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20年来の趣味である庭の野菜づくり。きゅうりの曲がり具合、ナスに学ぶ人生訓、トマトはサディスティックに過保護に育てる、スイカの婚活問題など、小さな畑での奮闘を小説家ならではのユーモラスな目線でつづります。他に、小説や旅をテーマにした名エッセーも収録。デビュー以来書き溜めた中から選りすぐりを集めた初エッセー集。カバー、文中イラストは著者直筆です。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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Posted by ブクログ
荻原 浩さんの初のエッセイ集 とても面白かったです。 エッセイにはその人となりが表れますが、荻原さん、最高に面白くて優しくて温かくて大好きになりました。 全4章のうちの2つはタイトル通り、極小農園日記、後の2章は旅ノートと日常のスケッチが書かれています。 読んでいて何度噴出した事か! いきなり...続きを読むの替え歌で始まるエッセイあり、悲しみ、怒り どんな内容も荻原さんが語ると、温かい物になるから不思議だ。 本文のイラストも著者自ら描かれた物で、これが又凄く可愛い。 時々イラスト入りのエッセイがあってもあまり目を留める事がないのだけれど 荻原さんのイラストは表紙も含め、イラスト自体にもユーモアがあってセンス抜群です。 今までガーデニングはしてきたけれど、これからは家庭菜園でナス・トマト・きゅうりを育てたい!と思えた読後感です。 荻原さん、ここでお詫びが… 私も長い事、萩原(はぎわら)さんだと勘違いしておりました^^;
毎日新聞で「極小農園日記」を読んでから、単行本化を楽しみに待っていた本(^^)♪農園日記のほかに旅や日常のエッセイもあって楽しい(´∇`)ほとんどの話に「あるある~(^^;)」と共感して、親近感が増し増し(*^^*)
コミカルな表紙に誘われて手に取ると、なんとイラストは著者によるもの! 私も七転八倒で畑をやっているので、夢中で読んでいると、この連載は突然終了。残り三分の二は旅や日常のエッセイかぁ・・・なあんだ、星3つ・・・などと読み進むと、それでも面白さは変わらない。荻原浩だもの、当たり前だった。星4つ。 ところ...続きを読むが、最後にサプライズが待っていた!そうだったのか、萩原さん自ら提案してこうなったとのこと。よっしゃ!星5つ! とにかく文章が面白い。このセンスにすっかりハマってしまい、ニヤニヤしながら読みました。 ところで「荻原」(おぎわら)は「萩原」(はぎわら)に間違えられることが多いというエッセイは、身にしみました。自分も読みが間違えられてそのまま固定した苗字を持っていたから。 創作の秘密もユーモラスに語られています。(あの話はそんなところで!!) 著作を買おうと検索した時、念のため「萩原浩」もネット検索してみたら、ちゃんと「荻原浩」が出ましたよ(笑)
荻原浩さん。お名前は知りつつ作品には今まで触れてこなかったのですが、漫画も描かれている(!)と知りエッセイを探しました。 挿絵もご本人だろうと思ったからですが、こんなに面白い方だったとは。 初のエッセイ本。 旅の話、日常、どれも楽しいのですが、趣味の家庭菜園についての話はノリノリに思えました。 悪...続きを読むく言えば…ふざけている…? 外出先でなくて良かった。何度か吹き出してしまったから。あとがきまで面白かったです。 ド素人から見れば、家庭菜園は畑のレベル。 イラスト、漫画も描ける小説家、元は広告会社のコピーライターという凄い人でした。 挿絵は思った以上に可愛かったです。 読みたいと思う作家さんが、また増えてしまった。
荻原さんらしさ満載です。 楽しく読めました。イラストも良かったです。 「鈴木さんにはわかるまい」よかったなぁ~。 同じ年の生まれなので、共感できるところが一杯。
最初の極小農園は、20年近く前の話なのに、内容がもっと昔のような気がする。 中盤のエッセイは、年齢が同じこともあり、同感多数。 面白い人だね、荻原さん。
春から体験農園で畑デビューを果たしたものの 畑の知識ゼロで、畑の先生から呆れられる日々… isaoさんの本棚からこの本を知り、気軽に読めそうと手に。 極小農園日記と題しているものの、畑話は前後半分ほどのエッセイ集。自作のイラストもかわいい。 畑とは無縁のエッセイも半分ほど。 荻原さんの自宅の庭...続きを読むでの野菜作りのコツや失敗談がユーモア混じえて楽しめる。 家庭菜園をされている方には、あたりまえの知識でも、未経験者にはなるほどと思うことばかり。 それが、オヤジギャグ満載に描かれていて笑いを誘う。 そして、印象的だったのは、 昨今の野菜は美味しくなり、臭みがなかったり形も整い虫食いもない。歓迎すべきことではあるけれど、落ち着かないという。 「極小農園のおかげで野菜というのはごく自然に(ほったらかしに)育てれば、小さくて形が悪くて虫食いで、農薬を使わないからといって特別うまいわけでもないことには気づかされた。」 私の体験農園も有機無農薬を基本としているので、虫食い放題だし葉物も適度にエグみがある。 品種改良された苗であることには変わりないけれど、本来の野菜の味に近いのかもしれない。 荻原さんはコスパを考えて家庭菜園をしているかのように書かれているけれど、かなり失敗も多いようだ。手間暇や不作のリスクを考えたら恐らく家庭菜園のコスパはあまりよくない。 それでも、自分で作るからこそ得られる満足感や野菜本来の味を求めて極小農園を営んでいるのだろうな。そして、ダメでもやり直せばよいと開き直っている様子が小気味よい。 エッセイは畑以外のネタも多く、コピーライターから小説家へなられた経緯なども書かれている。 「コピーはショースタイルのプロレス」 「コピーライターに求められるのは、何かを伝えたい気持ちではなく、どのように伝えるかという言葉の技術だ。」 そして、「言葉とガチンコ勝負したくなった」のだそうだ。 絵は上手いけれど、「描きたいものがない」我が息子はグラフィックデザイナーを目指している。 油絵専攻して美大へ進んだ息子の幼馴染の友人は、描きたいものが溢れ出ていたように思う。 荻原さんのように、目指すものが変化していくこともきっとあるだろう。 野菜作りのように失敗をたくさん経験することで、得るものは多い。 失敗を繰り返しても、めげずにチャレンジし続ける。自分自身も子ども達も、そうであって欲しいと願う。
我が家にも同じくらいの広さの極小家庭菜園があります。 ふむふむとうなづける事も多く楽しく読みました。 新聞連載が元なので仕方ないが、文字数とかの制限がない中での菜園日記を読みたいと、激しく思いました。書きたいことは尽きないんじゃないかな。
1956年、さいたま市(大宮)生まれの荻原浩さん「極小農園日記」、2018.3発行、家庭菜園小説かなと思いながら読みました。初めてのエッセイ集とのことです。実際、子供の頃から野菜作りが好きで、30代半ばにその思いが再燃、4平方メートル(畳2畳半)で野菜作りを楽しんでるそうです。今は都内の奥様の実家で...続きを読む暮らしてるそうです。「人の死は不公平なくじ引きだ。もう死ぬのが早すぎる年齢じゃないから、好きなように生きよう!」とてもよく理解できます(^-^)
荻原さんの初エッセイ。野菜作りを楽しんでいる様子、仕事の事や苗字の事、ご自身の事、好きな作家さんの事など。荻原さんの日々がギュッと詰まった一冊でした。
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