【感想・ネタバレ】砂の王国(下)のレビュー

あらすじ

三人で立ち上げた新興宗教「大地の会」は私が描いた設計図どおりに発展。それどころか会員たちの熱狂は、思惑を越えて見る見る膨れ上がっていく。奇跡のような生還と劇的な成功。だが、そこで私を待っていたのは空虚な孤独と不協和音だった。人間の底知れぬ業と脆さを描ききった傑作長編、慟哭の結末!(講談社文庫)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

下巻は『大地の会』編。
ロマンを感じる成り上がり、からの転落。
結局酒カスじゃん、とは思いながらも
木島(山崎)の気持ちは社会人なら少しは理解できると思います。

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2026年04月25日

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上巻の展開がもたついている感じがして斜め読みになってしまったけど、後半の畳み掛けがすごかった。自分が作った宗教なはずなのに、制御ができなくなってしまい、焦るシーンはとてもリアルだった。人の欲には際限がない。

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2026年04月19日

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ネタバレ

 龍斎にひたすら惹かれました!!!
 胡散臭い占い師でありながら、確かな実力は持っている。恵まれない幼少期を過ごした。自著の売れ行きが伸びると分かりやすく上機嫌になる性分。眼鏡と関西弁。全てに人を惹く魅力を持っている。
 光岡も良いキャラクターでしたね。プロの仕事人として、金を受け取った以上はキッチリと役に入り事をこなす。裏家業の人間だということがすぐに分かる人相をしているというのもその筋の人間として割り切っているようで好感が持てました。 山崎も、等身大の人間としての苦悩を持ち、苦労人として描写されていたのが、他の宗教幹部と違いかなり身近な人間として描写されていたので、勝手な親近感を抱いていたのもあり割と好きでした。
 仲村は……うん……。
 上記の登場人物たちの思惑が入り乱れ、最終的に山崎は冒頭の状態に戻ってしまいましたね。厳密には敵がいるので更に悪い状況になってしまった。けれど、一度のし上がった実績から気落ちせず、次の目標に向かって健気にホームレス生活を続けていくのは良い物語の作り方だなと思いました。転落したのにそれを暗い事として描写せず、とは言え過剰に楽しい事としても描かない塩梅が非常に巧みに感じ、かなり良い読後感を得ることが出来ました。
 ほんっっっとうに面白かったです。

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2026年03月05日

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ネタバレ

下巻

・総じて面白かった。

・ホームレスにまで落ちることになった人生、自分を侮蔑したら人たち、過去への逆襲物語

・最大手証券会社で華やかで、一般的には勝ち組と言われていた栄光からの転落から、大きくやり直したい、過去を捨てて反撃したい主人公から、人間は一度失ったものは形が変わってもいいから何がなんでも取り戻したくなるのかなと思った。(物語序盤でもラスト共通)


・カルトを作った側の目線からストーリーが進むので、信者たちが信じてるものがハリボテで、そんなもを崇拝してて悲しいというか哀れな感情が湧いた。

・この作中では重点的ではなかったけど、信者の家族は家のお金を嘘っぱちでなんの効果もご利益もないものに使って、多分 主人公の家と同じく家庭崩壊に繋がったところもあるよなと想像した

(パチンカスが作ったペラペラな教義,教祖は見た目と声とオーラはあるけど、誰かを救おうとか信念のない男、事務局長は行き当たりばったりでどこまでいっても満たされない、自己満な男)

・物語が進むにつれて、教団の裏側がバレたら信者が全部敵に回るんじゃ?と思ってて、理由は違ったけど信者全員が敵に回る展開は実現されてしまったこのについては、映画の恐怖シーンをみてるような気分になった。
①車のブレーキに細工
②家に侵入
③味方だと思ってたひとがやっぱり敵
④逃走手段のバスにすでに信者がいてゴルフバックを持ってる(ここは本当に怖かったけど少し笑った)

・仲村は結局主人公が好きだったのか?それに対して拒絶されたから処分しようとしたのかちょっとわからなかった


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2025年08月03日

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下巻は没入感2倍。

予想の斜め上を行く展開でした。集団心理は怖い。

ラストは『追跡中』の逃亡者に似たソワソワ感が続き、この後どうなるんだ⁈で終わり。

これだけ長い作品なのに最後2ページ足りない。みたいな。

どうなったんだろう、、(明日には気にしてないけど)

