荻原浩のレビュー一覧
-
悩んでいるとき、人生がうまくいかないときにたまたま読んだ本で「あ。出会った」って思うときあるけど、この本はまさにそういう本であった。なかなかうまくいっていない主人公たちが人生にもがきながらも明るく生きている様子が描かれている。面白く読めたし、なによりちょっと元気になれた。Posted by ブクログ
-
この作家さんは、ものを書くために生まれてきた天才なんだと思います。
読み終えた時、あまりの切なさに胸が締め付けられ、涙も勿論出たのですが、鳥肌が立ちました。
人の儚さ、弱さ、したたかさ。そして、強さ、優しさをここまで文字に表せるっていうのは、この作家さんの根底に、人に対する愛があるからだと思いました...続きを読む -
面白かったー!
イジメられっ子からの復讐っていう興味がそそられる設定。
大人になってみると確かに、イジメを止める一言がどうして言えなかったんだろうと思う。
やっぱり中学生って生きてる範囲が狭いんやなと。
結末はあまり驚かなかったけど、続きが気になったので一気読み。Posted by ブクログ -
最高に面白かった
まさか最後まで犬を探すとは思わなかったけど笑
荻原浩は二作目だけど、やっぱし面白いな~
最後はホロリときちゃった
二人とも似てたのね、本に影響されるの
読みかけとか、、あー愛を感じる
登場人物みんなの憎めないとことか、主人公の独白とかがだいすきでした
クスッと笑っちゃう感じがね...続きを読むPosted by ブクログ -
おじいさんのおじいさんの…とたった30世代遡っただけの、縄文時代と弥生時代の狭間のお話。
150年しか人が生きていない私の街と違って、日本中のあちこちにきっとこんな物語があったんだと思う。Posted by ブクログ -
こういったアンソロジーの短編って物足りないことが多いからあまり期待していなかったけど。
どれも読んでいて切なくなるいい話だった。
好きな作家がそろっていたのも良。
最後の作者の本は読んだことがない気がするけど、良い感じの文章だったから他の作品も読んで見たいな。Posted by ブクログ -
荻原浩久しぶりの一冊。
短編8編それぞれに荻原ユーモアがたっぷり。
解説者の藤田香織氏も書いていますが、全く同感です。
解説を読み、それぞれの本編を読んでも十分楽しめる一冊Posted by ブクログ -
着想が面白い。
その自分の出生が、最後まで貫かれている。
終盤からは、一気に読み進まなければと思うほど
吸い込まれてしまった。
「こんな青春はいいなぁ」と思ってしまいました。
そして、サチの人間性にも惹かれてしまったPosted by ブクログ -
縄文時代を生きる少年ウルクの物語が完結。
2700年も前の縄文時代がどんなものであったかは想像するのも難しいけれど、荻原さんの描く物語は頭の中にリアルな映像が浮かび上がってくる。
この時代の、この物語の中の出来事は現代にも通じるものがある。
そういうことも含めて、最後はとても切なくて涙がこぼれた...続きを読むPosted by ブクログ -
現代で見つかった古い時代の人骨を記事にしようとする香椰の物語と縄文時代の少年ウルクの成長の物語。
ついウルクの物語にのめり込むと、ふと現代に引き戻されるようなありさまだった。
縄文時代は当然、文献が残っているわけでもなく、個人的に興味があることも手伝って夢中になって読み進めた。描写も細かく、ひと...続きを読むPosted by ブクログ -
表紙にマハさんの名前を見つけて、即購入。
マハさんのお話を1番に読みました。
読後のこの幸せ感、爽快感、読んで良かった感を味わわせて貰える読書って、本当にいいなぁ。
短いお話の中にも、マハさんの大好きな美術の事がちゃんと入っていました。Posted by ブクログ