荻原浩のレビュー一覧

  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    殺伐としたそれぞれの“くまさん”の事情が語られるけど、読後は暖かい気持ちになれた。読んで良かったなと感じた。
    最後の“くまさん”の独白が面白い。

    0
    2025年12月08日
  • 明日の記憶

    Posted by ブクログ

    広告代理店営業部長の佐伯は五十歳にして“若年性アルツハイマー”と診断される。仕事では重要な案件を抱え一人娘の梨恵は結婚を間近に控えていた。


    同世代といっても五十代のシッポの方の私と佐伯とでは少し違うかもしれない。ましてや妻の枝実子は四十代だ。
    でも やっぱり自分自身とおきかえて読んでしまう。
    佐伯になったり枝実子になったり…。


    失っていく記憶を補う為にとったメモでスーツのポケットを大きくふくらませ、人の表情に神経を尖らせ、それでも娘の結婚式まではと職場に居続けようとする佐伯。
    病に良いといわれる魚や緑黄色野菜や発芽玄米を夕食に並べ 帰りの遅い佐伯をずっと待っている枝実子。

    恐かったよ

    0
    2025年12月03日
  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    ある少年の失踪事件。いろいろと解き明かされていく真相。

    この少年がとても魅力的で、かつ荻原浩氏の作品らしく、ちょっぴり残念な人たちが繰り広げる物語がたまらなく面白いのです。「早く先を読みたい!」と駆られるように最後まで読みました。

    この本は書店ですぐカバーを掛けてもらったので、読み終えてカバーを外したときに帯を見るまで気づかなかったのですが、中央公論文芸賞を受賞したのですね。納得です。

    あの少年にまた会いたくなって、再読することは間違いありません!

    0
    2025年11月23日
  • 噂

    Posted by ブクログ

    香水の販促PRでニセの口コミ・噂話を流すと、その通りに足首から先がない殺人事件が発生してしまい、その真相を追う、お話(?)。

    警察男女バディが真犯人を徐々に追い込んでいく王道(?)ミステリーではあるが、、。最後のひっくり返しに、げろこわっ、となった。

    iモードや出会い系などが出てくるひと昔前の作品ながら、口コミや噂の怖さみたいなものが現代にも通ずるようでなかなか。

    じわりじわりと真相に近づいていく形でドキドキハラハラしながら読み進められましたな。


    どんでん返し作品とは聞いておりましたが、まさかあの人がねぇ、、、。

    0
    2025年11月22日
  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    文章のテンポがとてもよくてスイスイ読めました。
    最初、今まで読んだことない構成だなと思っていましたが、読み進めるにつれてなるほど!と読む手が止まりませんでした。
    最後の真人くんと岬さんのやりとりに涙しました。

    0
    2025年11月16日
  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    神森と呼ばれる小樹海で行方不明となった5歳児、
    真人(まひと)。真人はASD(自閉スペクトラム症)で、一週間後に無事保護される。
    無事に発見された喜びの一方、母親の岬は、空白の一週間による真人のさまざまな変化に違和感を感じる。

    神森で真人の身に何があったのか・・・
    そこには複数の男女と、神森の神秘が隠されていた。


    あらすじと装丁から、ホラー要素でもあるのかとドキドキしていたが、いい意味で全く違った。
    登場人物が、みな個性豊かで様々な事情を抱えていて時に笑いあり涙ありで面白い。
    人間の内面を丸裸にしたような描写のせいだろう。
    森という大きな存在の前では人間なんてちっぽけで、その懐に入ると、

    0
    2025年11月06日
  • 金魚姫

    匿名

    購入済み

    不思議で悲しい物語でした。
    けれど確かに彼とリュウとの間には素晴らしくて楽しい時間がありました。

    0
    2025年11月01日
  • ハードボイルド・エッグ 新装版

    Posted by ブクログ

    長い間読み逃していた小説。これまで読んだ荻原浩さんの小説はどれも好きだけど、これは更に別格。レイモンド・チャンドラー/フィリップ・マーロウへのオマージュが充分伝わりました。

    0
    2025年10月23日
  • 噂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    話の続きが気になり、久しぶりに一気読みしたミステリー。とても面白く、展開もテンポがよくて読みやすかったです。
    これからは親子で少しゆっくりできるといいねと、思った矢先のラストは衝撃的で、思わず何度も読み返してしまいました。
    若者たちの狭い世界や、歪んだ正義感の怖さを改めて感じる一冊でした。
    でもほんと面白かった!

