あらすじ
全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「宗教創設計画」を閃かせた。はじき出された社会の隅から逆襲が始まる!(講談社文庫)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
元証券マンの主人公がホームレスに転落し、ホームレス仲間と3人で新興宗教を始める話。めちゃくちゃ好き。
ホームレスになり、100円拾ったけど110円のパンが買えないというような描写やそこからお金を貯めていくところ、新興宗教に至る所までリアリティがあってワクワクする。めちゃくちゃイケメンで寡黙なホームレス仲村と、胡散臭い辻占いの龍斎、元証券マンの主人公という3人のキャラクターも好き。実写化したら流行りそう
Posted by ブクログ
何もかもを失った者が、再び栄光を取り戻すべく奮闘するお話。私も一時期ホームレスをしていましたので、冒頭は共感出来る部分もかなりありました。
作品としては、人間の精神の脆弱さを主軸として描かれている気がします。 鬱屈とした日々を過ごし、現状を打破してくれる救世主を求める人。心の弱みを看過され、相手は超常的能力を持っていると誤解し傾倒する人。自らを評価して欲しいと願い、自己顕示欲求に呑まれる人。実体を伴わない形だけの宗教に入信する方々だけでなく、運営をする人間にも心に脆弱性はあり、誰しもが渇望を抱えて生きているのだという主張があるように私は感じ、またその描写に心打たれました。
張りぼての宗教が無から成長するまでの過程自体も楽しめますし、美形のホームレス(仲村)の謎も気になる。運営三人組の行きつく先も想像が付かず、先が早く読みたいという焦燥感を得た作品は久しぶりでした。砕けた文体であるので誰にとっても読み易いと思いますし、間違いなく面白い作品ですので、気になった方には是非読んでいただきたい作品です。
Posted by ブクログ
気になってた砂の王国の上巻
・最初のホームレス生活があまりにもリアルすぎる
(地面に寝っ転がって横を通る人たちから侮蔑の目を向けらても平気になる→精神的には無敵
水をかけられることには敏感になり、逃げる とか)
・競馬で勝つ瞬間が印象的だった
主人公のマインドチェンジ?みたいなものの描写がうまく、それまでとそこからの見方がガラッと変わった。
Posted by ブクログ
上下共、分厚い上に話の進行はゆっくり。
ぎゅっとしたら1冊になるよな多分、、
何度もそう思いながら、あえて時間の流れをゆっくり細々書いた作者の意図を探りつつ上巻読破(折り返し地点で未だ意図探れず)
3人のホームレスが起死回生の為に宗教を立ち上げる話。その日暮らしが未来を語り出し、無茶苦茶。
話は兎に角面白いしサクサク読み進められます!!(何故か強気)
個性的過ぎる3人のやり取りが面白いのと、話の主題が①ホームレスとして生き抜く話しから②宗教団体の成長に切り替わっていくので、飽きないです。
下巻スタート。
Posted by ブクログ
前半のホームレス生活の部分は異常に生々しかった。
少しずつ小銭をゲットし、生活レベルが少しずつ上がっていくあたりは、RPGの黎明期(ドラクエで言うならはがねのつるぎ買った辺り?)みたいで読み応えありました。
これから、「大地の会」は、大きくなっていき、そしてきっと崩壊していくのでしょう。
なんせ、タイトルが、「砂の王国」ですし、3人の絆も非常に脆いし。
どういう流れでそうなっていくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
久々に読んだ小説。
ホームレスにまで転落した1人の証券マンが社会への復習として宗教ビジネスを始める物語。
ホームレスの辛さがとても伝わってくる描写と、主人公の抱えている歪さが垣間見えるようなものになっている。
Posted by ブクログ
かなり絶望的なシーンから始まったので、ここから回復というか良くなることってあるのかな?と思いながら読んだ。
お金を得た方法がまたなんとも現実味がなかったが、こういうことは無きにしも非ずということで、トントン拍子に進んで行った。
途中から龍斎のことが煩わしくてイライラしたが、木島と仲村だけだとここまでちゃんとしていなかった気もするので、必要な存在だったのかもしれない。
いま現在の収支がどうなってるか分からないが、決してプラスではなさそう。
下巻どうなるか楽しみ。
Posted by ブクログ
(下 未読)
冒頭部分のホームレスの描写が生々しくて読み進めるのが億劫になったが、先が気になって約1日半で全部読んだ(暇人)
仲村の顔を想像しながら読むのが楽しい。
競馬、そんな簡単に当たるかね?
