荻原浩のレビュー一覧
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どこにでもいるようなちょっと疲れたサラリーマンの野崎(男・40歳)が勤め先と反対方向の急行列車に乗り、異世界へと行ってしまう。ラノベの展開であるが、主人公がおじさんというところが自分に刺さる。おじさんだって異世界に行きたいのだ。苦しい世界から逃避したいのだ。異世界が良いところとは限らないだろう、でも、隣の芝は青く見える理論で、異世界というだけで期待してしまうのだ。さて、異世界でも野崎は存在しており、そこに順応しつつ異世界を楽しみながら、元の世界に戻ろうとする。異世界は自分が採らなかった選択肢の世界のようであり、人生をやり直していたら、こんな感じだったのかというのを描写する。人生をこんな感じでリ
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ネタバレ自殺願望を持った男と人間に変化できる金魚(金魚に変化できる人間?)の出会いから別れまでを描いた長編
リュウ(金魚姫)のキャラクターが面白くも可愛くもあって癒される
"押し入れのちよ"のちよちゃんよりも少し大人な設定であったが、話し方や仕草、性格など通ずるものがあり愛らしい
守るべき対象が存在することで、絶望の淵からいつの間にか抜け出し生きる力を取り戻していく江沢の姿も良かった
ただ、リュウが金魚であること、そして復讐のために生まれ変わりを繰り返していることが念頭におかれるため
この微笑ましいやり取りも、いつかは終わりがくるということを読んでいる間中忘れられない
楽しさの -
Posted by ブクログ
荻原 浩さんの初のエッセイ集
とても面白かったです。
エッセイにはその人となりが表れますが、荻原さん、最高に面白くて優しくて温かくて大好きになりました。
全4章のうちの2つはタイトル通り、極小農園日記、後の2章は旅ノートと日常のスケッチが書かれています。
読んでいて何度噴出した事か!
いきなりの替え歌で始まるエッセイあり、悲しみ、怒り
どんな内容も荻原さんが語ると、温かい物になるから不思議だ。
本文のイラストも著者自ら描かれた物で、これが又凄く可愛い。
時々イラスト入りのエッセイがあってもあまり目を留める事がないのだけれど
荻原さんのイラストは表紙も含め、イラスト自体にもユーモアがあっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ七つの短編集。全てが題名に絡む訳でもない様でしたが、空が青過ぎると何故悲しい気持ちになるのか、と共感できる篇もありました。
「人生はパイナップル」
戦時を生き抜いた人の言葉は重く、伝わりにくくても説得力がある。やはり命懸けだったからでしょうか。想像でしかわかりませんが、ずっしりときます。
高校最後の試合で聞こえた、じいちゃんの声は生前交わしたもの。状況は違っても必死という言葉が迫ってきました
自分のことは自分で決めろ。失敗しても後悔はしない。
じいちゃんの人生から奏太に伝わり、今に至っていることの繋がりが気持ちよく感じました。
他の篇も多彩で、「君を守るために、」もコメディと思いきや、最