長々で進みがゆっくりな本作は、改めて考えると描写や人物のやりとりがかなり丁寧に書かれているからかも。

だから読みやすいし、ページを戻って見返す事なく最後まで読めました。

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2025年07月26日

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ネタバレ

Netflixとかでドラマ化してほしい。最後の悪夢感が激しすぎて夢オチか??とざわついたけど違うくてよかった。

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2024年09月10日

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序盤のこれからのし上がっていくんだという高揚感から打って変わって、どんどん転落していく展開にページを捲るのをやめたくなりました。
読み終えた後はしばらく頭がぼうっとします。

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2024年03月07日

myu

購入済み

力作

文庫上下巻の力作。
インチキ宗教の立ち上げと、そこからの脱落の凄まじいお話しです。
カリスマ教祖に会ってみたい!

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2015年06月08日

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ひとつの嘘を取り繕うためにまたひとつ嘘の上塗りをしていく。
いずれ破綻するであろう「嘘の波紋」というあり地獄に苦しめられる主人公。
起承転結のうち、最後の「結」はバタバタで印象に残らない結末だったのが残念。

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2026年04月22日

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リアルなホームレスと宗教の話。
ホームレスって遠い世界の生活に見えるけど、ちょっとしたきっかけで誰がなってもおかしくないと思う。そして新興宗教を信仰する生活も。どちらもハマる抜け出しにくい。
今の会社辞めたいけど、思いとどまれたかも。
でも何が幸せなのかはわからない。

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2026年04月19日

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救いを商いにしてしまった自分は、どこに救いを求めればいいんだ的なことが書かれていたのが言い得て妙だなと思った。
本当に救って欲しい自分は、救って貰えないなんて。

山崎の幼少期のこともあるが、結局それに戻ってしまうのは仕方ないことなのかな。
元奥さんの伝えてた過去の山崎のことは、本当にトラウマになってしまっていて少し同情した。

きっとこう終わるんだろうなという終わり方とは少し違かったけど、仲村の気持ちは最後聞いてみたかったなと思った。

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2026年04月15日

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仲村の得体のしれなさが最後まで守られていて面白かった。宗教にハマる人、脱会する人だけじゃなく、その創造主側が自らの作った教義とシステムによってどう崩壊していくのか目を離せない作品だった

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2026年03月27日

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ネタバレ

“自分はどこで 何を 間違えたのか…。”

三人で立ち上げた宗教団体「大地の会」は設計図どおりに発展し 会員数は四桁にのぼり しかも勢いは止まらない。
最初は 教祖である仲村も龍斎も会員たちもコントロールできていると思っていた。しかし段々と綻びが出始める。
肥大した宗教団体は木島(山崎)一人で制御できるものではなかった─。

上下巻通してとても面白かった。
「大地の会」が木島(山崎)の手からこぼれ、龍斎や仲村の思惑をのせて会員たちとともにどんどん形を変えていく様子が生々しい。

結局 山崎という人は幼少期の辛い経験もあわせて宗教というものにずいぶん翻弄されてしまった。

最後 山崎は「大地の会」を追われ東京から逃亡する。四十三歳でホームレスに逆戻りだ。しかし事務局長の木島だった時よりずいぶんと健康的で前向きだ。ホームレス経験済の彼はもう以前のようにやわではなかった。余裕すら感じられる彼に少しだけホッとした。



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2025年11月21日

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上巻と同じく、先が気になるので読み進めることができた。
大地の会は絶対モデルとなる宗教団体あるよなぁ。

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2025年11月06日

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なんだか切ないラストだった。
最後は自分の功績に潰されるのが無念だった。

宗教を信仰することで、心の拠り所を得て幸せになる人もいれば、宗教に人生狂わされる人もいて。
宗教って怖いな、集団心理って怖いなと思った。

結局ホームレスから一躍大金持ちになったとしても逆戻りして、地道にお金を稼ぐほうが堅実なんだなと思った。

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2025年11月01日

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美形のホームレス、怪しい辻占いの三人で
新興宗教を立ち上げる。

明日の食事にも困っていた木島が、
「大地の会」を大きくして行く様には、
こうやって宗教はお金になっていくのか、
とただただ感心しました。

箱庭療法の箱庭が暗示的に何度も登場し、
この物語はどこまで行くんだろう、
大地の会はどこまで広がっていくんだろうと、
そう良い未来が
待っているわけではないと思いながら、
それはいつ来るんだと、
落ち着かない気持ちで読んでました。苦笑

