感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年07月05日
久々に読んだ小説。
ホームレスにまで転落した1人の証券マンが社会への復習として宗教ビジネスを始める物語。
ホームレスの辛さがとても伝わってくる描写と、主人公の抱えている歪さが垣間見えるようなものになっている。
Posted by ブクログ 2016年11月13日
【異色のサクセスストーリー】
ホームレスから新興宗教ビジネスマンへ。前半のホームレス生活はかなりリアルに書かれていて面白いが、思ったより少々長い。
Posted by ブクログ 2016年06月21日
上下巻読みました!読み始めたらマッハでした。
大型ネコ科動物ナカムラが私の中では可愛くて仕方がなかったのだが、木島の手の中から出て行くにつれ、なんだか寂しく感じた。仲村が過去話を暴露してからは、夢から覚めたようにいろいろと醒めてしまった。どうやら、思っていた以上に木島に感情移入していたらしい。
リア...続きを読むルなホームレスの描写で、食欲が減退した。
にしても、面白い!伏線回収しきってない気がするけど続編とかあるのでしょうか?
何が真実⁇
その後が気になります!
Posted by ブクログ 2015年02月01日
当初の路上生活のあたりが妙に生々しく,その後のなりあがりも気持ちの良い作品です。
ただ,下巻を読んだ後に上巻に戻ると何とも言えない空しさを感じてしまいます。
Posted by ブクログ 2014年06月23日
ページをめくる手が止まらない。話の先が気になって仕方が無い。久しぶりにそんな本に出会えた。どん底の中を生きていく登場人物達が徐々に豊かになっていくので安心したが、いつでも転げ落ちてしまう危機感も常に感じながらだったけど、余計にそれが面白さを掻き立てた。
Posted by ブクログ 2016年03月06日
大手証券会社勤務からホームレスに転落した男の社会への復讐を描く長編小説。
ホームレス生活がリアルだ。全財産がたったの3円で、100円を拾って100円ショップに駆け込んでも消費税分が払えず店を出るシーンに、何故か自分自身もいつ同じ境遇になるかわからないという恐怖感を抱いた。
辻占い師と美形のホームレス...続きを読むと組んで始まった『新興宗教創設計画』。彼の逆襲がどんな結末を迎えるのか。下巻も寝不足必須だ。
Posted by ブクログ 2023年10月14日
群衆心理を知りたいときに読むといいんじゃないかと思う。
ほころんだ時に、都度都度修正していかないと、どんどん落ちていく人の果てを描いている。
長編だが、非常に興味深い。
Posted by ブクログ 2022年10月30日
古本屋で上下巻セットだったので購入。
長編だが、ページが進む。
クリスマスを迎える東京。ホームレスとなった山崎遼一は途方に暮れる。
安心して寝られる公園を見つけ、占い師と容姿抜群の先輩ホームレスに出会い、山崎はなんとかホームレスで年を越せた。
元証券会社社員の山崎が考えたホームレス脱出の手段...続きを読むは宗教。
公園で知り合った占い師と先輩ホームレスを焚き付け、事を起こしはじめる。
金はどうしたか?とか、ここまでたどり着く手段はネタバレになるのでやめておく。
下巻もあるので全体の感想は下巻で。
Posted by ブクログ 2021年05月04日
ホームレスから、怪しげな新興宗教を立ち上げるまでは、色んなキャラクターが出てきて引き込まれる。
一方、勧誘するために参加したイベントの部分にだらだらした感じがした。そこさえなければ、ノンストップで読みたい小説。
Posted by ブクログ 2020年10月31日
ホームレスになった辺りはつらすぎて読む速度が遅かったけど、堕ちてもへこたれない主人公に詐欺まがいな事をしていても悪い事してる…じゃなくてガンバレと思ってしまう。。そう思わせる文章力なのか、、
Posted by ブクログ 2020年08月12日
