荻原浩のレビュー一覧
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久々に読んだ小説。
ホームレスにまで転落した1人の証券マンが社会への復習として宗教ビジネスを始める物語。
ホームレスの辛さがとても伝わってくる描写と、主人公の抱えている歪さが垣間見えるようなものになっている。Posted by ブクログ -
以前図書館で借りて、荻原作品に目覚めるきっかけとなった本です。金魚の化身のリュウは、凄絶な美しさから庇護欲をそそる愛らしさまで備えたとても魅力的な存在です。憎い男の血を絶やすためだけにずっと生きてきたのに、好きになってしまった主人公には手を下せず、金魚として人生を終える固い決心に涙せずにはいられませ...続きを読む
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よかった。ミステリーなんだけど、読みおわったら、愛のはなしだったな。って。後半からは一気読み。
ユキの死後、ユキの思いがマコに伝わって、涙した。
そのトリックの発想もすごい。Posted by ブクログ -
幽霊の正体は枯れ尾花ではない、かもしれないというお話。妖怪たちに纏わる歴史的な背景と解釈がよかったです。見たことのある説なんですが、そこから作者が一歩踏み込んでファンタジーの存在の予感を残しているのが好みのオチのつけ方でした。
進路選択で主人公が迷っているところに、新しく道筋を見つけられてホッと安心...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルと「クロマニヨン人」ってのはアレだけど、今まで読んできた荻原浩(10作品ほどだけど)の中では一番好きかも。
やっぱ、個性的な子供が成長していく過程の話ってのはいいなあ。Posted by ブクログ -
著者の今までとは、かなりテイストの違う作品だったが、とても楽しく読めた。
最初は、誰が誰なのかよく分からなかったが、ラストに向かって登場人物もシンプルになり、終わってしまうのが惜しくなる作品だった。Posted by ブクログ -
再読なのに終わりをすっかり忘れていた。そうだった。恐怖の始まりとともに、この作品の面白さはピークを迎えるのだった。
どこで間違えてしまったんだろう。そのリフレインは今のわたしに深く響く。やはり最高傑作だ。Posted by ブクログ -
縄文人の少年ウルクの、優しくて切ない、まっすぐな物語。
美味しいものを食べたい。平和に暮らしたい。好きな人と一緒に生きていたい。ウルクの望みは本当にシンプルで、胸にジーンと響く。
時代の転換点は未来へ向かう明るいイメージを持っていたけれど、それだけじゃないと気付かされました。Posted by ブクログ -
毎日新聞で「極小農園日記」を読んでから、単行本化を楽しみに待っていた本(^^)♪農園日記のほかに旅や日常のエッセイもあって楽しい(´∇`)ほとんどの話に「あるある~(^^;)」と共感して、親近感が増し増し(*^^*)Posted by ブクログ