ここからどんな展開が待ってるのか楽しみ!
Posted by ブクログ
大手証券会社に勤務していた山崎は妻の美奈子が自分の判を押した離婚届をおいて家を出ていったことがきっかけで酒浸りになり会社を解雇された。四十歳だった。
自分のキャリアなら再就職はそう難しくはないはずだと高を括っていたが
そんなプライドは散々に打ち砕かれた。
消費者金融の取立てから逃げ回ることに疲れ マンションを出た山崎は寝泊りしていたネットカフェで親しくなった若者に全財産の現金四十万と携帯電話を持ち逃げされる。
そして彼は路上生活者になった─。
上巻の前半 結構なページを割いて山崎の一カ月にわたる路上生活が書かれている。
路上生活の惨めさや安易さが山崎を通してこちらにも伝わってくる。最初はあった わずかなプライドや躊躇いも空腹や寒さには勝てず あっという間に人の目を気にするのをやめる。
短期間に段階を踏んで堕ちていく様子がとてもリアルだ。
後半 まとまった金を手に入れた山崎は占師の龍斎と美形のホームレス 仲村の三人でビジネスとして“新興宗教”を始める。如才ない山崎の働きや仲村の人目を惹く容姿によって少しずつ会員が増えていき 活動の幅も広がり教祖である仲村の世間への露出も増えつつあるところで下巻に続く。
個人的にいちばん気になっているのは仲村の生立ち。謎が多すぎる。
脆そうな繋がりの三人だが どんな終わりが待っているのか 下巻がとても楽しみ。
Posted by ブクログ
どう展開していくんだろうと思いながら読んでいたけど、なるほどな〜主人公頭良いなと思った。
実際にホームレスになったことないし、未知の世界だけど、それなりに生きずらさや不安があるんだなと思った。
下巻もどう展開していくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
順風満帆な人生から転落した男が、これまでのスキルを使いながら世の中に大逆転を起こす。それは宗教法人という手段であり、計算をしながら巨大な団体を組織してゆく。
そんなにうまくいくか!と思いながらも、なぜかリアリティのある策だ。
Posted by ブクログ
信じることと宗教たることとの境目とは。
どこまでも満たされない、どころか、さらに追い詰められる山崎の生き方。何に縛られてるのか。自分を信じられないからなのか。
Posted by ブクログ
群衆心理を知りたいときに読むといいんじゃないかと思う。
ほころんだ時に、都度都度修正していかないと、どんどん落ちていく人の果てを描いている。
長編だが、非常に興味深い。
Posted by ブクログ
古本屋で上下巻セットだったので購入。
長編だが、ページが進む。
クリスマスを迎える東京。ホームレスとなった山崎遼一は途方に暮れる。
安心して寝られる公園を見つけ、占い師と容姿抜群の先輩ホームレスに出会い、山崎はなんとかホームレスで年を越せた。
元証券会社社員の山崎が考えたホームレス脱出の手段は宗教。
公園で知り合った占い師と先輩ホームレスを焚き付け、事を起こしはじめる。
金はどうしたか?とか、ここまでたどり着く手段はネタバレになるのでやめておく。
下巻もあるので全体の感想は下巻で。
Posted by ブクログ
ホームレスから、怪しげな新興宗教を立ち上げるまでは、色んなキャラクターが出てきて引き込まれる。
一方、勧誘するために参加したイベントの部分にだらだらした感じがした。そこさえなければ、ノンストップで読みたい小説。
Posted by ブクログ
ホームレスになった辺りはつらすぎて読む速度が遅かったけど、堕ちてもへこたれない主人公に詐欺まがいな事をしていても悪い事してる…じゃなくてガンバレと思ってしまう。。そう思わせる文章力なのか、、
Posted by ブクログ
「ホームレスから抜け出すために宗教ビジネスを始める」という視点で社会と宗教のグレーゾーンを描いた良作。日常の積み重ねで簡単に一線を越えることができる、という印象が強く、いつまでも記憶に残る作品のひとつ。
Posted by ブクログ
ホームレスあるある的な出だしだったのが
仲間が増えて宗教らしきのを始める。
あぁ、こういうふうに人って騙されるのかと
勉強にもなるね。