「ホームレスから抜け出すために宗教ビジネスを始める」という視点で社会と宗教のグレーゾーンを描いた良作。日常の積み重ねで簡単に一線を越えることができる、という印象が強く、いつまでも記憶に残る作品のひとつ。
Posted by ブクログ 2020年06月16日
ホームレスあるある的な出だしだったのが
仲間が増えて宗教らしきのを始める。
あぁ、こういうふうに人って騙されるのかと
勉強にもなるね。
ちょっとづつ儲かってきて
なんだか少しワクワクしてしまう。
下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ 2020年04月06日
序盤の描写が細かく、路上で生活している気分になった、
途中で少し飽きてしまったが、終盤からまた面白くなりそのまま下巻へ
2章を分ける本ははじめて
Posted by ブクログ 2019年05月27日
昔読んで面白かったので、人に薦めたらまた読みたくなって再読。すごく日本的だと思います。とにかく現代の心の闇を捉えていて、前半は人生の大切なことは、全てなくしてみないとわからないと思わせる内容。でもやっぱり2回目は中だるみしてしまって、最初に読んだ時の方が面白かったかもしれない。
Posted by ブクログ 2018年11月21日
サラリーマンからホームレスへ。主人公は急転落したが、その後、2人のホームレス仲間を誘い新興宗教を設立し、起死回生を目論むー。始めのホームレス時代はリアルやな。私は自分が雨露がしのげて、暖かい雑炊がすぐ食べられ、安穏とベッドで眠れる現状を改めて有難いと思ったわ。そして仲間の1人、誰かれもが驚愕する美貌...続きを読むのホームレス、ナカムラ君がかなり気になる存在。今のところ、うまくいきすぎ?なくらい順調な主人公だが、これからどうなるの?ってところで下巻へ~
Posted by ブクログ 2018年09月11日
めちゃくちゃリアル。
特にホームレス生活がリアルすぎて、作者の体験談なのでは?と思うほど。新興宗教を発足させる過程もリアルかつ納得できる仕組みで、これを参考に本当にできてしまうのではと思える。
しかし話が進めば進むほど、成功していく新興宗教とは反対に主人公のメンタルが追いやられていって、不安ばか...続きを読むりがつのっていく。下巻も途中まで読みましたがしんどくなってやめてしまいました。
それでも前述した点での緻密さや登場人物の心理描写の細かさ、無理のなさなどが素晴らしい作品。人間の愚かさをよく描けている。
そういった類の小説が読みたいひとにはおすすめです。
Posted by ブクログ 2023年10月27日
「砂の王国」 荻原浩 ★★★★☆
上巻(477P)+下巻(486P)の超長編です。
面白いです。
ホームレスに転落した証券マンが、仲間たちとともに宗教法人を作っていく過程が真実味があります。
コールドリーディングなど、騙される人は騙されるよねーって手段を巧みに使い、一方で法を守ることを極度に意識し...続きを読むて拡大していく。
私は宗教は悪いものだとは思っておりません。それがカルトだとしてもそれで救われるのならいいじゃないか。
ただ、他の人に迷惑をかけるようなカルトは論外です!
宗教にはカリスマが必要。そしてカリスマは人々の中で一人歩きをしてさらに神になるのだ。
砂上の楼閣だとしても人々は、信じたいものを信じる。
不思議な所で終わってしまったので、ぜひ続編を読みたいです。
『ロード・オブ・ザ・リング』が「二つの塔」で終わっちゃった感じになっております。
#引用
・インターネットは現代の神だ。誰もが神の声、神の目を持つことができ、自分を神と錯覚することができる。だが、だれもが一神教だから、最終的には自分以外の何者をも受け入れない。=省略=。意に添わない者には、Deleteという神の手を下せばいい。
Posted by ブクログ 2016年01月10日
証券会社に勤務していた過去を持つホームレス。
プライドを捨て、所持金3円からの巻き返し。
同じホームレスの男と占い師の男を巻き込んで、宗教を立ち上げる。
さて、この先どうなっていくんだろう?
