荻原浩のレビュー一覧
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香水の新作ブランド、ミリエルの宣伝プロジェクトとして渋谷の女子高生の間にある噂が広められる。
『レインマンが出没して女の子の足首を切っちゃうけど、ミリエルをつけていると狙われないんだって』
企画会社が女子高生モニターを雇って流した創作の噂だったはずだが、実際に足首を切断された女子高生の遺体が発見される。
2000年代の渋谷が舞台で、コギャルやiモード、チェーンメールなど懐かしいものも多いけど、話の内容は古臭くなくむしろ面白い。
事件を捜査する刑事の小暮には女子高生の娘がいて、“今どき”の女子高生の感覚とのギャップがあったり助言をもらったりの凸凹感がいい。
また小暮の相棒となる本庁の女性警部補 -
Posted by ブクログ
表題作を含む6作の短編集
・海の見える理髪店
海の見える辺鄙な所にある理髪店
その理髪店を訪れた客である「僕」に、店主は髪を切りながら自らの過去を語り始める
昔やっていた店には大物俳優や政財界の名士が訪れてきたというが、今は何故こんなところで営業しているのか?
「僕」がわざわざ訪れた理由とは?
やはり表題作だけあって面白いし、人情味に溢れている
特に、店主が最後に髪を整えるところがいい
果たして、その行為は職人の気持ちだけではなかっただろうと容易に想像できるような余韻
・いつか来た道
中学の美術教師で画家だった母
そんな母のいる実家に、弟の充の説得もあり十六年ぶりに帰った娘の杏子
か -
Posted by ブクログ
さいっこうに面白かった。
結構な厚さの単行本なので、日曜に読み始めたものの、結構な厚さなのでこれは月曜からこの結構な厚さの単行本と同伴出勤か、と、思ってたのに、日曜に一気読みよ…。
めちゃくちゃ面白かった。これはまた…全力でおすすめしたい本やなあ。
ページをめくる手が止まらんかったもん。
著者はイチゴ農家の話を最初に読んだもので、どうしても人生やりなおしほのぼの小説の印象があるけど、ちゃうよな。
わりと、こっちの雰囲気のほうが強そう。
この小説をひとくちで言うなら何やろう。
とにかく面白いので、わたしが今書いているこの文章よりもこの本を読んでくれと言いたいくらいやけど(何やねん)
作中に -
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Posted by ブクログ
若年性アルツハイマー病患者のお話
終始抜けがなく、私にとって完璧な小説はこれのことだなと思った。
どう頑張ってもハッピーエンドにならない内容で、毎日寝る前に100ページほど読むという読み方だったが、読後は必ず自分はアルツハイマーでは無いかの記憶の確認をしたものだ。もちろん夢にまでうなされることもあった。
構成的にはとても読みやすく、家族との生活、会社での生活、佐伯の趣味である陶芸の生活、といった3種類の生活に順番に繰り返し焦点が当てられるといった流れ。また、時折佐伯が書く日記の内容も書かれている。
その日記の中で、中核症状である「失書」と「保続」は段々悪化していく様子は、子供が大人になるにつれ