荻原浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
レビューを見ると40代以降にオススメとみんな書いてるけど、もっといろんな人に読んでもらいたい。
本のテーマは過去。色んなところで選択を間違え、少しずつズレていって、昔思い描いたモノとは違う現在の自分の姿。長い年月と共に積み重なった間違いは相当の重みがあって、気づいたところでそう簡単に戻ることができない。けれども、そんな過去にも救いはある。辛い過去だからといって蓋をするのではなく、過去に向き合って受け入れて前に進んでいく方がいいなって思った。
確かにある程度歳を重ねていくとまた違ったことを感じるのかもしれない。けれども若い人でもこの本を読んで両親とか身近な大人の人生はどんなだろうかと考えるこ -
ネタバレ 購入済み
最後の最後
正直なところ中盤にはレインマンが誰なのか分かった。と言うか意図的に気付き易い作りにしてあるような印象を受けた。
結局噂に殺されたのは噂を利用した本人だけと言うのも皮肉が効いてて面白い。
最後のオチも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ父親の病気からイチゴ農家を手伝うことになった東京に住むフリーのグラフィックデザイナー。
段々と農業にのめり込んでゆく。妻と息子は別別に暮らしながら、ただイチゴ狩りのお客様の「おいしい」のことば、たのしい笑顔を見るために・・・
そして開園日に訪れた、妻の言葉「大切なのはどこに住むかじゃなくて」、「誰と一緒にいるかだ」
どんな一等地に暮らそうが、どんな大邸宅に住もうが、幸せでなければ、そこは不幸な場所だ」
「やっぱり一緒に住もう。家族だから一緒にいよう。」
荻原浩氏の展開はいつも、こちら側をほっこりさせてくれる。
あとがきの「おいしいイチゴの見分け方」も参考になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・お母さまのロシアのスープ ★★★★
料理の描写が◎。料理が好きなので作りたくなった。
お金がなく障害児を抱えてたら、売春って選択をするよな〜と。
温かい家庭の雰囲気と、その中で行われるダークな売春の対比も◎。
・コール ★★★★★
恋愛物は嫌いやけど良かった。
三角関係ってゆーベタな内容やったけど、お墓でのデコピンのくだりが◎。
・押入れのちよ ★★★★★
むっちゃ良かったー!
ちよみたいな怖くない幽霊やったら一緒に住みたい。
結末は予測通りやけど、消えてなくならんくて良かった!
心があったかくなるお話。
・老猫 ★★★★
猫は大好きなのに、この猫は怖かった。
ゾクゾクした〜
・殺 -
Posted by ブクログ
ネタバレ42
相変わらず面白い!!!
ユニバーサル広告社の中で私はこの話が一番好き。読んでてすっきりするし、一致団結していく姿、長老たちに立ち向かう姿、みんなで知恵を絞ってシャッター商店街を活性化しようと努力する姿が大好きだから!
魅力溢れるキャラクターばかりでとてもいい。
ユニバーサル広告社のみんなはもちろん、商店街の人たちのくせのあるキャラもだいすき。
杉山の下の名前初めて知った笑
早苗との手紙のやり取り、杉山の早苗への愛が溢れててそれを見るたび感動する。
地の文すら面白い。
分厚かったけど夢中で読んだ!
昔ながらのよくわからない伝統を言い張り、新参者は追い出して新しいものを徹底的に排除す