荻原浩のレビュー一覧

  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    帯に「痛んだ心に効く」と書いてあって、ちょうど気持ちが沈み気味の時期だったので手に取ったのだが、読んでさらに病みそうになった(笑)話自体はどれもまあまあおもしろかったです

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    2018年02月10日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    色々な問題を抱えた人々の8のお話。
    最初のDVの同棲の彼にボクシングを習い
    正当防衛で仕返しは、なんだかスッキリした。
    マスクの彼は彼女が居て良かった。
    じゃなきゃ、入院するしか無い…。
    ゴミ屋敷の子は片付けが出来て良かった。
    この後、またゴミ屋敷にならないことを願ってます。
    それは言わない約束も
    言っちゃうんだから、正しく言う事を選んだ事は正解かな。
    拒食症の彼女もきちんと向き合ってくれる旦那さんが居てくれるから、大丈夫。
    アナザーフェイスは怖い。
    最後のお話の二人はアフリカ行ったのかなぁ?
    テーマが心療内科的なお話だったのでちょっと重かったです。

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    2018年01月25日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    むむっ。愛してやまない作家だからこそ、これはどうにも物足りない。

    いきなり結構ヘヴィーなDV描写に始まり、思わず本を閉じたくなったものの、胸のすく話。いちばん好きだったのがこの1話目でした。自分のそっくりさんが徘徊するホラー仕立ての3話目はかなり怖い。思ったことを無意識に口に出してしまう店員の7話目も面白い。そのほか摂食障害だったり、ゴミを捨てられなかったり、一見社会に適応して生きているのにその実はという人たち。

    一人称で書いてもよさそうな話が一人称ではなくて、どこか距離を感じます。荻原さんなら私は長編推し。

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    2018年01月12日
  • 二千七百の夏と冬 : 上

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    3,000年前と思われる人骨が発掘されたダムの工事現場。
    それを取材しようとやってきた香椰。
    そんな過去と現在が交互に語られる。
    紀元前、ピナイの村に住むウルクの生活に、引き込まれてしまう。

    2018.1.3

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    2018年01月04日
  • 冷蔵庫を抱きしめて(新潮文庫)

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    短編集。あまり短編は好みではないのだが、著者が好きなので、読んでみた。軽いタッチのものが多かったような気がする。

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    2017年12月30日
  • 誘拐ラプソディー

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    軽快なドタバタ劇で楽しんで読めました。ラストはしんみり終わりましたが、もっと劇的なのを期待してたな、、

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    2017年12月28日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    荻原浩 「 二千七百の夏と冬 」

    縄文時代と3.11直後の現代を行き交う展開。韓国人の恋人を失った記者 佐藤香椰が 縄文人ウルクと弥生人カヒィの愛を追いかける。

    「戦場には人間の本当がある〜人間が変えられるもの変えられないものを知りたい〜時間がかかっても、いつかは変えられると信じたい」

    著者が伝えたいのは、異なる国や文化を排除する社会を変えるのは 時間ではなくて 愛

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    2017年12月21日
  • 二千七百の夏と冬 : 上

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    荻原浩 「 二千七百の夏と冬 」

    縄文時代と 3.11直後の現代を いったりきたり

    神は 縄文人とって畏怖の存在→必ずしも幸運をもたらすものではなかった

    「勇気のない者ほど人の勇気を笑う。誰かを侮ってないと自分の愚かさと勇気なしが人に知れるから」

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    2017年12月20日
  • 誰にも書ける一冊の本

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    「飛鳥へ、そして まだ見ぬ子へ」な感じ。父が 子供に遺したメッセージという設定だけで 泣けてくる。親の人生を追体験して 子供は何を学ぶべきか、また 自分の人生から 子供に何を伝えるのか 考えさせられた。

    主人公の息子は 作家として成功する前の著者自身なのでは ないか。伝えたいメッセージは 「人生は短い、結果を考えず、やりたいことを やれ」だと思う

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    2017年12月19日
  • 家族写真

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    家族をテーマにした短編小説集。
    「結婚しようよ」
    「磯野波平を探して」
    「内村さん一家176kg」
    「住宅見学会」
    「プラスチック・ファミリー」
    「しりとりの、り」
    「家族写真」
    以上7編を収録。

