陰謀論百物語

陰謀論百物語

小説・文芸
2,200円 (税込)

11pt

「陰謀論」が現実になる世がここに――

一国の大統領が突然、近隣国によって連れ去られ、裁かれる。
国家間ではミサイルが飛び交い、他国への攻撃を想定した大規模演習が行われる……。

かつてなら、まさかまさか、と笑い飛ばされていたような出来事が次々に現実になる世の中で、もはや陰謀論は「陰謀論」では済まされなくなっているのかもしれません。

何が本当で、何が嘘なのか。

収録作「陰謀論百物語」では、ろうそくを前にずらりと座った高名な”陰謀論者”たちが百物語を繰り広げます。
曰く、ロシアのウクライナ侵攻には、ホワイトハウスの地下に存在すると言われる「ブラックハウス」が関係している。曰く、スマホの自撮りで顔が長く写るのは、女性に美しくあらねばという意識を植え付ける「ルッキズム推進勢力」(通称:ルキ推)の策略によるものだ。曰く、「人類の月面着陸成功は陰謀である」という陰謀論は、陰謀である……。

嘘のような陰謀論はしかし、似非陰謀論を広め、世界を混乱させて支配しようとする影の組織が故意に広めているものらしい。それこそが陰謀なのだ、と主張する男まで現れ――

その他、突如厳しくなったコンプラに戸惑う刑務所帰りのヤクザに、「忖度」を合言葉として村おこしに励む村議会の面々、マスク拒否男改め「ゴネラ」とマスク警察改め「モンクコング」の真剣勝負まで……。
コロナ禍を前後して書き紡がれた粒ぞろいの全7編、とくとお楽しみください。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    陰謀論百物語
  • タイトルID
    :
    2215370
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年03月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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陰謀論百物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    陰謀論、百物語、怪しげな蝋燭の炎、表紙を見て夜読むのはやめとこうと思ったくらい「怪奇」を感じた。こういうのはあまり好きじゃないのだ。
    ところが大外れ、冗談とさえ言えるような陰謀論が飛び交い笑ってしまう。作者に嵌められたと思った一作目。
    気楽に読み進めると次々と、一番楽しんどるのは荻原さんかいと遊ばれた感に包まれ、こちらもにんまりの短編集だった。

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    初期にあったようなコミカルな短編集で、なんか懐かしい

    忖度村の話なんて、まるで踊る大捜査線のようじゃないか

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ

    陰謀論百物語
    ハードボイルド・ルール
    サクマ型ロボット2号
    パスワードを入れてください、
    ああ美しき忖度の村
    モンクコング対ゴネラ2021
    戦争過敏シンドローム
     以上七つの短編集でした。
     荻原さんらしいユーモアセンスも健在で楽しく読みました。その一方で、「ロボット」「AI」「パスワード」「忖度」「コロナ禍」「戦争」など、世相が随所に描かれていて、現代社会に潜む問題も色々と考えさせられました。
     私は、中でも「サクマ型ロボット2号」が強く印象に残りました。クラスでいじめられて不登校になったサクマくんがロボットになって再登校し・・・深く心が痛みました。

    0
    2026年05月12日

    Posted by ブクログ

    陰謀論、コンプライアンス、忖度、パスワード、マスク警察…現代の闇を煮詰めたようなコメディ短編集。どれも皮肉が効いていて素直に笑っていいのやら。結果、ずっと苦笑いという不思議な読書体験。陰謀論者の心得(?)を皮肉たっぷりに描いた表題作がやっぱり一番好きかな。特撮怪獣映画ファンとしては古典的名作『キングコング対ゴジラ』をコロナ禍のノーマスク派vs.マスク警察と重ねてみせる『モンクコング対ゴネラ2021』も良かった。

    0
    2026年05月03日

    Posted by ブクログ

    あまりにナンセンスな陰謀論に唖然。星新一、筒井康隆テイストの風刺の効いたショートも。荻原さんらしい教訓も盛り込まれ考えさせられる。パスワードあるある、なんとかしてほしい。「現実を見なければいい。耳を塞げばいい。そう何も見なければ、何も知らなければ、なかったことと同じだ」それではダメと平和ボケの孫にじいちゃんから見せた妄想「くれぐれも忘れぬよう」にしたい。

    0
    2026年06月15日

    Posted by ブクログ

    星新一や筒井康隆等が全盛期の70年代SFを彷彿とさせる様な短編集。収録7編全て良しとは言えず、話毎の巧拙はあるが"パスワードを入れてください"は正にスマホ全盛期の現代を痛烈に皮肉っていて秀逸だった。

    0
    2026年06月04日

    Posted by ブクログ

    読みた時の感触、イメージは「星新一」。短編集ですが、あまりキチッとした話の終わり方をしない話が多いと思いました。

    0
    2026年05月18日

    Posted by ブクログ

    表題作はタイトル通り、陰謀論の百物語で、それぞれの陰謀論が展開する。おかしな議論がもっと拗れまくって、何だったらその場で大乱闘とか、陰謀論も、もっと壮大で荒唐無稽なものを期待してしまっていて、ちょっと拍子抜けだった。
    コロナ以降クリーンに変貌した組織に順応できない組員。いじめで自殺した中学生の身代わりロボットの暴走。あるあるのパスワード地獄。
    忖度村の忖度の果て、村人には意外と受け入れられ概ね好評でよかったよかった。マスク警察vsマスク拒否男、こんなことは実際にあったかもしれない(いやないか)

    ちょっとしたきっかけから生じたずれがエスカレートするコメディ、久々の荻原ワールド全開、ではあったのだけれど。願わくばもう一声、ドッカーンと炸裂して欲しかった。面白かったけど。

    0
    2026年05月09日

    Posted by ブクログ

    世にも奇妙な物語のような短編集。
    全体的に雰囲気は好きだか、前半の結末は投げっぱなし感が強く消化不良。
    話しとしては後半の2篇が良かった。

    0
    2026年05月04日

    Posted by ブクログ

    7編からなる短編集
    SFのようで、ブラックな風刺が効いていて
    面白かった。

    《陰謀論百物語》
    高名な”陰謀論者”たちが、蠟燭を前に百物語を
    繰り広げる‥‥馬鹿々々しい説だが、
    一体何が本当で、何が嘘なのか?
    《ハードボイルド・ルール》
    刑務所帰りのヤクザ。突如厳しくなった
    コンプラに戸惑う。
    《サクマ型ロボット2号》
    不登校支援ロボット‥不登校支援の一環として
    ロボットが本人の代わりに出席するというのだが‥ブラックな話だった。
    《パスワードを入れてください》
    早く思い出さなければ、いけない時に限って、
    焦って出てこない‥ある、ある!
    まさに、パスワード地獄
    《ああ美しき忖度の村》
    題名からして、笑った。
    最後、尊鐸上人の着ぐるみ(←これが笑える)と
    盆踊りの曲との共演‥カオス‥笑
    《モンクコング対ゴネラ2021》
    この話が一番面白かった。
    マスク拒否男vsマスク警察‥
    マスク警察、あー確かにいたいた、
    コロナ時を思い出した。
    《戦争過敏シンドローム》
    ロシアによるウクライナ侵攻があった頃に
    著者はこの話を書かれたようだ。
    今、アメリカとイランがこのような状態になり、
    ますます戦争に対して皆が、過敏に成らざるを
    得なくなったように思う(もちろんこの話のように
    ここまで酷くはないけれど)

    0
    2026年05月02日

陰謀論百物語 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    陰謀論百物語
  • タイトルID
    :
    2215370
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年03月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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