荻原浩のレビュー一覧

  • 明日の記憶

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    胸が苦しくなります。

    介護の仕事をしていたことがあります。
    若年生アルツハイマーの方も居ました。
    本人も戦っているんですよね。
    記憶がなくなることの恐怖。もっと理解して寄り添えたらよかったなと思いました。
    もっと早く出会いたかった素敵な作品です。
    夫婦愛、家族愛にも感動しました。

    #感動する #怖い #切ない

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    2025年01月27日
  • 海の見える理髪店

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    よかった

    ちょっと切なくて、心あたたまる短編集

    解説でも書かれてたけど、どれも家族と止まった時間をほぐしてくれる話だと思った
    苦い思い出を大事にしながらもまた前向きに進み始めようとする終わり方で読んでいて何かが回復した気がする

    表題作「海の見える理髪店」
    今で言うインスタ映えしそうないい景色の美容院だなーと思って読み始めてみたら急展開に声が出た
    お互いに知っててずっと話してたんだよね。口には出さないでも伝わってると思った

    「成人式」
    想像したら申し訳ないけど面白いことになってそうなのに、読んでて泣きそうになった
    結構好き

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    2025年01月26日
  • 海馬の尻尾

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    ネタバレ

    最後に、「いやー…マジかー」と声が出た。ヤクザの世界から精神科病棟内と、普段知ることのない”禁断の”世界が本の厚さ分しっかりと描かれており、全く息つかせない展開で1ページも退屈しなかった。
    まさかこんなキャラクターに感情移入するとは思わなかったけど、幸せになってほしかったと心から思った。

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    2025年01月20日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    うんうん、なんて素晴らしいタイトル!
    そして、収録作品も、どれも大好き。
    若竹七海さんは、さすが、というか、イヤな感じの作品だけど、もちろん、とことん救いがないなんてことはないし。
    他は、にっこり、ほっこりな作品が多いのも嬉しい。
    特に好きなのは山本幸久さんの作品かな。何代も猫がいる会社なんて、それだけで最高!ま、社長さんがちょっと困ったさんなところもあるようで、シビアな展開も心配したんだけど、基本、猫と会社のつながりのお話。
    お初の清水晴木さんも好き。タイトルの「いちたすいち」の意味も、お話も私好み。夜だけの珈琲店も行ってみたい。

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    2025年01月16日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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     田舎の古民家へ引っ越してきた高橋一家。
    そこで出会うかわいい座敷わらし。
     「押し入れのちよ」を彷彿とさせるような、ちょっと不気味でちょっとかわいいお話。
     下巻が楽しみ。

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    2025年04月22日
  • 楽園の真下

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    巨大怪獣のようなリアリティのないものでは決してなく、体長40〜80センチぐらいと実際にいたら恐怖を感じる絶妙な大きさ。そして王道のラストのあり方も。昔懐かしいB級動物パニック映画を彷彿とさせる。

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    2024年11月17日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    たくさんの飾り物をつけた人間は、大抵人に物を分け与えるのが嫌いだ。

    「地震(じふるえ)、怖い」 「そうかな」家を直せば済むことだ。地震えで潰れるような家は、皆でひと働きすれば元通りになるし、柱が細いから大きな怪我もしない。地震えは、土の中に埋まった人や獣の塊が、蘇りのために一斉に外へ抜け出るときに起きる。ピナイではむしろ喜ばしい出来事だった。

    ウルク(縄文人)には、このクニの人間(弥生人)は面倒事が好きで、自分たちで勝手にそれを増やしているふうに見える

    、、、
    面白かった。最初から2人の運命はわかっていたから最後もそこまで悲しくはならずにすんだかな。

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    2024年11月12日
  • ワンダーランド急行

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    お堅い雰囲気の物語かと勝手に思い込んでいたのですが、物語も文章もとても面白かったです!行間を駆使したコミカルな文章で、読んでいて飽きないし、吹き出してしまうところもあり、あっという間に読めました。なにより主人公の野崎がいいキャラしています。心の内とか人間らしくて楽しかった。色んな現実に似た異世界に飛ばされる話でしたが物語を通して言いたかったことは最後の数行にまとめられているように思いました。人生は何が正解かわからないけど、選択し続けないといけないですもんね。選択するたび異世界にみんな行ってたりして。

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    2024年10月06日
  • 噂

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    展開もスピード感あるし、キャラクター毎にちゃんと個性があって読みやすかった
    最後の最後で思わず、「あぁ」という声が出た

    #ダーク #ドキドキハラハラ #アガる

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    2024年10月02日
  • 砂の王国(下)

