荻原浩のレビュー一覧
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ネタバレ*「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長の悲喜劇を描く表題作、奇矯な発明で世の中を混乱させるおもちゃ会社の顛末「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」、阪神ファンが結婚の挨拶に行くと、彼女の父は巨人ファンだった…「くたばれ、タイガース」など、ブームに翻弄される人々を描くユーモア短篇集*
文庫を見つけたので、久しぶりに再読。荻原作品の中ではかなり好きな部類だったことを思い出しました。
とにかく、登場人物たちがみんな素敵!普通にいそうな人々なんだけど、なんだか憎めなくて、そこはかとなくチャーミングで愛おしい。
特に「ちょいな人々」のオヤジ様方が最高。”「これから気をつけるんだぞ」俺にもな。”…っ -
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奥田英朗の小説が読みたくてググったら出てきたアンソロジー。
日本の文芸界の最先端を駆ける5人の共演は、美しい交響曲のようだった。
「あなたが大好き」奥田英朗
自他友に認める平凡なOL・渡辺彩子、28歳。
結婚を真剣に考えている。
つきあって3年にもなる恋人香坂真二は、勝手に会社を辞めて放浪の旅に出てしまう。
親友に相談すると、さりげなく素敵な男性を紹介される。
誠実で堅実な彼に惹かれていくが、ある出来事をきっかけに自分の本当の気持ちに気がつく。
「銀紙色のアンタレス」窪美澄
夏と海が大好きな高校1年生の真(まこと)は、海沿いの祖母の家に泊まり込む。
そこに幼なじみの同級生 -
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できれば季節に応じた本を読みたいから、桜の季節の話に今ごろ手を出す気なんてなかったのですが、大好きな荻原浩をどうしても読みたくなり。抱腹絶倒かつ泣かせるユニバーサル広告社シリーズ、『オロロ畑でつかまえて』と『なかよし小鳩組』に続く第3弾。閑古鳥の鳴くさくら通り商店街にオフィスを移転せざるを得なくなった同社が、祭りのチラシ作成を頼まれたことから、商店街の活性化に力を注ぐことに。ところどころに挟まれる、主人公の娘から届く手紙がワラかすわ泣かせるわで、最後は涙でかすみそうになったほど。お寺の息子と教会の娘の純な恋からも目が離せず。冬桜も咲きました。やっぱり大好き、荻原浩。
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理事長を同じくする2つの施設。老人ホーム“ひまわり苑”と“ひまわり幼稚園”は隣り合って建っている。ひまわり苑の所長は理事長の義弟、ひまわり幼稚園の園長は理事長の娘。県会議員選挙に出馬予定の理事長は、自らのイメージアップに必死。老人と幼児の交流を図ろうと、苑と園の間の壁を取り払うのだが……。
幼稚園時代をここで過ごし、園の中でも特に問題児と言われた4人―晴也、伊梨亜、秀平、和樹―が、当時に交わした約束を果たすため、13年後に更地となったこの地を訪れるシーンで物語は始まります。以降の章は当時の様子が描かれ、約束の中身が明かされるのは最終章。
小分けにされた章は、妻に先立たれて苑に独りで入居する -
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ネタバレ2001年9月12日、サーフィンをしていた少年尾島健太は大きな波にのまれてしまう。
目を覚ますとそこは1944年の日本で?
一方、1944年9月12日に飛行練習をしていた、同じく19歳の石庭飛行兵長は飛行機のコントロールを失い、気づくと2001年の病院に居て…。
そっくりな容姿により、入れ替わってしまった二人。はたして新たな世界になじむことはできるのか。
現代から戦中へ向かった健太、戦後の事情を知った石庭。
ふたりの運命はどうなるのだろうか。
健太は無事に帰ってこれるのか。
歴史知識に欠ける健太に、というより現代人の健太に感情移入してしまう部分が多かったですが、戦中から見れば「乱れた