荻原浩のレビュー一覧

  • コールドゲーム

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    いじめ被害者による加害者への数年越しの復讐
    見るに堪えないいじめの描写
    罪の意識が希薄で、保身にばかり走る屑加害者達
    あまつさえ逆ギレとあっちゃあ…
    本文は加害者側の視点で書かれているがどうしたっていじめ被害者側の立場で読んでしまうので、加害者同級生達のノリとか度々入るクスっとさせるような一文も薄ら寒い
    友情だとか、青春だとか、何を勘違いしているんだろう
    最後の展開で多少溜飲は下がったけどどうせなら全員ぶち殺すぐらいしてくれたらスッキリしたのに

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    2021年09月09日
  • オロロ畑でつかまえて

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    ネタバレ

    人口300人の超ど田舎の牛穴村。オロロ豆、千貫みこし、牛穴湖、婆地蔵、この程度しかこの村には名物がない。勿論嫁も来ない。そこで青年会議所の男性陣が町おこしを考え、広告代理店に依頼する。考えたのはネス湖のネッシーではなくウッシ―。これはヤバい展開。最終的にはとあることをきっかけにこの村が徐々に女性が移り住む。ある程度楽しめたが、理由は女性登場人物のキャラ立ち。男性のド田舎+阿呆なキャラだったのでマリアン、アナウンサー・脇坂涼子、広告代理店・猪熊が特に際立っていた。ただ下ネタが多すぎだったことが少し不快感。

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    2021年08月26日
  • マウンドの神様

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    甲子園を目指す球児や、野球を愛する人達の人間模様を描いた短編集。
    いつの時代においても、甲子園への夢は多くの人々を魅了し、憧れの存在であり続けるのだと思わされました。
    なかでも、あさのあつこさんの「梅里駅前商店街の熱い風」が良かったです。野球が人と人を繋ぐ様子がこの一話にぎゅっと詰め込まれていました。

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    2021年08月25日
  • 千年樹

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    ネタバレ

    *東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる。そこへ、くすの実が落ちて―。いじめに遭う中学生の雅也が巨樹の下で…「萌芽」。園児たちが、木の下にタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。そこに秘められた戦争の悲劇「瓶詰の約束」。祖母が戦時中に受け取った手紙に孫娘は…「バァバの石段」。など、人間たちの木をめぐるドラマが、時代を超えて交錯し、切なさが胸に迫る連作短編集*

    樹齢千年を超える巨木くすの木が見守る中、過去と現在が交差しながら紡がれる物語たち。

    読み応えはありますが・・・重いです。
    特に過去のお話たちは、惨殺や飢餓や戦争と言った悲しくやるせない題材ばかりなので、いつものユーモア溢れる

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    2021年08月23日
  • さよならバースディ

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    ネタバレ

    面白かった。

    動物を使ったミステリは初めて読んだ。

    言語を操るサルはいることは知っていたけれど、冒頭の実験が都合良すぎるなと感じていた。動物をミステリに使うために、ファンタジー要素が強くなっているのではないかと少し萎えながら読んだ。
    最終的に「都合が良すぎる」ということがミソだったので納得。

    謎を深めるために謎多きヒロインにしたせいか、最後までヒロインに感情移入出来ずスッキリしない終わりと感じてしまった。

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    2021年08月23日
  • ギブ・ミー・ア・チャンス

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    読んでて、イエモンの天道虫の歌詞が浮かんだ。
    夢が夢を超えることたまにあるから厄介だ
    この小説も、天道虫も、十代の私だったらまた違った感想だったんだろうよ。

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    2021年08月14日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    民俗学がテーマなのは好きだし、先生と生徒が協力して謎を解くのも好き
    だけどこの女の子はどうにも気に入らない
    歳上は無条件に敬え…というつもりはないけど、ちょくちょく馬鹿にした言動が嫌だった
    座敷わらし、河童、天狗の正体とは??を探しに行く連短

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    2021年08月08日
  • 噂

    購入済み

    わりかし面白い

    読みやすく素直な展開であった為、楽しめはしたが、ドキドキはできなかった。

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    2021年07月24日
  • さよならバースディ

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    学会の闇というか、そんな話は現実にも聞きますが、なんともやるせない。
    バースディは実験動物であるけども、主人公たちにとってはそれ以上の存在で。
    仕草や表情で気持ちがわかるほどの仲。
    それはもう家族みたいなものですよね。