仲間でもないし友達でもない。
人間として繋がっていたわけではない。

みんな病んでて救いを求めてる。
でも目が覚めたら…世界は違う見え方をしているかもしれない。

木島の最後を見届けたくて、
後半も読み進める手が止まらずでした。

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2025年06月14日

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ネタバレ

面白かった、怖かった〜

全くの嘘、中身などないはずの「大地の会」がいつの間にか3人が居なくても回っている状況が怖かった。
自分の小さいコマの一つあったはずのモノが知らないところで大きくなりすぎて自分を脅かすの、恐ろしすぎる

主人公が「どこから間違えた?」となんども自問していたが、そもそも人の祈りや心の拠り所を気軽に扱うべきじゃなかったんだな
龍斎くらい振り切れていれば楽なんだろうな〜
結末は再出発を感じられて、よかった

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

いくら立派に作り上げても脆く崩れる「砂」がタイトルにあるように、上巻で徐々に作り上げた新興宗教団体、そして団体と山崎が脆くも崩壊していく下巻。
序盤のホームレスからは想像できない人間関係の発展と縺れ方が面白かった。そしてなにかに縋る人間が度を越した時の恐怖や、思わない人からの裏切り行為から、人間としての生々しさを感じられた。
しかし、なにがあっても最後にあきらめない姿を最後に見せた山崎から、挫折しても失敗しても終わりではなく、次への始まりだと教えられた気がする。

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2024年06月17日

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ホームレスまで転落した男達が新興宗教を立ち上げて1発逆転というありそうでなかった設定。前置きもあまり長くないので序盤のダラダラもなく飽きずに読み進めることができた。

主に上巻では路上底辺生活から新興宗教ビジネスを始めじわじわと這い上がっていく様を、下巻では男達の過去、急速に築き上げた新興宗教や人間関係が目まぐるしく変化しつづけクライマックスへ。

砂場で作ったお城の様に、積み上げるのが簡単であるが崩れる時もまた一瞬。何か欠けている事に気づいてそれを無視して積み上げようにも、元の状態に戻す事もできず、何かの拍子に一気に崩れ無くなってしまうような儚さ、忙しなさ。
しかし何度でもやり直すことができると思う。振り出しに戻るだけなのだと彼が教えてくれる。

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2024年05月24日

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世間に蔑まれた木島が、今度は世間に復讐していく。思いが強い分緻密な計画性や大衆心理を利用するのは圧巻。最後は彼らしさが出る人間味が出ているところが私的には少しホッとした。

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2023年10月14日

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最後もうちょい続きを読みたかった
面白かった。ホームレスの暮らし、宗教を立てる過程がリアルで新鮮だった。
仲村が自分の真実を話した時ゾッとした
人間世界は怖いと思った
新興宗教を作るなんて自分も信じていない道に全力を注いでも幸せにはなれないんだな

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2023年08月31日

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 教祖仲村は山崎に告白した時の反応が違っていたら、彼を追い詰める選択はしなかったんだろうか。結局山崎がホームレスであろうと成功していようと他者を信じられない性格だったからこその結果であるとも言える。読書中からずっと救いのない話だった。
 同じ千円でもホームレスと金持ちでは金額の重みが違うように、お金の価値は払う人間が決めている。値段があってないような芸術作品と新興宗教の教祖が作った焼き物とでは、その価値にどれほどの違いがあるのだろうか。買い手が欲しいのは物体そのものではなく、満足感と承認欲求であれば他人が糾弾するものではない。まぁ、本書では山崎(木島)が作っていたから問題になったので別の話ではあるが。

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2022年12月23日

Posted by ブクログ

宗教団体を立ち上げ、順調に会員を増やす木津。

下巻では拡大する団体、軋む人間関係、教祖ナカムラの招待などが明らかになる。

最後はちょっと意外な終わり方かな。

面白い小説であることは間違いなかった。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

インチキ宗教がドンドンと大きくなっていき……つくりだした自分すら手に負えなくなっていく。
某宗教団体も、インチキがバレる恐怖や集団心理から宗教にそぐわない人を『ポア』したくなったのだろうか。そんなことを考えてしまうくらい、やっかいな信者への苛立ちに同調したり、宗教団体の法治国家と異なる異様な雰囲気に飲まれてしまう。
最初は破滅するほどの金はとらないつもりだったし、他者排斥はしない、法律は守る、という考えだったし、最後までその傾向だった宗教をつくった人の手を離れ、宗教団体が危ない方向に向かっていくリアルさが、どんどんとせまってきて、読む手が止まらなかった。
最後のオチが、え?終わり?どうなったの?結局主人公の妻は?とか、色々と考えてしまう読後感。
感動も驚きもすっきりもないが、これからどうなるんだろうとドキドキとするサスペンス系の面白さがある。
主人公視点で進むが、主人公とともに宗教をたちあげた2人の思いや動き局主人公が把握できていないから、実際のところ、彼らは何を思いどう行動していたのかは不明だし、そもそも主人公自身が、精神に異常をきたしている可能性が示唆され、主人公視点の主人公自身の言動も疑う余地があり、読者に想像と解釈の余地がある物語。それもそれで個人的には好き。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

