荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
闇に目が慣れる間もなく光の中へ引きずり出される。照明が点くより突然に。もし人間が産まれる瞬間を記憶することができたとしたら、その体感はこんなふうかもしれない。
本人は黙して語らない写真の中の顔だけだ。母には自分の人生の綻びを、父親の死で縫い合わせる癖があったから、話に聞くほど悪い人ではなかっただろうと思う
全員の笑顔が2の三乗になる
雨がやんでいることを私は、田舎道を傘を差さずに歩く老婆の姿で知る。
病気のためというより、出番が終わったステージから舞台の袖の向こうへ、すいっと姿を消したような死に方だった。
「信じようと信じまいと、夢も現も、貴方しだい。それが魔術でござい」
影を知 -
Posted by ブクログ
「会話」ができるボノボのバースディだけが恋人の死の真相を知ってる。
なんていうか。
前半ちょっと気持ちが入らなかった。
主人公とその恋人の恋愛がイマイチぱっとしない。
なんとなく、おとなしい感じがするからかな。
もし、もっと情熱的で、そこがグイッとつかんでくれてたら後に起こる悲劇に一緒に落ち込めたんだけど。
すごく読んでて客観的になってしまった。
滅茶残念。
こういう話、もともとものすごく好きなタイプなんでするすると読めた。
恋人の死の真相に迫りだしてからはすごく面白かった。
ほんとのとこ、もっと前半のグダグダをなくしてガンガンいって欲しかった。
なんとなく筋は読めてしまったけど、でもラス -
Posted by ブクログ
【おじさんが奮闘する姿が笑えて、爽快】
倒産寸前の小さな広告代理店にヤクザのCI(コーポレイトアイデンティティ)の仕事が舞い込んできた。なんとか断ろうとするもの引き受けざるを得なくなる。杉山をはじめ、代理店に勤めるメンバーがいろんなアイデアを持ち寄ってヤクザのCIプロジェクトに奮闘する。
杉山からすると、ヤクザのイメージアップのための仕事はなんだか気の重い仕事だ。そこに加えて、離婚した妻や離れて暮らしている娘が難しくなっていて、公私共になんだかなぁという生活である。
でも、これじゃだめだと思い立ち、仕事にいろんな角度から取り組み、私生活も変えようと奮闘していて、読むと前向きになれる