    プロポーズした夜に彼女が死ぬ。
    事故なのか自殺なのか。
    こんなつらいことってないですよね。
    プロポーズされて自殺するって、どういう感情なんだろう。
    想像しようと思ってもできなくて。

    結末は予想外のもので。
    せつなくてもどかしい。
    行き場のない感情が残ります。

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    2021年07月16日
  • 月の上の観覧車

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    人生を前だけ向いて進んでいられるのは何歳まで?どこかのタイミングで自分の終着がなんとなくぼんやり見えてきて、今まで歩いて来た道のりをふと振り返る。そんな風景を描いた短編集です。
    僕はある程度歳食ってからの方が人生楽しいので、それほど振り返ってどうのという事はありませんが、過去にいい思い出が沢山あって、今は思った通りの人生を歩めていなければ、「あの頃は良かった」となりますよね。それはよく分かります。
    でもこの本は、ままならないままの今を慈しみつつ、過去をふと思い出すというもので、おっさんの胸の奥をキュッとさせる何かが有ります。やはり上手いです。

    あれだけ親密だったあの友人と一生会わないのだろう

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    2021年07月09日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    荻原ワールドの物の怪シリーズ。
    「押し入れのチヨ」で初めて出会った、物の怪と現代人のなんともほのぼのとした世界。
    時々無性に読みたくなるなぁ。

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    2021年07月01日
  • さよなら、そしてこんにちは

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    「さよなら、そしてこんにちは」がよかったかな。
    「長福寺のメリークリスマス」は、覚念さんにエールを送ります!

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    2021年06月05日
  • 金魚姫

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    ネタバレ

    うーん、つまらなくもないが全体的に熱中して読めなかった。

    始めは主人公の会社のブラックさが酷くて、こちらも心苦しくなる。
    現在はこんな会社ない事を祈る。

    リュウとの生活や、死んで間もない人たちが見える辺りは楽しかった。

    あと、この作者さんは田舎描写が◎
    他の作品もそうだが、田舎で暮らしたくなる。
    今回はすごーーく長崎に行きたくなった笑

    ってかなんで主人公=(?)劉なのかが不明。
    絶対社長やと思ってた。

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    2021年05月30日
  • 極小農園日記

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    我が家にも同じくらいの広さの極小家庭菜園があります。

    ふむふむとうなづける事も多く楽しく読みました。
    新聞連載が元なので仕方ないが、文字数とかの制限がない中での菜園日記を読みたいと、激しく思いました。書きたいことは尽きないんじゃないかな。

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    2021年09月25日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    20210430
    貧乏女子大生の真矢が誘われたアルバイトは布目准教授の現地調査。天然准教授とガテン系女子の妖探しの連作短編集。
    3編しかないこともあって、真矢の将来への不安や二人の仲の進展についてはもう少しみたい!という状態で終わった。妖怪の正体については、それなりに納得できる部分もあった。妖怪、いつか見てみたい。

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    2021年05月01日
  • ストロベリーライフ

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    なかなか読み進められなくて、二週間ギリギリで読み終えました。いつも読んでる本とは違うたんたんと進むストーリーがなかなか乗れなかったけど、読んでいくと主人公に魅力を感じたり、奥さんの気持ちもわかったり。。最後まで読んで私の知らない農業の世界を少し知れて、またほっこりして良かったなと思いました。

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    2021年04月05日
  • 月の上の観覧車

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    ほろ苦い短編集。
    せっかく一度きりの人生、もっといろんな経験をしたいと思った、そしてきっとこの先人生を振り返ることがある時に、この本を読みたいと思った。

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    2021年03月21日
  • ちょいな人々

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    近所に住んでいそうな、職場で出会いそうな、街で歩いていそうな。そんな日常の手の届きそうな場所にありそうな人々のクスッと笑える物語集。
    クスッと笑えるというのがミソで、その程好く丁度いい感覚だからこそ余計に心揺さぶられる何かがある。
    「ちょいちょい」とツッコミを入れたくなるような人々だらけだけど、なんだか温かく、愛おしさが残る物語。

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    2021年03月18日
  • 押入れのちよ

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    ホラー短編集。世にも奇妙な物語みたいな感じ。

    押入れのちよは面白かった。ホラー小説はあまり読まないのでたまには良いなと思いました。

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    2021年03月03日
  • 逢魔が時に会いましょう

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    ネタバレ

    萩原浩の作品って現実はうまくいっていないけど、なんとかもがこうとしている人を明るく楽しく描いているから読んでて元気になれる気がする。

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    2021年02月24日