荻原浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出張中の会社員たち5人、おじいちゃんと小学生の孫、新婚旅行カップル、ガタイのいい白人、機長の飼い犬のセントバーナード。
小さな飛行機は海上で不時着し、遭難。ゴムボートで生き残ったメンバーが漂着した島は一体どんな島なのか。
会社員たちは上下関係がきっちりしてて、パワハラ上司たちはいずれ救助隊が来て助けられると思いこんでる。
微妙な距離感の新婚カップルは絆を深めることができるのか。
救助隊は予想に反してすぐには来ない。
どんなところなのかを見極めるために探検し、無人島だとわかる。非常食の他に食糧を求めて海で魚を、森に果実とキノコを。
サバイバル生活はいつまで続くのか。
平和ボケの我々現代人が、 -
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Posted by ブクログ
映画化されたら絶対に面白い作品。
でも、血生臭いのは苦手な私は映像になったらきっと見れない。。。
著者は当然のごとく、しっかり調べたのであろう、カマキリやハリガネムシ、その他の虫の生態が紹介されるため、知識がたくさん得られ、もともと虫・動物好きの私は吸い込まれるように読み進められた。
物語も最後の最後まで、本当にいろんな意味でドキドキ・ハラハラさせられ、最後の1ページまで堪能できて、もう満腹といった感じ。
主要人物たちも人間味があり、とても魅力的。容易に感情移入でき、物語がより楽しくなる。
逆に被害者はB級ホラーの鉄板のような人物たちのため、ある意味、安心感のようなものがある。
体感温度が -
購入済み
残酷と可憐と、疲弊と生甲斐と
一方では、恋愛も生活もままならず、
死とすれすれで生きている男。
もう一方では、
期待がこの上もなく膨らんだところで
残酷極まりない現実に直面する女。
やる気ゼロに近い者と
何度死んでも何度も復讐を繰り返す者。
かと思うと、なんともあどけなく、
可憐で綺麗な魚?女?だとか、
いろいろと女の魅力も感じられる。
死者を目の当たりにする不思議な感覚も味わえる。
死に触れたり、弱いものに頼られることが
人を本当の人にしていくのを見る驚きもある。
珍しい植物の蘊蓄も興味深い。
釣り込まれてどんどん読み進めてしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今まで読んだ連作短編小説の中で一番面白かった。
いきなり平安時代の話から始まるので、間違って時代小説を買ってしまったのかと思ってしまった。
全8話からなるそれぞれの話は、テーマや登場人物が共通する2つの時間軸が同時並行する形で進められる。過去と未来を行ったり来たりしながら話が進むのであるが、テーマや登場人物がリンクしているだけでなく、そこに必ず「大きなくすの木」が介在すると言っていいのか、大きな役割を果たすことで全体として一つの作品に仕上がってる感じが好きです。
個人的に気に入ったのは第2話の「瓶詰の約束」
くすの木をご神木とする日方神社の神主さんが経営する幼稚園の先生が園児のためにタイムカ -
Posted by ブクログ
あらすじを読んで「入れ替わりネタか、よくある話かな…戦争関係の話は重いし暗いからちょっと気が進まないな」と思ったのですが、読み進めるとさすが荻原さんといったところ。
たしかに重くて暗い部分もありますが、その中での幸せやおもしろさを心地よく散りばめてくれて、「つらいから読みたくないな」という気持ちにはなりませんでした。
むしろ、これからどうなってしまうのか、続きが気になって止まりません。
荻原さんは、自分が経験されたわけではないのに、対象のもの、雰囲気をリアルに描写されるのが本当に上手なので、戦争、サーフィンを経験したことのない自分も、まるでその場にいるような臨場感を味わえます。
他の方の