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    ネタバレ

    Netflixとかでドラマ化してほしい。最後の悪夢感が激しすぎて夢オチか??とざわついたけど違うくてよかった。

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    2024年09月10日
  • 明日の記憶

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    アルツハイマーの実情と本人の葛藤をしっかりとだけど暗くならないように表していて、わかりやすいのと同じ介護を抱えるものとして共感できる。
    こうなるのか…とつまされる部分もあった。

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    2024年08月25日
  • 愛しの座敷わらし【文庫上下巻合本版】

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    ネタバレ

    田舎生活の描写がほのぼのとしていて癒されました。
    家族のメンバーそれぞれが個性豊かで、素敵な家族だと思いました。お隣さんもおせっかいなところもありますが、良い人でこんな人が身近にいたらいいなぁと思ってしまいました。座敷わらしも愛すべきキャラクターで、どのようにストーリーが進んでいくのかとてもワクワクさせられました。下巻を読むのが今から楽しみです。

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    2024年08月07日
  • 明日の記憶

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    自分がじわじわ自分じゃなくなっていく感覚って
    ほんとに怖いと思う
    認知症に限らず
    自分がいつ病気になるか分からんけ
    大切な人との時間は大切にしようと思った

    もし旦那が認知症になったら
    私のことに気付いてくれるかな。

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    2024年06月24日
  • ワンダーランド急行

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    もしもコロナがなかったら世界は、自分はどんなだったろう。あの時こっちの進路を選んでいたら 誰もがそう思ったことがあるはず。
    現実から逃避して会社と逆方向の電車に乗り、たどり着いた先は小さな寂れた駅。そこから花が咲き乱れ、小川が流れる原っぱに行き着くのが何ともノスタルジックで、秘密の場所めいてワクワクする。迷い込んだ異世界での妻や会社の同僚との関係も良好。心残りはあるけど、元の世界に帰らねば。
    わくわくとはらはら、しんみり、そして、えっ!?をこの一冊で存分に味わいました。

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    2024年06月18日
  • 明日の記憶

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    小説のはじめのセリフ
    -------------
    「誰だっけ。ほら、あの人」
    最近、こんなセリフが多くなった。
    「俳優だよ。あれに出てた。外国の俳優だ」
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    いやいや、こんなん普通にあるんですけど…
    あれとか、これとか代名詞連発で、喋ってしまうこと。
    そんなん、以心伝心やんか!
    心が通じ合ってんねん!(^◇^;)
    同じ本買ったり、順番間違ったりは、してないで〜!今のところ…
    角川文庫と角川ホラー文庫で、同じのが出てて間違えたことは、ある…
    やっぱりあるわ…(−_−;)

    しかし、癌の告知もキツいのは確かやけど、若年性アルツハイマーの告知は、その比ではないかもしれん…

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    2024年06月09日
  • マウンドの神様

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    荻原浩さん、早見和真さんの出来れば物語で読んで見たかった。好きな作家ばかりで 特別感のある短編小説で得した気分
    2025/12/10 これ2回読んでたとは。額賀澪さんも書いてたとは、タスキメシの印象が感じられずなんだかなあー 名だたる野球小説でやっぱりいいですね

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    2024年06月04日
  • 金魚姫

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    感情をくすぐるポイントが多く、飽きずに読む事が出来て、尚且つ続きが気になるので読書の時間が非常に楽しく感じました。僕にとってもひと夏の思い出となりました。

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    2024年05月21日
  • 二千七百の夏と冬 : 下

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    2700年前のパートと現代パート、2つの自体を軸にストーリーが進みます。もちろんメインは前者のほうですが…まあ.とってもいい話です!その辺は他の方の感想を(ごらぁ

    現代のパートがなんだろ…2700年前のパートとのリンクが感涙もの。
    比較するのはおかしいけど、アサシンクリードシリーズ(ゲーム)もこのくらいやってくれるといいのに(笑)
    わかる人いるかなぁー?

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    2024年04月27日
  • 明日の記憶

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    ユーモアを交えた
    軽いタッチの小説かと思えたのは初めだけ

    主人公とその妻の苦しみが手に取るように分かり
    真剣に読み進めた

    病気になるのは仕方ないことだし
    完全に避けることはできない

    病気と向かい合わなくてはならなくなったとき
    自分の人間性が問われることになるのだと思う

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    2024年03月30日
  • 明日の記憶

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    ネタバレ

    とても臨場感のある作品で映画のほうは観ていないけど、どんなシーンか想像しながら読めました。
    忘れたくない、記憶をなくしたくないと思う気持ちが痛いほどに伝わり涙なしでは読めません。
    個人的には娘の結婚式あたりからがもうやばかったです。
    自分にも子供がいるのでその存在を忘れていくなんて、忘れていた事に気づいた時には絶望で自分自身を許せなくなるんじゃないかと思いました。

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    2024年03月20日