ホームレスとなった主人公がホームレス仲間とともに宗教団体を作りそこでどうなっていくかという話。ざっくり過ぎだけど。以前読んだ「マルチの子」に近い読後感。宗教団体、それも、教祖足りうるホームレス仲間を見つけてからの金儲けを目的にという趣旨の団体なので、現実にあれば応援など絶対しない。でも読み進めれば、有能(と本人は思っていた)サラリーマンから落ちぶれた主人公の社会への復讐劇として応援はしたくなる。残念ながら最後は成功とは言えないがその過程は十分教訓として楽しめる内容だった。でもラストは⋯正直もっと続けてほしかった。

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2026年04月09日

Posted by ブクログ

大凡こんな展開になるのは想像ついてましたが、なんか中途半端に話終わってません?
奥さんとの話やら大地の会を潰しにいく話は?
前振りだけしといてあそこで終わるのは、
如何なものかと。

私は主人公の魂?過去?からの解放は、大地の会をぶっ潰すことでしか成し得ないと思ったから、そこまで話続けて欲しかったな
砂の塔から追い出されたけど、まだ塔は聳え立ってますよ。

面白かっただけに残念。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本のここが好き

「ある程度まで育てば、宗教団体が大きな組織になることは、何らかの幸運でも、特別な努力の結果でもない。おそらく必然なのだ。熱心な信者が、どんなセールスレディ、セールスマンより、情熱的で精力的な勧誘者になるからだ」

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2024年07月16日

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 とりあえず、コレを書かなくては。「衝撃と慟哭の結末」ではなくて、再度の再生を予感される作品だった。ホームレスから立ち上がって行く物語は、もちろん、絶対、読ませる。前半の様々な描写、もうワクワクしっぱなしだった。でもさ、「たぶんこんな終わり方だろうな」。予想どおり。残念。

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2023年03月03日

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ネタバレ

ホームレス、どん底の生活や宗教にはまっていく人々をリアルに詳細に描いた物語。引き込まれる展開ながら、ラストがスッキリしない、読後感がダークな作品。

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2022年12月22日

Posted by ブクログ

細かなホームレス描写や宗教団体の中身は読み応えがありました。その辺が長くて心理描写がまとまって来るので飽きるとこもありました。
不思議と思うのは主人公が勢いよく何かをしている時はノンストップで読めました。
いろいろ考えたり上手く行ってない時はページが進まず、モヤモヤしました。
中身は違えど、似たような人生って感じだなと思いました。

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2022年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生まれながらに教祖となる人物評として、その器の中身が空っぽであることが重要らしい、『砂の王国』の仲村はまさに空っぽという言葉が当てはまる。いっぽう同じ教祖でも『仮装儀礼』では教祖が元ゲームのシナリオライターという前歴であった。教団を拡大していくためには狂信的な初期メンバーを獲得しなければいけない。いつの時代にも宗教を必要とする人たちはいる、彼らは何かに熱狂したいのである。その異様な熱狂が近隣社会との軋轢を生み、そして集団は孤立化しカルトの烙印をおされるに至る。

教祖に追われた山崎が教団から命からがら逃げ延び、ホームレスに逆戻りしていく様は感無量である。一方『仮装儀礼』では教団崩壊後つづきがありそうな終わりかた(だったような)人のこころを弄ぶ者の末路には破滅が待ち受けている。

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2025年08月25日

購入済み

最後が

自分的には嫌な感じで終わってしまった。
内容は面白いし、着眼点も素晴らしい。
でも最後がなぁ。

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2017年01月15日

ネタバレ 購入済み

読み終えて

とてもサクサク読める本なのです。
しかし、期待がおおきかったのかラストが納得いきません。
ネタバレになるかもしれませんが、
何かの結末がほしかったです。
大地の会、最終的にはどうなったのか←フィクションですがね。

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2016年08月07日

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