2016.1.9
Posted by ブクログ 2015年07月26日
流れとしては読めるところもあるが、ここまでの骨太の物語を矛盾なく、抵抗なく読ませる力はすごい。
上には不思議な魅力がある。
それは読者の僕も、いつなんどき、この主人公のようになるかわからないという事実が身につまされて感じられる、ということに端を発する魅力であるように思われる。
一度読み出すと先が...続きを読む気になってしまう。
知らない間に読まされる。気付いたときには、物語の世界に誘い込まれている。
Posted by ブクログ 2015年01月19日
テンポがよくて情景描写で引き込まれていくのが気持ちよい。
どん底からの大逆転を予想させる、ポジティブなワクワク感が続く。けど何かあるんだろうなと感じさせる。荻原浩っぽい、先を急ぎたくなる。
Posted by ブクログ 2014年07月07日
ホームレスへと転落した元サラリーマンの主人公。全財産3円から始まった生活。そこで出会う二人の男と共に、ビギナーズラックで手に入れた大金を元に、新興宗教を開くことに。個々のキャラクター設定も際立っていて面白いし、言葉の使い回しも独特。ホームレスのくだりがリアルすぎる。(取材したのだろうか)下巻が気にな...続きを読むる。
Posted by ブクログ 2014年07月07日
ずっと本屋で気になっていたんですけど、これは面白かった。
序盤、主人公がホームレス生活をするシーンのリアリティから、ワンチャンスをものにして成り上がってゆくワクワク感とか素晴らしい。
しかも、当然ふつうの成功物語ではあるはずもなく、随所に見られる危うさとか、社会の悲しさみたいなのが、この作品を特徴...続きを読むづけているかなあって思います。
間違いなく一気読みしちゃう作品。
Posted by ブクログ 2022年12月21日
グッと冷え込みが厳しくなった今読むと、路上生活の辛さが容易に想像できてやるせない気持ちになる。確かに一度転落すると這い上がるには高いハードルを越えなければならず、支援も行き届いているとは言い難い。その外見から偏見の眼差しや見て見ぬふりをしてしまうが、好きで路上で暮らす人は少数であることを認識してお...続きを読むかなければならないと感じた。龍斎のような怠惰な人間もいるが、行き過ぎた自己責任の国であってほしくない。新興宗教が軌道に乗り始めたところで下巻へ。
Posted by ブクログ 2020年05月04日
どん底まで落ちた男が再起を誓った。
ホームレスにまで落ちた男が、這い上がるために用いた手段は新興宗教。
上巻は、まだまだ序の口。
ここから、宗教の恐ろしの本領発揮なのか。
Posted by ブクログ 2018年02月17日
上下巻ともにまとめて記載。
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友人から勧められて手に取った「萩原浩」さんの本。
「神様からの一言」が良かったので引き続き手に取った。
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一度人生から転落してホームレスになった男が、宗教に寄って成り上がる話。
ホームレス期のリアリティー、そして少しずつ成功を重ねていく戦略の緻密さがめちゃくちゃ良い...続きを読む。
また、少しずつ事業として成立させていく3人の立ち位置、関係性が変わっていく様子が、怖くもあり面白くもあった。
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読んでいる段階で、落とし所はドコに持っていくんだろう?と感じてはいたが、やはり最後の中途半端感は否めないかなぁ…
良い展開だっただけに、そこは少し残念。
ただ、そこを差し引いても十分楽しめる作品だと思う。
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<印象に残った言葉>
・ 宗教にはまるヤツは、アホだ。自分の日常に欠けている部分を、他人に埋めてもらいたがっているのだ。現実に打ちのめされているから、現実じゃない力がこの世にはあることを信じたいのだ。自分の頭で未来を考えるのが恐ろしくて、誰かに決定を委ねたいのだ。教祖様だの先生だのに入れこんでしまうのは、信じている自分を信じたいからだ。関係ない人を勧誘したがるのは、信じている自分を人に認めてもらいたいからだ。(上巻・P345・卓人)
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・かつての私もそうでした。背中をむりやり押しているものの正体がわからないまま、常に追い立てられていた。しかし路上が住居となり、そこで暮らしているうちに悟ったのです。自分が何に追い立てられてきたのかを。それは自分でした。自分自身に追い立てられていたのです。こうあるべき自分に。こうなりたい自分に。 (下巻・P227・仲村)
Posted by ブクログ 2017年04月22日
転落した元エリート証券マンが、新興宗教を作り出し、どん底からの逆転を図る。
宗教的なものを敬遠していた人々を次々に絡めとっていく手腕が小気味良く、読んでいて先が気になる。
崩壊の予兆は、それらの成功の内からすでに漂っていて、幕切れは決して後味の良いものにはならないのだろうと思いながら上巻を読み終え...続きを読むた。
Posted by ブクログ 2017年03月21日
同系の小説に『仮装儀礼』篠田節子著/『夜想』貫井徳郎著がある。どちらも教団設立をテーマにしたお話しなのだが、『砂の王国』を読んで『仮装儀礼』とその違いを比較してみたい。
発行順は2007/05『夜想』 2008/12『仮装儀礼』2010/10『砂の王国』となる。詳細のレビューは下巻にて
Posted by ブクログ 2015年03月22日
これが荻原さん?「愛しの座敷童」など人間味や田舎と都会の対比が全面に出ている作品とはまるで別人です。
主人公は無一文から這い上がることを決意して宗教団体を立ち上げる。元手がなくても時勢を活用して着実にステップアップしていく様は、ビジネスマンのサクセスストーリーのようで爽快感があります。
一方で主人公...続きを読むの後ろ暗さや、徐々に増えていく関係者の個性がジメジメしている部分もあり、読者の心理状況によっては受け付けることが難しい場合もあるかもしれません。
個人的にはプロローグとエピローグの一貫性がグッときて、それだけでジメジメが吹き飛んでしまいました。