ちょっとづつ儲かってきて
なんだか少しワクワクしてしまう。
下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
序盤の描写が細かく、路上で生活している気分になった、
途中で少し飽きてしまったが、終盤からまた面白くなりそのまま下巻へ
2章を分ける本ははじめて
Posted by ブクログ
昔読んで面白かったので、人に薦めたらまた読みたくなって再読。すごく日本的だと思います。とにかく現代の心の闇を捉えていて、前半は人生の大切なことは、全てなくしてみないとわからないと思わせる内容。でもやっぱり2回目は中だるみしてしまって、最初に読んだ時の方が面白かったかもしれない。
Posted by ブクログ
サラリーマンからホームレスへ。主人公は急転落したが、その後、2人のホームレス仲間を誘い新興宗教を設立し、起死回生を目論むー。始めのホームレス時代はリアルやな。私は自分が雨露がしのげて、暖かい雑炊がすぐ食べられ、安穏とベッドで眠れる現状を改めて有難いと思ったわ。そして仲間の1人、誰かれもが驚愕する美貌のホームレス、ナカムラ君がかなり気になる存在。今のところ、うまくいきすぎ?なくらい順調な主人公だが、これからどうなるの?ってところで下巻へ~
Posted by ブクログ
「砂の王国」 荻原浩 ★★★★☆
上巻(477P)+下巻(486P)の超長編です。
面白いです。
ホームレスに転落した証券マンが、仲間たちとともに宗教法人を作っていく過程が真実味があります。
コールドリーディングなど、騙される人は騙されるよねーって手段を巧みに使い、一方で法を守ることを極度に意識して拡大していく。
私は宗教は悪いものだとは思っておりません。それがカルトだとしてもそれで救われるのならいいじゃないか。
ただ、他の人に迷惑をかけるようなカルトは論外です!
宗教にはカリスマが必要。そしてカリスマは人々の中で一人歩きをしてさらに神になるのだ。
砂上の楼閣だとしても人々は、信じたいものを信じる。
不思議な所で終わってしまったので、ぜひ続編を読みたいです。
『ロード・オブ・ザ・リング』が「二つの塔」で終わっちゃった感じになっております。
#引用
・インターネットは現代の神だ。誰もが神の声、神の目を持つことができ、自分を神と錯覚することができる。だが、だれもが一神教だから、最終的には自分以外の何者をも受け入れない。=省略=。意に添わない者には、Deleteという神の手を下せばいい。
Posted by ブクログ
上下巻の上はいっき読みレベルで面白かった。
下の後半…。
失速感が否めない。
脳内ドラマでおもいっきり楽しめる。
個人的には(^^)
山崎遼一:松下洸平
仲村健三:城田優または斎藤工
錦織龍斎:酒向芳
続きがあるのかな?
と思わせる最後だったので、続編にきたいします!
Posted by ブクログ
ホームレスからの逆転を目指すところまでは面白くてすらすら読めた。ただ、宗教が始まってからはもたつきが気になってしまった。下巻を最後まで読めるか不安。
Posted by ブクログ
この本のここが好き
「あなたは才気にあふれた方だ。人より才気がある。しかし、現状ではそれを生かしきれていない。もっと認められていいはずなのに。足りないのは周囲の評価とキャリアでしょう。本来は前向きな方だが、相手により場所により、うまく発揮できない場合もありますね」
Posted by ブクログ
グッと冷え込みが厳しくなった今読むと、路上生活の辛さが容易に想像できてやるせない気持ちになる。確かに一度転落すると這い上がるには高いハードルを越えなければならず、支援も行き届いているとは言い難い。その外見から偏見の眼差しや見て見ぬふりをしてしまうが、好きで路上で暮らす人は少数であることを認識しておかなければならないと感じた。龍斎のような怠惰な人間もいるが、行き過ぎた自己責任の国であってほしくない。新興宗教が軌道に乗り始めたところで下巻へ。
Posted by ブクログ
どん底まで落ちた男が再起を誓った。
ホームレスにまで落ちた男が、這い上がるために用いた手段は新興宗教。
上巻は、まだまだ序の口。
ここから、宗教の恐ろしの本領発揮なのか。