荻原浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ猫好きだし、好きな作者が含まれいたので。
好きな作者、若竹七海の「神様のウインク」は
文字通り沈みつつある公団に住む中学生の話。
幼い頃の火傷の痕が顔にある少年は、
母親はいるが顔を合わせてもらえず、
母親に代わって祖母の面倒をみるヤングケアラー。
その相方は、
そんな火傷の痕なんて大したことないと言って、
父親によるたばこの痕で水玉模様になった尻を見せた同級生。
相変わらずひりりとした話で、かつミステリー仕立てで面白かった。
他の作者は全くチェックしておらず期待もしていなかったが、
「オロロ畑でつかまえて」の作者はYouTubeでバズった猫の秘密、
「ある日、あひるバス」の作者は四代に渡 -
Posted by ブクログ
レビューを拝読して読みたくなり、手に取った作品。
香水の新ブランドを売るために流された噂。
「レインマンに出会ったら、女のコは足首を切られちゃうんだよ。両足とも。足首から先ぜんぶ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって。」
販売戦略通り、噂は広まり香水は大ヒットするが、やがて噂が現実となる。
iモード、チェーンメール、プリクラ帳、メールの→…懐かしいー!
読後に刊行年見てみたら、割とどこの書店でも平積みされているのに 20年以上も前の作品だったことに驚いた。
時折ユーモアを交えた文章がとても読みやすく、結構なページ数があるのに読むのが遅い私でもスムーズに読めた。
私が苦手な描写が -
Posted by ブクログ
2005年第18回山本周五郎賞
2006年映画化
第一線で働く広告代理店営業部長
五十歳を前にして 若年性アルツハイマーと診断される
自分の記憶を守ろうと日記をつけ
できるだけメモに残して
仕事と生活を守ろうとする
何かを忘れているのではという不安の中
娘の結婚式まではと 記憶を残そうとする
それでも病気は少しづつ記憶を奪う
日々増えていくメモの束に苦しくなります
見慣れた場所が突然見知らぬ場所に
記憶を徐々に失う怖さと
一時前が思い出せない恐さ
ポケットに詰め込んだメモが舞い上がる様が
あまりに哀しい
発症年齢によりますが
仕事も家庭もまだ主軸であろう人生半ば
荻原さんは、いつも優しい -
Posted by ブクログ
ネタバレ家族がテーマの7編の短編集です。面白くて笑える物からちょっと寂しく切ない物まで楽しめました。
『肉村さん一家176kg』は家族3人でダイエットに励むお話ですが、お気楽すぎて絶対痩せる日は来ないな~。でも幸せそうだからそのままで良い感じ。
『磯野波平を探して』はそうそう、波平さん54歳という年齢に衝撃です。70過ぎだと勝手に思い込んでいましたからね。
『プラスチック・ファミリー』は一人暮らしの男性がゴミ捨て場から昔好きだった女性に似たマネキンを持ち帰り、更には子供のマネキンまで購入してニセ家族を楽しむお話。ラストの決断は意外だけどちょっと安心もしたかな。
『住宅見学会』は迎える家族も見学 -
Posted by ブクログ
就職を諦め、大学院進学を志す映画研究会の高橋真矢。アルバイトとして民俗学の准教授のカメラマン兼助手として同行する「座敷わらしの右手」「河童沼の水底から」「天狗の来た道」の3篇。
座敷わらしと河童のお話が実は大昔の子供の間引きが関係しているかもしれないという説にはびっくりです。現地調査でそれらしき物が現れるのは真矢の目の前だけで布目准教授の前には現れない。真矢には得体の知れない物を引き付ける何かがあるのかしら?
天狗の北欧精霊説も面白いですね。天狗の渡したコインはどうなったのかな?
最初はこのコンビどうなるのかと思っていたけど、ちょっと恋愛感情が芽生えた様子。二人の今後も見届けたいし、続編