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    2017年12月04日
  • 恋愛仮免中

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    結婚して家庭を築くというのは人生のビッグイベント。イベントには事業計画が必要で両家の釣り合いも大事な要素となってくる。惚れた腫れたの恋愛感情だけでは自ずと無理がくる。周囲が順調に人生を闊歩する中、スタートラインにも立っていない自分。焦る気持ちは喉元までせりあがってくる。結婚は愛じゃないのか、経済なのか、安定なのか、それとも。好きという気持ちとそうでないものとの狭間で揺れるヒロイン。悩みと葛藤しながら七顛八倒しながらも答えを導き出す。人は人、自分は自分、そういうこと。

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    2017年11月25日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    人間とはそもそも戦う様に出来ているのか。
    ラストはわかっていたものの切なく少し寂しい。

    『何の努力もせずに手に入れられる国籍を誇ったって、自分自身は1センチも前に進めない。』
    考えさせられる一文。

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    2017年11月23日
  • 二千七百の夏と冬 : 上

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    久々の荻原作品。

    現代と縄文時代の話を交互に織り交ぜて、物語は進みます。
    縄文時代の小説を読むのは初めてで、作者がつくった造語に慣れるのに少し時間がかかりましたが、そこをクリアしてからは一気に読むスピードが上がりました。

    まず縄文人の狩。躍動感があって、一緒に狩に同行している気分になりました。ハラハラする。
    現代人より確実に知恵があるだろうし、限りなく神さまと近い場所で生きていたんだろうな、と想像する。

    現代と縄文時代がどうリンクするのか、下巻が楽しみです。

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    2017年11月19日
  • 誘拐ラプソディー

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    例によって例の如く、笑わせておいて、しんみりさせる。荻原さん得意のストーリー展開です。
    主人公も子供のキャラクターも良いのですがね。いや、そんな言い方をすれば、全部のキャラクターが良く出来ています。ただ登場人物が多すぎてガチャガチャし過ぎた感じがします。もう少し絞り込んで、その代わり組長の奥さんなど、もっと使えば面白かったのに。
    それと中だるみ。途中で八岐組に対抗する中国系暴力団が出てくるのですが、必要だったかどうか。話がくどくなって、ストーリー展開が遅くなるという悪影響の方が大きいような気がします。
    ある意味、荻原さんの手法に慣れてきたのかもしれません。その分、先の展開が読めてしまう。

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    2017年10月30日
  • ちょいな人々

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    「ちょい」の意味を言葉で説明するのは難しいのだが、いい意味でも悪い意味でも、ふと我にかえる瞬間というか、自分を見直す瞬間というか、「ですよね」となる瞬間というか、絶妙な人間の描きかただと思う。はじめの方はいまいちだったんだけど、いじめ相談室の辺りから面白くなったと思う。
    しかし、荻原さんは長編の方がいいなぁ。面白い人物が多いので、短編だともったいない。

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    2017年10月29日
  • 恋愛仮免中

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    このストーリーの中の人の繋がりは美しくて素敵だと感じたものを2つ挙げて、レビューに代えます。

    荻原浩さんの
    「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」

    原田マハさんの
    「ドライビング・ミス・アンジー」

    奇しくも2編ともタイトルが長いです。

    ほおっと息をつきたくなるあったかさ。
    胸の奥がつーんとなる切なさ。
    どちらも長い年月が解してゆく人の心が
    とても聡明な美しさで描かれています。

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    2017年10月08日
  • メリーゴーランド

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    ほろ苦い。とても素敵な話なのだけれど、大人としては心のうちで密かに燃える暗い炎があることを感じる。

    サンドイッチ構造にすることで、物語をリアルに見せている。

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    2017年09月14日
  • マウンドの神様

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    【収録作品】あさのあつこ「梅里駅前商店街の熱い風」/朝倉宏景 「絶対的最後」/荻原 浩 「わが家の高校球児」/早見和真 「あの日、監督ががうなずいていれば、僕は――」/東川篤哉 「カープレッドより真っ赤な嘘」/宮下奈都 「空くじなしの宝くじ」/額賀 澪 「肩車の権利」/須賀しのぶ 「甲子園に帰る」

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    2017年09月07日
  • あの日にドライブ

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    タクシー運転手に転職した主人公が走る道の選択を人生に重ね、選択できた過去への妄想から「今」の大切さに気づく物語。誰もが一度は思ったことがある「あの頃から人生をやり直せたら」。昔、高校の担任が「人間は過去を美化しがち。私は今を大切にしたい。」と言っていて、共感した事を思い出した。

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    2017年09月06日
  • あの日にドライブ

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    あの時こうしておけば…って思うことあるよね。そして人生は偶然の産物。人生は思い通りにいかないけど、目の前に生活があり…主人公の心情がうまく描かれていて一気に読んでしまった。

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    2017年08月26日