荻原浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これは少し私の好みとは異なって、読み進めるのに難儀した(^_^;)
何処が悪いっていうわけではないのにな、、、何でだろう。いつもみたいに調子良くページを捲ることが出来なかった(^_^;)
倒産寸前のユニバーサル広告社が、オフィスを都心から離れたさくら通り商店街へと移す。
そこはスーパーの進出などで寂れてしまったシャッター街だった。
コピーライターの杉山は、シャッター街に生き残り、商店街を変えたいと立ち上がる青年たちと共に商店街活性化の為に協力する。
古くからの商店街の重鎮たち、新しい商店街の若者、様々な障害を乗り越えて、商店街の住人が心を1つに繋いでいく、ほんわかストーリー。
長編大好きな私が冗長ではないかと感じでしまう厚みだったが、大衆に評価されている作品が悪い作品なわけもなく、最後はほわっとほっこりいい気持ちになる。そんな温かいストーリー。 -
Posted by ブクログ
遊興ゆうきょう 洗濯機と冷蔵庫を手にした主婦。助さん格さんを従えた黄門様みたいなもの。 欲しがりません勝つまでは 盥たらい 示談 情状酌量の余地もある 舌打ちを危うく堪える 息子を騙るかたる詐欺に引っかかる親がいるなんて信じられない 滑舌練習 元々「オレオレ」に比べて「アタシアタシ」は成功率がかなり落ちるのだ せつゆ説諭の段階を超えているとの判断で 蔑みの視線を浴びながら 聞きしに勝るな ゲネプロ通し稽古 原始人が洞窟に牛の絵を刻んでいた頃からの こうろう高籠城 美しい誤解の積み重ね 嘲笑が浴びせられた イントロデュース自己紹介 カップリングという流行りの言葉を直訳すれば「交尾」の事だ 口煩いしゅうと姑さんと病弱なしゅうと舅さん やっぱり人間の体内には予め繁殖戦略が備わっているのかも 遺伝子振り撒き本能が強い男 ハダカデバネズミ 巨大な牙を隠し持つカバ 恭順のポーズ 一夫一妻制というのは、動物の中では稀だ。 気が急いて 素浪人 お誂え向きの隠れ家 寄港地 失業保険の手続きだけでも 現実の厳しさを極めて実務的に教える場所だった 投函する 年齢を疎まれるだろうが 長曾我部元親ちょうそかべもとちか 錯綜する情報というのは 先ずは一献いっこん 主任は三十二歳。確か坂本龍馬が死んだ歳と同い年だ。 伊達政宗 オットセイをタタキにしたこともある 側室を七人 井伊直虎 日々の瑣末なルーティンはタイムを決めて終わらせる 世の詭弁 脳内改革のスキームのひとつ 雄々しいギターの音 彼岸花の咲く頃に やっと見つけたよ 稚児ちご がんしゅう含羞 温水ゆかり
-
Posted by ブクログ
夫の友人からお借りしました。
銀行員として順調に出世していたはずが、小さな失敗から会社を退職し、現在はタクシードライバーとして働いている中年男性のお話でした。
彼は、今まで人生の分岐点に立った時のすべての岐路で誤った選択をしたと思い始めます。
夢を追いかけて出版社に就職していたら・・・今の妻ではなく、昔の彼女と結婚していたら・・・銀行であの時上司にあんなことを言わなければ・・・
たらればの世界にどっぷり浸かり、過去にしがみついた女々しい姿がうっとおしくて、基本的に主人公の成長物語が好きな私はイライラしっぱなし。
ただ、人生には何度か岐路があり、あの日に戻れたら、と想像することは誰にでもあると思います。
そういう意味では読者の共感を呼ぶのかな。
うっとおしいといいながら、私もたらればを想像することはありますしね。
でも、ふと思ったのは、過去にこだわりすぎることは愚かだし、たらればの世界はないし、身近なものが大切だと気が付いたときに急に世界は変わるものだという事は女性の方が知っているのかもしれません。
この主人公もエンディングではそれに気が付き、前を向くことができたのでほっとしました。
サラリーマンのおじさんて、会社という狭い世界だけで生きているから息苦しいんでしょうね。
女性の方が、働いたり子育てしたりでいろんな世界を持っていて、しかも夫次第で生活が変わることを覚悟して結婚しているから割り切りも折り合いも、頑張りどころも柔軟に対応できるんです。
今の自分は自分自身が選択し続けた結果ですよ、(なんか上から目線だけど・笑)世の中のおじさん達、それに気づいて頑張って!と言いたい気分になりました。 -
Posted by ブクログ
昔、「コールドゲーム」と「噂」を読んで、おもしろっ!と思っていたのに、なぜか他の本に手が伸びていなかった荻原浩。「押入れのちよ」も気になりつつ読めてません。本書は短編集ですが、やっぱりどれも読みやすい。
どの主人公も成功を渇望してもがいています。今はパッとしない彼らのうち、何人がチャンスをモノにできたんでしょう。たとえこの物語の中で巡ってくるチャンスを逃したとしても、読者からは見えない未来で、チャンスに挑戦し続けるんだろうな、という希望が見えるキャラクターばかりで爽やかな読後感に包まれます。
どこかの細菌学者の名言「幸運は準備のできている人にしか訪れない」みたいなものを思い出しました。
ただ、個人的な好みとして、荻原浩はホラーとかミステリーみたいなドキドキさせられるテイストの方が好きだなあとも思いました。