荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
荻原浩は 主人公の素直なつぶやきの 挿入が実にうまい。
物語のナレーション役となっている。
息子の哲平が お父さんは どんな仕事をしているの?
と言う質問に対して・・・市役所の仕事を説明できない。
まして あたらしく 出向した アテネ村リニューアル推進室 の
仕事は いうことができない。
公務員って 一体なにか?
を突き詰めていく・・・・不思議な国アリスのような心境に陥る。
主人公の啓一はいう
『さぁ。行きましょう。椅子は立ち上がるためにあるのです。』
変化が起こる。
妻の路子にも 『なかなかいいヤツだと思うよ。・・・・
ちょっとガツンって言う感じの迫力が足りない。』
娘にも 『しょうしんもも』といわれてしまう。
なかなか決めることができない・・・
小心者である 啓一は
いつのまにか 儲からない アテネ村の再建に 熱心に働くのである。
平凡な中に潜む 英雄になろうとする心をくすぐる。
平凡のなかに 非凡さがある。
とりまきが 沢村 ふたこぶらくだの来宮 シンジ 柳井 徳永。
それぞれ・・・個性が生きる。 -
Posted by ブクログ
「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長の悲喜劇を描く表題作、奇矯な発明で世の中を混乱させるおもちゃ会社の顛末「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」阪神ファンが結婚の挨拶に行くと、彼女の父は巨人ファンだった…
「くたばれ、タイガース」など、ブームに翻弄される人々を描くユーモア短篇集。
「いじめ電話相談室」がスカッと気持ちよかった。
「ちょいな人々」
突然のカジュアル・フライデーに翻弄されるサラリーマン
「ガーデンウォーズ」
ガーデニングにハマり、隣の老人とトラブる主婦
「占い師の悪運」
当たらないのに、うっかり流行ってしまった三流占い師
「いじめの電話相談室」
「100%解決します」いじめ電話相談室の相談員
「犬猫完全翻訳機」
もし、ペットの心の声が聞こえたら?と思う飼い主
「正直メール」
ホンネじゃないメールのやり取りに疲れた女子高校生
「くたばれ、タイガーズ」
義理の父(予定)が巨人ファンだった筋金入りの阪神ファン -
Posted by ブクログ
小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。あの日、ぼくは母さんの書斎で(彼女は遺伝子研究者だ)、「死んだ」父親に関する重大なデータを発見した。彼は身長173cm、推定体重65kg、脳容量は約1400cc。そして何より、約1万年前の第四氷河期の過酷な時代を生き抜いていた―じゃあ、なぜぼくが今生きているのかって?これは、その謎が解けるまでの、17年と11ヶ月の、ぼくの物語だ。
(BOOKデータベースより)
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氷河期と聞いて(見て)、まず思い出すのは地球のことではなく、就活のこと。…哀しい、自分。
環境が悪かったんだよなぁと思います。
せめて母子共に疎外されない土地だったら。
父親が現代日本人だったなら。
ワタルの悩みは決して無駄ではないだろうけど、もう少し楽に生きれただろうに。
それが良いか悪いかは別としても(もちろん、この人生でなければワタルはワタルではなくってしまうし)。
今後、2人はどう生きて行くのかな。
最後のはさすがにまずいんじゃなかろうか。
途中ちょっとダレた印象はありつつ、楽しめました。 -
Posted by ブクログ
最近で一番驚いたことかもしれない。
大好きな作家さん、と言えるレベルだと思っていた
荻原浩なのに今回、作品がすごく、読みづらかった!!
なんだろうあれあれあれれ?
と、しばし混乱。あんなに大好きだったのに。
ママの狙撃銃、コールドゲーム、噂、押し入れのちよ、ハードボイルド・エッグ、
なかよし小鳩組、誘拐ラプソディー、神様から一言。
いやーんどうしよう、好きな作家さんの作品がこんなにも嫌んなってる。
作風がガッツリ変わったわ、あなたも変わってしまったのねもうお別れよふっ‥
だったら仕方ない。最近の伊坂作品へのあたしの気持ちはまさにコレ。
でも、荻原作品のこれは、そうじゃない。
言ってみれば、昨日まであんなに大好きだったカレ(ハート)が、
いきなり嫌になってしまったみたい。
穏やかで優しい、が、優柔不断でなよなよしい、
人当たりが良くておしゃれ、が、八方美人のナルシスト、
と、こっちの評価ががらりと変わったごとし。
あたしの好きだった荻原節は健在なのに、
あたしの気持ちがそれを、受け容れてない。
いつの間に壊れたんだあたしのレセプター。
いつもの軽妙な言い回しも今のあたしにはノイズに聞こえる。
特に最初の「ちょいな人々」がもう、最悪。
なんかオッサンの独白が痛くてキモイ。
どうしちゃったんだあたし????
犬猫語完全翻訳機・正直メールはもう、筒井康隆作品に見えて仕方なく、
あやうく途中で脱落しそうだった。
最後の最後、もう息も絶え絶えにたどり着いた「くたばれ、タイガース」だけ、
ようやく少し、好きになれたけど。