという優霊系。
    「殺意のレシピ」「介護の鬼」「予期せぬ訪問者」は、コメディタッチのホラーテイスト。
    「お母さまのロシアのスープ」「老猫」「木下闇」は、ミステリタッチのホラーテイスト。
    全9作秀作揃い。ちょっとクラシックで、多少同情してしまうような。
    (朱川さん+乙一さん+岩井さん)÷3×昭和÷平成
    な感じ。荻原さんの、違った側面を読ませていただきました。

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    2022年11月15日
  • あの日にドライブ

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    ネタバレ

    人生のやり直しを夢想する、銀行員からタクシー運転手となった主人公の日々。
    意味の無いたらればを繰り返すが、今までの選択の結果としてある家族の姿や自分の今を見つめ直した主人公は、違う人生を選択したとしたら、それを全て失うという事に気付き、そしてそれを想像して、寂しさや恐怖を感じたのかもしれない。

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    2022年10月25日