    0
    2025年10月23日
  • あの日にドライブ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「もう一度人生をやり直すことができたら、どこからだろう」というお話です。

    主人公は銀行を不本意に辞めることになって、「こんなはずでは」と思いながらタクシーの運転手をやって、そこでもなかなかうまくいかずに、家族とも折り合いが悪い。

    「どこで間違ったんだろう。あの道を違う方向に曲がれば人生は変わっていたんじゃないか」
    人生なかば、誰もが思うことですね。自分も思います。
    悩みますよね。もがきますよね。そしてどこにも行けない。

    主人公は、そんな中、自分なりに試行錯誤の中で、仕事にも家族にも少し明るさが見えてきて、「自分の選んだ道が最善ではなかったかもしれないけれど、またちがった人生もあったかもし

    0
    2025年10月25日
  • 噂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長かったけど衝撃なのが本当に最後の最後!久々のどんでん返し?でよかった。
    噂の怖さよりも、誤った正義感の方が恐ろしいなと感じた。菜摘に何もないわけないよなと思っていたがまさかの‥小暮刑事いたたまれなさすぎ。
    真実を知った時、小暮はどれだけショックを受けることが。。。

    0
    2025年10月20日
  • 噂

    Posted by ブクログ

    傑作。
    人物造形の上手さからまず事件そのものに夢中になり笑いも混ざる進行の魅力、終盤、なるほど犯人はこいつだったのかまた読み返してみよう2人の刑事の関係はたぶんいい感じになるんだろうなと思った後のラストの4文字である。
    はぁ!?と思った後にちょっと切なくもなり驚愕。楽しく読み返そうと思う。

    0
    2025年10月14日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

    Posted by ブクログ

    この本の物語はもちろん創作だけれど、縄文時代(やその前)から歴史や命は続いていたという事実の壮大さにやられる。
    1万年続いたという縄文時代の後、たった2700年の間に、人類は進化したのか退化したのか…いろいろ考えてしまう。
    人種のこと、争いのこと、話全体にすごく重くて大切な主題が流れているが、ひとりの人間の想いや人生も大切に描かれている。人類の大きなテーマはいつでも個人のテーマだと思った。

    そして荻原浩さんの軽快で暖かくチャーミングな文体が好き。

    この本を読んだしばらく後にいろいろなキッカケがあり縄文時代の文化にハマり、その後再読した。縄文博物館で見る遺物や資料がより鮮やかに見えた。

    0
    2025年10月13日
  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    森で行方不明になった子供が発見されるまでの5日間。
    その空白の5日間に何があったのかを謎といていくストーリー。
    森の中で会う複数人の人間、見つかったあとも次々とあらわれる
    問題。
    どこか現実とも繋がる話題もあり、ミステリー初心者にはとてもおもしろいストーリーでした。

    0
    2025年10月13日
  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    自殺の名所神森で5歳の真人が、行方不明になり数日後に健康な状態で発見された。真人はクマさんに助けてもらったとしか言わない。空白の数日に何があったのか。そこには訳ありな男女4人が絡んでくる。もう面白くないわけがない。

    もっと怖い話かなと思ったが、空白の数日という謎に迫るストーリーは、読んでいて飽きない。過酷な自然を相手に生き延びた真人が、逞しく成長した姿を感じられるのも何だか泣ける。

    訳あり男女にも、各々が抱えている闇がある。そこに真人の素直さを絡ませることで、闇を溶かしてくれたのだろう。また子もそうだが、SNSの過激な投稿にも
    負けずに闘う母の強さにも感動した。

    最後の空白の1日の仕掛け

    0
    2025年10月06日
  • 神様からひと言

    Posted by ブクログ

    出てくる1人1人面白いキャラがあり読みやすく想像しやすかった。そんな中でもしっかり痛快さや結末があり良かった!元気がもらえる作品かな!

    0
    2025年10月05日
  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙からでは作品のイメージが広がらなかった。それだけに冒頭の展開は衝撃的で、この先を読むことへの抵抗を感じるほどだった。消防団団員の田村武志が行方不明になった5歳の男の子、山崎真人を森の中で探していた。出口の見えない感じと捜索にあたっている人たちの焦りが伝わってくる。こういう状況は、実際に事故として起こった記憶があるので、その時の状況が思い起こされる。結果は、一週間という時を経て、良い方向で終わる。不明から一週間後に真人が無事保護されたので。でも、この後の展開はどうなるのだろう。この出来事とどう繋がっていくのだろう。逆に興味が増していく。

    母親は、山崎岬。二人でこの森に出かけていた

    0
    2025年10月04日
  • 花のさくら通り

    匿名

    購入済み

    ユニバーサル3作目!1番好きです!
    寂れた商店街が今回のお客様!最初は苦手な人達と思っていたけれど、杉山と徐々に友情が芽生えてゆき、みんなの息がピッタリでとても楽しかった。娘の早苗とのやり取りでは切なくで涙が出ました。まだまだ先が楽しみです!

    #泣ける #ドキドキハラハラ #感動する

    0
    2025年10月02日
  • 噂

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。オチも効いてた。主人公がまっとうに頑張ってて応援したくなる話は読んでいてストレスがなくてよい。

    0
    2025年10月15日
  • 笑う森

    Posted by ブクログ

    5歳の発達障害のある男の子マヒトが、母親と【合体樹】を見たくて樹海に行ってほんの一瞬の隙に行方不明になる。
    1週間後無事発見されるが、あまり喋れないマヒトが1週間どうやって森の中で過ごしたのか母と叔父は探ろうとする。

    帰ってきてからのマヒトの話す言葉が謎を解くヒントになっている。
    何人もの人と出会い助けられて、マヒトは生命力の強さを見せつける。

    ラストは本当にファンタジーって感じなのでありえないことなんだけど、そんな優しい童話みたい世界があったらいいかもと思っちゃったよ。

    0
    2025年09月23日