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三人で立ち上げた新興宗教「大地の会」は私が描いた設計図どおりに発展。それどころか会員たちの熱狂は、思惑を越えて見る見る膨れ上がっていく。奇跡のような生還と劇的な成功。だが、そこで私を待っていたのは空虚な孤独と不協和音だった。人間の底知れぬ業と脆さを描ききった傑作長編、慟哭の結末!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
下巻は没入感2倍。 予想の斜め上を行く展開でした。集団心理は怖い。 ラストは『追跡中』の逃亡者に似たソワソワ感が続き、この後どうなるんだ⁈で終わり。 これだけ長い作品なのに最後2ページ足りない。みたいな。 どうなったんだろう、、(明日には気にしてないけど) 長々で進みがゆっくりな本作は、改...続きを読むめて考えると描写や人物のやりとりがかなり丁寧に書かれているからかも。 だから読みやすいし、ページを戻って見返す事なく最後まで読めました。
序盤のこれからのし上がっていくんだという高揚感から打って変わって、どんどん転落していく展開にページを捲るのをやめたくなりました。 読み終えた後はしばらく頭がぼうっとします。
一気に読んでしまった下巻。 カルト系がもう恐ろしさというのが最後の最後で一気に出てきた。 自分がコントロールしていたと思っていた者が自分の意に反して動き始め、彼の考えていることが分からなくなる。全てを完璧に進めようとするあまりに自分一人で抱え込んでしまい、余裕がなくなってしまい、それが結果的なボロ...続きを読むとなって出てくる。 読みながら、他者を程よく信頼していく必要性も感じたし、自分一人で抱え込むことの愚かさもよく分かった。 結局社会への復習を彼が果たせたかどうかは分からないが、物語がこれから先も続きそう。
再読なのに終わりをすっかり忘れていた。そうだった。恐怖の始まりとともに、この作品の面白さはピークを迎えるのだった。 どこで間違えてしまったんだろう。そのリフレインは今のわたしに深く響く。やはり最高傑作だ。
力作
文庫上下巻の力作。 インチキ宗教の立ち上げと、そこからの脱落の凄まじいお話しです。 カリスマ教祖に会ってみたい!
上巻と同じく、先が気になるので読み進めることができた。 大地の会は絶対モデルとなる宗教団体あるよなぁ。
なんだか切ないラストだった。 最後は自分の功績に潰されるのが無念だった。 宗教を信仰することで、心の拠り所を得て幸せになる人もいれば、宗教に人生狂わされる人もいて。 宗教って怖いな、集団心理って怖いなと思った。 結局ホームレスから一躍大金持ちになったとしても逆戻りして、地道にお金を稼ぐほうが堅実...続きを読むなんだなと思った。
美形のホームレス、怪しい辻占いの三人で 新興宗教を立ち上げる。 明日の食事にも困っていた木島が、 「大地の会」を大きくして行く様には、 こうやって宗教はお金になっていくのか、 とただただ感心しました。 箱庭療法の箱庭が暗示的に何度も登場し、 この物語はどこまで行くんだろう、 大地の会はどこまで広...続きを読むがっていくんだろうと、 そう良い未来が 待っているわけではないと思いながら、 それはいつ来るんだと、 落ち着かない気持ちで読んでました。苦笑 仲間でもないし友達でもない。 人間として繋がっていたわけではない。 みんな病んでて救いを求めてる。 でも目が覚めたら…世界は違う見え方をしているかもしれない。 木島の最後を見届けたくて、 後半も読み進める手が止まらずでした。
いくら立派に作り上げても脆く崩れる「砂」がタイトルにあるように、上巻で徐々に作り上げた新興宗教団体、そして団体と山崎が脆くも崩壊していく下巻。 序盤のホームレスからは想像できない人間関係の発展と縺れ方が面白かった。そしてなにかに縋る人間が度を越した時の恐怖や、思わない人からの裏切り行為から、人間とし...続きを読むての生々しさを感じられた。 しかし、なにがあっても最後にあきらめない姿を最後に見せた山崎から、挫折しても失敗しても終わりではなく、次への始まりだと教えられた気がする。
ホームレスまで転落した男達が新興宗教を立ち上げて1発逆転というありそうでなかった設定。前置きもあまり長くないので序盤のダラダラもなく飽きずに読み進めることができた。 主に上巻では路上底辺生活から新興宗教ビジネスを始めじわじわと這い上がっていく様を、下巻では男達の過去、急速に築き上げた新興宗教や人間...続きを読む関係が目まぐるしく変化しつづけクライマックスへ。 砂場で作ったお城の様に、積み上げるのが簡単であるが崩れる時もまた一瞬。何か欠けている事に気づいてそれを無視して積み上げようにも、元の状態に戻す事もできず、何かの拍子に一気に崩れ無くなってしまうような儚さ、忙しなさ。 しかし何度でもやり直すことができると思う。振り出しに戻るだけなのだと彼が教えてくれる。
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砂の王国
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荻原浩
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