荻原浩のレビュー一覧
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分厚かったけど、結構一気に読めた。
やっぱり面白いなあ。初々しい二人も、老人たちに立ち向かおうとする人達も、早苗父娘も、みんな愛おしくて応援したくなる。みんなが幸せになりますように。
さて、前作も読んでみよう。Posted by ブクログ -
2001年9月12日、サーフィンをしていた少年尾島健太は大きな波にのまれてしまう。
目を覚ますとそこは1944年の日本で?
一方、1944年9月12日に飛行練習をしていた、同じく19歳の石庭飛行兵長は飛行機のコントロールを失い、気づくと2001年の病院に居て…。
そっくりな容姿により、入れ替わっ...続きを読むPosted by ブクログ -
2001年9月12日、
ニートでサーフィン中の健太が、大波に呑まれ。
1944年9月12日、
海軍で飛行訓練中の吾一が、海上に、墜落。
お互い、目が覚めた時、
そっくりな二人は 入れ替わっていてーーー。
欲張り放題、
自分の幸せのためだけに生きる現代を、軍国少年・吾一は、嘆く。
死ぬために生きる、命...続きを読むPosted by ブクログ -
この作家さんの書く世界、ホント好きです。
その世界に流れる空気や、夏の日差しの暑さまで伝わってくるようです。
文章に温かさとか優しさが含まれていて、自然と笑顔になっちゃいます。
座敷わらしを通じて、家族再生の様子が描かれているのですが、その再生される様がとても自然でさりげなくて、いつの...続きを読む -
自分、こういう、父から子へっていう話に弱いんだなってことに気付かされた。
原稿の中の父と原稿を読む子の人生が重なり合うような重なり合わないような、付かず離れずな空気感からこの親子のいままでの関わり方を感じた。
家族のことはよく知っているようで、本当は何も知らないのかもしれないと思った。
短いな...続きを読むPosted by ブクログ -
当初の路上生活のあたりが妙に生々しく,その後のなりあがりも気持ちの良い作品です。
ただ,下巻を読んだ後に上巻に戻ると何とも言えない空しさを感じてしまいます。Posted by ブクログ -
主人公の杉山だけでなく、出てくる人物が曲者揃いだが、可愛いところがあったり、一生懸命だったり、でもやっぱりヤクザはヤクザだったり。人間味があってよかった。元気の出る小説。
小鳩組の面々が、いい人過ぎないのがよかった。Posted by ブクログ -
この人は最早、泣かせという点で浅田次郎を越えてしまったような気がする。本作では涙腺が緩みっぱなしだった。いじめや老人など現代の問題と、古い時代の生き様とを対比させているところも秀逸。普通の人びとが主人公であるところも感情移入しやすいと思う。Posted by ブクログ